396 / 667
あいがんけん、きゅう
しおりを挟む
振り返ることなく部屋を出た雪兎のその行動に困惑して、その困惑に構っていられない快感を胸だけから与えられる。
「ゆきぃっ! ひぃっ、ひっ……ゆきさまぁああっ! ぁあぁああっ! ゆぃいっ、ゆきっ、しゃま、ぁ、ぁああっ!」
雪兎が何故出ていったのかだとか、いつ頃帰ってくるだろうかだとか、本当に失神させる気なのだろうかだとか、そんなことすら考えられずにただひたすらに雪兎の名を叫ぶ。
乳首を押し潰して最大の振動に設定されたローター。ただ二つのローターで胸だけを攻められている、それで俺は縛られているのに腰を振ってしまっている。
「あぁあっ、ひぁあっ! ぁあぁああっ! ぁ、あっ……」
そのうちに雪兎の名を呼ぶ余裕さえなくなる。腹の上に勢いの弱まった精液が零れて、生温かさに不快感を覚えて、その不快感を一瞬で快感に上書きされる。
胸から広がっていく快感の波が全身を侵して、自分の身体だと思えないくらいの痙攣が起こる。しかし乳首への僅かな痛みを混ぜた快楽は確かに自分だけのものだ。
「ぁああっ……ぁ、ぁーっ……は、あぁあっ……ん、ぁあ……はぁっ……!」
叫ぶ体力も削られて、口で息を吐く度に声が漏れるだけになる。何度も絶頂させられた胸の感覚は異常なまでに鋭敏で、もう胸部を取り外してしまいたいくらいだった。
「ぁ、あっ……は…………はず……て」
胸を起点に全身の感覚が鋭くなって、精液が出ていくまでの感覚まで味わった。朦朧とする意識の中雪兎の顔が瞼の裏に浮かんで、その雪兎にローターを外してとろくに出ない声で懇願した。俺の記憶はそこまでだ。
「ただいまー、ポチ。ポチの豊かな妄想力に負けてあげて、コスチューム色々注文してきたよ。あれ……失神しちゃった? ポチ、ポーチー」
ぺちぺちと頬を叩かれて意識がゆっくりと覚醒する。視界いっぱいの雪兎の顔を認識して、自分が失神していたと認識して、その直前の出来事を思い出す。それだけの長い工程と時間を消費してようやく、乳首へのローターの刺激に身構える。
「大丈夫? 僕、誰?」
ローターはもう止められていた、テープで貼り付けられてはいるけれど。乳首ももう柔らかくなってしまっている。
「ゆき……しゃまぁ。ぉ、れの……ごしゅじん……さまぁ」
「ふふ、そうだよ。可愛い可愛い。どう? 胸、まだやって欲しい?」
「も……むり」
「だよねー」
同意してくれた。よかった、無理だと言っても無視されると思っていた。
「じゃ、他のところでイこうね。実験を再開する……だよ、ポチ」
手足の拘束を解かれると勝手に信じていた俺は太腿を撫でられて身体を跳ねさせる。微かな刺激でも身構えていない体には強過ぎた。
「ぁ、あっ、やぁ……ぁん、そこっ……やぁぁ……」
ベッドの下の方に腰掛けた雪兎に右手だけで内腿を撫で回される。文字通りの片手間な愛撫にすら甲高い声が漏れる。
「足撫でてるだけだよ? 立派だなって」
筋肉の上に薄らと乗った脂肪と皮を摘んでふにふにと揉む。付け根に近い内腿にそんなことをされては乳首のローターだけで精液を搾り取られた陰茎も元気を取り戻す。
「あはっ、おっきくなってきた……気持ちいいんだ。こーんなたくましい格好いいりーっぱな足してるのに、ちょっと撫でられただけで身体びくびくさせて勃たせちゃうんだ」
「あ、はっ……はい……ユキ様の……犬、ですからぁ」
「ただの犬じゃないでしょ?」
「…………は、い。人間だったくせにぃ、ユキ様に調教されて淫乱になってぇ、ユキ様に、遊ばれるだけになった、ぁんっ……ぁ、犬っ、ですぅっ……」
「ポチは元々淫乱だったんだよ。僕そんなに大したことしてないもん。そうだよね?」
違うと叫びたかったけれど、先程の約束を思い出し、今現在の焦れったさと射精間際の苦しさを感じ、首を縦に振る。
「は、いぃっ……おれはぁっ、元々淫乱なのを、ユキ様に見つけていただきましたぁっ……」
「嬉しい? ポチは元々こうやって遊ばれるための犬なんだから、僕に飼われて嬉しいよね?」
「はいっ、嬉しいですっ……嬉しいっ、ありがとうございます……ユキ様ぁ、大好き……」
これは本心だ。全て失った俺に新たな意味をくれたのは雪兎なのだから、喜んで当然だ。
「……っ、そ、そっか…………ふふっ、可愛い」
雪兎は何故か照れたようで、内腿を揉む力が僅かに増した。
「ゆきぃっ! ひぃっ、ひっ……ゆきさまぁああっ! ぁあぁああっ! ゆぃいっ、ゆきっ、しゃま、ぁ、ぁああっ!」
雪兎が何故出ていったのかだとか、いつ頃帰ってくるだろうかだとか、本当に失神させる気なのだろうかだとか、そんなことすら考えられずにただひたすらに雪兎の名を叫ぶ。
