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かいぬしがいなくても、よん
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雪風が本当に俺が首を吊ってしまわないかだけを見るとは思っていなかったけれど、こんなに突然キスをしてくるとは思わなかった。
顎を持ち上げられて、ろくに動かない舌をねぶられ、口内を隅々まで舐め回され、俺は蹂躙されるままに絶頂を果たした。
「……なんて顔してる、この雌犬」
耳の下あたりに手を添えたまま、親指で頬をむにむにと揉んで、唇の端から垂れた唾液を舐め取る。そんな雪風は嗜虐的な笑みを浮かべていた。
「なぁ、お前はどっちの方が好きなんだ? 真尋の時か、犬の時か」
「はぁっ……はぁ、ん、りょう……ほ、すき……」
建前ではなく、本当に両方大好きだ。歳上美人の恋人とイチャつける真尋も、歳下主人に弄ばれるポチも、両方俺だ。
「…………幸せなのは、犬の方だよな」
双眸の奥からの射抜くような赤い輝きを俺の目に注いで、切なげに微笑む。
「……? 俺、は……」
「ポチはユキの犬で、何の不幸も経験していない。俺が何もしなければ……記憶封じが得意なお前のことだ、うちに来る前のこと全部忘れただろうよ」
俺は記憶を封じてなんていない、忘れたりなんてしない、そう反論したいけれど先程蕩けさせられたばかりの口は動かない。
「………………暗い話は嫌いか? だよな? 今の会話も忘れろよ、思いっきりイかせてやるから」
男性らしさを感じさせる骨ばった白い手が俺の内腿を撫でる。その指の細さと爪の美しさ、滑らかな動きからは女性らしさも感じる。
雪風は俺の前に膝を折って座り、蹲るようにして俺の性器を咥えた。それと同時に機械のツマミを弄って抜き挿しの速さを増させて、俺の甘い悲鳴を大きく頻繁にさせていった。
「あっ、ぁっ、ひぁっ、んっ、イっ……ひぃんっ! ひぁっ、ぁーっ! あぁっ、やぁあっ!」
「んー……ぱんぱん、苦しそうだな」
雪風は俺の性器全体に唾液を塗りつけたら口を離し、太腿に頭を置いて慈しむように撫で始めた。その優しい手つきと時折の裏筋へのキスに射精欲がどんどんと高まっていく。
「ひっ、イっ、くぅぅんっ! ぁああっ! はぁんっ……! ゆきっ、雪風ぇっ、リング外してっ、ださせてぇっ!」
「だーめ。って言われてただろ? 勝手に外したら俺が殺される」
「しゃせぇしたいっ、出したいっ、雪風、雪風っ、お願い、外してぇえっ!」
上体を起こした雪風の赤い双眸が目の前に来る。雪風の手はまた機械を弄って、ただ上下運動を繰り返していた玩具に曲げを加えさせた。
「ひっ、ぁ、ゃっ…………ぁあぁああっ! ぁんっ、あぁっ、ひぃぃんっ! ひゃぁあんっ!」
男性器を模した玩具は俺の奥を突き上げ、同時に前後左右に首を振る。穴の中をめちゃくちゃに掻き回されて、腸壁を抉られて、脊椎が快楽の電撃に叩き壊されていく。
「……キツいだろ? これ。懐かしいなぁー……よしよし、底まで堕ちて、たっぷり溺れてろ。そうしたらなーんにも怖がらなくていいからな……」
縛られた身体を優しく抱き締められて、快感に身体を反らすことも出来ず、優しい眼差しを向けられながら絶頂を繰り返し、痙攣する。
「はぁっ、ひぃぃっ、ひゃあぁんっ! んっ、ん、ふっ……ぅ、ゆきっ、ゆきぃっ、ゆきぃいっ!」
「…………それは、俺か? それとも……」
「ゆきっ、ゆきっ……! すきぃっ、ひっ、ぁあああぁっ、ぁんっ!」
「……俺も」
