過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

お祝いの終わり

ベッドの上で膝立ちになったネメスィとカタラに挟まれ、後孔に二本の陰茎を挿入された。二本も咥え込んだ達成感と、腹への圧迫感、それらから逃れるようにカタラに腕だけで抱きつく。足はネメスィが持ち上げている。

「ぅ、わっ……普通にするのとは、やっぱ違うな……お前と擦れんのっ、マジで嫌……」

入っている角度の問題で、俺の後孔は必要以上に縦に拡げられている。

「……っ、カタラ……お前確かに硬いな」

「気持ち悪ぃこと言うな！　てめぇの血管ボコボコしててただでさえ気持ち悪ぃんだから」

二人はあえてなのか偶然なのかバラバラに腰を振り、俺は一人に抱かれている時よりも休みなく突かれた。

「あっ、ぁ、あぁんっ！　ひっ、ぁ、あぁっ……！　ひゅごいぃっ、おにゃかっ、二人のでいっぱいっ！　ぱんぱんに、しゃれてっ……！」

「お、サク、ノってきたか？　ヤダヤダ言わないのえらいぞ～。奥突いてやるから……なっ！」

カタラは先行していたネメスィの陰茎を追い抜き、俺の腹の奥深くを突いた。喘いだ直後、ネメスィの陰茎が同じ場所まで押し込まれる。

「っ、あぁんっ、んぁあっ！？　あっ、あぁあっ……！　しょこっ、そんなひろげちゃっ、ぁああっ！」

奥の腸壁を突いたまま、二人は競い合うように腰をくねらせ、俺の腸壁を亀頭で捏ねる。ゾクゾクと脊椎が震え、快楽が溜まった下腹が重く感じる。

「あっ、あぁあーっ！　ぁ、あっ、ふわふわっ、しゅる……しゅごいぃっ！」

膝裏に腕を通されて持ち上げられた身体は二人の陰茎をただ受け入れて悶えることしか出来ない。二人が掘削を止めて奥をぐりぐりと責め始めたのなら、それに喘ぐだけだ。

「ぎもぢっ、ぃいぃーっ……！　ひっ、ひぃいっ……！　イっぢゃうっ、二人に奥ぐりぐりしゃれてぇっ、イぐぅっ！　ぅ、うっ、あぁああーっ……」

絶頂直後の腸壁はビクビクと痙攣し、二人は腰の動きを止めてくれたのに勝手に快楽を得てしまい、足の震えが止まらない。

「……っと、一瞬めっちゃ締め付けたな」

「身体が跳ねた。やはりこの反応はいいな」

「俺はイく時になんでイくのか言っちまう癖が好きだなー」

絶頂の余韻と、敏感になった腸壁で二人の陰茎を締め付けて得る快感に意識が朦朧としている俺の頬に、カタラはちゅっちゅっと音を立ててキスをする。それにならってかネメスィも俺のうなじや耳の裏にキスをするようになる。

「ふ、ぁっ、あ……んゃっ、くすぐったいぃ……」

「キス嫌なのか？　傷付くぜ」

「ゃ、ちがっ……そうじゃな、ぁんっ」

そのうち二つの唇は吸い付くだけでは満足出来なくなったようで、はむはむと歯を立てずに唇だけで噛み始めた。

「ひっ、ぁあっ！　耳はらめっ、耳よわいのぉっ！」

唇で弾力などを楽しまれた後は、舌がそこを撫で回す。頬には涙や唾液が染み、うなじや耳は汗が滲んでいると思う。そんな汚い部位を舐められていると思うと羞恥心で顔が熱くなった。

