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祝福された番でいさせて

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肌のほとんどがアルマの肌と触れ合っている。愛されていると心の底から思える体温に身を任せる。

「……可愛いな、サク」

髪に何度もキスをして、頭の羽根の先端を緩く口に含み、額に唇を触れさせて、そう呟く。
彼の唇が触れる度に愛情を実感し、頭皮に感じる微かな刺激と吐息に昂る自分を蔑む。

「…………可愛い?」

今生はファンタジー世界らしく見た目はいいし、どちらかと言うと童顔で、オーガであり二メートル半を超えるアルマからすれば子供のような大きさ。
客観的に考えればアルマが俺を可愛いと思う理由は分かるけれど、やはり俺の中で俺はまだ前世の醜男が拭い切れず、心が納得しない。

「あぁ、可愛いよ、可愛い……こんなに可愛いサクが俺の伴侶たなんて、未だに信じられないよ」

「……俺、 可愛くなんかない」

「可愛いと言われるのは嫌いか?」

「…………嫌いとかじゃ、ないけど……俺、別に可愛くないし」

脇の下に手を通されて簡単に持ち上げられ、頬に少し長めのキスをされる。

「可愛いよ、サクは……誰より可愛い」

間近で低い声で囁かれて、背筋がゾクゾクと反応する。俺は無意識にアルマの首に腕を回していた。

「……アルマはかっこいい、誰よりも……優しくて、かっこよくて……俺にはもったいないよ」

背と腰に回る太く長い腕に喜びを覚えながら、彼の唇にキスを繰り返す。大きな口がゆっくりと開いて巨大な舌が現れたので、それをしゃぶる。

「ん…………おっ、き……ふぅっ……ん、アルマぁ、すき……んっ、ん……」

息継ぎに想いを伝え、背と腰を撫でられる悦びに身を震わせる。口内を満たしていた弾力のある舌が抜けたら、すっかり勃ってしまった性器を彼の分厚い胸板に擦り付ける。

「アルマっ、アルマぁ……まだ、お腹ちょっと減ってる。後ろから、いっぱい……食べさせて?」

「……っ、そんな可愛いことを言われたら、俺は……!」

足の間にあったアルマの陰茎が硬く膨らみ勃ち上がる。太腿に触れる熱い性器の感触に昂りつつ、俺の腰を掴んだアルマがいつ下ろしてくれるだろうかと待ち侘びる。

「アルマ……アルマぁっ、早くっ、早くぅ、早く入れてぇっ……!」

「ぁ、あぁ……すまない、怖いんだ。裂けてしまいそうで……」

折り畳んでいた足を伸ばし、アルマの太腿の上に乗せる。これで俺の体重を支えるのはアルマの腕だけになった。彼にとっては大した重さではないだろうが、心理的な効果は重いはずだ。

「サク……!」

首に腕が回らなくなってしまったので筋肉が目立つ腕に添える。俺の仕草から信頼を読み取ったアルマはゆっくりと腕を下ろし、俺の中に入ってきた。

「ぁ、はっ…………ゔっ、ふ、ぁあっ!」

亀頭が入り、アルマの太腿に乗せた足がピンと伸びる。彼の腕を掴んでしまって、そのことに興奮したのかアルマは腕を下ろす速度を早めた。

「ぁ、あっ、ぁああっ! ぁっ……は……」

「はぁ……すごい、きゅうきゅうと締め付けてくるぞ、儀式の時よりキツい……苦しいのか? サク」

根元まで入ると足はもう膝を伸ばして開脚したまま動かせなくなってしまった、アルマの太腿に押されて足の付け根から鋭角に曲げざるを得ないのだ。
自分の足の角度に種付けもののエロ本を思い出し、そのヒロインと自分を重ねて興奮を膨らませた。

「きも、ちぃっ……アルマ、突いてっ……俺、孕ませると思って、奥がんがん突いてぇ……」

声に出す前に自分の台詞が適切かどうか考える機能が快楽で停止してしまった。

「せーえき欲しいのっ、お腹、いっぱいにして欲しい……アルマのでお腹膨らませたいっ!」

アルマは目を見開き、再び目を閉じて深呼吸をして息を整えると、俺の太腿を持ち上げて腹にぴったりと着けさせ、大きな手で太腿越しに胴を掴んだ。
その巨体を活かした押さえ方に、穴だけを使われる体勢に、掴まれた太腿の隙間から情けなくはみ出た陰茎に、全てに興奮を覚える。

「……行くぞ、サク」

頷くと身体をゆっくりと持ち上げられる。太腿越しに掴まれた胴は軽く締め付けられており、体内のアルマの陰茎に体外から押し付けられている。

「ぁ……あっ、ぁ、んんっ! ひぁああっ、んっ、あぁぁっ、アルマぁっ、アルマぁあっ!」

俺を両手で掴んで上下に振り、自身の陰茎を俺の腸壁で扱くアルマの様子はオナホを使っている人間に似ている気がする。

「アルマぁっ、これっ、俺好きぃっ! なかっ、めくれてくのぉっ、ぐっちゃぐちゃに突かれるのぉっ、きもちぃいっ!」

「そうか……なら、もっとしてやらないとな。嫌な思い出も、俺以外の男の痕跡も、全部全部忘れさせてやる」

「アルマの形覚えちゃうっ、なかアルマの形になっちゃぅうっ! アルマ専用になっちゃうぅっ!」

「あぁ、サクは俺のものだ。俺の妻だ。誰にも渡さない。もう二度とっ……誰にも渡すものか!」

「ぁ、はぁっ……うれしいっ、俺っ、アルマのっ、俺アルマのになるのぉっ!」

手首を超える太さで、臍の高さを優に超える長さで、当然硬度や亀頭からの落差も凄まじくて、抜かれる度に腸壁を抉って出ていくような感覚を与える。そんなものを入れられて快楽に溺れない奴はいない。

「アルマっ、アルマぁ、すきっ、すきぃ、しゅきぃいっ! イくっ、もぉイくぅっ!」

「あぁ、出した分まで俺が注いでサクを満たしてやるから、何回でも、サクが満足するまで……」

抜かれる度に身体が引っくり返るような快感があって、突かれる度に息が止まるような快感があって、俺の身体は着実にアルマの伴侶へと作り替えられていた。
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