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使用人体験
ことばかん、に
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パソコン使用時に座るキャスター付きの椅子、その肘置きに拘束具を取り付け、腕の動きを封じた。ヘッドホンから聞こえてくる雪兎の声に脳をとろかされ、言葉を触覚で捉えてしまい、絶頂を迎えた。
「はっ……はっ……」
胸を大きく上下させて浅く呼吸し、堪え切れないと言った具合の愉しげな笑い声をヘッドホンから脳へ響かせる。
『そんなに胸動かして……触って欲しいんだね? 僕ももっと触りたいよ。ポチのおっきい胸、僕の手から零れちゃうんだよね。でもそれがいいんだよねぇ、下とか横の方から真ん中に集めるみたいに揉んであげると谷間がほんとにえっちで可愛いの』
「はっ……ぁ、ん……」
雪兎が海外に居ることなんて、誰にも触られていないことなんて、俺の脳はもはや事実として受け止めない。
犬として調教された俺にとって主人の雪兎が話すことが真実であって、物理的な事象なんて認識する価値もない。
俺は今、雪兎に胸を揉まれている。それが真実だ。
『ポチの胸おっきすぎるから強く揉んでるとたまに爪当たっちゃうんだよね、ごめんね?』
「んっ、ゃっ……! ぁ……いえっ、引っ掻かれるのも、すき……です」
時々爪が刺さる感覚が、引っ掻かれる感覚がある、小さな手が頑張って胸を揉んでいる。脱力した胸筋の柔らかさを楽しんでもらえるように、力を込めないよう気を配らなければ。
「ユキ様っ……俺の胸、触るの……たのしい、ですかっ?」
背を反らし、腰をくねらせ、首をあちらこちらに曲げながら、細めた瞳で画面越しの雪兎を見つめる。
『もちろん。ポチは? こんなふうに胸触られるの嫌じゃない? 女の子扱いされてるみたいだって思ってない?』
「すき、です。ユキ様にされること……なんでも、好きです」
『そう? よかった。一応言っておくと僕女の子には興味ないからね。脂肪じゃなくて筋肉がいいの。大の男が胸揉まれて喘いでるのが可愛いんだよ。分かる?』
「わ、かりっ……ません。俺は……ぁっ、ドSな美少年が……はぁっ、楽しそうにしてるのが、好きです」
生物的に自分より優れた雄を屈服させる快感、理屈は分かるが体験したいとは思えない。俺は屈服させられる方が好きだ。
『じゃあ、僕もっと楽しくなろうかな。すっごく尖ってる主張の激しい乳首、思いっきり抓ってあげるね。もちろん爪を立てて、ちぎるくらいに!』
「ぁ……してっ、してくださいっ、引きちぎってぇっ!」
足の指を無意味に曲げ伸ばしして、最終的には爪先までピンと伸ばして、確かに感じた乳首への痛みを堪能した。
『また胸でイったね。ふふ、そろそろ胸はいいや、次お腹。バッキバキに割れたカッコいいお腹だよ』
「ひゃ、いっ……なんでもしてくだしゃい」
『ふふ、まずは真ん中の縦の溝を指でつーっとしてぇ』
「ぁっ……は、いっ……ユキ様の綺麗な指がっ、俺の腹に……」
『お臍に指突っ込んじゃおっか』
普段は筋肉に塞がれるようにぴっちりと閉じている臍が細い指先にこじ開けられる。その感覚を確かに認識し、硬く目を閉じる。
『こちょこちょってほじくったりして』
「……ん、んん……!」
『一旦抜いて、お臍の周りなでなで~』
「ぁ……なでなで、好きです……」
目を開けて雪兎の幼い笑顔を楽しむ。まるで大きな動物との触れ合いを楽しんでいる子供だ、めいっぱいに広げた手を乱雑に揺らす撫で方も子供らしい。
『ふふっ、じゃあね、じゃあね、次は……思いっきり殴ってみちゃおうか』
「……え?」
『腰を意識して、体重乗せた僕の右ストレート! ポチのお腹にクリーンヒット! どう?』
そんなことされたことあったっけ? 反芻する記憶がない、ダメだ再現出来ない、脳の誤認が溶けてしまう──焦ったその時、下腹に殴られたような衝撃があった。
「ぁぐっ……! ぅ、ふぅっ、うぅぅ……」
経験がないのに感覚を再現できた? 本当に言葉を触覚と痛覚で受け取れた! 俺は今、新たな階段を上ったのだ。
『あ……今、殴られた? すごいね、思い込めたんだ。本当に殴るのは可哀想だし、僕が手首痛めそうだしでやりたくないんだけど……ふふ、このやり方ならもっと酷いこともしてあげられそうだね』
「もっと……?」
『怪我しちゃうようなこととか、後遺症残りそうなこととか……ぁー、でも、ポチ思い込みすごいし、実際にやらなくても危なそうだね……やめておこうか』
「そんなっ……! もっと殴ってください! 蹴ってください踏んでくださいボコボコにしてください!」
