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わんわん! ろく

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両足の膝から下を洗い終え、雪兎はボディソープを継ぎ足しながら俺に椅子から降りるよう言った。座ったままでは洗いにくいと。
雪兎の言いなりになって体勢を変えた結果、俺は浴槽の縁に手を添え、膝を床に着いて尻を突き出すような形になった。犬らしいと言うべきか、屈辱的な体勢だ。

「次太もも洗うからねー」

「はい…………ぁ、んっ……」

太腿を撫であげられ力が抜けて、浴槽の縁に肘まで付けて、机で眠るように頭を腕の上に乗せる。
内腿を重点的に擦り、揉み、尻尾飾りに微かに触れる。雪兎のそんな手つきは口を押さえた俺に吐息を漏れさせた。

「ん、んんっ……ふっ……ぁ、やっ……」

息苦しさに顔を上げ、開いた口から甘い声が漏れる。雪兎の顔が見えない今は特に恥ずかしくて、俺は腕に口を押し付けた。

「むちむちだねー。筋肉質なんだけど、揉みごたえあるって言うか……好きだなぁ、これ」

付け根に近いほど敏感になる。それを分かっているのか、雪兎は足の付け根の溝に指を這わせながら、内腿を揉みしだく。

「ん、んん……ゃ……ふぁっ、ユキ様ぁ……」

「可愛い声出しちゃって、足そんなに好き?  声我慢しなくていいよ、いっぱい話して」

「ここっ、響いてっ……はずかしぃ……」

「あははっ、お風呂だもんね。案外ここからどこかに伝わって、誰かに声聞こえてるかも」

「え……?  ゃ、そんなの、嫌ですっ……」

配管を伝わって聞こえるとしたら、一階の大浴場かトイレか──水周りならどこでも聞こえているかもしれない。

「……犬の鳴き声なんて、誰も気にしないよ」

雪兎の手が頭に、犬耳のカチューシャに触れる。

「後ろからだと尻尾も耳もよく見えててさ」

雪兎の手が頭から離れ、尻を鷲掴みにする。

「……ね、ワンって鳴いてよ」

尻の肉を持ち上げるように揉み、肉を引っ張って穴の口を広げ、それをまた戻し、ぱちゅぱちゅと水音を混ぜた肉のぶつかる音が浴室に響く。

「ゃ、あっ、ユキ様っ……」

「ワンって鳴いて、ポチ」

「……わ、わん……?」

「もっと大きな声で」

雪兎の手が離れた。かと思えば尻に平手打ちされ、パンっという音が響いた。

「ひぁっ!?  な、何するんですか……」

「ワン、は?」

「わ……わんっ!  こ、これでいいですか?」

「…………違う」

また叩かれ、中の肉も微かに揺れ、尻尾飾りの張形が中を擦る。

「ぁんっ!  ぁ……わん、わんわん……?」

「……ふふっ」

雪兎は俺の腰を抱き込むように腕を前に回し、勃起しきった俺の陰茎の根元を強く握る。

「ふぁっ……わ、わんっ!  わん……」

「下手くそだね」

「…………ごめんなさい」

「でも、ふふっ、面白いよ?  頑張ってるなーって、可愛い」

根元をぎゅっと握ったまま、もう片方の手が亀頭に触れる。指先だけで、触れているかも曖昧なほど優しく、撫で回す。

「ぁ、あぁ……ひぁあぁっ……」

「鳴き声忘れてるよ?」

「あっ、ごめ……ひぁんっ!  わ、わん……わんっ!」

泡にまみれた雪兎の手が陰茎を優しく包み、ぬるぬると洗う。その柔らかな快感は犬の鳴き声を意識できるほどに俺の思考を保てない。

「わ……ふぅっ、んっ!  ぁ、ひぁ……わんっ!」

「可愛いわんちゃん。もっと鳴いて?」

腰辺りに感じていた雪兎の腹の感触が消え、性器への愛撫も消える。残ったのは射精を止めるためなのか根元を握る手だけだ。
もう片方の手は尻尾飾りの毛の部分を掴んだ。俺はこれから行われる行為を察し、浴槽の縁にしがみついた。
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