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あわせわざ、に
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ベッドに入って何十分経っただろう。冷たさによって引き起こされた腹痛はマシになってきていた。吸収されているとはいえたっぷりと注入された薬液はまだ俺の中で寝返りの度に揺れている。
「……ぁ、はぁっ……ユキ様、ねぇユキ様ぁ……」
冷たかった薬液は俺の体温に近付いてきている、だが、俺の体温はそれを突き放すように上がっていく。身を捩らせて体内の媚薬がちゃぷちゃぷ揺れる度、その腸壁への刺激が俺を悶えさせる。
「んー……何さポチ、僕眠いんだけど」
「熱いぃっ……ユキ様、お願い、抱いて……今すぐぐちゃぐちゃにして、お願いっ……!」
「……可愛いんだけどさぁ、僕明日学校なの」
「熱いっ、ぁあっ、はぁ……俺、おかしくなっちゃいますよ、こんなのぉ……」
薬の効果は全身に回ってきた。薬液の揺れという微かな刺激による快感に身体が僅かに跳ねる度、シーツと毛布に皮膚が擦れる。裸の俺はその感触を全身で味わう。
太腿や脇腹の元来敏感な部分だけでなく、全身の触覚が鋭くなっている。いや、本当に触覚だけなのか? 時計の針が鳴らす音が鼓膜を揺さぶるのさえ、何だか気持ちいい気がしてきた。
「大丈夫だよ、ポチ。我慢したらその分気持ちいいからね」
引っ張られる時に掴まれた肩が気持ちいい。頭を抱き締められて、顔に触れる薄い胸板の感触が、頭部全体に感じる圧迫感が、雪兎の腕の感触が気持ちいい。頭頂部に口を触れさせて囁く声が鼓膜を通して脳を揺さぶり、直後に落とされた短いキスが脳を蕩かす。
「ふっ、んん、んんんぅぅうぅうっ……!」
考える頭が蕩けてくると「雪兎は明日学校なのだから……」と従順に黙ろうとする俺が現れた。自分が眠るまでの手慰みに髪を撫でる手に、頭皮に与えられる快感に身を震わせておいて、声と身動きを我慢しようとする。
「んっ、ふぅっ……ユキ様、ゆき……口、何か入れてっ……声出ちゃう……ユキ様が寝るの邪魔しちゃう……」
「僕の服でも食べときなよ……僕眠いの、静かにして、可愛いわんちゃん」
いつもより少し低い、それでいてゆっくりな声。その音は俺の頭頂部に口を触れさせたまま発せられて、俺の頭蓋骨を直接伝わり、脳で言葉ではなく快楽に変更された。
「んっ、ぅうぅううっ! ふっ……ん、うぅ……」
爪先までピンと伸びた足がビクビクと痙攣し、それが治まった後も拍動に合わせて跳ねる。足の先から頭頂の皮膚まで血管の存在を認識する、脈拍が分かる。
「……ポチ? イっちゃった?」
「んぅぅっ! ふっ、ぁあ……ユキ様ぁ…………ユキ様の、声で……ぇ、イきました……」
「え……声で? 本当に? ふぅん……」
「ぁ、今っ……話さないで」
雪兎は頭を少し持ち上げて俺の耳の上辺りに顎を置く。何をされるか察して目を固く閉じ、快感に備えた。
「……じゃあ、もう一回…………イけ」
「……っ!? んっ…………ぅあぁあっ! ぁ、はっ……あぁ……」
「へぇ……こんなのでイけるようになるんだ。じゃあ、こことか弄ったら……?」
雪兎は左腕を俺の頭に巻いたまま、右手で俺の乳首を抓った。
「んぁっ! はっ、ぁ、やぁあっ! ユキ様っ、や、やめっ……」
「ふふ、可愛い可愛い。ポチは適当に胸触られただけでイっちゃうんだねぇ」
「やぁっ、いや、こんなイかせ方しないっ、で、ぇ、ぃやぁあんっ! ひぁ、ぁんっ、らめ……ゃあぁっ!」
