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みせられる
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雪兎が帰ってくるまで何時間もある。自慰で汚したとか言ってシーツを剥がしておけば、詳しく調べたりせず洗濯するだろう。
大丈夫、雪風の寝ても雪兎にはバレない。
「雪風様って胸も感じましたよね?」
シャツのボタンをへその辺りまで外し、中途半端な隙間から手を忍び込ませ、僅かな胸筋を優しく揉むように愛撫する。
「抓って……ぁ、あっ……爪、立ててっ、ん、ふぅっ……! 引っ掻いて……真尋、もっと乱暴に……」
雪風は俺の手を引っ張って乱暴に扱うようねだる。俺だって乱暴に抱かれるのは好きだけれど、雪風の求めているものとは毛色が違う。雪風はおそらく愛情の欠片もない行為を求めている。
「ぁ、あっ……ゃ……真尋ぉっ、真尋、真尋っ……」
そのくせ俺の名前を呼ぶ。犬やポチなら自分の立場を弁えられる。だが、真尋なんて呼ばれては自分が金で買われたペットだという自覚が薄れる。
「雪風……様、ほらこういうのどうです? 気持ちいいでしょ?」
痛そうに思えるほど尖った乳首を人差し指の腹で優しく押し潰し、手のひらごと指を回してクリクリと乳首を曲げる。刺激を求めて膨らんだ芯が乳輪に擦り付けられて、大きな快楽になっているはずだ。
「もっと、強くっ……押し込んで」
「…………何でそんなに乱暴にして欲しいんですか?」
乱暴にと言われる度に俺は手つきを優しくしていく。天邪鬼と言うべきか意地っ張りと言うべきか、雪風の言う通りにはしたくないし、乱暴にする趣味も無い。
「……雪風様、本当に乱暴なの好きなんですか?」
右手は胸を覆ったまま手を止め、左手で熱くなった頬を撫でた。
「…………乱暴にされないと抱かれてる気しないんだよ。いいから、ほら……犬、殴れ。顔でも腹でもい。爪も歯も血が出るまで立てろ」
「そんなの……レイプしてるみたいじゃないですか」
「それより酷くていい」
右手を僅かに浮かせ、手のひらの凹凸が微かに先端を擦るように動かす。
「ぁ……ふっ……ふぅっ……んっ……」
雪風は手の甲を口の上に置き、声を抑える。
「……優しくしても感じてるじゃないですか。これでいいでしょ?」
「嫌……真尋、お願いだからっ……そこ抓って、ちぎれるくらい……引っ張って」
「…………前に言いましたよね? 俺は雪風様が大嫌いです、だから、お願いなんて聞きません」
とはいえ焦らしてばかりでもつまらない。指の腹で優しく摘み、数ミリ引っ張る。それだけで雪風は声にならない嬌声を上げ、身体を反らし足を震わせた。
「え……イったんですか?」
「…………うるさい。お前が……お前が優しくするから! 前はもっと乱暴だっただろ、オナホ扱いしてただろ!? するって言ってくれただろ、何で……こんなに丁寧にするんだよっ!」
「気持ちよかったならいいじゃないですか、何が不満なんですか!」
「お前が俺の言うことを聞かないのが不満なんだ! いいから黙って物扱いで抱け!」
SMにおける主人は実はMの方だなんて話を聞くが、それなのか? 虐げられた後に優しくしろと?
「……分かりました」
「…………そう、最初からそうしてればいいんだ」
「壊れ物を扱うように抱きます」
「ふざけるな馬鹿っ……ん、やめっ……ずるいっ! ばかぁっ!」
雪風に主導権を渡してたまるか。そんな反骨精神だけで雪風を優しく愛撫する。
感情と行動が矛盾している気もするが、雪兎とは段違いで感じやすい雪風を弄ぶ楽しみが俺の中で一番大きい。
大丈夫、雪風の寝ても雪兎にはバレない。
「雪風様って胸も感じましたよね?」
シャツのボタンをへその辺りまで外し、中途半端な隙間から手を忍び込ませ、僅かな胸筋を優しく揉むように愛撫する。
「抓って……ぁ、あっ……爪、立ててっ、ん、ふぅっ……! 引っ掻いて……真尋、もっと乱暴に……」
雪風は俺の手を引っ張って乱暴に扱うようねだる。俺だって乱暴に抱かれるのは好きだけれど、雪風の求めているものとは毛色が違う。雪風はおそらく愛情の欠片もない行為を求めている。
「ぁ、あっ……ゃ……真尋ぉっ、真尋、真尋っ……」
そのくせ俺の名前を呼ぶ。犬やポチなら自分の立場を弁えられる。だが、真尋なんて呼ばれては自分が金で買われたペットだという自覚が薄れる。
「雪風……様、ほらこういうのどうです? 気持ちいいでしょ?」
痛そうに思えるほど尖った乳首を人差し指の腹で優しく押し潰し、手のひらごと指を回してクリクリと乳首を曲げる。刺激を求めて膨らんだ芯が乳輪に擦り付けられて、大きな快楽になっているはずだ。
「もっと、強くっ……押し込んで」
「…………何でそんなに乱暴にして欲しいんですか?」
乱暴にと言われる度に俺は手つきを優しくしていく。天邪鬼と言うべきか意地っ張りと言うべきか、雪風の言う通りにはしたくないし、乱暴にする趣味も無い。
「……雪風様、本当に乱暴なの好きなんですか?」
右手は胸を覆ったまま手を止め、左手で熱くなった頬を撫でた。
「…………乱暴にされないと抱かれてる気しないんだよ。いいから、ほら……犬、殴れ。顔でも腹でもい。爪も歯も血が出るまで立てろ」
「そんなの……レイプしてるみたいじゃないですか」
「それより酷くていい」
右手を僅かに浮かせ、手のひらの凹凸が微かに先端を擦るように動かす。
「ぁ……ふっ……ふぅっ……んっ……」
雪風は手の甲を口の上に置き、声を抑える。
「……優しくしても感じてるじゃないですか。これでいいでしょ?」
「嫌……真尋、お願いだからっ……そこ抓って、ちぎれるくらい……引っ張って」
「…………前に言いましたよね? 俺は雪風様が大嫌いです、だから、お願いなんて聞きません」
とはいえ焦らしてばかりでもつまらない。指の腹で優しく摘み、数ミリ引っ張る。それだけで雪風は声にならない嬌声を上げ、身体を反らし足を震わせた。
「え……イったんですか?」
「…………うるさい。お前が……お前が優しくするから! 前はもっと乱暴だっただろ、オナホ扱いしてただろ!? するって言ってくれただろ、何で……こんなに丁寧にするんだよっ!」
「気持ちよかったならいいじゃないですか、何が不満なんですか!」
「お前が俺の言うことを聞かないのが不満なんだ! いいから黙って物扱いで抱け!」
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