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すーつ、よん
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雪風の手が頬に触れる。俺はその手に手を添えて、甘えるように頬擦りをした。大嫌いだと言っていても、俺は彼に甘えたかった。
この手はチョコを食べさせてくれた方ではなく、まだ手袋が付けてある。俺の精液が染みているのか少し臭う。
「……真尋?」
俺は手首を掴み、指を手袋との隙間に滑らせ、手袋の中から指を絡めた。我儘な俺の願いを汲み取って欲しい、そう祈って雪風の真っ赤な目を見つめる。
「…………素手がいいか?」
「……うん」
雪風が手を引くと手袋は俺の手に引っかかって脱げた。白い手袋を外しても、肌の白い雪風では見た目は大して変わらない。けれど感触が全く違う。
「雪風、もう片方も」
手のひらを合わせ指を絡める。その手を顔の横に置いて、口を少し開ける。
キスして欲しい。優しく、愛情を実感出来るキスが欲しい。
「何だ、キスしたいのか? さっきお前のをしゃぶったばっかだぞ?」
「…………じゃあいい、要らない」
何も言わずにしてくれたら良かったのに。
「その代わり。首、噛んで? 血が出ないくらいに、痣は残るくらいに」
顔を横に倒して目を閉じる。雪風の唇が首に触れ、熱い吐息も感じる。焦らすように舌を這わせ、筋をなぞる。
「痣残したらユキに何言われるか」
「……痣残したらお仕置き酷くなるよな、楽しみ」
「はっ、ど変態が。俺はプレイのスパイスかよ、酷い奴、この俺が本気で口説いてやってんのに」
「いっぱい痣作るんだ、雪兎が嫉妬するように、俺を虐めてくれるように、たっくさん」
硬いものが俺の首の皮を挟む。甘やかな痛みに高い声を出す。思わず力が入る手を雪風に押さえられ、首の痛みは強く、増えていく。
「……ひとつめ。次はどこにする?」
「…………胸」
「オーケー、ここか?」
雪風の舌は乳首をコリコリと転がす。俺がそれに声を上げた直後、そこに噛み付いた。
「ぅあぁぁっ! ゃ、そこじゃっ……ないっ、ぁ、ぃやあっ!」
噛んだまま舌で先端を乱暴に弄ばれ、痛みは痺れるような快楽に変わる。
「ふたつめ……は、出来てないな。ははっ、ちゃーんと付けてやるよ、ふざけただけだ」
雪風はその後しっかりと胸に三つも痣を作った。首筋にももう二つ、鎖骨にも一つ。
「はっ……ぁ、はぁ…………ゆき、ゆきかぜ……」
「んー壮観。花びら散ったみたいってよく言うけど、本当に見えるな。綺麗だぜ、真尋」
くつくつと笑いながら雪風は俺の隣に寝転がる。手は離して、俺の髪に口付けた。俺はすぐに横を向いて、雪風の手を掴んで、足の間に引っ張った。
「雪風ぇ……また、こっちイかせて……」
「なんだよもう勃ったのか? 早いな、若さっていいな」
「早く、ここ……」
片足を立てて股を開く。雪風の手に陰茎を握らせて、自分で扱く。けれど雪風はすぐに手を引いてしまった。
「手でいいのか?」
上体を起こし、意地の悪い笑みを浮かべる。
「…………口?」
もう一回、あの快楽が味わえるのか。どうせならアレをやりながら後ろの穴をその細長い指でほじくって欲しい。前立腺を弄られながら、喉の奥で出したい。
「口でいいのか?」
「……他に、何かある?」
「俺に入れてもいいぞ?」
「えっ……と、それは、その……」
「俺のどこに出したい? 手の中か? 口か? それとも……」
雪風はズボンと下着を膝まで下ろし、俺の手を自分の腰に這わせる。添えられていた手はすぐに離れ、俺の手は雪風の腰に置き去りになる。
白く細い腰、そのすぐ下に手を向かわせ、柔らかい尻の肉を揉みしだく。
「……ここはちゃんと肉ついてる」
「最高の体型だろ? 細身だけど骨は浮いてないし、筋肉質でもないし、手足は長いし、その上名器だ」
「自分で言う?」
「俺は完璧だからな。顔もスタイルも、頭も財産も、文句の付け所がないだろう」
それを言うところが玉に瑕。そんな軽口を思い付きつつ、割れ目に指を滑らせ穴の口を擦ると、雪風から甘い吐息が漏れた。
「……お前ほどじゃないが、感度も良い」
「まだ言うか」
第二関節くらいまでを入れ、中を擦る。雪風の身体が微かに跳ねる。
「入れたいのか?」
呼吸を乱しながらも声色を整える様は滑稽だ。
「入れたいみたいだな。ユキはいいのかよ」
「……雪兎は、入れさせてはくれないみたいだし。でも俺も一回くらいは……やってみたいし」
