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幼馴染とカラオケに行ってみた
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ゲーム体験会が終わってもまだまだ日が高い、もうしばらく遊ぼうというレンの提案で俺達はカラオケに向かった。
「とりあえずフリータイムでお願いします」
「そんなに長い間いるのか?」
「二時間以上ならフリーの方がお得ですし、それくらいは居るでしょう? お昼ご飯もここで食べちゃいましょ」
「うーん……うん」
相変わらず敬語を使ってハスミンらしく振る舞うレンに緊張しつつ、まずはドリンクバーに向かった。
「オレンジジュースとコーク半分ずつ混ぜると美味しいんですよ」
「レンそういうのやるタイプだよな……俺はちょっと勇気ないよ」
ジュースを持ったら個室に入って電灯のスイッチを押す。それでもほどよく薄暗い、オレンジ色の灯りはレンの茶色い髪と目によく似合う。
「……ノゾムさん、髪がオレンジに見えます。金髪って光に染まりやすくて綺麗ですよね」
「え、ぁ、そうなの……? レンの髪の方が綺麗だと思うけど……」
幼馴染とカラオケに来たとは思えない緊張感だ。もう相手をレンという男だとは思わず、付き合ったばかりの彼女だとでも思って、流行りの恋愛ソングでも歌ってときめかせてやろう。
「男の人と狭い部屋で二人っきりだなんて……緊張します」
「あ……べっ、別に何もしないから! 話と、歌ったりだけで……!」
「……しないんですか?」
レンはデンモクを取るよりも前にワンピースの裾をたくしあげ、ハスミンとしてSNSに上げていた自撮りのようにむっちりとした太腿を晒した。
「へっ……!? い、いや、俺は……!」
「冗談です。まだノゾムさんから触っちゃいやでーす、ふふふふっ」
「や、やめてくれよ、もう……心臓がもたない。レンなのに……」
「とか言って残念がってるんでしょー。ふふ、お顔真っ赤っか……可愛いです」
俺は普段レンにどんな風に接していたっけ? 清楚で、艶やかで、大人しそうで、積極的な、こんな美少女になれる男だと分かって触れ合っていたっけ?
このデートの後、今までのようにレンに接していられる気がしない。
「う、歌、入れるからな」
自主的に聞いたことはないが、至るところで聞くので覚えてしまった流行りの恋愛ソングを歌った。レンは可愛らしく拍手をしてくれていた。
「ノゾムさん、歌上手いですね」
「そ、そんな……ありがとう」
ときめかせるつもりが可愛い微笑みに俺の方がときめいてしまった。
「とってもかっこよかった……ふふ、うっとり聞いちゃいました。この後に歌うのハードル高いなぁ……」
レンが入れた曲のイントロが始まる。マイクを握る手に興奮しているなんて絶対に言えない。
「けほっ…………ふー、どうでしたか? ノゾムさん」
レンの歌はお世辞にも上手とは言えないものだったが、可愛らしい歌声だった。女声を作ったまま歌うのは辛いようで、時折咳き込んでいた。
「めちゃくちゃ可愛かった……喉、大丈夫か?」
「はい、風邪とかってわけじゃないんですけど……ごめんなさい」
「謝らなくてもいいけどさ、やっぱその声喉に負担かかってるんだろ。俺、普段のレンの声も好きだよ、普段から結構高い方だし無理しなくても女の子に聞こえるって。だから……やりたいならしてていいけど、辛いんだったら、すぐやめて欲しい」
「…………優しいですね、ノゾムさん」
花がほころぶような笑顔だ。照れ隠しにジュースを一口飲み、次の曲を入れていなかったためCMに切り替わった画面をチラッと見ると、音量が下げられていく表示が出た。
「ねぇ、ノゾムさん。私本当に、ずっと、ノゾムさんのこと大好きなんですよ」
音量を下げたのは会話のためか。カラオケに来て歌わないのは損をしている気分になるが、レンと一緒に居る時点でプライスレスだ。
「……そっち行ってもいいですか?」
「へっ? ぁ、うんっ……どうぞ」
