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苦労という調味料
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ドラゴンの分のハンバーグの焼き直しと、四人分のハンバーグ作り。シャルとカタラが用意した付け合わせの最終調整。それらを終える頃には俺はすっかり疲れていた。
「完成、だな。四人分か……ワゴンいるよな、借りてくるぜ。飲みもんとかも買ってくる」
「ありがとカタラ……あ、ネメスィ。忘れてたけどハンバーグと付け合わせちょっとじゃ足りないよね、パンとか米とかも用意しなきゃ」
「炊いておいた」
「お前がそんな気を遣えるなんて……! すごいぞありがとうネメスィ!」
転生してから食事を取れなくなった俺は、おかずだけでは腹が膨らまないということすら忘れていた。そんな間抜けな俺を手助けしてくれるのは、やはり大切な彼らなのだ。
「お米用のお皿これでいいですか?」
「あぁ、ありがとなシャル。みんなどのくらい食べるんだ?」
「普通でいい」
「基準が分かんねぇんだよ、俺食わないから……」
前世の記憶を辿るにも、社畜生活が長かったせいで米を食った記憶はもう随分遠い。
ネメスィは目を見開き、それから皿を受け取って米を盛った。同じ量を皿に盛るとネメスィに頭を撫でられた。
「一回見れば出来るって。わざわざ褒めてくんなくてもいいよ?」
そう言ってはみたが俺は嬉しくて頭羽を揺らしてしまっている。俺が喜んでいるのはバレていて、ネメスィは微かに頬を緩めた。
食事をワゴンに積んで廊下に出る。ガラガラと手に伝わる振動はどこか懐かしい、給食のワゴンを運んだ思い出でも蘇っているのだろうか。
「みんなー、飯だぞー」
インキュバス棟の宿泊部屋に戻ると、ドラゴンが査定士の背に隠れつつもアルマを威嚇しているという何とも気まずい光景にかち合った。
「ご飯……出来た、ぞ? えーっと、配ってくな。まずアルマ」
「あぁ、ありがとう」
「おじさん」
「おや、私の分もあるのかい? 嬉しいねぇ」
部屋にある机は四人分の食事を乗せるには小さい。ハンバーグとライスには似合わないが、床に置いて必要に応じて持ち上げてもらう方式で食べてもらおう。
「ネメスィとカタラも座れよ」
「おう」
短い返事をしたカタラは酒瓶を片手にアルマと査定士近くへ、彼らと円を描くように座った。いや、ネメスィが座れば四角形が完成する。
「サクはどこに座るんだ? サクの隣がいい」
「俺はドラゴンにご飯あげなくちゃだからちょっと離れるぞ」
カタラとネメスィにそれぞれハンバーグとライスを渡し、ドラゴン用のハンバーグとポテサラを持ってアルマの斜め後ろに腰を下ろす。
「サク、俺の近くじゃその子はリラックスして食べられないんじゃないか?」
「アルマの近くで普通にご飯食べれるようにならなきゃダメだろ」
「……なるほど」
目を丸くして頷くアルマの天然っぷりを可愛らしく思い、屈強な身体にわざともたれる。
「おーい、おいでー?」
ドラゴンは俺とアルマを交互に見ながらそろそろと近付いてくる。彼の警戒の対象はアルマだけでない、アルマの隣に腰を下ろしたネメスィも警戒されている。
「美味しいよ。お母さんが作ったんだよ」
ネメスィは静電気を発しているから動物に嫌われる、なんてカタラが話していたことを思い出す。
「そうだ、美味いぞ、食え」
「美味しい? よかった」
「俺も美味しいと思っているよ、サク。サクが全て作ったのか?」
「手伝ってもらってはいるよ。ハンバーグの形整えたのとか、焼いたのは俺。ハンバーグが不格好だったら俺のせいだよ」
「まさか、綺麗な形だよ」
ドラゴンは仲睦まじく会話する俺とアルマをじっと見つめている。ここが踏ん張りどころかもしれない。
「アルマ、あーんしてあげる。ちょっとお箸貸して」
「いいのか?」
