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末の子

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アルマの陰茎に膨らまされた腹、その膨らみを大きな手で扱かれて俺は絶叫し続ける。

「イぐぅうううっ! ぁ、あっ、ぁああっ! もぉむりっ、むりぃいっ」

「その腹を見る度、少し不安になるよ。何度も確認してきたがもう一度聞かせてくれ、痛くはないか?」

「いっ、ぁ、ああぁっ……! い、たくっ、にゃいっ! ぎもぢっ、よしゅぎてぇっ、もぉやらぁっ! もぉイくのやらぁあっ!」

「……でももう少し食べたいだろう?」

アルマの顔を見ながら快楽に泣き叫び、自分の顔の横でシーツを掴む。アルマは俺の腹を掴むのとは反対の手で俺の手首を緩く撫でた、折り曲げた指の背での優しい愛撫は激しい快楽によって飛びそうになる俺の意識を繋ぎ止める。

「可愛い手だね。でも……俺は嫉妬深いんだ、分かるだろう?」

太い人差し指がシーツを引っ張る俺の手をくすぐる。

「……この爪でシーツを引き裂いてしまいそうだ」

アルマの求めをようやく察した俺はシーツではなくアルマの指を握った。もう片方の手はシーツを掴んだままだがアルマは人差し指を握られて満足したらしく、他の指で俺の手を包んだ。

「サク、サクは小さいね、それにとても脆い……少し力を込めればこの手は砕けてしまうんだろう。恐ろしくてたまらない……でも、ずっとずっと握っていたい」

上体を倒したアルマに頭羽をれろんと舐められる。湿った皮膜はハート模様が見えやすくなるらしく、アルマはそれを見てか優しく微笑んだ。

「愛でてばかりではいけないね、ちゃんと食事を与えるのが夫の義務だ」

「ぅ……? あっ……!?」

アルマは俺の太腿を片方ずつがっしりと掴む。大きな手は俺の太腿を完全に握ってしまっている。指の隙間から覗く俺の太腿はぽこんと膨らんでいる。

「ん、んんっ……!」

掴んだ俺の太腿を俺の腹に押し付け、小さく折り畳んだ俺を見てアルマは強面らしく口元を歪める。

「サク……愛してるよ」

「あ……! 俺も、俺もだよ、アルマぁ……ぁあっ!?」

アルマは真っ二つに折った俺の尻に腰を強く打ち付けた。巨根に吸い付いた腸をめくりながら抜けて、それを戻しながら胃の底を叩く。

「ひぐっ! ぁゔぅっ……イぐぅっ! イぐっ、ぁ、あぁあっ!」

いつも以上に重たい快楽が脊椎にまで伝わる。今にも意識が飛んでしまいそうなのに、欲情し切ったアルマの顔を見られなくなるのがもったいなくて意地で目を開けてしまう。

「サク、サク、好きだっ、サク……たまらない、止まらないよ」

腸液を泡立てるような掘削に意識がふわふわと宙に浮く。

「サク、サクっ……! ダメだ、もう、出るっ……!」

飛びかけていた意識が最奥への射精で戻り、精液の美味さにため息をつく。

「……アルマのいっぱい」

大量の精液で一時的に膨らんだ腹を撫で、萎えた陰茎を挿入したまま呼吸を整えているアルマに微笑みかける。

「おいしい……ありがと、アルマぁ」

整えている最中のはずのアルマの呼吸がまた荒くなる。柔らかくなっていたはずの陰茎が俺の体内で硬く膨らんでいく。

「ひっ、んんっ……! な、にっ、おっきく、なってるぅ……」

「……すまない、サク。もう少し飲んでもらえるか?」

「へ……? ぁっ、ひゃあぁんっ! ぁんっ! あぁあんっ!」

どんっ、どんっ、と胃の底を巨根に叩かれる。重過ぎる快楽に浸されても俺には射精は許されない。陰嚢と陰茎の裏がアルマに丸見えになってぶるぶる揺れているのに、透明の蜜が飛び散るだけで精液は出せない。

「イくっ、イぐぅぅっ……! ありゅまっ、もぉむりっ、イけにゃぁあっ! もぉっ、むりぃいっ!」

「もう少し、もう少しだから……」

「ぁうんっ! んっ、ひ、ぃっ、イくぅぅっ……! ずっと、イってりゅのにぃっ……」

絶頂の途切れが消えて瞼の裏に光がチラつく。今度こそ意識を失ってしまうのだろう、興奮したアルマの顔はもう少し見ていたいけれど、もう耐えられない。

「ひっ、んっ、んんぅっ……イくっ、イくっ、イくぅうっ!」

折り畳まれた身体を仰け反らせて絶頂を迎え、意識を失う──

「……んっ、ぁあぁああっ!?」

──気絶した直後にまた絶頂し、快楽に叩き起こされる。しかしすぐにまた快楽を処理し切れずに脳が意識を手放す、そして強過ぎる快感に寝ていられずに目が覚める。

「やぁああっ……ありゅまっ、もぉっ、もぉイかしぇないりぇっ! イくっ、イくたびにぃっ、俺ぇっ……!」

胃の底を震わせて再び腸内射精が行われる。安堵と満腹感に任せ、快楽に責められ続けた脳をようやく休める。

「サク……すまない、止まれない、勃起が収まらないんだ」

「へ……? ぁっ、んゃあぁああっ!?」

精液に膨らまされた腹に手を置いたまま意識を失う寸前、勃起したままだった巨根に再び腸壁を擦られる。

「ひんっ! ひぃいっ……しんじゃっ、ほんとにぃっ、ひんじゃうぅっ……!」

いくら制止を叫んでも抱かれる悦びが混じって嬌声になってしまう。アルマは俺の言葉を信用せずに抱き続け、アルマの体力が切れる頃には俺の腹は消化遅れの精液がたっぷり注がれて膨らんでいた。

「ぁ……あっ、ぁ、あぁ……」

「ふぅーっ……もう無理だ、ありがとう、すまないな、サク……」

疲れた顔をしたアルマが横に寝転がり、すぐに寝息を立て始める。消化し切れない大量の精液は俺の腹を妊婦のように膨らませ、痙攣する後孔かはこぽこぽと淫らな音を立てて零れていた。

「ありゅま……ある、ま……アルマ、おやすみ」

今度こそ意識を闇へと手放した。



何時間経ったのかは分からないが、目が覚めた。アルマは隣で、シャルは査定士の膝の上で、ネメスィとカタラは部屋の隅でもたれあって眠っている。

「みんな、寝てる……?」

ならネメスィのネックレスを盗むチャンスだ。あの意思さえあれば魔神王にこの空間から出してもらえる、結果俺が消えてしまってもみんなが無事で外に出られるなら──

「んっ……おなか、たぽたぽする……」

いつの間にかアルマの腕枕で眠っていた。俺が上体を起こすとアルマも起き上がり、寝起きの瞳で俺を見て微笑む。

「サク……可愛いね」

何度も何度も挨拶代わりのようにかけられた言葉に未だに顔が熱くなる。俺とアルマの甘ったるい雰囲気を壊すようにコツコツ、ペキペキと音が鳴る。

「サク……この音は何だと思う?」

「え? えっと……」

周囲を見回すと唯一まだ孵っていない赤い大きな卵が揺れていた。
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