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あいがんけん、じゅうよん
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部屋を出て扉が閉まる音を聞くと途端に羞恥心が湧き出る。雪風の休暇中の犬の格好のように僅かな服らしい物すらない、貞操帯すらない完全な裸で俺は部屋の外に出たのだ。
「あ、ごめんごめん。尻尾動かすの忘れてた」
玩具を貼り付けられて犬の耳や手足を模した飾りを付けられて、全裸よりも恥ずかしい格好で使用人が大勢居る家の中を四つん這いで歩く。
恥ずかしくて恥ずかしくて踞ろうとしたその瞬間、尻尾飾りのバイブが弱く振動し始めた。
「んぁあっ! はぁっ……ぁあん……ユキ様、ユキ様ぁ、ユキ様……」
「ん、なぁに、ワンちゃんみたいに擦り寄って」
長くて前立腺にも掠る張形の振動は性器に付けられた二つのローターの振動と共鳴しているような気がした。
「気持ちぃっ……これ、もっと強く、もっと」
「だーめ。あんまり強くするとポチ歩けないでしょ。これお散歩なんだよ」
雪兎の足が隣から前方に、俺を考慮せず進んでいく。首が絞まるので必死に手足を……四本足を動かした。
力が抜けかけた腕は時折カクっと肘が勝手に曲がる。それでなくても内側に入ってしまい、胸筋の端を二の腕の内側で擦ってしまう。そうすると胸に意識が集中して、乳首を潰すように貼られたローターの微弱な振動が気になってくる。
「はぁっ……はぁんっ……あぁ、ユキ様ぁ、待ってぇ……」
「日が暮れちゃうよ。早く、早く」
「ぁ、んっ、ゔぁっ……首っ、やめ、待って……」
ぐい、ぐい、とリズムを付けて首輪を引かれ、喉が痛む。
外に出ると青い空と緑の庭に出迎えられて、自分の淫猥な姿が全く合わない空間に入ってしまって、場違いという恥ずかしさが増える。
「噴水こっちだよ」
家を出るまでも何人かの使用人とすれ違った。皆立ち止まって雪兎に礼をした、必ず俺を一目は見た。眉を顰める者も、鼻で笑う者も、表情を変えずにじっと見つめてくる者も居た。
庭には草木の手入れをしているらしい使用人が居る。仕事熱心な彼らの横を、快感に震えている俺が四つん這いで通り過ぎていく。
「はぁ……はぁっ……ぁあ……あっ、ぁ……ユキ様、抜けそう……」
四つん這いで歩いたからか、無意識に腸壁を動かしてしまっていたのか、尻尾飾りが抜けてきた。雪兎にそれを伝えると雪兎は俺の後ろに周り、爪先で押し込んだ。
「ぁあっ! はぁんっ、あぁぁっ……!」
何も言わずにまた歩き出す。その淡々とした行動が、乱暴な扱いが、雪兎の全てが俺の脳で快感に変えられる。
「ユキ様、ユキ様、ユキ様ぁ……好きぃ……」
少し足を早めて雪兎の隣に並び、頬を雪兎の足に擦り付ける。カチューシャが雪兎の足にぶつかって動き、頭皮に軽い刺激が与えられる。
歩を進めるごとに犬らしさが増していく、それが自覚できているのに人に戻ろうともしない俺自身が少し怖い。けれどそれ以上に雪兎の物になれているのだという誇らしさを覚える。
「……よし、着いたよ。ポチ、ほら、ポチが見たがってた噴水」
この噴水を見たのはいつだったか、旅行のために飛行機に乗る直前に通り過ぎながら見たのだったか。見事な噴水ととりどりの花達は欧州の観光地のようにも思えた。ため息をついて眺めて、落ち着いたら良いカメラで何十枚でも撮るべき景色だ。そして撮りきった後に「肉眼でしか感じられない美しさがある」なんて格好付けるべき景色だ。
だが、今の俺にはこの景色に大した価値がない。
「ユキ様ぁ……振動、強くしてぇ。尻尾、抜いて、ユキ様の入れてぇ……」
「噴水もっと楽しみなよ。ポチのために散歩コース下見してたのに」
「噴水、落ち着いたら見ますからぁ、まず気持ちいのください……ユキ様」
賢者タイムなんて俗に言うだろう。あの時ならゆっくり噴水を楽しめる。
俺は上体を起こして手を雪兎の腹に添え、頭を腕の間に押し当てた。そして痛いくらいに勃起しているのに微弱な振動しか与えられていない性器を雪兎の足に擦り付ける。
「ユキ様っ、ユキ様ぁ、抱いて、お願い、お願いします、ユキ様ぁ」
「……仕方ないなぁ。いいよ、すっごく可愛いし……勃ってきちゃった」