全身に回った媚薬のせいで痛いくらいに尖った乳首を抓られて、それだけで絶頂して、面白がった雪兎に先端を弾かれる。
俺はそんな玩具同然の扱いに悦び、嫌だと叫びつつ身体を反らせて胸を突き出していた。
「……ぁ、はぁっ……ユキ様、ねぇユキ様ぁ……」
冷たかった薬液は俺の体温に近付いてきている、だが、俺の体温はそれを突き放すように上がっていく。身を捩らせて体内の媚薬がちゃぷちゃぷ揺れる度、その腸壁への刺激が俺を悶えさせる。
「んー……何さポチ、僕眠いんだけど」
「熱いぃっ……ユキ様、お願い、抱いて……今すぐぐちゃぐちゃにして、お願いっ……!」
「……可愛いんだけどさぁ、僕明日学校なの」
「熱いっ、ぁあっ、はぁ……俺、おかしくなっちゃいますよ、こんなのぉ……」
薬の効果は全身に回ってきた。薬液の揺れという微かな刺激による快感に身体が僅かに跳ねる度、シーツと毛布に皮膚が擦れる。裸の俺はその感触を全身で味わう。
太腿や脇腹の元来敏感な部分だけでなく、全身の触覚が鋭くなっている。いや、本当に触覚だけなのか? 時計の針が鳴らす音が鼓膜を揺さぶるのさえ、何だか気持ちいい気がしてきた。
「大丈夫だよ、ポチ。我慢したらその分気持ちいいからね」
引っ張られる時に掴まれた肩が気持ちいい。頭を抱き締められて、顔に触れる薄い胸板の感触が、頭部全体に感じる圧迫感が、雪兎の腕の感触が気持ちいい。頭頂部に口を触れさせて囁く声が鼓膜を通して脳を揺さぶり、直後に落とされた短いキスが脳を蕩かす。
「ふっ、んん、んんんぅぅうぅうっ……!」
考える頭が蕩けてくると「雪兎は明日学校なのだから……」と従順に黙ろうとする俺が現れた。自分が眠るまでの手慰みに髪を撫でる手に、頭皮に与えられる快感に身を震わせておいて、声と身動きを我慢しようとする。
「んっ、ふぅっ……ユキ様、ゆき……口、何か入れてっ……声出ちゃう……ユキ様が寝るの邪魔しちゃう……」
「僕の服でも食べときなよ……僕眠いの、静かにして、可愛いわんちゃん」
いつもより少し低い、それでいてゆっくりな声。その音は俺の頭頂部に口を触れさせたまま発せられて、俺の頭蓋骨を直接伝わり、脳で言葉ではなく快楽に変更された。
「んっ、ぅうぅううっ! ふっ……ん、うぅ……」
爪先までピンと伸びた足がビクビクと痙攣し、それが治まった後も拍動に合わせて跳ねる。足の先から頭頂の皮膚まで血管の存在を認識する、脈拍が分かる。
「……ポチ? イっちゃった?」
「んぅぅっ! ふっ、ぁあ……ユキ様ぁ…………ユキ様の、声で……ぇ、イきました……」
「え……声で? 本当に? ふぅん……」
「ぁ、今っ……話さないで」
雪兎は頭を少し持ち上げて俺の耳の上辺りに顎を置く。何をされるか察して目を固く閉じ、快感に備えた。
「……じゃあ、もう一回…………イけ」
「……っ!? んっ…………ぅあぁあっ! ぁ、はっ……あぁ……」
「へぇ……こんなのでイけるようになるんだ。じゃあ、こことか弄ったら……?」
雪兎は左腕を俺の頭に巻いたまま、右手で俺の乳首を抓った。
「んぁっ! はっ、ぁ、やぁあっ! ユキ様っ、や、やめっ……」
「ふふ、可愛い可愛い。ポチは適当に胸触られただけでイっちゃうんだねぇ」
「やぁっ、いや、こんなイかせ方しないっ、で、ぇ、ぃやぁあんっ! ひぁ、ぁんっ、らめ……ゃあぁっ!」
全身に回った媚薬のせいで痛いくらいに尖った乳首を抓られて、それだけで絶頂して、面白がった雪兎に先端を弾かれる。
俺はそんな玩具同然の扱いに悦び、嫌だと叫びつつ身体を反らせて胸を突き出していた。
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