過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

ムーン

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満腹を長らく感じていない

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浴場の床に手足を放り出して寝転がっていると手を泡まみれにした使用人に体を撫で回された。先程洗えていなかった部分を洗っているだけなのだが、ぬるぬるとした手に肌を擦られるだけで俺は呼吸を荒くしてしまう。

「ぁ……はっ、ぁ、ね……もっかい、しよ?」

「ご主人様、まだ腹減ってるみたいですけど」

「インキュバスもサキュバスも一日に一回で十分なはずだけどねぇ……」

使用人に注がれた分は胃の中の何かに奪われてしまい、俺は一滴も吸収できていない。腹が減って死にそうだ。

「うーん……まぁ、体調が悪いみたいだし、とりあえずあげてみようか。起こしなさい」

査定士と向かい合う形で使用人に抱き起こされる。先程とは反対だ、今度は使用人が俺を後ろから抱き締めるようにしている。

「そうそう……さっきの感想を聞こうか」

開脚させられ使用人に膝を押さえられる。もとより抵抗する気はないが、抵抗を封じられると下腹の疼きが増してしまう。俺はいつからこんな変態的な趣味を持ったのだろう。

「ぁ、はい……えっと、ホント……最高でした。熱くて、やらかくて、濡れてて、吸い付いてきて…………俺のこと好きなのかって錯覚するくらい媚びた穴でした」

行為の感想を背後で語られ、それを楽しそうに聞く査定士の視線が後孔に注がれ、俺は顔が燃えるように熱くなるのを感じた。

「恥ずかしいのかな? 閉じようとしているね」

査定士の中指の腹が穴の縁をゆっくりと撫でる。

「……すごく濡れているね。お湯や石鹸じゃない、君の愛液だ」

「……っ、ちが……ぅ……」

「ついさっき抱かれたばかりなのに、まだ物欲しそうに涎を垂らしているんだよ。恥ずかしがるくせに淫らな子だ、可愛らしい」

指の先端が僅かに中に侵入し、入り口近くの腸壁をぐるりと撫でる。

「私の指をぱくぱく咥えて、もっと入れてと吸い付いている」

浅ましく泣き叫んで激しい愛撫をねだりたいのに声が上手く出ていかない。消されたはずの羞恥心が復活しているのか、興奮のし過ぎなのかはよく分からない。

「こうやって触っているだけでも楽しいね。入れたら気持ちよさそうだ」

「ならっ……いれ、て……よぉっ……ぅううっ、焦らすの、やだぁっ……!」

「焦らしているつもりじゃないんだよ、ごめんね。前戯はじっくりやる主義なんだ」

使用人と本番を済ませているのに前戯なんて必要ない。焦らす趣味があるとしか思えない。

「ほら、もう少し奥を触ってあげるから機嫌を治して」

「ん……ひぃんっ! ひぁっ、ぁ、あっ、ぁああっ……!」

腹側の腸壁を優しく擦りながら奥に進んだ査定士の指は前立腺を探り当て、弱く叩くような愛撫を始めた。
指の軽い曲げ伸ばしだけで甲高い声で喘がされてしまう、精液をもらえないのに絶頂してしまうのが嫌で足を閉じようとしても使用人の力に勝てない。

「ゃああぁんっ! そこっ、そこだめぇっ! そこばっかり、やだぁっ! ゃ、あっ、あぁっ、そこっ、らめっ……しゅぐ、イくからぁっ! ぁああっ……!」

「覚えておきなさい。ここがこの子の弱点だ、触れば分かると思うから後で確認しておきなさい。前戯の時も本番の時も意識してあげるんだよ」

「は、はい……すごいですね、この反応……めちゃくちゃ反ってますよ」

指の腹で弱く擦られるこちゅこちゅという音はおそらく俺にしか聞こえていない。査定士にも使用人にも俺の声しか聞こえていないだろう。

「んんーっ! んっ、ぅ、ぅんんっ……!」

「加減が難しいけれど、ゆっくり優しく刺激してあげると寸止めになるよ」

「辛そうですね……」

中指一本を緩く曲げるだけの押し込みでは絶頂には届かない。仰け反って震えても快楽は発散されていない。

「この時に少しだけ押し込んであげるんだ、この時は指をこれ以上動かしてはいけないよ、少し押すだけだ、戻してはいけない」

「んくぅっ……! ふ、ぅっ……? ん、ぅうっ、ひぃいっ……!」

「そうしてあげると浅い絶頂を迎えて、それが終わらなくなる。ほら見てごらん、快楽に溺れられないことに困惑して、それでも決して逃れられない快感に悶える、可愛い顔だよ」

査定士の言葉は完璧に当たっている。確かにこれは絶頂のはずなのに、飛ぶような快楽ではなく、決して終わらない。この中途半端な絶頂が早く終わって欲しいような、もっと深い絶頂が欲しいような、矛盾した欲求が腹の奥で膨らんでいく。

「ゃ、あっ……もぉやらっ……イかせてっ、イかせてよぉっ、もぉっ、やめてぇっ……もぉイくのいやぁ……」

「……どうして欲しいんだい? 指を抜いて欲しい? もう少しこうしていて欲しい? それとも……ぐちゅぐちゅ掻き回してイかせまくって欲しいのかな?」

「ぁ、ぅ……うぅ……指じゃ、なくて……もっと太いので、ずぼずぼして欲しい……」

先走りをダラダラと垂れ流している査定士の性器と瞳を交互に見る。彼の性器に尻尾を巻き付けると熱と脈打ちが伝わってきた、軽く引っ張ると査定士は意地悪せずに指を抜き、代わりに性器をあてがった。

「ぁ、あっ……早くっ、早くちょうだい……」

「うん、待ってね。離していいよ、私に貸して」

使用人の体温が離れ、査定士の両足を跨いで膝立ちになり、密着して向かい合う。そっと腰を掴まれてゆっくりと下ろされ、蕩けきった腸内にゆっくりと陰茎が挿入されていく。

「ん、んっ……ひっ、ひぃいっ……ぃ、いっ、ィっ……く、うぅっ……!」

反り返った陰茎は前立腺を強く擦りながら根元まで挿入され、完全に腰を下ろした頃には俺は深い絶頂を迎え、仰け反って査定士の腕に支えられていた。
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