『流石にドン引きだよ』
全力のドン引き顔を画面越しに見せられ、赤紫の蔑んだ目に興奮し、口角を上げてしまい、更なる罵倒までいただいた。
「はっ……はっ……」
胸を大きく上下させて浅く呼吸し、堪え切れないと言った具合の愉しげな笑い声をヘッドホンから脳へ響かせる。
『そんなに胸動かして……触って欲しいんだね? 僕ももっと触りたいよ。ポチのおっきい胸、僕の手から零れちゃうんだよね。でもそれがいいんだよねぇ、下とか横の方から真ん中に集めるみたいに揉んであげると谷間がほんとにえっちで可愛いの』
「はっ……ぁ、ん……」
雪兎が海外に居ることなんて、誰にも触られていないことなんて、俺の脳はもはや事実として受け止めない。
犬として調教された俺にとって主人の雪兎が話すことが真実であって、物理的な事象なんて認識する価値もない。
俺は今、雪兎に胸を揉まれている。それが真実だ。
『ポチの胸おっきすぎるから強く揉んでるとたまに爪当たっちゃうんだよね、ごめんね?』
「んっ、ゃっ……! ぁ……いえっ、引っ掻かれるのも、すき……です」
時々爪が刺さる感覚が、引っ掻かれる感覚がある、小さな手が頑張って胸を揉んでいる。脱力した胸筋の柔らかさを楽しんでもらえるように、力を込めないよう気を配らなければ。
「ユキ様っ……俺の胸、触るの……たのしい、ですかっ?」
背を反らし、腰をくねらせ、首をあちらこちらに曲げながら、細めた瞳で画面越しの雪兎を見つめる。
『もちろん。ポチは? こんなふうに胸触られるの嫌じゃない? 女の子扱いされてるみたいだって思ってない?』
「すき、です。ユキ様にされること……なんでも、好きです」
『そう? よかった。一応言っておくと僕女の子には興味ないからね。脂肪じゃなくて筋肉がいいの。大の男が胸揉まれて喘いでるのが可愛いんだよ。分かる?』
「わ、かりっ……ません。俺は……ぁっ、ドSな美少年が……はぁっ、楽しそうにしてるのが、好きです」
生物的に自分より優れた雄を屈服させる快感、理屈は分かるが体験したいとは思えない。俺は屈服させられる方が好きだ。
『じゃあ、僕もっと楽しくなろうかな。すっごく尖ってる主張の激しい乳首、思いっきり抓ってあげるね。もちろん爪を立てて、ちぎるくらいに!』
「ぁ……してっ、してくださいっ、引きちぎってぇっ!」
足の指を無意味に曲げ伸ばしして、最終的には爪先までピンと伸ばして、確かに感じた乳首への痛みを堪能した。
『また胸でイったね。ふふ、そろそろ胸はいいや、次お腹。バッキバキに割れたカッコいいお腹だよ』
「ひゃ、いっ……なんでもしてくだしゃい」
『ふふ、まずは真ん中の縦の溝を指でつーっとしてぇ』
「ぁっ……は、いっ……ユキ様の綺麗な指がっ、俺の腹に……」
『お臍に指突っ込んじゃおっか』
普段は筋肉に塞がれるようにぴっちりと閉じている臍が細い指先にこじ開けられる。その感覚を確かに認識し、硬く目を閉じる。
『こちょこちょってほじくったりして』
「……ん、んん……!」
『一旦抜いて、お臍の周りなでなで~』
「ぁ……なでなで、好きです……」
目を開けて雪兎の幼い笑顔を楽しむ。まるで大きな動物との触れ合いを楽しんでいる子供だ、めいっぱいに広げた手を乱雑に揺らす撫で方も子供らしい。
『ふふっ、じゃあね、じゃあね、次は……思いっきり殴ってみちゃおうか』
「……え?」
『腰を意識して、体重乗せた僕の右ストレート! ポチのお腹にクリーンヒット! どう?』
そんなことされたことあったっけ? 反芻する記憶がない、ダメだ再現出来ない、脳の誤認が溶けてしまう──焦ったその時、下腹に殴られたような衝撃があった。
「ぁぐっ……! ぅ、ふぅっ、うぅぅ……」
経験がないのに感覚を再現できた? 本当に言葉を触覚と痛覚で受け取れた! 俺は今、新たな階段を上ったのだ。
『あ……今、殴られた? すごいね、思い込めたんだ。本当に殴るのは可哀想だし、僕が手首痛めそうだしでやりたくないんだけど……ふふ、このやり方ならもっと酷いこともしてあげられそうだね』
「もっと……?」
『怪我しちゃうようなこととか、後遺症残りそうなこととか……ぁー、でも、ポチ思い込みすごいし、実際にやらなくても危なそうだね……やめておこうか』
「そんなっ……! もっと殴ってください! 蹴ってください踏んでくださいボコボコにしてください!」
『流石にドン引きだよ』
全力のドン引き顔を画面越しに見せられ、赤紫の蔑んだ目に興奮し、口角を上げてしまい、更なる罵倒までいただいた。
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