乳首を押し潰して最大の振動に設定されたローター。ただ二つのローターで胸だけを攻められている、それで俺は縛られているのに腰を振ってしまっている。
「あぁあっ、ひぁあっ! ぁあぁああっ! ぁ、あっ……」
そのうちに雪兎の名を呼ぶ余裕さえなくなる。腹の上に勢いの弱まった精液が零れて、生温かさに不快感を覚えて、その不快感を一瞬で快感に上書きされる。
胸から広がっていく快感の波が全身を侵して、自分の身体だと思えないくらいの痙攣が起こる。しかし乳首への僅かな痛みを混ぜた快楽は確かに自分だけのものだ。
「ぁああっ……ぁ、ぁーっ……は、あぁあっ……ん、ぁあ……はぁっ……!」
叫ぶ体力も削られて、口で息を吐く度に声が漏れるだけになる。何度も絶頂させられた胸の感覚は異常なまでに鋭敏で、もう胸部を取り外してしまいたいくらいだった。
「ぁ、あっ……は…………はず……て」
胸を起点に全身の感覚が鋭くなって、精液が出ていくまでの感覚まで味わった。朦朧とする意識の中雪兎の顔が瞼の裏に浮かんで、その雪兎にローターを外してとろくに出ない声で懇願した。俺の記憶はそこまでだ。
「ただいまー、ポチ。ポチの豊かな妄想力に負けてあげて、コスチューム色々注文してきたよ。あれ……失神しちゃった? ポチ、ポーチー」
ぺちぺちと頬を叩かれて意識がゆっくりと覚醒する。視界いっぱいの雪兎の顔を認識して、自分が失神していたと認識して、その直前の出来事を思い出す。それだけの長い工程と時間を消費してようやく、乳首へのローターの刺激に身構える。
「大丈夫? 僕、誰?」
ローターはもう止められていた、テープで貼り付けられてはいるけれど。乳首ももう柔らかくなってしまっている。
「ゆき……しゃまぁ。ぉ、れの……ごしゅじん……さまぁ」
「ふふ、そうだよ。可愛い可愛い。どう? 胸、まだやって欲しい?」
「も……むり」
「だよねー」
同意してくれた。よかった、無理だと言っても無視されると思っていた。
「じゃ、他のところでイこうね。実験を再開する……だよ、ポチ」
手足の拘束を解かれると勝手に信じていた俺は太腿を撫でられて身体を跳ねさせる。微かな刺激でも身構えていない体には強過ぎた。
「ぁ、あっ、やぁ……ぁん、そこっ……やぁぁ……」
ベッドの下の方に腰掛けた雪兎に右手だけで内腿を撫で回される。文字通りの片手間な愛撫にすら甲高い声が漏れる。
「足撫でてるだけだよ? 立派だなって」
筋肉の上に薄らと乗った脂肪と皮を摘んでふにふにと揉む。付け根に近い内腿にそんなことをされては乳首のローターだけで精液を搾り取られた陰茎も元気を取り戻す。
「あはっ、おっきくなってきた……気持ちいいんだ。こーんなたくましい格好いいりーっぱな足してるのに、ちょっと撫でられただけで身体びくびくさせて勃たせちゃうんだ」
「あ、はっ……はい……ユキ様の……犬、ですからぁ」
「ただの犬じゃないでしょ?」
「…………は、い。人間だったくせにぃ、ユキ様に調教されて淫乱になってぇ、ユキ様に、遊ばれるだけになった、ぁんっ……ぁ、犬っ、ですぅっ……」
「ポチは元々淫乱だったんだよ。僕そんなに大したことしてないもん。そうだよね?」
違うと叫びたかったけれど、先程の約束を思い出し、今現在の焦れったさと射精間際の苦しさを感じ、首を縦に振る。
「は、いぃっ……おれはぁっ、元々淫乱なのを、ユキ様に見つけていただきましたぁっ……」
「嬉しい? ポチは元々こうやって遊ばれるための犬なんだから、僕に飼われて嬉しいよね?」
「はいっ、嬉しいですっ……嬉しいっ、ありがとうございます……ユキ様ぁ、大好き……」
これは本心だ。全て失った俺に新たな意味をくれたのは雪兎なのだから、喜んで当然だ。
「……っ、そ、そっか…………ふふっ、可愛い」
雪兎は何故か照れたようで、内腿を揉む力が僅かに増した。
0
お気に入りに追加
1,420
あなたにおすすめの小説
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
悪さしたお坊ちゃんが肉便器に更生させられる話
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
悪いことしてた金持ちのお坊ちゃんがチンピラたちに肉便器調教されてお尻の快感を覚えさせられる話です。
※輪姦/スカトロ(大)/無理やり表現注意
ハードめな内容の習作。殴る、蹴るの表現は無し。
珍しい魔物に孕まされた男の子が培養槽で出産までお世話される話
楢山コウ
BL
目が覚めると、少年ダリオは培養槽の中にいた。研究者達の話によると、魔物の子を孕んだらしい。
立派なママになるまで、培養槽でお世話されることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる