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弟の見守る中、夫に縋る

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夢の中でその気にさせられ、起きた後にシャルに抱かれてしまった。しかもシャルは俺を安心させるために着けていた拘束具を引きちぎり、俺に精液を注いだ。

「サクっ……サク、平気か?」

媚薬効果のある精液で俺を発情させたシャルは、俺を次にアルマに抱かせることにした。シャルなりの優しさなのだろう。

「んっ、ぅぅ……アルマぁ、ちゃんと入れてよぉっ」

アルマは座ったまま俺を膝に乗せ、軽く開いた間の大きな陰茎を俺に半分ほど入れている。

「しかし、サク……サクは俺が怖いんだろ? 大丈夫か?」

「お義兄さん、言ったでしょ? 兄さんの防衛反応は僕が催淫で誤魔化してます。今のうちにしてあげてください。奥でたっぷり注いであげたので、奥の方が焦れったいでしょうし」

その通りだ、今の俺にはアルマへの恐怖心も母親としての自覚や義務感も何もない。いつもの俺のように、いやそれよりも数段酷く、男根からの快楽だけを求めている。

「アルマぁ……お願い、おなかずくずくする……」

「…………分かった」

「ぁ……! んっ、んぁあ……っ! ひぁああっ!?」

ごりゅ、ごりゅっと俺の腸壁のひだに引っかかり、それを抉るようにしながらアルマの陰茎は俺の中に全て収まった。

「ぁふんっ! ん……奥、ごちゅってきたぁ……ね、アルマ、ぎゅーって……」

「ぎゅー……? 抱き締めればいいのか?」

アルマは恐る恐る太い腕で俺を抱き締めた。脆い俺を抱き締めるのは彼にとっては少し怖い行為らしく、俺の顔をじぃっと見つめながら腕に力を込めていった。俺が苦しがったらすぐに離すつもりだったのだろうが、アルマは彼自身が心配するよりもずっと器用だ。

「ん……アルマ、これすごい。中も外もずーっとアルマだけ……」

「……俺だけ? そうか……サク、今は俺だけを見ていてくれるんだな、嬉しいよ。俺もサクに集中しなければな」

なかなか腰振りを始めてくれないから腸壁の蠢きが活発になる。ひだですりすりとアルマの陰茎を撫で、亀頭をしゃぶるように締めてしまう。

「ん、んっ……きもちぃ、アルマぁ……」

二メートル半を優に超える筋骨隆々の巨体を持つアルマの身体に腕を巻き付けるのは難しい。肩甲骨のでっぱりに指をかけるので精一杯だ。引っ掛ける筋骨が見つからない足はただ腰に添わせるだけになっている。

「乳首っ、アルマに擦れてぇっ……きもちぃよっ、アルマの肌、ざらざらしてるからぁっ……きもちぃのっ」

必死にアルマに抱きついて手足に力を込め、何とか身体を揺らす。そうするとアルマの腹筋に乳首が擦れる。
全身が分厚くザラつく皮膚に擦れて痒みを取られていくような爽快感さえある、腹筋の段差に引っかかった乳首がくにっと曲げられる度、開けたままの口から甘えた声が漏れる。

「アルマぁっ、しゅきっ、しゅきぃっ……!」

「サク……! あぁ、相変わらず可愛すぎる……サク、もう少し腹を押し付けてみようか」

「ん……?」

「こうだよ」

大きな手が腰羽を避けて腰を押さえ、俺の腹をアルマの身体に押し付けさせる。

「ひぁあっ!?」

硬くざらざらとした皮膚に陰茎が擦れ、くっきり割れた腹筋にカリ首が刺激される。更に強く腰を押さえられると自分とアルマの腹に陰茎が挟まれ、柔らかくすべすべの自分の肌触りの良さを自分で味わうことになった。

「ひぁっ、ぁあっ、やぁんっ、んんんっ……! だめっ、アルマぁっ、だめぇっ、揺らさないでぇっ」

俺の細腰はアルマの大きな手に簡単に掴まれる。アルマは手を動かすだけで簡単に俺を揺さぶれる、セックスも自慰も手の動きはほとんど同じだ。

「しゃせーできないのぉっ! やぁあっ……こすれるのっ、きもちぃっ、きもちぃのいやぁっ! ここイけない、イけないからきもちぃのいらないぃっ!」

「ここは嫌なんだな? なら、どこをどうされたいのか言ってくれ」

「ずんずんっ、お腹の奥ずんずんがいいっ! 俺のおなか掴んでっ、ずぽずぽしてっ……!」

「……サクは本当にお腹を掴まれるのが好きなんだな」

アルマは俺の腹を掴むのを躊躇っているようだ。卵を孕んでいる時は絶対に触られてはならないと思い込んでいた部分だから、アルマも気にしているのだろう。

「…………苦しかったらすぐに言うんだよ」

幼子に言って聞かせるような優しい声だ、脳がとろけてしまって子供扱いされている気分すらない。

「うん……」

大きな両手が俺の腹を包む。まず脇腹に圧迫感があり、次に四本ずつの指が腰羽の付け根を避けて腰を支えて、最後に親指が自身の陰茎の居場所を探るように下腹を押さえる。

「ぁ、あっ、ぁ……もっと、もっと強くぅっ……んっ、ぐりぐり、親指でぐりぐりしてぇっ!」

「ぐりぐり? 少し怖いな……」

「大丈夫っ、大丈夫だからぁ……お願い、ぐりぐり……」

俺の顔と腹を交互に見て迷っているアルマの親指にシャルの手が重なる。

「お義兄さん、インキュバスの体は脆いだなんて言われることが多いですが……柔らかいものって案外壊れないんですよ?」

シャルは魔力で筋力を強化しているのか、アルマの親指を凄まじい力で俺の腹に押し込んだ。

「ひぐぅうっ!?」

「サクっ!? お、おいシャルっ!」

「背骨にだけ気を付けてくだれば大丈夫ですよ、インキュバスの身体は押し込む力には強いんです。押し込まれる種族ですからね。ね、兄さん、気持ちいいでしょう?」

「イぐのっ、止まんないぃいっ……!」

アルマの指と陰茎の間に前立腺が挟まれている。射精禁止の術がかけられていなければアルマと俺の腹の隙間には白い水溜まりが出来ていただろう。

「イぐっ、まだイぎゅぅううっ……ぎもぢっ、しゅごいぃっ……アルマっ、もっとぉっ……!」

「お義兄さんだって少し前までもっと強くお腹を押さえていたじゃないですか、何をそんなに気にしているんですか? 卵はもうありませんよ」

「……あぁ、今は卵がないみたいだな。だが、また出来ていたら……それを俺が壊してしまったら、サクにどんなふうに思われるのかと考えると、怖くて……」

アルマは俺の腹を押す指の強さは変えないままゆっくりと親指を動かす。俺の腹を撫でているつもりなのだろう。

「ひ、ぎゅぅうっ……! ぁぐっ、ぁあああっ……イくっ、イぐぅぅっ……!」

目を見開いて痙攣し、絶頂の快楽を伝える俺をアルマは優しい目で見下ろしている。

「…………可愛いよ、サク。動いていいかな?」

「ぅ、んっ……ぐりぐりしながりゃっ、おなかのおく、どすどすしてぇっ……」

腹を破るような力で押して、突いて、掻き回して欲しい。
妊娠中に出来なかった行為だからだろうか、今まで以上に乱暴さを求めてしまう。
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