アルマが使う菜箸よりも大きな箸を苦労して扱い、彼の一口サイズに切り分けたハンバーグを大きな口に放り込む。尖った歯が見えないよう唇を伸ばし、小さく口を開けていたアルマには感謝しかない。やはりこうやって文明的に食べているアルマなら見ても被食欲求は膨らまない。
「ちぅぅ……ちゃーちゃん」
「うん、お母さんだよ。言いにくかったらママでもいいけど」
「ちょーちゃん……?」
「そう、アルマはお前のお父さんだ。お父さんのことそんな怖がっちゃダメだろ? お父さん、お前のこと大好きなんだから……怖がられたら悲しいぞ」
「ちゃあちぃ……? ちゃあちぃ、いちゃい?」
随分話せるようになった我が子への感激を押し殺し、つぶらな瞳を見つめ返して額を撫でる。
「そうだな……悲しいは痛いかもな」
「いちゃいいちゃい…………ちぅぅ……ちょーちゃん、ちぅ、ちぃい……」
ドラゴンは俺の肩越しにアルマを見上げ、ネズミのような鳴き声を彼に聞かせた。
「アルマ、多分この子ごめんって謝ってるんだよ」
「え、いや、そんな、謝らなくても……」
「この子に言ってあげて、簡単な言葉なら分かるかもしれないから」
シャルが母さんと父さん以外にも言葉をいくつか教えているのは間違いない。痛いだとか寒いだとか、そういう体調管理に必要な言葉を優先しているらしいということも分かっている。
「謝らなくていいんだ、父さんと仲良くしてくれたら」
「ちぅう?」
「あぁ、俺はお前が大好きだよ」
「ちぃい」
機嫌良さげに鳴いている。アルマの笑顔を見てようやく彼の優しさを理解したようだ、俺がアルマにべったり引っ付いていたのも効果があったと思いたい。
「ほら、お母さん特製ハンバーグ食えよ」
「ちぅ?」
「いつもの味だろ?」
スプーンで少量すくったソースを舐めさせる。いつもドラゴンが食べている樹液ゼリーの味だと分かったのか、彼は分かりやすく目を輝かせた。
「ちぅ、ちぅう、ちゃーちゃん、ちぃい……ちょーぁい」
肉も食べさせてみよう。まずは少量、ソースをたっぷり絡めて肉の味を誤魔化すように食べさせる。
「どうだ? 美味いか? ポテサラもあるぞ」
野菜の原型を消したポテトサラダ。ゼリーソースを少しだけかけて食べさせてみる。
「美味いか?」
「ちぅ、ちぅう……」
ドラゴンの表情は上手く読み取れない。親子だと言っても想いで誤魔化せることには限界がある。
「ちぅっ!」
ドラゴンは前足で器用にハンバーグとポテトサラダの皿を掴み、俺からひったくって床に置き、腹を空かした犬のように下品に貪り始めた。
「……う、美味いならよかった。よかったんだけど……いや、いいんだけどさぁ」
テーブルマナーを教えるのはまだ早い。食べてくれることが重要なのだ。俺はべろべろと皿を舐め回す我が子から目を逸らした。
「サク、俺にも食わせろ」
「サク、俺も」
「サク、私も頼めるかな?」
「え? 何……あぁ、あーんして欲しいのか?」
三人の男達は一口分のハンバーグが残った皿を俺に向かって突き出している。もう一度頼めばよかったとアルマが隣で落ち込んでいる。
「しょうがないなぁ」
俺はネメスィから順に彼らの願いを叶えてやった。嬉しそうにハンバーグを頬張る彼らの顔を見ているだけで俺も胸がいっぱいになる。だが、腹は減る。
「あー美味かった。ごちそーさん。おいおっさん、お前シャルに散々あーんさせておいてサクにまでとか贅沢過ぎねぇか?」
「羨ましいなら僻まずにシャルに頼めばよかったんじゃないのかな?」
「断りますけどね」
「俺だってシャルに食わして欲しいわけじゃねぇよ、贅沢だっつってんの!」
何やらカタラが怒っているようだ。俺はベタベタになったドラゴンの口元を拭うのをアルマに任せ、カタラの膝に彼の方を向いて座った。
「カタラ、どうしたの?」
「サク、いや……どうって言うか」
「そんなに俺からのあーん欲しかった?」
「いや、もう、お釣りが来るかな」
カタラは抜け目なく俺の腰に腕を回しており、ジーンズ越しの尻を揉んでいる。
「そっか。機嫌直ったならよかったよ」
