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おにあいで
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おそらく五時間目と六時間目の休み時間だろう雪兎との通話が終わって、きっと今は六時間目の授業を受けている雪兎の姿を瞼の裏に描く。
あの可愛らしい制服を着て、椅子にちょこんと座って、ペンを持って黒板を眺めて──同級生だったら襲ってただろうな。
雪風はどうだろう、どんな仕事をしているだろう。部下に的確な指示を下したり、パソコンの画面を眺めて疲れて目を擦ったり──何故だろう、終業後の暗いオフィスでヤる妄想しかできない。
「ぉ……? 電話?」
今は授業中だろうし、雪風の昼休みももう過ぎた。誰だろうと画面を見れば「叔父の恋人」の表示。
「もしもしー、涼斗さん?」
『ぁ……雪也君? あの、えっと……さっきのことなんですけど』
彼も叔父のオモチャなのだろう、不幸な男だ。雪風への所業の復讐のついでに彼も救ってやるべきだろうか。
『……ごめんなさい。不快、でしたよね、雪也君……ごめんなさい……』
「いえ、あなたは悪くありませんし。それにそこまで不快じゃありませんでしたよ」
叔父と話したのは不快だったが、シチュエーションはオカズに使える。俺も校舎裏とかで抱かれたい、車内は嫌だ、車は怖い。
『…………じゃあ、またお願いしてもいいですか?』
「……また、とは?」
『僕に電話かけたり、メールを送ったりしてください。凪さん、さっき嫉妬してたみたいで……すごく、その……』
「…………激しくされました?」
『ダ、ダメですよ雪也君、雪也君はまだ学生でしょう』
話を振ったのはお前だろ、なんて怒鳴ってしまうほど短気ではない。
『いつもは凪さんがやるんです、他の人との仄めかして……僕を虐めるんです。本当にやめて欲しいのに、いくら言っても聞いてくれなくて……今日初めてやり返せました。僕は凪さんのこと大好きだから嫉妬しますけど、凪さんが嫉妬してくれるかどうかは怖くてやり返そうなんて思えなかったんですけど…………ありがとうございます、雪也君』
よくもまぁカッターを振り回すような奴を相手に浮気を仄めかしたりできるものだ。尊敬するよ叔父さん、とでも言ってやろう。
「……この間、叔父がうちに来たことあったんですよ」
『ええ、知っていますよ。その節は失礼しました』
叔父は外に出てすぐに彼に刺されたんだったか。失礼がそのことを指すのなら彼もなかなか大物だ。
「刺された叔父さん、傷の手当終わってベッドで寝てた時、雪風を昔強姦した動画で脅して無理矢理フェラさせてたんですよ、俺が途中でやめさせましたけどね」
事実を勝手に組み替えて真実だけで嘘を紡いだ。
「よく言っておいてください、雪風にそういう関わり方するのはやめろって」
『…………分かり、ました』
ブツ、と電話が切れる。
俺は成功を確信して拳を握り、ベッドに勢いよく寝転がった。叔父の家に行くか叔父を呼び出すかしてこの手で殺してやろうと画策していたが、電話一本で楽に済むならそっちがいい。直接やってやりたいという気持ちはあるが、雪兎にはバレたくなかったからこれが最良だ。
「訃報待ってまーす、なーんて……」
枕に抱きついて仮眠を取った。数十分後にローターが動き出したことで目を覚まし、電話がかかってきていた携帯端末を取った。
『ポチ? 今学校終わったよ、これから勉強会に行ったら帰るね』
「は、はいっ……! いつ、頃……でしょうっ……」
ほぐれきった穴をローターの振動が伝わったディルドが掻き回す。太いディルドの表面のイボが腸壁を抉り、俺を絶頂寸前に持ち上げた。あとは雪兎に何かあってもらうか自分でディルドを叩くかすれば俺は精液を漏らすだろう。
『勉強会は二時間くらいかなー? ぁ、そうそう、ローターはもう止まらないからね、僕が帰ってきて抜いてあげるまでずっとそのままだから』
「へ……?」
『正確には夜には勝手に止まるだろうけどね』
学校から車で自宅までどれくらいかかるか知らないが、最強の振動のローターをディルドで押さえられたまま二時間以上放置されたらおかしくなってしまう。
「ま、待ってくださいっ! 休憩くださいっ、お願いっ……!」
『ポチ…………イって』
