582 / 667
くすりづけ、きゅう
しおりを挟む
後孔に挿入されていた数珠状の玩具を抜いてしまい、下腹に突起を押し込むベルトと尿道に挿入された細長いバイブだけになってしまった。後孔に挿入された玩具に押し上げられなければ前立腺への快楽は痙攣を起こすほどのものではなくなる、しかし尿道に挿入されたバイブが震えれば陰茎全体を振動させられることになり、バイブに邪魔されながらの射精が止まらなくなる。
声は枯れ、口を開きっぱなしにして浅く激しく呼吸をし、目を剥いて媚薬に増幅された快感に耐える。何度も何度も拘束された手足を動かそうとしてベッドを揺らし、身体を浮かすことすら出来ない中で腰をカクカクと揺らして途切れ途切れの射精をする。
そんな俺に意識はほぼなかった。
「お見舞いに来たよっ、ぽーちー、具合は……あー、良くなさそう」
カーテンが開き、雪兎と数人の使用人に情けない俺の姿が晒される。拘束された筋肉質な身体を揺らして玩具を挿入された鈴口から精液を撒き散らす俺の姿を見て彼らはどう思うのだろう。
「とりあえず止めて……ポチ? 聞こえる? これ意識ないのかなぁ……」
雪兎の手が目を覆い、瞼を下ろさせる。そんな死体にするような真似を……と普段なら言うところだが、今の俺はその手に従って目を閉じた。次に口も閉じさせられ、鼻呼吸だけに切り替える。
「……意識ないって考えてよさそうだね」
振動が止まった尿道のバイブは縄で固定されていて決して抜けない。陰茎を反り返った状態で内側から無理矢理固定されている気分だが、腰を揺らすほどの快楽ではない。
「あれ、雪風これ入れてくれなかったの?」
雪兎はビーズを見つけたようだ。俺の腸液にまみれたそれは撒き散らした精液もかかっているだろう。そんな汚い物を持っている雪兎の様子が見たくて、重たい瞼をゆっくりと開けた。
「ポチ、起きた? これ入れてもらった?」
返事をしようと声帯を震わせたはずだが、声が出ない。
「ちょっと待ってね、お茶持ってきたから」
雪兎はそう言うとペットボトルに入ったお茶を一口飲んだ。いや、口に溜めた。
「んー……」
怖いくらいに整った顔が近付いてきて、雪兎の狙いを察した俺は口を少し開けた。予想通り雪兎の唇が押し当てられ、雪兎の口内でぬるくなったお茶をゆっくりと飲まされた。
「んっ……ん、ん…………ありがとう、ございます……ユキ様」
お茶を飲み終えて咳き込みつつも雪兎に礼を言い、ハッキリとし始めた頭で雪兎の顔を眺める。丸っぽく幼い顔立ちに、赤紫色の美しい瞳、雪原のような肌と髪、それらを引き立たせる愛らしい微笑み、何もかもが素晴らしい。
「世界の……いえ、宇宙の宝。こんな美形が俺気に入ってるとか夢かな……?」
「夢じゃないよ、僕の可愛いポチ。意識はっきりしたなら聞かせて? これ、入れてもらった?」
顔の真上にビーズが揺れる。濡れたそれを顔の近くに持ってこられるのは嫌だ、発情した犬の匂いは酷く不快だ。
「は、い……でも、その、少し前に……抜けてしまって」
「ふぅん? 気張って抜いちゃったんだ。普通のバイブとかより抜けにくいと思うけど」
「は、はい……ユキ様に見られてるって妄想してて、そしたらユキ様の入れて欲しいって……玩具抜かなきゃって」
雪兎は顔の真横にビーズを落とし、満面の笑みを見せた。
「そんなに僕の入れて欲しかったの?」
「はい……今も、です」
「そっか。ポチ、明日退院みたいだから、明日ね? 明日は僕休みだから、一日中遊んであげるね」
一日中、その言葉を聞いた俺の下腹が疼く。何も入れられていない状態に違和感を覚えるようになってしまった腸壁がうねり、早く弄んで欲しいと陰茎や乳首が硬く膨らむ。
「明日、だよ? とりあえず今日は……」
話しながら俺の腹に巻いたベルトを外し、ビーズと共にビニール袋に放り込む。次に雪兎は尿道に挿入されたバイブを固定している縄を解いた。
「お薬塗って、焦らしてあげるね」
「そんな……ぁひぃいんっ!? ひっ、ぅ……ぬ、抜くなら抜くって言ってくださいよぉ……」
尿道のバイブを一気に引き抜かれ、素早く尿道壁を擦り上げらて絶頂を迎え、栓がなくなった鈴口から精液を噴き出させた。
「あははっ、ごめんごめん。お薬塗ってあげるから許して?」
「薬、嫌です……でも、明日思いっきり抱いてくれるなら……」
「うん、ポチの感情とかどうでもいいよ。犬の機嫌気にする飼い主なんて、逆転しちゃってるよね」
クリームの媚薬をたっぷりと絡めたバイブが再び尿道に挿入される。
「ひぎぃいいぃいっ! ぃ、ィっ……は、ぁっ、ぁああっ!? ぁひぃっ! やぁっ、イぐっ、イっでるぅうっ!」
雪兎は俺の嬌声なんて全く気にすることなく陰茎を握り、もう片方の手で乱暴にバイブを出し入れした。媚薬を塗るついでに擦られる尿道壁はしっかりと性感帯として成熟しており、塗られたばかりの媚薬を洗い流すかのように薄まった精液を通した。