カチャカチャと期待を煽る音を立ててベルトを外し、下着ごとズボンを少しズラして、雪兎はその童顔に似合わない大きな陰茎を俺の前に晒した。そして俺の後頭部に片手を添えて、俺の顔を陰茎に押し付ける。
形が感触で分かって、匂いに気道を犯されてはもう、喉まで使って根元まで咥え込むしかなかった。
「あ、ごめんごめん。尻尾動かすの忘れてた」
玩具を貼り付けられて犬の耳や手足を模した飾りを付けられて、全裸よりも恥ずかしい格好で使用人が大勢居る家の中を四つん這いで歩く。
恥ずかしくて恥ずかしくて踞ろうとしたその瞬間、尻尾飾りのバイブが弱く振動し始めた。
「んぁあっ! はぁっ……ぁあん……ユキ様、ユキ様ぁ、ユキ様……」
「ん、なぁに、ワンちゃんみたいに擦り寄って」
長くて前立腺にも掠る張形の振動は性器に付けられた二つのローターの振動と共鳴しているような気がした。
「気持ちぃっ……これ、もっと強く、もっと」
「だーめ。あんまり強くするとポチ歩けないでしょ。これお散歩なんだよ」
雪兎の足が隣から前方に、俺を考慮せず進んでいく。首が絞まるので必死に手足を……四本足を動かした。
力が抜けかけた腕は時折カクっと肘が勝手に曲がる。それでなくても内側に入ってしまい、胸筋の端を二の腕の内側で擦ってしまう。そうすると胸に意識が集中して、乳首を潰すように貼られたローターの微弱な振動が気になってくる。
「はぁっ……はぁんっ……あぁ、ユキ様ぁ、待ってぇ……」
「日が暮れちゃうよ。早く、早く」
「ぁ、んっ、ゔぁっ……首っ、やめ、待って……」
ぐい、ぐい、とリズムを付けて首輪を引かれ、喉が痛む。
外に出ると青い空と緑の庭に出迎えられて、自分の淫猥な姿が全く合わない空間に入ってしまって、場違いという恥ずかしさが増える。
「噴水こっちだよ」
家を出るまでも何人かの使用人とすれ違った。皆立ち止まって雪兎に礼をした、必ず俺を一目は見た。眉を顰める者も、鼻で笑う者も、表情を変えずにじっと見つめてくる者も居た。
庭には草木の手入れをしているらしい使用人が居る。仕事熱心な彼らの横を、快感に震えている俺が四つん這いで通り過ぎていく。
「はぁ……はぁっ……ぁあ……あっ、ぁ……ユキ様、抜けそう……」
四つん這いで歩いたからか、無意識に腸壁を動かしてしまっていたのか、尻尾飾りが抜けてきた。雪兎にそれを伝えると雪兎は俺の後ろに周り、爪先で押し込んだ。
「ぁあっ! はぁんっ、あぁぁっ……!」
何も言わずにまた歩き出す。その淡々とした行動が、乱暴な扱いが、雪兎の全てが俺の脳で快感に変えられる。
「ユキ様、ユキ様、ユキ様ぁ……好きぃ……」
少し足を早めて雪兎の隣に並び、頬を雪兎の足に擦り付ける。カチューシャが雪兎の足にぶつかって動き、頭皮に軽い刺激が与えられる。
歩を進めるごとに犬らしさが増していく、それが自覚できているのに人に戻ろうともしない俺自身が少し怖い。けれどそれ以上に雪兎の物になれているのだという誇らしさを覚える。
「……よし、着いたよ。ポチ、ほら、ポチが見たがってた噴水」
この噴水を見たのはいつだったか、旅行のために飛行機に乗る直前に通り過ぎながら見たのだったか。見事な噴水ととりどりの花達は欧州の観光地のようにも思えた。ため息をついて眺めて、落ち着いたら良いカメラで何十枚でも撮るべき景色だ。そして撮りきった後に「肉眼でしか感じられない美しさがある」なんて格好付けるべき景色だ。
だが、今の俺にはこの景色に大した価値がない。
「ユキ様ぁ……振動、強くしてぇ。尻尾、抜いて、ユキ様の入れてぇ……」
「噴水もっと楽しみなよ。ポチのために散歩コース下見してたのに」
「噴水、落ち着いたら見ますからぁ、まず気持ちいのください……ユキ様」
賢者タイムなんて俗に言うだろう。あの時ならゆっくり噴水を楽しめる。
俺は上体を起こして手を雪兎の腹に添え、頭を腕の間に押し当てた。そして痛いくらいに勃起しているのに微弱な振動しか与えられていない性器を雪兎の足に擦り付ける。
「ユキ様っ、ユキ様ぁ、抱いて、お願い、お願いします、ユキ様ぁ」
「……仕方ないなぁ。いいよ、すっごく可愛いし……勃ってきちゃった」
カチャカチャと期待を煽る音を立ててベルトを外し、下着ごとズボンを少しズラして、雪兎はその童顔に似合わない大きな陰茎を俺の前に晒した。そして俺の後頭部に片手を添えて、俺の顔を陰茎に押し付ける。
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