吐息混じりに囁かれたその声は電話越しでも俺の鼓膜を揺さぶり、射精させた。その報告をする前に雪兎は電話を切ってしまい、俺は枕に顔を埋めて絶頂を二時間繰り返した。
あの可愛らしい制服を着て、椅子にちょこんと座って、ペンを持って黒板を眺めて──同級生だったら襲ってただろうな。
雪風はどうだろう、どんな仕事をしているだろう。部下に的確な指示を下したり、パソコンの画面を眺めて疲れて目を擦ったり──何故だろう、終業後の暗いオフィスでヤる妄想しかできない。
「ぉ……? 電話?」
今は授業中だろうし、雪風の昼休みももう過ぎた。誰だろうと画面を見れば「叔父の恋人」の表示。
「もしもしー、涼斗さん?」
『ぁ……雪也君? あの、えっと……さっきのことなんですけど』
彼も叔父のオモチャなのだろう、不幸な男だ。雪風への所業の復讐のついでに彼も救ってやるべきだろうか。
『……ごめんなさい。不快、でしたよね、雪也君……ごめんなさい……』
「いえ、あなたは悪くありませんし。それにそこまで不快じゃありませんでしたよ」
叔父と話したのは不快だったが、シチュエーションはオカズに使える。俺も校舎裏とかで抱かれたい、車内は嫌だ、車は怖い。
『…………じゃあ、またお願いしてもいいですか?』
「……また、とは?」
『僕に電話かけたり、メールを送ったりしてください。凪さん、さっき嫉妬してたみたいで……すごく、その……』
「…………激しくされました?」
『ダ、ダメですよ雪也君、雪也君はまだ学生でしょう』
話を振ったのはお前だろ、なんて怒鳴ってしまうほど短気ではない。
『いつもは凪さんがやるんです、他の人との仄めかして……僕を虐めるんです。本当にやめて欲しいのに、いくら言っても聞いてくれなくて……今日初めてやり返せました。僕は凪さんのこと大好きだから嫉妬しますけど、凪さんが嫉妬してくれるかどうかは怖くてやり返そうなんて思えなかったんですけど…………ありがとうございます、雪也君』
よくもまぁカッターを振り回すような奴を相手に浮気を仄めかしたりできるものだ。尊敬するよ叔父さん、とでも言ってやろう。
「……この間、叔父がうちに来たことあったんですよ」
『ええ、知っていますよ。その節は失礼しました』
叔父は外に出てすぐに彼に刺されたんだったか。失礼がそのことを指すのなら彼もなかなか大物だ。
「刺された叔父さん、傷の手当終わってベッドで寝てた時、雪風を昔強姦した動画で脅して無理矢理フェラさせてたんですよ、俺が途中でやめさせましたけどね」
事実を勝手に組み替えて真実だけで嘘を紡いだ。
「よく言っておいてください、雪風にそういう関わり方するのはやめろって」
『…………分かり、ました』
ブツ、と電話が切れる。
俺は成功を確信して拳を握り、ベッドに勢いよく寝転がった。叔父の家に行くか叔父を呼び出すかしてこの手で殺してやろうと画策していたが、電話一本で楽に済むならそっちがいい。直接やってやりたいという気持ちはあるが、雪兎にはバレたくなかったからこれが最良だ。
「訃報待ってまーす、なーんて……」
枕に抱きついて仮眠を取った。数十分後にローターが動き出したことで目を覚まし、電話がかかってきていた携帯端末を取った。
『ポチ? 今学校終わったよ、これから勉強会に行ったら帰るね』
「は、はいっ……! いつ、頃……でしょうっ……」
ほぐれきった穴をローターの振動が伝わったディルドが掻き回す。太いディルドの表面のイボが腸壁を抉り、俺を絶頂寸前に持ち上げた。あとは雪兎に何かあってもらうか自分でディルドを叩くかすれば俺は精液を漏らすだろう。
『勉強会は二時間くらいかなー? ぁ、そうそう、ローターはもう止まらないからね、僕が帰ってきて抜いてあげるまでずっとそのままだから』
「へ……?」
『正確には夜には勝手に止まるだろうけどね』
学校から車で自宅までどれくらいかかるか知らないが、最強の振動のローターをディルドで押さえられたまま二時間以上放置されたらおかしくなってしまう。
「ま、待ってくださいっ! 休憩くださいっ、お願いっ……!」
『ポチ…………イって』
吐息混じりに囁かれたその声は電話越しでも俺の鼓膜を揺さぶり、射精させた。その報告をする前に雪兎は電話を切ってしまい、俺は枕に顔を埋めて絶頂を二時間繰り返した。
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