膝から降りてドラゴンの元へ戻る。これでカタラはムラムラするし、カタラ以外の男達も嫉妬心を煽られたはずだ。誰を選んでも俺の食事に不都合は起こらない。さて、今日は誰に食べさせてもらおうかな。
「完成、だな。四人分か……ワゴンいるよな、借りてくるぜ。飲みもんとかも買ってくる」
「ありがとカタラ……あ、ネメスィ。忘れてたけどハンバーグと付け合わせちょっとじゃ足りないよね、パンとか米とかも用意しなきゃ」
「炊いておいた」
「お前がそんな気を遣えるなんて……! すごいぞありがとうネメスィ!」
転生してから食事を取れなくなった俺は、おかずだけでは腹が膨らまないということすら忘れていた。そんな間抜けな俺を手助けしてくれるのは、やはり大切な彼らなのだ。
「お米用のお皿これでいいですか?」
「あぁ、ありがとなシャル。みんなどのくらい食べるんだ?」
「普通でいい」
「基準が分かんねぇんだよ、俺食わないから……」
前世の記憶を辿るにも、社畜生活が長かったせいで米を食った記憶はもう随分遠い。
ネメスィは目を見開き、それから皿を受け取って米を盛った。同じ量を皿に盛るとネメスィに頭を撫でられた。
「一回見れば出来るって。わざわざ褒めてくんなくてもいいよ?」
そう言ってはみたが俺は嬉しくて頭羽を揺らしてしまっている。俺が喜んでいるのはバレていて、ネメスィは微かに頬を緩めた。
食事をワゴンに積んで廊下に出る。ガラガラと手に伝わる振動はどこか懐かしい、給食のワゴンを運んだ思い出でも蘇っているのだろうか。
「みんなー、飯だぞー」
インキュバス棟の宿泊部屋に戻ると、ドラゴンが査定士の背に隠れつつもアルマを威嚇しているという何とも気まずい光景にかち合った。
「ご飯……出来た、ぞ? えーっと、配ってくな。まずアルマ」
「あぁ、ありがとう」
「おじさん」
「おや、私の分もあるのかい? 嬉しいねぇ」
部屋にある机は四人分の食事を乗せるには小さい。ハンバーグとライスには似合わないが、床に置いて必要に応じて持ち上げてもらう方式で食べてもらおう。
「ネメスィとカタラも座れよ」
「おう」
短い返事をしたカタラは酒瓶を片手にアルマと査定士近くへ、彼らと円を描くように座った。いや、ネメスィが座れば四角形が完成する。
「サクはどこに座るんだ? サクの隣がいい」
「俺はドラゴンにご飯あげなくちゃだからちょっと離れるぞ」
カタラとネメスィにそれぞれハンバーグとライスを渡し、ドラゴン用のハンバーグとポテサラを持ってアルマの斜め後ろに腰を下ろす。
「サク、俺の近くじゃその子はリラックスして食べられないんじゃないか?」
「アルマの近くで普通にご飯食べれるようにならなきゃダメだろ」
「……なるほど」
目を丸くして頷くアルマの天然っぷりを可愛らしく思い、屈強な身体にわざともたれる。
「おーい、おいでー?」
ドラゴンは俺とアルマを交互に見ながらそろそろと近付いてくる。彼の警戒の対象はアルマだけでない、アルマの隣に腰を下ろしたネメスィも警戒されている。
「美味しいよ。お母さんが作ったんだよ」
ネメスィは静電気を発しているから動物に嫌われる、なんてカタラが話していたことを思い出す。
「そうだ、美味いぞ、食え」
「美味しい? よかった」
「俺も美味しいと思っているよ、サク。サクが全て作ったのか?」
「手伝ってもらってはいるよ。ハンバーグの形整えたのとか、焼いたのは俺。ハンバーグが不格好だったら俺のせいだよ」
「まさか、綺麗な形だよ」
ドラゴンは仲睦まじく会話する俺とアルマをじっと見つめている。ここが踏ん張りどころかもしれない。
「アルマ、あーんしてあげる。ちょっとお箸貸して」
「いいのか?」
アルマが使う菜箸よりも大きな箸を苦労して扱い、彼の一口サイズに切り分けたハンバーグを大きな口に放り込む。尖った歯が見えないよう唇を伸ばし、小さく口を開けていたアルマには感謝しかない。やはりこうやって文明的に食べているアルマなら見ても被食欲求は膨らまない。
「ちぅぅ……ちゃーちゃん」
「うん、お母さんだよ。言いにくかったらママでもいいけど」
