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すーつ、いち
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最後のチョコを食べ終えて、もう何分経っただろう。だと言うのに俺はまだ雪風と舌を絡めている。
「……もう、チョコはないはずだろ?」
「いや、まだ、味がする。ほら雪風、もっと……」
「はは、いいな。俺のこと少しは好きになってきたか?」
いつしか俺が雪風を抱き締めていて、俺から求めてしまっていた。俺はそのことに気がついて雪風の胸を押した。
「…………もういいのか?」
「……あぁ、もういい。もう帰る」
「は? おい待てよ、まだ来たばっかりだろ?」
「…………早く、雪兎に会いたい」
「真尋、お前は雪兎の何だ? なぁ真尋、お前は、真尋だろ?」
雪風はそう言いながら俺のシャツのボタンを外し、ズボンからシャツを引っ張り出し、腹筋の凹凸をなぞった。
「……俺は」
「真尋、だろ? なぁ真尋、もうちょい遊ぼうぜ。暇だろ? 忙しい俺を慰めてくれよ。真尋、いいよな?」
手は徐々に胸元に移り、チョコを食べていた頃から勃ってしまっていた乳首を掠った。その後も触れるか触れないかの曖昧で優しい愛撫を続けられて、何度も何度も低く甘い声で真尋と呼ばれて、消したはずの真尋が俺の中で形に成っていく。
「雪風……もっと、強く……」
「その前に返事だ。俺と遊んでくれるんだよな?」
「…………好きなだけ付き合ってやるから、早く」
言うが早いか、乳首を指の腹で押し潰される。
「ひぁんっ! ん……そう、そうだよ、もっと……」
「もっと? こうか?」
その指をグリグリと動かして、すぐに止める。
「ぁ、あっ……そう、そう…………もっとぉ」
雪風はゆっくりと俺の肩を押し、俺をベッドに仰向けに寝かせた。けれど俺は押し倒されたとすぐには気付けず、口に手の甲を当てて、もう片方の手を雪風と繋いで、甘い声を上げていた。
「もっと、して……」
「真尋、俺が好きだって言ってみろよ。そうしたらここだけでイかせてやる」
「………………俺は、雪風が……」
好き? いや、ダメだ。その言葉は雪兎にだけ聞かせると勝手に決めている。嫌いだと貫くと決めた、真尋と呼ばれても、真尋を引きずり出されても、それだけは言ってやらない。
「好きだよな、俺が好きだよな。そうだよな?」
「…………大っ嫌い」
「……分かってたよ、真尋。知ってる……そう、俺を嫌いだって言ってくれなきゃ、燃えねぇよ」
耳元で、低く甘い声が俺の名を呼ぶ。そしてその口は耳を甘噛みして、首に舌を這わせながら降りていく。鎖骨を過ぎて、雪風の舌は乳輪をぐるりとなぞる。
「焦らさないでっ……」
そんな俺の希望には答えてくれず、舌は中々先端に触れない。そして俺がその刺激に慣れてくると、乳首にしゃぶりついた。
「ひゃあんっ! ゃ、ぁああっ……」
胸に舌が触れるなんて、乳首を吸われるなんて、初めてだ。雪兎は指やオモチャで虐めるだけで、口は使ってくれなかった。
吸われながら先端を舐められる感覚なんて今まで味わったことがなくて、俺は背を反らした。雪風はベッドと俺の背の隙間に素早く腕を通し、俺の身体を抱き締めて舌での愛撫を続けた。
「ゃああぁっ! ひぁあんっ! まって、らめ……まってぇ!」
少しも逃げることが出来ない。俺は何も出来ないまま、一方的に蹂躙される。舌の動きは単調ではない、吸う強さも少しずつ変わっていくし、先端の舐め方だって違う。乳首をただ乱暴に弾いたり、優しくつついたり、ぐりぐりと口から押し出すようにしたり。
その多彩さは俺を容易く絶頂に導いた。足が勝手に開いて、吊りそうな程に足の指が反り返って、足先が痙攣していた。
「……真尋? 大丈夫か? まだ前戯も前戯、ベルトも外してねぇんだぞ」
「ぁ……はぁ、雪風、雪風ぇ……」
「…………あぁ、何だ?」
「も、無理……これ以上されたら死んじゃう」
胸の周りだけで絶頂させられたことがない訳でもないが、今のはレベルが違う、違い過ぎる。
