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掃除の手間も考えろ
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手首の不可視の拘束が消え、俺の身体は自由を取り戻す。しかし俺は横たわってビクビクと痙攣していて動けない。気まずそうに眉尻を下げたカタラに見つめられる。
「…………ごめん、やり過ぎた」
全くだ、俺を何だと思っているんだ、そんな反論をする余裕もない。まだ腰が揺れている、まだ乳首がジンジンと響く波紋のような快楽を生んでいる。
馬車の床に広がる精液はとんでもない量だ、淫魔の俺にとっては正真正銘の死活問題。
「……だ、大丈夫か?」
カタラの手が横たわった俺の肩に触れる。それだけでも今の俺には愛撫に相当した。
「ゃんっ……!」
「え……ご、ごめん。でも……お前の魔力の流れは把握できたからな……って魔力スッカスカじゃねぇか!」
お前のせいだ。そんな気持ちを込めて深海のように深い青の瞳を睨み付ける。
「……っ、あぁ、分かってる。すぐに食わせてやるからな」
違う、そうじゃない。いや、そうだけれどそうじゃない。
確かに俺はすぐに食事をしなければ危険な状態にある。しかし絶頂のし過ぎで死にかけている身体に更に快楽を注がれたら食事が終わる前に死んでしまう。今の敏感な身体で性行為に及んだならカタラより俺の射精の方が早く頻度も高いだろう。
「ゃ、あ、ぁあっ……!」
体に全く力が入らず、膝上までの足ではろくに防御も出来ず、仰向けに転がされて足の断面を掴まれ、性器と後孔がよく見えるように開脚させられてしまった。
「やぁ、やらぁ……カタラぁ、だめぇ」
「大丈夫、分かってる。変に引き伸ばしたり責めたりしない、しっかり中に出してやるから」
本当に分かっているなら射精寸前まで自分の手で扱いてくれないか。
「やぁぁ……今イったら死ぬ……入れられたら、すぐイくからぁ、だめぇ……」
「え……ぁ、そうか、そうだな……いや、お前の魔力の流れは完全に理解したんだ」
馬車の速度が落ちてきたことにも気付かず、カタラは自身の手をじっと睨む。魔力を操作しているのだろうか、俺には分からない。
「ちゃんとせき止めて抱いてやるから安心しろ、俺が出す分だけ腹膨らませてやるよ」
睨んでいた手の中に半透明の細い棒が現れ、それは鈴口にあてがわれた。数秒先の未来を察してやめろと叫ぼうとしたが、息を吸った瞬間に棒は俺の陰茎を貫いた。
「ふぅっ……魔力の実体化って結構難しいんだぞ? 天才精霊使いカタラさんには余裕だけどな。これで射精する心配はないからな、好きなだけイけるぞ」
「……っ、ぁ、は、ぁ……あっ」
吸おうとした息を吐き出してしまい、射精に近い快感を味わいながらも射精は果たせず、陰茎の中の異物感に怯える。
「あ、そうそう……確かここに入れた後、もっと奥に入れて、曲げて……根元の方からこっちに押し込むと……」
陰茎に手を添えつつもう片方の手で棒を掴んだカタラは尿道を埋めた棒をゆっくりと動かし、伸ばし、俺の体内を目差した。
「前立腺を弄れる」
棒の先端が前立腺をぐりゅっと抉り、反り返った俺は床で頭を打った。浅い呼吸と共に情けない声を漏らし、マドラーのように棒を扱うカタラに眺められながら、尿道壁を擦られて射精のない絶頂を繰り返す。
「あぁあっ、ひぁあんっ! あぁっ……イくっ、イくぅっ……! イってるうぅっ! イってるってばぁっ! やらぁっ!」
「よし……これで固定。栓できてるはずだから、好きなだけイけよ、サク……大丈夫、気持ちいいことだけに溺れてりゃ、なーんも辛くないからな」
太腿の裏を手のひらで押され、穴の口にカタラの陰茎が擦り付けられる。