「ちょーちゃん……?」
「そう、アルマはお前のお父さんだ。お父さんのことそんな怖がっちゃダメだろ? お父さん、お前のこと大好きなんだから……怖がられたら悲しいぞ」
「ちゃあちぃ……? ちゃあちぃ、いちゃい?」
随分話せるようになった我が子への感激を押し殺し、つぶらな瞳を見つめ返して額を撫でる。
「そうだな……悲しいは痛いかもな」
「いちゃいいちゃい…………ちぅぅ……ちょーちゃん、ちぅ、ちぃい……」
ドラゴンは俺の肩越しにアルマを見上げ、ネズミのような鳴き声を彼に聞かせた。
「アルマ、多分この子ごめんって謝ってるんだよ」
「え、いや、そんな、謝らなくても……」
「この子に言ってあげて、簡単な言葉なら分かるかもしれないから」
シャルが母さんと父さん以外にも言葉をいくつか教えているのは間違いない。痛いだとか寒いだとか、そういう体調管理に必要な言葉を優先しているらしいということも分かっている。
「謝らなくていいんだ、父さんと仲良くしてくれたら」
「ちぅう?」
「あぁ、俺はお前が大好きだよ」
「ちぃい」
機嫌良さげに鳴いている。アルマの笑顔を見てようやく彼の優しさを理解したようだ、俺がアルマにべったり引っ付いていたのも効果があったと思いたい。
「ほら、お母さん特製ハンバーグ食えよ」
「ちぅ?」
「いつもの味だろ?」
スプーンで少量すくったソースを舐めさせる。いつもドラゴンが食べている樹液ゼリーの味だと分かったのか、彼は分かりやすく目を輝かせた。
「ちぅ、ちぅう、ちゃーちゃん、ちぃい……ちょーぁい」
肉も食べさせてみよう。まずは少量、ソースをたっぷり絡めて肉の味を誤魔化すように食べさせる。
「どうだ? 美味いか? ポテサラもあるぞ」
野菜の原型を消したポテトサラダ。ゼリーソースを少しだけかけて食べさせてみる。
「美味いか?」
「ちぅ、ちぅう……」
ドラゴンの表情は上手く読み取れない。親子だと言っても想いで誤魔化せることには限界がある。
「ちぅっ!」
ドラゴンは前足で器用にハンバーグとポテトサラダの皿を掴み、俺からひったくって床に置き、腹を空かした犬のように下品に貪り始めた。
「……う、美味いならよかった。よかったんだけど……いや、いいんだけどさぁ」
テーブルマナーを教えるのはまだ早い。食べてくれることが重要なのだ。俺はべろべろと皿を舐め回す我が子から目を逸らした。
「サク、俺にも食わせろ」
「サク、俺も」
「サク、私も頼めるかな?」
「え? 何……あぁ、あーんして欲しいのか?」
三人の男達は一口分のハンバーグが残った皿を俺に向かって突き出している。もう一度頼めばよかったとアルマが隣で落ち込んでいる。
「しょうがないなぁ」
俺はネメスィから順に彼らの願いを叶えてやった。嬉しそうにハンバーグを頬張る彼らの顔を見ているだけで俺も胸がいっぱいになる。だが、腹は減る。
「あー美味かった。ごちそーさん。おいおっさん、お前シャルに散々あーんさせておいてサクにまでとか贅沢過ぎねぇか?」
「羨ましいなら僻まずにシャルに頼めばよかったんじゃないのかな?」
「断りますけどね」
「俺だってシャルに食わして欲しいわけじゃねぇよ、贅沢だっつってんの!」
何やらカタラが怒っているようだ。俺はベタベタになったドラゴンの口元を拭うのをアルマに任せ、カタラの膝に彼の方を向いて座った。
「カタラ、どうしたの?」
「サク、いや……どうって言うか」
「そんなに俺からのあーん欲しかった?」
「いや、もう、お釣りが来るかな」
カタラは抜け目なく俺の腰に腕を回しており、ジーンズ越しの尻を揉んでいる。
「そっか。機嫌直ったならよかったよ」
膝から降りてドラゴンの元へ戻る。これでカタラはムラムラするし、カタラ以外の男達も嫉妬心を煽られたはずだ。誰を選んでも俺の食事に不都合は起こらない。さて、今日は誰に食べさせてもらおうかな。
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