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好意までも奪われる

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媚薬効果のある唾液を塗り込まれた乳首を弄られて絶頂を繰り返し、意識を朦朧とさせる。気絶一歩手前にまで追い込まれるとシャルの手は胸から離れ、俺は快楽から解放された。

「ちゃんと約束守ってくれましたね、嬉しいです。そんなに僕に中出しされたいんですね?」

いや、解放なんてされていない。今の今まで抓られていた刺激と媚薬効果で胸はまだ痺れるような快楽に浸されている。

「んっ……ぅ、あぁ……胸っ、もっとぉ……乳首ジンジンするのぉ、まだジンジンしてりゅのぉ……もっとしてぇ」

頭の後ろで手を組んだまま足の断面をベッドについて身体を反らし、低いブリッジのような姿勢で胸を突き出す。俺を見るシャルの表情は段々と険しく、息も荒くなっていく。

「ダメですよ、兄さん……そんなことして僕を煽っちゃ、めちゃくちゃされちゃいますよ?」

「してぇっ、シャル……お願い、してっ……!」

「兄さんは今僕の精液注がれてバカになってるだけでアルマさんが好きなんですから、僕を誘惑しちゃダメでしょう? 我慢できないんですか? 兄さんはそんなに淫乱なんですか?」

「早くしてよぉおっ! シャル、お願いっ、お願い! 乳首もっとつねって! ジンジンするのっ、我慢できないのっ、ほっとかれたら熱くて死んじゃう! お願いシャルぅっ、他のところどうしてもいいからもっと乳首いじめて!」

優しく腹を押され、ブリッジの姿勢は崩れる。覆い被さったシャルによって俺は影に隠され、発情した笑顔に目が釘付けになる。

「ぁ、あっ……シャルっ、シャル……お願い」

紫色の虹彩にはハート形の模様が浮かんで見えた。そのハートの中の瞳孔には蕩けた笑顔の俺が居る。

「……手、解いていいですよ。ねぇ兄さん、兄さんのお願い通り胸をたっぷり虐めてあげます、虐めながら抱いてあげます。だからその手で後ろを拡げて僕のをおねだりしてください」

言われるがままに頭の後ろで組んでいた手を解き、腰を持ち上げて後孔を拡げた。尻肉を掴んで乱暴に拡げた穴を観察されると顔から火が出るくらいに恥ずかしいが、羞恥心なんて気にしていられない。

「しゃ、しゃるっ……シャルのっ、入れて……」

「ヒクヒクしてますね」

自分でもそれは分かっている。

「うんっ、入れて欲しいのっ、シャルの入れて欲しくて動いちゃうのぉっ!」

「……僕のじゃなくてもいいんでしょう?」

「シャルのがいいっ! 硬くて、長くて、ふっとくてぇっ、俺の弱いとこ分かってて、美味しいせーえきいっぱいくれるシャルがいいのぉっ!」

金具の擦れ合う音が聞こえて下を向けばシャルがベルトを緩めていた。下ろされるズボンと下着に期待を煽られ、膨らんでいく性器を見て呼吸が荒くなる。

「ほら、僕と契るべきだったでしょう? 兄さん。兄さんはバカですよ、兄さんを誰よりも愛していて兄さんを誰よりも気持ちよくできる僕を選ばなかったなんて」

根元までカウパーで濡らした陰茎は俺好みの大きさまで膨らみ、とても入るとは思えない大きさの亀頭は後孔の口に押し付けられ、くちゅくちゅと水音を鳴らした。

「ぁあっ、入れてっ、入れてぇっ! 早く入れてっ、早くぅ!」

「ぱくぱくしてる……ふふ、僕のが食べられちゃうみたいですね。ねぇ兄さん、これ入れて、抜くだけでいいですか?」

「ダメっ、いっぱいずこずこ出し入れして、一番奥で中出ししてくれなきゃやだぁっ!」

「ふふっ、ええ……もちろんそうします」

亀頭の先端がゆっくりと俺の身体を引き裂くように体内を拡げていく。

「ぁ、あーっ、あぁっ……くるっ、きてるぅっ」

「すっごく吸い付いてきますね、兄さんのナカ……熱くて、震えて、吸い付いて、柔らかくて……気持ちいい」

「んぁあっ!? ぁ、ああっ……き、たぁっ……奥ぅ、きたぁ……」

ずぶずぶと沈んでいったシャルの性器は全て俺の体内に収まった。巨大な陰茎は俺の腸の形を歪め、亀頭は胃の底を小突く。精嚢を押し潰されているのに精液は漏れず、陰嚢と陰茎に破裂しそうな痛みを覚えた。

「は、ぁあああっ、シャルっ、出したい……リボン解いてぇ……」

「リボンを解いても術を解かないと意味はありませんよ?」

「術も解いて! もぉ痛いの、これ以上止められてたら破裂しちゃう!」

「射精したら足が治りませんよ?」

裏筋を人差し指の腹で優しく撫で上げられ、根元に紫のリボンを巻いた陰茎がぶるんと揺れた。

「……いいっ! シャルに持ち上げられるの好き、足なくてもいいから!」

「ダメですよ、自分の足で立たないと、ね? 立ちバックしたいって言ってたじゃないですか」

「ぅうっ……やだぁ、出したい……」

「我儘言うなら抜いちゃいますよ」

「やだっ! 嫌っ、ぁあっ、だめ、抜いちゃだめ、出せなくていいから抜かないで!」

腰を掴まれて持ち上げられたかと思えば弟はベッドの上に座り、俺を支えるのはシャルの手と性器だけになった。恐る恐るシャルの肩に手を伸ばしてしがみつくとシャルの手は腰を離れた。

「んぁあっ! ぁ、ぁあっ……奥、くるっ……動かれてないのにぃっ、くるよぉっ、ごりごりくるぅうっ!」

「抜いちゃダメなら抜きませんよ、少しもね」

それが抜き挿しを全くしないという宣言だとは気付けず、俺は中止されなくなったと喜んだ。シャルの左腕は俺の背に回り、右手は乳首を摘んだ。

「ぁ、んっ……シャル、もっと強く、右もぉ……」

「……右も、ですね?」

「うんっ、両方いじめて……ぁんっ!」

右の乳首はシャルの唇に挟まれ、左と同時にくにくにと弄られた。

「ん、ぁあっ! あっ……もっとぉ」

そう呟くと乳首を吸い上げられ、舐られる。左に与えられる刺激は変わらない。左は弱く指先で揉まれているだけだ。

「あぁんっ、ん、ひぅっ……シャルっ、あぁ、シャルぅ……」

ちゅうちゅうと吸われながら舌に弄くり回されていると、胸に吸い付くシャルが愛おしく思えてきて、肩を掴んでいた両手で頭を撫でた。するとゆっくりと揺れていたシャルの頭の羽がパタパタと早く揺れだして、まるで撫でられて喜ぶ犬の尻尾のようで、更に愛おしくなって髪に唇を触れさせた。

「シャルっ、可愛い……ひぁんっ! んぁっ、らめぇっ、噛んじゃ、あぁ……らめ、なのにぃ……きもひぃっ……!」

甘噛みに痛みは感じず、むしろ快楽が強くなり、入れられっぱなしのシャルの性器を締め付ける。俺が乳首を吸われていたのと同じように、俺は後孔でシャルの性器をしゃぶっている。

「ん、ひぃっ……それっ、しょれらめぇっ、きもちぃっ、きもちっ、よすぎてぇ……すぐイっちゃう……!」

歯に優しく挟まれて形を歪まされた乳頭の先端を舌が弾く。

「ん、ぁ、あっ、イくっ、イくっ……んゃああっ!?」

優しく弾かれるだけだと思い込み、緩やかな絶頂を迎えようとしていた俺は尖った舌が乳頭に沈み込んだことで深い絶頂に突き落とされ、身を跳ねさせ、腸内を満たしているシャルの性器で腸壁を抉った。

「ひぁあんっ、やぁっ、なかもっ……らめぇっ、しょれっ、やばい……!」

連鎖する快感に喘いでいるとシャルの尻尾が視界の端で揺れた。注視してみればハート型の先端は弟の指でくにくにと弄られている左の乳首に向かっていた。

「ぁ……らめっ、らめぇっ、シャルっ、待ってぇ……」

きゅ、と少し強めに摘まれ、指の間から乳頭が飛び出す。その真ん中にハート型の先端の更に先端、針のように尖ったそれが沈む。

「やらぁっ、らめっ、絶対イくっ……ぅああっ!? あぁっ、イぐっ……ふぁっ、ああっ、ぐりぐりらめっ、やらぁっ、イってるのっ、イってるのぉっ! イってるんだってぇ!」

赤く膨らんだ乳首の中に沈んだ舌と尻尾の先端は回転を加えて俺の乳首を虐める。陥没させられていく乳首の中に入り込まれ、身体は勝手に跳ね続けて陰茎に腸壁を抉らせ、絶頂を連続させていった。
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