「入れるからなっ……ぁあ、もう、相変わらずキッツ……」
快楽を期待して開き、ヒクヒクと収縮していた穴に挿入され、ただでさえ棒で前立腺を抉られている俺は容易に絶頂を迎える。
「ゃ……ひぅんっ! あ……ひっ、ひぁあ……」
馬車の扉が開き、閉まる音が響いてもカタラは俺から目を離さない。
「日が落ちてきた、森に入るのは危険だ、手前で……ここで野宿だ、いいな?」
「サク……可愛いな。動くぞ」
俺の痴態に何の疑問も抱かないネメスィに話しかけられていることにも気付かず、腰を振り始めた。
「ぁんっ! やぁっ……イくっ、イぐぅっ! ひっ、ぃ……イ、くぅう……!」
「サクっ、サク……あぁ、可愛いな、サク……もっとイけよ、そんで俺に乗り換えちまえ、俺に惚れろよ、サク……!」
腰振りに夢中になっていたカタラはネメスィが隣に座ってようやく彼の存在に気が付いた。
「うわっ……! ぁ、あぁ……ネメスィ、サクが腹減ったみたいだからさ……」
ネメスィはカタラの言い訳を聞かず、好奇心に突き動かされたのか俺の尿道に挿入されている棒を摘んだ。そしてそのままカクテルにするように掻き混ぜる。
「ひぁあぁぁぁぁっ!? イぎゅぅうっ!? イくっ、イぐぅうっ! ひぅうっ、しぬっ、しにゅぅっ! やらぁあっ!」
「あ、こら触んな! 魔力が流れないようにせき止めてあるんだよ。もうすぐで、出るから……ちょっと待ってろ」
カタラはネメスィの手を払い、俺の中に精液を注いでくれた。
「ぁ、あぁ……おい、ひぃ」
余韻に浸る間もなくネメスィがカタラをどかし、いつの間にか性器を露出させ勃起させていたネメスィに乱暴に挿入された。
「んぁあっ!? いゃ、ぁんっ! やぁんっ! イくっ、イぐぅぅうっ! らめっ、しぬっ、俺しんじゃぅうっ!」
一突きごとに絶頂を迎えているのに射精はできず、何度絶頂を迎えても絶頂は終わらない。絶頂の途切れも分からないままに口を開けて唾液を垂らし、眼球だけで真上を向くようにして気絶した。
「…………ごめん、やり過ぎた」
全くだ、俺を何だと思っているんだ、そんな反論をする余裕もない。まだ腰が揺れている、まだ乳首がジンジンと響く波紋のような快楽を生んでいる。
馬車の床に広がる精液はとんでもない量だ、淫魔の俺にとっては正真正銘の死活問題。
「……だ、大丈夫か?」
カタラの手が横たわった俺の肩に触れる。それだけでも今の俺には愛撫に相当した。
「ゃんっ……!」
「え……ご、ごめん。でも……お前の魔力の流れは把握できたからな……って魔力スッカスカじゃねぇか!」
お前のせいだ。そんな気持ちを込めて深海のように深い青の瞳を睨み付ける。
「……っ、あぁ、分かってる。すぐに食わせてやるからな」
違う、そうじゃない。いや、そうだけれどそうじゃない。
確かに俺はすぐに食事をしなければ危険な状態にある。しかし絶頂のし過ぎで死にかけている身体に更に快楽を注がれたら食事が終わる前に死んでしまう。今の敏感な身体で性行為に及んだならカタラより俺の射精の方が早く頻度も高いだろう。
「ゃ、あ、ぁあっ……!」
体に全く力が入らず、膝上までの足ではろくに防御も出来ず、仰向けに転がされて足の断面を掴まれ、性器と後孔がよく見えるように開脚させられてしまった。
「やぁ、やらぁ……カタラぁ、だめぇ」
「大丈夫、分かってる。変に引き伸ばしたり責めたりしない、しっかり中に出してやるから」
本当に分かっているなら射精寸前まで自分の手で扱いてくれないか。
「やぁぁ……今イったら死ぬ……入れられたら、すぐイくからぁ、だめぇ……」
「え……ぁ、そうか、そうだな……いや、お前の魔力の流れは完全に理解したんだ」