声は枯れ、口を開きっぱなしにして浅く激しく呼吸をし、目を剥いて媚薬に増幅された快感に耐える。何度も何度も拘束された手足を動かそうとしてベッドを揺らし、身体を浮かすことすら出来ない中で腰をカクカクと揺らして途切れ途切れの射精をする。
そんな俺に意識はほぼなかった。
「お見舞いに来たよっ、ぽーちー、具合は……あー、良くなさそう」
カーテンが開き、雪兎と数人の使用人に情けない俺の姿が晒される。拘束された筋肉質な身体を揺らして玩具を挿入された鈴口から精液を撒き散らす俺の姿を見て彼らはどう思うのだろう。
「とりあえず止めて……ポチ? 聞こえる? これ意識ないのかなぁ……」
雪兎の手が目を覆い、瞼を下ろさせる。そんな死体にするような真似を……と普段なら言うところだが、今の俺はその手に従って目を閉じた。次に口も閉じさせられ、鼻呼吸だけに切り替える。
「……意識ないって考えてよさそうだね」
振動が止まった尿道のバイブは縄で固定されていて決して抜けない。陰茎を反り返った状態で内側から無理矢理固定されている気分だが、腰を揺らすほどの快楽ではない。
「あれ、雪風これ入れてくれなかったの?」
雪兎はビーズを見つけたようだ。俺の腸液にまみれたそれは撒き散らした精液もかかっているだろう。そんな汚い物を持っている雪兎の様子が見たくて、重たい瞼をゆっくりと開けた。
「ポチ、起きた? これ入れてもらった?」
返事をしようと声帯を震わせたはずだが、声が出ない。
「ちょっと待ってね、お茶持ってきたから」
雪兎はそう言うとペットボトルに入ったお茶を一口飲んだ。いや、口に溜めた。
「んー……」
怖いくらいに整った顔が近付いてきて、雪兎の狙いを察した俺は口を少し開けた。予想通り雪兎の唇が押し当てられ、雪兎の口内でぬるくなったお茶をゆっくりと飲まされた。
「んっ……ん、ん…………ありがとう、ございます……ユキ様」
お茶を飲み終えて咳き込みつつも雪兎に礼を言い、ハッキリとし始めた頭で雪兎の顔を眺める。丸っぽく幼い顔立ちに、赤紫色の美しい瞳、雪原のような肌と髪、それらを引き立たせる愛らしい微笑み、何もかもが素晴らしい。
「世界の……いえ、宇宙の宝。こんな美形が俺気に入ってるとか夢かな……?」
「夢じゃないよ、僕の可愛いポチ。意識はっきりしたなら聞かせて? これ、入れてもらった?」
顔の真上にビーズが揺れる。濡れたそれを顔の近くに持ってこられるのは嫌だ、発情した犬の匂いは酷く不快だ。
「は、い……でも、その、少し前に……抜けてしまって」
「ふぅん? 気張って抜いちゃったんだ。普通のバイブとかより抜けにくいと思うけど」
「は、はい……ユキ様に見られてるって妄想してて、そしたらユキ様の入れて欲しいって……玩具抜かなきゃって」
雪兎は顔の真横にビーズを落とし、満面の笑みを見せた。
「そんなに僕の入れて欲しかったの?」
「はい……今も、です」
「そっか。ポチ、明日退院みたいだから、明日ね? 明日は僕休みだから、一日中遊んであげるね」
一日中、その言葉を聞いた俺の下腹が疼く。何も入れられていない状態に違和感を覚えるようになってしまった腸壁がうねり、早く弄んで欲しいと陰茎や乳首が硬く膨らむ。
「明日、だよ? とりあえず今日は……」
話しながら俺の腹に巻いたベルトを外し、ビーズと共にビニール袋に放り込む。次に雪兎は尿道に挿入されたバイブを固定している縄を解いた。
「お薬塗って、焦らしてあげるね」
「そんな……ぁひぃいんっ!? ひっ、ぅ……ぬ、抜くなら抜くって言ってくださいよぉ……」
尿道のバイブを一気に引き抜かれ、素早く尿道壁を擦り上げらて絶頂を迎え、栓がなくなった鈴口から精液を噴き出させた。
「あははっ、ごめんごめん。お薬塗ってあげるから許して?」
「薬、嫌です……でも、明日思いっきり抱いてくれるなら……」
「うん、ポチの感情とかどうでもいいよ。犬の機嫌気にする飼い主なんて、逆転しちゃってるよね」
クリームの媚薬をたっぷりと絡めたバイブが再び尿道に挿入される。
「ひぎぃいいぃいっ! ぃ、ィっ……は、ぁっ、ぁああっ!? ぁひぃっ! やぁっ、イぐっ、イっでるぅうっ!」
雪兎は俺の嬌声なんて全く気にすることなく陰茎を握り、もう片方の手で乱暴にバイブを出し入れした。媚薬を塗るついでに擦られる尿道壁はしっかりと性感帯として成熟しており、塗られたばかりの媚薬を洗い流すかのように薄まった精液を通した。
10
お気に入りに追加
1,456
あなたにおすすめの小説




皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる