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使用人体験

うらのおしごと、じゅういち

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頭が痛い。正確に言うなら後頭部の頭皮が痛い。雪風は快感が高まると俺にしがみついて引っ掻くクセがある。俺の皮膚が負けているならいいのだが、雪風の爪が割れたら大変だ、出来ればクセを治したいな。

「ひぁっ! あぁあっ! それっ、はじくのぉっ、やばっ、ぁ、あっ、イくっ、イっ、くぅぅっ!」

あと、首や背中ならいくら引っ掻いてくれてもいいのだが、頭は困る。そんな部分的にハゲるのは嫌だ。

「あ、ぁああっ! はっ、ぁっ……ぁあ、あぁ……はぁ……まひろぉ……?」

一旦雪風の乳首を舌で弾くのをやめ、頭を上げる。口の周りを汚した唾液を拭い、雪風の手を頭から離れさせる。彼の桜貝のような爪には赤いものが詰まっていた。

「……雪風、持つなら首か背中にしてくれないか?」

「ん……あたま、いや?」

「あぁ、髪が邪魔で雪風の手が堪能できない。毛のない首か背中にしてくれ」

「へへ……分かった。好きなだけ、たんのーしろよ」

快感で頭が鈍っているのか雪風は俺が怪我をしたことに気付かなかった。このまま雪風を抱いて気絶させ、手を綺麗にしてやって証拠を消さないとな。罪悪感なんて抱かれちゃ困る。

「そうそう、首な」

「ん……なぁ、分かったからはやくぅ」

「はいはい。とんだ淫乱だな、俺の可愛い雪風ちゃん」

「あはっ……似合わねぇぞ、そのキャラ。でもすきぃ……」

とろんと蕩けた赤い瞳を見れば雪風のような読心能力がなくても分かる。彼は俺にベタ惚れだ、彼は俺のものだ。二度と彼を他人に渡さない、彼に幸せを与えられるのは俺だけだ。

「……不安要素、やっぱ潰そうかな」

叔父の殺害計画を練り直していると、うなじに爪を立てた雪風の手が自身の胸に俺の顔を寄せさせた。

「真尋ぉ……はやく。こっちまだミルク残ってる。はやく雪風乳牛のミルク飲んで、真尋ぉ」

舌で弾いた方の乳首は唾液でぐしょ濡れだが、反対側はまだミルクが付着したままだ。俺はすぐに白い液体が残る充血した乳首を唇で挟み、吸った。

「んっ、あぁああんっ!」

「……っ!」

やはり、首の後ろの皮膚が破られた。前にされた傷、塞がってたっけ? まぁいいや、このくらいの痛みなら興奮する。

「あっ、ぁ、あぁあーっ! ぁ、はっ、ひぁっ、まひろっ、真尋ぉっ! もっと吸って、もっとぉっ! イく、イっちゃうぅっ……!」

雪風の足が腰に絡みつく。後孔の締め付けと雪風の下半身の震えが俺に余さず伝わる、俺の絶頂も近い。

「ひぁああんっ!?」

乳首を甘噛みしてやると雪風は仰け反って机に頭を打つ。同時に後孔を強く締め付け、腰を震えさせて腸壁のひだで俺の陰茎を刺激し、俺の射精を促した。

「んっ、んぁ……ぁ、出てる…………はぁ、ぁ……真尋ぉ、噛むの、ずるい……あんなのすぐイくに決まってんじゃん」

「あぁ……俺もイきたかったんだよ。雪風ん中最高だからさぁ、とっとと出さねぇと焦らしキツくて……」

「んへへへ……だろぉ? 俺だもん、最高に決まってんじゃん」

雪風の胸に残っている甘い匂いよりも俺の唾液の匂いの方が強くなった、もう十分だろう。

「雪風、もう足腰立たなくなったろ? そろそろ部屋に帰らないとな」

「んー……? もうちょいいけるっ、あっ!? ぁあぁああっ!?」

「部屋、帰ろうな」

雪風の膝の裏に腕を通し、腰で手を組み、雪風を抱え上げた。幸いまだ勃起は持続出来そうだ、挿入したまま雪風を部屋まで運ぶ。

「んやぁんっ! ひぁっ! あぁあっ!?」

抱えた姿勢を整えるため、軽く跳んでバランスを確かめる。その度に雪風は最奥を突き上げられ、俺の目の前で嬌声を上げる。

「……っ、ふ……よし、行くぞ」

雪風を強く抱き締めたらしっかりと床を踏み締めて歩く。足音を殺すような真似はしない、逆だ、雪風に振動が伝わるように歩く。

「ぁんっ! ひぁんっ!? ゃんっ! まひろっ、まひろ待っ、ぁああっ! 待てって、これまたイくぅっ! ぅ、うっ……まっ、ぁあっ! 待てっ、イった、イってすぐらめぇえっ!」

一歩進む度に甲高い喘ぎ声を上げる雪風を抱き締め眺めていると、音が鳴る幼児用の靴のことを不意に思い出した。
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