馬車の速度が落ちてきたことにも気付かず、カタラは自身の手をじっと睨む。魔力を操作しているのだろうか、俺には分からない。
「ちゃんとせき止めて抱いてやるから安心しろ、俺が出す分だけ腹膨らませてやるよ」
睨んでいた手の中に半透明の細い棒が現れ、それは鈴口にあてがわれた。数秒先の未来を察してやめろと叫ぼうとしたが、息を吸った瞬間に棒は俺の陰茎を貫いた。
「ふぅっ……魔力の実体化って結構難しいんだぞ? 天才精霊使いカタラさんには余裕だけどな。これで射精する心配はないからな、好きなだけイけるぞ」
「……っ、ぁ、は、ぁ……あっ」
吸おうとした息を吐き出してしまい、射精に近い快感を味わいながらも射精は果たせず、陰茎の中の異物感に怯える。
「あ、そうそう……確かここに入れた後、もっと奥に入れて、曲げて……根元の方からこっちに押し込むと……」
陰茎に手を添えつつもう片方の手で棒を掴んだカタラは尿道を埋めた棒をゆっくりと動かし、伸ばし、俺の体内を目差した。
「前立腺を弄れる」
棒の先端が前立腺をぐりゅっと抉り、反り返った俺は床で頭を打った。浅い呼吸と共に情けない声を漏らし、マドラーのように棒を扱うカタラに眺められながら、尿道壁を擦られて射精のない絶頂を繰り返す。
「あぁあっ、ひぁあんっ! あぁっ……イくっ、イくぅっ……! イってるうぅっ! イってるってばぁっ! やらぁっ!」
「よし……これで固定。栓できてるはずだから、好きなだけイけよ、サク……大丈夫、気持ちいいことだけに溺れてりゃ、なーんも辛くないからな」
太腿の裏を手のひらで押され、穴の口にカタラの陰茎が擦り付けられる。
「入れるからなっ……ぁあ、もう、相変わらずキッツ……」
快楽を期待して開き、ヒクヒクと収縮していた穴に挿入され、ただでさえ棒で前立腺を抉られている俺は容易に絶頂を迎える。
「ゃ……ひぅんっ! あ……ひっ、ひぁあ……」
馬車の扉が開き、閉まる音が響いてもカタラは俺から目を離さない。
「日が落ちてきた、森に入るのは危険だ、手前で……ここで野宿だ、いいな?」
「サク……可愛いな。動くぞ」
俺の痴態に何の疑問も抱かないネメスィに話しかけられていることにも気付かず、腰を振り始めた。
「ぁんっ! やぁっ……イくっ、イぐぅっ! ひっ、ぃ……イ、くぅう……!」
「サクっ、サク……あぁ、可愛いな、サク……もっとイけよ、そんで俺に乗り換えちまえ、俺に惚れろよ、サク……!」
腰振りに夢中になっていたカタラはネメスィが隣に座ってようやく彼の存在に気が付いた。
「うわっ……! ぁ、あぁ……ネメスィ、サクが腹減ったみたいだからさ……」
ネメスィはカタラの言い訳を聞かず、好奇心に突き動かされたのか俺の尿道に挿入されている棒を摘んだ。そしてそのままカクテルにするように掻き混ぜる。
「ひぁあぁぁぁぁっ!? イぎゅぅうっ!? イくっ、イぐぅうっ! ひぅうっ、しぬっ、しにゅぅっ! やらぁあっ!」
「あ、こら触んな! 魔力が流れないようにせき止めてあるんだよ。もうすぐで、出るから……ちょっと待ってろ」
カタラはネメスィの手を払い、俺の中に精液を注いでくれた。
「ぁ、あぁ……おい、ひぃ」
余韻に浸る間もなくネメスィがカタラをどかし、いつの間にか性器を露出させ勃起させていたネメスィに乱暴に挿入された。
「んぁあっ!? いゃ、ぁんっ! やぁんっ! イくっ、イぐぅぅうっ! らめっ、しぬっ、俺しんじゃぅうっ!」
一突きごとに絶頂を迎えているのに射精はできず、何度絶頂を迎えても絶頂は終わらない。絶頂の途切れも分からないままに口を開けて唾液を垂らし、眼球だけで真上を向くようにして気絶した。
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