向かいに座っていたレンは俺の隣に移動してきた。ついつい太腿に視線を向けてしまう。
「…………今日デートしてくれて、本当に嬉しいんです」
「お、俺の方こそ……」
「ノゾムさん、魅力的な彼氏がたくさん居るから……私なんて要らないんじゃないかって、いつも不安で。私にしかない魅力ってなんだろうって……女装だって、ミチの方が可愛くなれるし」
「レン、そんなっ……」
レンにしかない魅力はむちむちの太腿だが、身体目当てのようなセリフを口には出来ない。俺がレンを好きなのは、可愛いからとか太腿がむっちりしてるからとか、そんな低俗な理由だけではないのだし。
「お、俺はっ、俺にとっては! レンが一番可愛い……何回も、何千回も何億回も恋してるんだ。レンが笑ってくれる度に俺っ、俺、恋し直して、キュンキュンして、ムラムラしてっ、俺ってレンのこと大好きだなぁって思って! 女装が好きなんじゃなくて、レンだから女の子の格好も似合って可愛くて、いつもと別人みたいで緊張して、でもやっぱりレンだから大好きで!」
「…………ノゾム」
「あ、レン……ごめんっ、なんか長々と訳分かんないこと言って」
「……ううん、嬉しい」
地声だ。男の声だ。でも高い、女の子だと思えなくもない。
「ノゾムさん……愛してます。私だけのものになって欲しい……」
女声に戻った。やはりこちらも可愛い。
「……それ、は」
「分かってます、無理だってこと。でもあなたの心を私だけに向ける努力はし続けます」
「努力……?」
混乱しているとレンは俺にピッタリと寄り添ってきた。手が重なり、鼓動が激しくなっていく。
「カフェで私、言いましたよね?」
「な、何を?」
「ノゾムさん、私でオナニーしてたんでしょう? その妄想の内容、再現してあげましょうかって」
「あ、あぁ……言ってた、な。冗談だったんだろ?」
身体の側面に意識が集中する、レンの体温や呼吸のリズムを理解し始める。
「カフェはたくさん人が居たから出来なかっただけで、ここでなら出来ますよ。ノゾムさん、して欲しいですか?」
「……まぁそりゃ、して欲しくないと言ったら嘘になるよな」
「ふふっ……何ですかそれ、可愛い。ノゾムさん、してあげます。手を後ろで組んで、絶対に私に触らないのが条件です」
俺は返事よりも前に手を後ろに組んでいた。レンはくすくすと笑いながらテーブルを押して椅子の前の空間を広げ、床に屈んで俺のベルトに手をかけた。
「レ、レン……あのさ、俺……勃ってるし手後ろにしちゃったし説得力ないと思うけど、こういうことしてもらえなくても、俺レンのこと大好きだからな?」
「ふふ……安心してください。ノゾムさんの心を繋ぎ止めたくてやってるだけじゃありません。私にも性欲はあるんですよ」
勃起した性器が引っ張り出された。
「わ……ぶるんって出てきましたよ。ふふふっ……なんか可愛いですね、これ」
「ひぁっ……!」
つんっと人差し指で亀頭をつつかれ、思わず高い声が漏れる。
「ノゾムさんってば可愛い声出しますね。ふふ……もうちょっと我慢してくださいねー?」
レンは陰茎を露出した俺の隣に座り直す。焦らしプレイかと疑う俺の目の前で、レンは背中に両手を回してもぞもぞしている。カーディガンの中に手を入れているようだ。
「レン……? 何してるんだ?」
手が前に戻ってきたかと思えば、ワンピースの物とは別の白い肩紐を下ろす。ワンピースの胸元に手を入れ、下着を抜いた。
「へっ? え……お、おい、おいっ、レン、ブラまでつけてたのかよ……」
「女の子がブラジャーつけてなかったら痴女じゃないですか、変なノゾムさん」
いたずらっ子のように笑いながら、レンはレースだらけで可愛らしいAAAカップのそれを俺の首にかけた。
「ブ、ブラ……レンのっ……ぶらじゃ、が……俺の首にっ……!」
「何して欲しいんでしたっけ? ノゾムさんの妄想の内容、忘れちゃいました」
「ぅ……あ、あのっ……お、おっぱい……吸わせてください」
ワンピースの肩紐はほどけるタイプらしく、両肩ともにほどくと胸を隠していた布がぺろんとめくれる。カーディガンを羽織ったままなのに胸が露出している不思議な光景に、俺は夢でも見ているのかと自分を疑った。
