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べっそうでのさんぽ、さん

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畳の上に蹲って絶頂に至っても止まらない振動に喘いでいると、頭の上で食器が擦れる音が響き始める。雪兎が食事を始めたようだ。

「ゆっ、きっ……さまぁっ」

雪兎の太腿に額を擦り付け、振動を止めて欲しい気持ちを伝えようとしたが、絶頂に次ぐ絶頂で俺の口はまともに言葉を紡げない。

「どうしたの、ワンちゃん。犬のご飯は飼い主の後だよ」

「ち、がぅっ……止めてっ、ユキ様……イくっ、俺、またイくぅっ……! これっ、これ……キツい……」

「どうして犬が人間の言葉を喋るの?」

小さな手が黒い革越しに尻を撫で、割れ目をなぞり、バイブを更に深く押し込んだ。雪兎のものに近い大きさのそのバイブに腸内を掻き回され、俺は快楽に言葉を失う。

「ゃあぁあっ! ぁ、あっ、ぁーっ! らめっ……ひぃんっ! ユキ様ぁっ、それらめぇっ!」

バイブを押し込んだまま指を回され、腸内のバイブも微妙に回転して腸壁をごりごりと擦られる。指先一つで絶頂に導かれる俺を見て雪兎は愉しそうに笑い、更に虐める。

「犬の鳴き声は? 何? ダメでもイヤでもないよね?」

「ぁんっ! ゃ、んっ……ふぁああっ! ぁ、はぁんっ……!」

「あん、じゃないの。わん、でしょ」

「わ、わんっ! わん、わんっ……んっ、んぅうっ!」

「相変わらず下手くそだね……可愛いよ、ポチ」

雪兎の手が俺の腰から机の上の箸へと移動し、視線は俺から食事へと移動する。細い指に押し込まれなくなったバイブは腸壁に締め付けられながらもゆっくりとひり出されたが、窮屈なパンツによってまだまだ深く挿さったまま止まった。

「んぅうんっ! ん、くぅっ……!」

「……ユキ、真尋、もう来てたのか」

「ご飯先食べてるよ、どこ行ってたの?」

「温泉で酒」

襖の開閉音と雪風の挨拶が同時に聞こえ、雪兎の向かいに雪風が座る。畳の上に蹲った俺には机の下から雪風の足が見える。

「……で、今回のプレイ内容は?」

「見ての通り、犬らしくしてあげたよ。可愛いでしょ?」

「今回はしっかりポチって訳か」

「前ので僕何回も出しちゃったから疲れてさ……だからとりあえず玩具でしてあげようかなって」

とても食事をしながらする内容ではない、それも親子で。俺は二人の食事の間ずっと俺をどう弄ぶかについて聞かされ続け、興奮を高められて絶頂の頻度を上げた。食事を終えた二人は俺を挟んで座り、畳の上に四つん這いになった俺の身体を撫で回した。

「すごい数のバイブだな……この尻尾はただの飾りか?」

「うん、服の中にバイブあるんだ」

雪風の手が先程の雪兎のように後孔に入れられたバイブを押し込む。二人の食事終了と同時に振動が止められたとはいえ、腸壁が抉られることには変わりない。

「んぁああっ! はぁっ……雪風ぇ……だめ……」

「前の構造がなかなか面白いな……で、真尋、飯は?」

「床で食べるに決まってるよね、ポチ?」

顔の真下に俺の分の食事が置かれる。二人が食べていたのは刺身だったらしいが、俺に与えられたのは雪兎がその刺身をご飯の上に乗せた海鮮丼だった。

「ポチは犬なんだから、手を使わずに顔を下ろして、美味しいって尻尾振りながら食べるんだよね?」

肘までを畳に着き、顔を丼に押し付ける。上等な刺身は非常に美味だ。

「美味しい?」

「ん……はい、美味しいです」

米粒と刺身の欠片まみれの顔を上げて答えると雪兎に尻を叩かれた。

「あぁんっ! あっ……ゃ、な、何……?」

「犬は喋らないよ。美味しいなら尻尾振って」

俺は再び丼に顔を埋め、尻を持ち上げて軽く揺らした。尻尾がパンツに付いているただの飾りなら腰ごと揺らさなければ尻尾は揺れない。

「可愛いな……なぁ、ユキ、俺も何かしていいんだよな?」

「……いいよ」

「じゃあ何か玩具持ってくる、食い終わったら覚悟しろよ、真尋」

頭を撫でられて頭皮にゾワゾワとした快感を覚え、腰を細かく震わせる。雪風からの愛撫に反応してしまったのが雪兎の気に触ったのか、先程よりも強く尻を叩かれ、その痛みにバイブを締め付けた俺は唸り声を上げて絶頂を示した。
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