「ははっ、正直だな、童貞。仰向けになれ、動いてやるよ」
雪風はそう言って俺の肩を押す。
俺は好奇心と性欲に従って、雪風に従った。
この手はチョコを食べさせてくれた方ではなく、まだ手袋が付けてある。俺の精液が染みているのか少し臭う。
「……真尋?」
俺は手首を掴み、指を手袋との隙間に滑らせ、手袋の中から指を絡めた。我儘な俺の願いを汲み取って欲しい、そう祈って雪風の真っ赤な目を見つめる。
「…………素手がいいか?」
「……うん」
雪風が手を引くと手袋は俺の手に引っかかって脱げた。白い手袋を外しても、肌の白い雪風では見た目は大して変わらない。けれど感触が全く違う。
「雪風、もう片方も」
手のひらを合わせ指を絡める。その手を顔の横に置いて、口を少し開ける。
キスして欲しい。優しく、愛情を実感出来るキスが欲しい。
「何だ、キスしたいのか? さっきお前のをしゃぶったばっかだぞ?」
「…………じゃあいい、要らない」
何も言わずにしてくれたら良かったのに。
「その代わり。首、噛んで? 血が出ないくらいに、痣は残るくらいに」
顔を横に倒して目を閉じる。雪風の唇が首に触れ、熱い吐息も感じる。焦らすように舌を這わせ、筋をなぞる。
「痣残したらユキに何言われるか」
「……痣残したらお仕置き酷くなるよな、楽しみ」
「はっ、ど変態が。俺はプレイのスパイスかよ、酷い奴、この俺が本気で口説いてやってんのに」
「いっぱい痣作るんだ、雪兎が嫉妬するように、俺を虐めてくれるように、たっくさん」
硬いものが俺の首の皮を挟む。甘やかな痛みに高い声を出す。思わず力が入る手を雪風に押さえられ、首の痛みは強く、増えていく。
「……ひとつめ。次はどこにする?」
「…………胸」
「オーケー、ここか?」
雪風の舌は乳首をコリコリと転がす。俺がそれに声を上げた直後、そこに噛み付いた。
「ぅあぁぁっ! ゃ、そこじゃっ……ないっ、ぁ、ぃやあっ!」
噛んだまま舌で先端を乱暴に弄ばれ、痛みは痺れるような快楽に変わる。
「ふたつめ……は、出来てないな。ははっ、ちゃーんと付けてやるよ、ふざけただけだ」
雪風はその後しっかりと胸に三つも痣を作った。首筋にももう二つ、鎖骨にも一つ。
「はっ……ぁ、はぁ…………ゆき、ゆきかぜ……」
「んー壮観。花びら散ったみたいってよく言うけど、本当に見えるな。綺麗だぜ、真尋」
くつくつと笑いながら雪風は俺の隣に寝転がる。手は離して、俺の髪に口付けた。俺はすぐに横を向いて、雪風の手を掴んで、足の間に引っ張った。
「雪風ぇ……また、こっちイかせて……」
「なんだよもう勃ったのか? 早いな、若さっていいな」
「早く、ここ……」
片足を立てて股を開く。雪風の手に陰茎を握らせて、自分で扱く。けれど雪風はすぐに手を引いてしまった。
「手でいいのか?」
上体を起こし、意地の悪い笑みを浮かべる。
「…………口?」
もう一回、あの快楽が味わえるのか。どうせならアレをやりながら後ろの穴をその細長い指でほじくって欲しい。前立腺を弄られながら、喉の奥で出したい。
「口でいいのか?」
「……他に、何かある?」
「俺に入れてもいいぞ?」
「えっ……と、それは、その……」
「俺のどこに出したい? 手の中か? 口か? それとも……」
雪風はズボンと下着を膝まで下ろし、俺の手を自分の腰に這わせる。添えられていた手はすぐに離れ、俺の手は雪風の腰に置き去りになる。
白く細い腰、そのすぐ下に手を向かわせ、柔らかい尻の肉を揉みしだく。
「……ここはちゃんと肉ついてる」
「最高の体型だろ? 細身だけど骨は浮いてないし、筋肉質でもないし、手足は長いし、その上名器だ」
「自分で言う?」
「俺は完璧だからな。顔もスタイルも、頭も財産も、文句の付け所がないだろう」
それを言うところが玉に瑕。そんな軽口を思い付きつつ、割れ目に指を滑らせ穴の口を擦ると、雪風から甘い吐息が漏れた。
「……お前ほどじゃないが、感度も良い」
「まだ言うか」
第二関節くらいまでを入れ、中を擦る。雪風の身体が微かに跳ねる。
「入れたいのか?」
呼吸を乱しながらも声色を整える様は滑稽だ。
「入れたいみたいだな。ユキはいいのかよ」
「……雪兎は、入れさせてはくれないみたいだし。でも俺も一回くらいは……やってみたいし」
「ははっ、正直だな、童貞。仰向けになれ、動いてやるよ」
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