「とりあえずフリータイムでお願いします」
「そんなに長い間いるのか?」
「二時間以上ならフリーの方がお得ですし、それくらいは居るでしょう? お昼ご飯もここで食べちゃいましょ」
「うーん……うん」
相変わらず敬語を使ってハスミンらしく振る舞うレンに緊張しつつ、まずはドリンクバーに向かった。
「オレンジジュースとコーク半分ずつ混ぜると美味しいんですよ」
「レンそういうのやるタイプだよな……俺はちょっと勇気ないよ」
ジュースを持ったら個室に入って電灯のスイッチを押す。それでもほどよく薄暗い、オレンジ色の灯りはレンの茶色い髪と目によく似合う。
「……ノゾムさん、髪がオレンジに見えます。金髪って光に染まりやすくて綺麗ですよね」
「え、ぁ、そうなの……? レンの髪の方が綺麗だと思うけど……」
幼馴染とカラオケに来たとは思えない緊張感だ。もう相手をレンという男だとは思わず、付き合ったばかりの彼女だとでも思って、流行りの恋愛ソングでも歌ってときめかせてやろう。
「男の人と狭い部屋で二人っきりだなんて……緊張します」
「あ……べっ、別に何もしないから! 話と、歌ったりだけで……!」
「……しないんですか?」
レンはデンモクを取るよりも前にワンピースの裾をたくしあげ、ハスミンとしてSNSに上げていた自撮りのようにむっちりとした太腿を晒した。
「へっ……!? い、いや、俺は……!」
「冗談です。まだノゾムさんから触っちゃいやでーす、ふふふふっ」
「や、やめてくれよ、もう……心臓がもたない。レンなのに……」
「とか言って残念がってるんでしょー。ふふ、お顔真っ赤っか……可愛いです」
俺は普段レンにどんな風に接していたっけ? 清楚で、艶やかで、大人しそうで、積極的な、こんな美少女になれる男だと分かって触れ合っていたっけ?
このデートの後、今までのようにレンに接していられる気がしない。
「う、歌、入れるからな」
自主的に聞いたことはないが、至るところで聞くので覚えてしまった流行りの恋愛ソングを歌った。レンは可愛らしく拍手をしてくれていた。
「ノゾムさん、歌上手いですね」
「そ、そんな……ありがとう」
ときめかせるつもりが可愛い微笑みに俺の方がときめいてしまった。
「とってもかっこよかった……ふふ、うっとり聞いちゃいました。この後に歌うのハードル高いなぁ……」
レンが入れた曲のイントロが始まる。マイクを握る手に興奮しているなんて絶対に言えない。
「けほっ…………ふー、どうでしたか? ノゾムさん」
レンの歌はお世辞にも上手とは言えないものだったが、可愛らしい歌声だった。女声を作ったまま歌うのは辛いようで、時折咳き込んでいた。
「めちゃくちゃ可愛かった……喉、大丈夫か?」
「はい、風邪とかってわけじゃないんですけど……ごめんなさい」
「謝らなくてもいいけどさ、やっぱその声喉に負担かかってるんだろ。俺、普段のレンの声も好きだよ、普段から結構高い方だし無理しなくても女の子に聞こえるって。だから……やりたいならしてていいけど、辛いんだったら、すぐやめて欲しい」
「…………優しいですね、ノゾムさん」
花がほころぶような笑顔だ。照れ隠しにジュースを一口飲み、次の曲を入れていなかったためCMに切り替わった画面をチラッと見ると、音量が下げられていく表示が出た。
「ねぇ、ノゾムさん。私本当に、ずっと、ノゾムさんのこと大好きなんですよ」
音量を下げたのは会話のためか。カラオケに来て歌わないのは損をしている気分になるが、レンと一緒に居る時点でプライスレスだ。
「……そっち行ってもいいですか?」
「へっ? ぁ、うんっ……どうぞ」
向かいに座っていたレンは俺の隣に移動してきた。ついつい太腿に視線を向けてしまう。
「…………今日デートしてくれて、本当に嬉しいんです」
「お、俺の方こそ……」
「ノゾムさん、魅力的な彼氏がたくさん居るから……私なんて要らないんじゃないかって、いつも不安で。私にしかない魅力ってなんだろうって……女装だって、ミチの方が可愛くなれるし」