満足そうに笑ってただ俺を抱き締める雪風の顔は本当に幸福そうで、俺も普通の状態だったなら釣られて幸せを感じていただろう。しかし今は中を掻き回される快楽しか認識できず、中を蹂躙される悦びしか感じられない。
顎を持ち上げられて、ろくに動かない舌をねぶられ、口内を隅々まで舐め回され、俺は蹂躙されるままに絶頂を果たした。
「……なんて顔してる、この雌犬」
耳の下あたりに手を添えたまま、親指で頬をむにむにと揉んで、唇の端から垂れた唾液を舐め取る。そんな雪風は嗜虐的な笑みを浮かべていた。
「なぁ、お前はどっちの方が好きなんだ? 真尋の時か、犬の時か」
「はぁっ……はぁ、ん、りょう……ほ、すき……」
建前ではなく、本当に両方大好きだ。歳上美人の恋人とイチャつける真尋も、歳下主人に弄ばれるポチも、両方俺だ。
「…………幸せなのは、犬の方だよな」
双眸の奥からの射抜くような赤い輝きを俺の目に注いで、切なげに微笑む。
「……? 俺、は……」
「ポチはユキの犬で、何の不幸も経験していない。俺が何もしなければ……記憶封じが得意なお前のことだ、うちに来る前のこと全部忘れただろうよ」
俺は記憶を封じてなんていない、忘れたりなんてしない、そう反論したいけれど先程蕩けさせられたばかりの口は動かない。
「………………暗い話は嫌いか? だよな? 今の会話も忘れろよ、思いっきりイかせてやるから」
男性らしさを感じさせる骨ばった白い手が俺の内腿を撫でる。その指の細さと爪の美しさ、滑らかな動きからは女性らしさも感じる。
雪風は俺の前に膝を折って座り、蹲るようにして俺の性器を咥えた。それと同時に機械のツマミを弄って抜き挿しの速さを増させて、俺の甘い悲鳴を大きく頻繁にさせていった。
「あっ、ぁっ、ひぁっ、んっ、イっ……ひぃんっ! ひぁっ、ぁーっ! あぁっ、やぁあっ!」
「んー……ぱんぱん、苦しそうだな」
雪風は俺の性器全体に唾液を塗りつけたら口を離し、太腿に頭を置いて慈しむように撫で始めた。その優しい手つきと時折の裏筋へのキスに射精欲がどんどんと高まっていく。
「ひっ、イっ、くぅぅんっ! ぁああっ! はぁんっ……! ゆきっ、雪風ぇっ、リング外してっ、ださせてぇっ!」
「だーめ。って言われてただろ? 勝手に外したら俺が殺される」
「しゃせぇしたいっ、出したいっ、雪風、雪風っ、お願い、外してぇえっ!」
上体を起こした雪風の赤い双眸が目の前に来る。雪風の手はまた機械を弄って、ただ上下運動を繰り返していた玩具に曲げを加えさせた。
「ひっ、ぁ、ゃっ…………ぁあぁああっ! ぁんっ、あぁっ、ひぃぃんっ! ひゃぁあんっ!」
男性器を模した玩具は俺の奥を突き上げ、同時に前後左右に首を振る。穴の中をめちゃくちゃに掻き回されて、腸壁を抉られて、脊椎が快楽の電撃に叩き壊されていく。
「……キツいだろ? これ。懐かしいなぁー……よしよし、底まで堕ちて、たっぷり溺れてろ。そうしたらなーんにも怖がらなくていいからな……」
縛られた身体を優しく抱き締められて、快感に身体を反らすことも出来ず、優しい眼差しを向けられながら絶頂を繰り返し、痙攣する。
「はぁっ、ひぃぃっ、ひゃあぁんっ! んっ、ん、ふっ……ぅ、ゆきっ、ゆきぃっ、ゆきぃいっ!」
「…………それは、俺か? それとも……」
「ゆきっ、ゆきっ……! すきぃっ、ひっ、ぁあああぁっ、ぁんっ!」
「……俺も」
満足そうに笑ってただ俺を抱き締める雪風の顔は本当に幸福そうで、俺も普通の状態だったなら釣られて幸せを感じていただろう。しかし今は中を掻き回される快楽しか認識できず、中を蹂躙される悦びしか感じられない。
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