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ぱーてぃ、ろく

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敏感な器官を鞭で打たれる痛みを快感と捉えて嬌声を上げるなんて、きっと普通ではないのだろう。まぁ、普通なんてどうでもいいけれど。

「ひぁああっ!? ひっ……んんっ! ぁ、あっ……ゃ、ひっ……?」

何度か手加減して叩かれた後、雪兎は鞭を寸止めした。

「ユキ様……? あ……」

そしてもう一度振り上げ、鞭に俺の意識を集中させる。

「は、早くっ、早くぅ……叩いて、ユキ様ぁ…………あっ、ぁ、くるっ…………ユキ様? 早くぅ……」

痛みを与える罰ゲームなのに焦らされるのかとため息をつくと同時に一際強く亀頭の真下を叩かれた。そこからちぎれ飛ぶかと思ってしまうほどの痛みに俺の陰茎は精液を噴き出し、俺は悲鳴を上げて絶頂を悦んだ。

「いっぱい出たね、ポチ。これは……何かな? イっちゃったのかな? それとも出ちゃっただけ?」

「へ……?」

「イっちゃったなら終わらせないとだけど、叩かれてびっくりして出ちゃっただけならまだ叩かないとね」

叩かれてびっくりして出る、なんてありえるのか? いや、今はそんなこと考えている場合じゃない。

「……イってません。出た……だけ、です」

雪風はもう手錠を外してもらうのを諦めたのか床に座り込んでいる。俺は愉しそうに歪んだ雪兎の目を見つめ、嘘をついた。

「そっかそっか。ここ特に痛いところだもんね、いくらポチが痛いの好きでも痛すぎてイけないよね、ごめんね?」

微塵も悪いだなんて思ってないと分かる笑顔を浮かべ、雪兎は俺のシャツのボタンを外して胸元を露出させた。下腹を背もたれに縛っているから脱がすことは出来ない。太腿を座面に縛ってあるから太腿を叩いてもらうことは出来ない。

「こっちならまだいいよね?」

鞭がぺちぺちと頬を叩く。少しも痛くないそれには俺を舐めきっていると感じさせる効果があり、歳下の少年に弄ばれているという感覚を強めてくれた。

「は、早くっ……どこでもいいから、鞭くださいっ!」

俺のおねだりに雪兎は口の端を吊り上げて笑顔を深め、鞭を振り上げ、俺の胸の真ん中に振り下ろした。

「ぁああああっ! はっ、はっ……ひ、待って……ぅあぁああっ! ぁ、あっ……ひぁああっ! ぁ、ふっ……」

性器の時とは違って思い切り振っている。皮膚が裂けるような痛みが余韻に浸る暇もなく連続で与えられ、胸元に赤い痕が増えていく。

「ぁあ……痛いぃっ、ひだっ、ぁあっ!」

「ポチはここが好きなんだよね?」

鞭が胸の前に留まり、弱々しくぺちっと乳首を叩いた。

「んひぃっ!」

「ここ叩いてあげたら流石にすぐにイっちゃうよねぇ?」

「は、いっ……ひっ、ぁああぁああっ! ぁあっ、イっ……ぅ、う…………イ、イけませんでした、もう一回……」

左乳首が削ぎ落とされたかと思うほどの痛みだったが、俺にとっては下腹を疼かせる快感で、絶頂を迎えてしまった。右も同じように叩かれて同じように絶頂し、俺は拘束された体をビクビクと震えさせた。

「ひ、ひっ……ィ、あ、ぁあ……」

「なんかもうイっちゃって痙攣しちゃってるくらいだから、やめようかな」

「イ、イってませんっ……俺、まだイってません……」

「ふぅん? 嘘だったらイボイボついたゴム手袋はめて後ろめちゃくちゃにほじくっちゃうよ? そんなことされたら本番前なのに失神しちゃうくらい気持ちよくて、体力持たなくなっちゃうからされたくないよね? 本当のこと言ってごらん?」

俺は雪兎の目を真っ直ぐに見つめ、厳重に拘束された腰を何とか震わせ、勃起した性器をぶるぶると揺らした。

「イってません……ユキ様、本当にイってません」

「そう、じゃ、もう一回叩かなきゃ」

先程までよりも強く、亀頭に真上から鞭が振り下ろされ、俺は絶叫と共に透明の液体を撒き散らした。

「……潮吹いちゃったんだから、これは間違いなくイったよね」

「ぁ……あっ、は……ぁ…………あ……」

「放心しちゃって、どうなのか聞いてるんだけど」

痛みの余韻に震える萎えた陰茎をぎゅっと握られ、痛みを思い出して叫ぶ。

「ひぃいんっ! ひっ、ぅ、う……ィ、イきました、イきましたぁ」

「だよね? じゃあ鞭はもう終わりだよ」

「最初に射精した時も、胸叩かれた時も、本当はイってました……」

雪兎はその言葉を待っていたと言っているのが分かる嗜虐趣味を滲ませた笑顔を浮かべ、俺を非難した。

「僕、さっき言ったよね? 本当のこと言ってって。ふーん? そう、ポチは僕に嘘つくんだ。飼い犬のくせにご主人様裏切るんだ」

「ごめんなさ……ぁうっ!」

パシッと頬を鞭で打たれ、興奮で荒くなる呼吸を押さえつつもう一度謝った。

「嘘つくような犬はしつけ直さないとね。どうやってしつけるか分かる? ポチ」

「……鞭、ですか?」

「まさか。いい? ポチは犬だけど人間なの。僕の犬になりたくて犬名乗ってる人間。人間の部分が出ちゃうから嘘つくんだ、犬は嘘なんかつかない」

犬耳の飾りがついたカチューシャをつけられる。

「ポチを犬寄りにする方法はたったひとつだよ。後ろほじくり回してイきまくらせて、僕に屈服させるんだ」

その言葉を聞いただけで下腹が疼く。拘束を解かれながら穴をヒクヒクと収縮させ、雪兎に促されて立ち上がった時には座面に腸液の小さな水溜まりが出来ていた。
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