「レン、そんなっ……」
レンにしかない魅力はむちむちの太腿だが、身体目当てのようなセリフを口には出来ない。俺がレンを好きなのは、可愛いからとか太腿がむっちりしてるからとか、そんな低俗な理由だけではないのだし。
「お、俺はっ、俺にとっては! レンが一番可愛い……何回も、何千回も何億回も恋してるんだ。レンが笑ってくれる度に俺っ、俺、恋し直して、キュンキュンして、ムラムラしてっ、俺ってレンのこと大好きだなぁって思って! 女装が好きなんじゃなくて、レンだから女の子の格好も似合って可愛くて、いつもと別人みたいで緊張して、でもやっぱりレンだから大好きで!」
「…………ノゾム」
「あ、レン……ごめんっ、なんか長々と訳分かんないこと言って」
「……ううん、嬉しい」
地声だ。男の声だ。でも高い、女の子だと思えなくもない。
「ノゾムさん……愛してます。私だけのものになって欲しい……」
女声に戻った。やはりこちらも可愛い。
「……それ、は」
「分かってます、無理だってこと。でもあなたの心を私だけに向ける努力はし続けます」
「努力……?」
混乱しているとレンは俺にピッタリと寄り添ってきた。手が重なり、鼓動が激しくなっていく。
「カフェで私、言いましたよね?」
「な、何を?」
「ノゾムさん、私でオナニーしてたんでしょう? その妄想の内容、再現してあげましょうかって」
「あ、あぁ……言ってた、な。冗談だったんだろ?」
身体の側面に意識が集中する、レンの体温や呼吸のリズムを理解し始める。
「カフェはたくさん人が居たから出来なかっただけで、ここでなら出来ますよ。ノゾムさん、して欲しいですか?」
「……まぁそりゃ、して欲しくないと言ったら嘘になるよな」
「ふふっ……何ですかそれ、可愛い。ノゾムさん、してあげます。手を後ろで組んで、絶対に私に触らないのが条件です」
俺は返事よりも前に手を後ろに組んでいた。レンはくすくすと笑いながらテーブルを押して椅子の前の空間を広げ、床に屈んで俺のベルトに手をかけた。
「レ、レン……あのさ、俺……勃ってるし手後ろにしちゃったし説得力ないと思うけど、こういうことしてもらえなくても、俺レンのこと大好きだからな?」
「ふふ……安心してください。ノゾムさんの心を繋ぎ止めたくてやってるだけじゃありません。私にも性欲はあるんですよ」
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「わ……ぶるんって出てきましたよ。ふふふっ……なんか可愛いですね、これ」
「ひぁっ……!」
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「ノゾムさんってば可愛い声出しますね。ふふ……もうちょっと我慢してくださいねー?」
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「レン……? 何してるんだ?」
手が前に戻ってきたかと思えば、ワンピースの物とは別の白い肩紐を下ろす。ワンピースの胸元に手を入れ、下着を抜いた。
「へっ? え……お、おい、おいっ、レン、ブラまでつけてたのかよ……」
「女の子がブラジャーつけてなかったら痴女じゃないですか、変なノゾムさん」
いたずらっ子のように笑いながら、レンはレースだらけで可愛らしいAAAカップのそれを俺の首にかけた。
「ブ、ブラ……レンのっ……ぶらじゃ、が……俺の首にっ……!」
「何して欲しいんでしたっけ? ノゾムさんの妄想の内容、忘れちゃいました」
「ぅ……あ、あのっ……お、おっぱい……吸わせてください」
ワンピースの肩紐はほどけるタイプらしく、両肩ともにほどくと胸を隠していた布がぺろんとめくれる。カーディガンを羽織ったままなのに胸が露出している不思議な光景に、俺は夢でも見ているのかと自分を疑った。
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