こんな調子で快楽を与えられ続けたら死んでしまう。俺は本当にそう思っていた。
「……もう、チョコはないはずだろ?」
「いや、まだ、味がする。ほら雪風、もっと……」
「はは、いいな。俺のこと少しは好きになってきたか?」
いつしか俺が雪風を抱き締めていて、俺から求めてしまっていた。俺はそのことに気がついて雪風の胸を押した。
「…………もういいのか?」
「……あぁ、もういい。もう帰る」
「は? おい待てよ、まだ来たばっかりだろ?」
「…………早く、雪兎に会いたい」
「真尋、お前は雪兎の何だ? なぁ真尋、お前は、真尋だろ?」
雪風はそう言いながら俺のシャツのボタンを外し、ズボンからシャツを引っ張り出し、腹筋の凹凸をなぞった。
「……俺は」
「真尋、だろ? なぁ真尋、もうちょい遊ぼうぜ。暇だろ? 忙しい俺を慰めてくれよ。真尋、いいよな?」
手は徐々に胸元に移り、チョコを食べていた頃から勃ってしまっていた乳首を掠った。その後も触れるか触れないかの曖昧で優しい愛撫を続けられて、何度も何度も低く甘い声で真尋と呼ばれて、消したはずの真尋が俺の中で形に成っていく。
「雪風……もっと、強く……」
「その前に返事だ。俺と遊んでくれるんだよな?」
「…………好きなだけ付き合ってやるから、早く」
言うが早いか、乳首を指の腹で押し潰される。
「ひぁんっ! ん……そう、そうだよ、もっと……」
「もっと? こうか?」
その指をグリグリと動かして、すぐに止める。
「ぁ、あっ……そう、そう…………もっとぉ」
雪風はゆっくりと俺の肩を押し、俺をベッドに仰向けに寝かせた。けれど俺は押し倒されたとすぐには気付けず、口に手の甲を当てて、もう片方の手を雪風と繋いで、甘い声を上げていた。
「もっと、して……」
「真尋、俺が好きだって言ってみろよ。そうしたらここだけでイかせてやる」
「………………俺は、雪風が……」
好き? いや、ダメだ。その言葉は雪兎にだけ聞かせると勝手に決めている。嫌いだと貫くと決めた、真尋と呼ばれても、真尋を引きずり出されても、それだけは言ってやらない。
「好きだよな、俺が好きだよな。そうだよな?」
「…………大っ嫌い」
「……分かってたよ、真尋。知ってる……そう、俺を嫌いだって言ってくれなきゃ、燃えねぇよ」
耳元で、低く甘い声が俺の名を呼ぶ。そしてその口は耳を甘噛みして、首に舌を這わせながら降りていく。鎖骨を過ぎて、雪風の舌は乳輪をぐるりとなぞる。
「焦らさないでっ……」
そんな俺の希望には答えてくれず、舌は中々先端に触れない。そして俺がその刺激に慣れてくると、乳首にしゃぶりついた。
「ひゃあんっ! ゃ、ぁああっ……」
胸に舌が触れるなんて、乳首を吸われるなんて、初めてだ。雪兎は指やオモチャで虐めるだけで、口は使ってくれなかった。
吸われながら先端を舐められる感覚なんて今まで味わったことがなくて、俺は背を反らした。雪風はベッドと俺の背の隙間に素早く腕を通し、俺の身体を抱き締めて舌での愛撫を続けた。
「ゃああぁっ! ひぁあんっ! まって、らめ……まってぇ!」
少しも逃げることが出来ない。俺は何も出来ないまま、一方的に蹂躙される。舌の動きは単調ではない、吸う強さも少しずつ変わっていくし、先端の舐め方だって違う。乳首をただ乱暴に弾いたり、優しくつついたり、ぐりぐりと口から押し出すようにしたり。
その多彩さは俺を容易く絶頂に導いた。足が勝手に開いて、吊りそうな程に足の指が反り返って、足先が痙攣していた。
「……真尋? 大丈夫か? まだ前戯も前戯、ベルトも外してねぇんだぞ」
「ぁ……はぁ、雪風、雪風ぇ……」
「…………あぁ、何だ?」
「も、無理……これ以上されたら死んじゃう」
胸の周りだけで絶頂させられたことがない訳でもないが、今のはレベルが違う、違い過ぎる。
こんな調子で快楽を与えられ続けたら死んでしまう。俺は本当にそう思っていた。
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