「ゃ、あぁっ……舐めちゃっ、らめっ……！　そこ汗かいたのっ、泣いたから涙あるのぉっ」

「ん……マジかよ、じゃあ舐めるしかねぇな」

「当然だ。サク、汗の匂いに興奮するのはお前だけじゃないぞ」

舌や唇での愛撫は止まる気配がない。ゾクッとする寒気のような快感が与えられる度、俺は身体を跳ねさせて二人の陰茎を締め付ける。

「んっ、んぅううぅ……！」

絶頂の余韻が薄れてきた、後孔をバラバラに犯されたい気持ちが膨らんできた。腸壁が勝手に彼らの陰茎に吸い付き、快楽も膨らむ。

「ぅ、あぅっ、ぅ、あ……あぁあっ！」

「……っ、おい、動いてねぇぞ？」

「そんなに、締めるなっ……」

目の前で紅潮する中性的な美顔、耳の裏をくすぐる雄らしい吐息、俺に入れている男達が快感に耐える様子に興奮して腰をくねらせ、二本の陰茎に腸壁を擦り付けた。

「ん……くっ、動いてやるからそんな物足りなさそうな顔すんなよ！」

「んあぁあんっ！　ひっ、あ、ぁああっ……！　抜けてくのっ、きもひっ……！」

インキュバスらしく搾精のために絡みついた腸壁を引っ掻きながらずるずると抜けていく。少しの間だが動いてもらえなくて焦れた腸壁は先程までとは感度も柔らかさも違う。

「はっ……すっげ、めちゃくちゃトロトロ……熱……この柔らかさでぎゅうぎゅう締め付けてくるって、お前っ……どういう身体してんだよ」

「ひっ、あっ、ぁ、あぁんっ！　んんんぅっ……！　おひりっ、もっとかき混ぜてぇっ……ネメスィもっ、ネメスィもぉっ！」

「……あぁ」

カタラの首に腕を絡めたまま振り返ると、ネメスィは少し驚いたような顔をしていた。俺とカタラとの時間だとでも思っていたのか？　二輪挿し中にそんな時間ある訳がないのに。

「すごい、なっ……この絡みつき、肉とは思えん」

「ドロッドロの蜜入った壺ん中に突っ込んでる気分って感じか？」

「……お前のがなければな」

「同意だ。何が悲しくててめぇと兜合わせなんかしなきゃならねぇんだか」

俺の中で二人は陰茎の裏側同士を擦り付けているはずだ。過剰分泌された愛液のせいで溶けているように柔らかい俺の肉に包まれた中で、硬い異物に擦れ合うのはかなりの快感のはずだ。

「ひぁああぁあっ！？　ねめしぃっ、背骨ごりごりしゅんの気持ちぃいっ……！　もっと、それもっとぉっ！」

「背中がいいのか？　分かった」

「んぁあっ！　あっ、ぁあーっ！　ごりごりしてりゅうぅっ……！　きも、ちぃっ……んんんっ！」

反り返った陰茎が柔らかく薄い内臓や筋肉越しに背骨を擦る。脊椎が感じる振動はそのまま脳まで揺さぶる。

「サークっ、俺忘れんなよ？」

「ひぁんっ！？　あぁあっ！　そこすきぃっ……もっと、カタラぁっ、もっとぉっ！」

ネメスィが俺の後孔を浅いところから奥深くまで満遍なく擦ってくれるのに対し、カタラは違いを見せつけるように俺の前立腺だけを狙って浅い抜き挿しを繰り返した。

「ぁんっ！　んぁああんっ！　ぁ、ひっ、イくっ、イっちゃうぅっ！」

「俺ので？　ネメスィの方か？」

「いっしょ……せにゃかっ、ごりごりもぉっ、おなかどちゅどちゅもっ、りょぉほぉきもちぃいっ、イくっ、イっ……くぅううんっ！」

カタラの肩に顎を乗せたまま絶叫し、二人の陰茎を強く締め付ける。二人はほぼ同時に射精を果たし、俺の中を白く染めた。

「……っ、ふー……抜くぞ」

「はっ、ぁ、あぁ……ぁ？　やらっ、こぼれちゃう……！　待ってぇっ、まだ抜かないでっ」

「そう言われてもな、イったばっかのもんぢゅうぢゅう吸われんのはキツいんだよっ……」

「ぁ、やだぁっ、もったいないっ……！」

萎えた二本の陰茎が抜けると俺の後孔は精液を零さないようにすぐに閉じる。ネメスィが俺の足を離すと、カタラは俺に抱きつかれたまま寝転がり、俺を横たわらせてくれた。

「ん、んん……飲めない、おなかいっぱい……でも美味しい、ピリピリするのと、美味しいの……」

我を失うほどの美味とスパイシーさが混じった美味いものが体内にあるのに、飲めない。精液が素材なら二人分が混じったこれは料理だ、旨辛系の料理、食欲を刺激されるのに胃が満タンで飲み込んでくれない。

「…………満腹で飲み込めねぇけど味はいいからずっと噛んでるみたいな感じか？」

「肉を食ってる時にたまにあるな。干せない状況だと、腐る前に食うしかない……」

そんな焼肉食べ放題の後半戦みたいなこと異世界でもあるんだな。

「飲みたい……これ美味しい、飲みたいよ……カタラ何とかしてぇ……」

「そっかー、俺らの飯と違って噛んでりゃ味なくなってくるとかないんだよな……飲めない分はそのまま保存されてんだよな。そりゃ辛いわ」

「射精禁止の術だったか……解けないのか？」

「他のヤツに解かれないようにシャルが罠仕掛けてやがってな。干渉した瞬間に発動する凶悪なヤツだ、手ぇ吹き飛びかねねぇ」

人の急所になんて術使ってくれたんだ。帰ったらとっちめてやる。

「飲みたい……」

「そう言われてもなぁ……ケツ締めてホテル戻って弟にねだるしかねぇんじゃねぇか？」

「……無理」

「じゃ、諦めるんだな」

いくら後孔に力を込めてもホテルまで歩けばデニムの中が白く染まってしまうだろう。俺はカタラの勧め通り諦め、二人とシャワー室に入った。