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ゆうはん、ろく
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頭がボーッとする。
何があったのか、よく分からない。ドンドンと扉を叩く音が頭に響く。
「…………っ、ぅ……おぇっ」
口の中に生臭さを感じて、便器に抱き着くようにして嘔吐した。
俺の口から出てきたのは白い液体。俺にはそれが何なのか、その粘りと臭いですぐに分かった。
口の中のものを全て吐いて、落ち着いた俺は便器に座り直した。個室には当然、俺しかいない。鍵も閉まっている。
だが、確かに覚えている。雪風が入ってきた事を。彼に何をされたのか、少しずつ思い出してきた。
俺は雪風に何度も絶頂させられて、彼に抵抗する気力すらも失っていた。
「そろそろ従順になったか? 犬。ほら、俺にねだってみろ。何が欲しい?」
腰に手を這わせて、尻を撫で回して、割れ目を指でなぞる。何を言わせたいのかはその時の俺にも分かった。
「……俺のが欲しいだろ? 雪兎のよりもオモチャよりも、ずっとイイぞ?」
「…………っ、ぅ……」
「ほら、足を上げるか後ろを向くかして、自分で広げてみせろ。そうしたらくれてやるよ」
「……ぃ、や……」
判断力が低下していたとはいえ、快楽に悶えるだけの身体になっていたとはいえ、それは最後の砦だ。
無理矢理犯されたならともかく、自分からねだってしまっては雪兎のペットではなくなってしまう。
確か、そんな事を考えていた。
「…………自慢だがな、俺以上はそうそういない。大きさも、硬さも、な。結腸まで責めてやれるぞ? 俺は正月休みが終わったらあの家にはそうそう帰らないし、お前に気が向く事ももう無いだろう。こんな機会二度とない、極上を味合わせてやる、と言っているんだ」
「いら、ないって、言って……ん、だろ」
「何強がっているんだ。気になることでもあるのか? 後ろめたさでも感じているのか? 気にするなよ、お前は俺の家のペットなんだ、雪兎の恋人じゃない。雪兎だって機嫌は悪くするだろうが、怒ったりはしないだろうよ。どうせ犬だ、少しエサをやれば誰にでも尻尾を振る。あいつも分かってる」
「……俺は」
「ああ、欲しいんだろ? 話さなくていい、足を開け」
「お前が、大っ嫌いだ。だから……いらねぇ、って、言ってんだよ……」
そうだ。確か……嫌いだと言って、それを聞いた雪風は途端に冷静さを失って、首を絞められたんだ。
けれど雪風はすぐに手を離した。俺の髪を掴んで、無理矢理フェラをさせた。
全部思い出した。それで口の中に精液に大量に入っていたんだ。
全てを思い出したからと言って気分爽快とはならない。内容が内容だ。
雪兎にはどう伝えようか。まだ広間なら、部屋に戻って風呂に入れば証拠は消せる。ベルトを元通りに巻き直して、布団で焦れた演技をして待っていればいい。
それにしても、扉を叩くのは誰だろう。頭が痛いんだ、やめて欲しい。
「大丈夫ですか! 今開けます!」
従業員の声だ。今度は間違い無い。
あぁそうか、俺は失神していて、起きた後も頭が働かず返事はしなかった。
どれだけここに居たのかは知らないが、体調が悪いと言った奴が出てこなければ体調が悪化して倒れたと思うだろう。
扉はすぐに開けられる。それまでに浴衣を整えてそこら中の精液を拭って、この臭いをどうにかする。そんなのは不可能だ。
どうにも出来ないまま、扉は開いた。
何があったのか、よく分からない。ドンドンと扉を叩く音が頭に響く。
「…………っ、ぅ……おぇっ」
口の中に生臭さを感じて、便器に抱き着くようにして嘔吐した。
俺の口から出てきたのは白い液体。俺にはそれが何なのか、その粘りと臭いですぐに分かった。
口の中のものを全て吐いて、落ち着いた俺は便器に座り直した。個室には当然、俺しかいない。鍵も閉まっている。
だが、確かに覚えている。雪風が入ってきた事を。彼に何をされたのか、少しずつ思い出してきた。
俺は雪風に何度も絶頂させられて、彼に抵抗する気力すらも失っていた。
「そろそろ従順になったか? 犬。ほら、俺にねだってみろ。何が欲しい?」
腰に手を這わせて、尻を撫で回して、割れ目を指でなぞる。何を言わせたいのかはその時の俺にも分かった。
「……俺のが欲しいだろ? 雪兎のよりもオモチャよりも、ずっとイイぞ?」
「…………っ、ぅ……」
「ほら、足を上げるか後ろを向くかして、自分で広げてみせろ。そうしたらくれてやるよ」
「……ぃ、や……」
判断力が低下していたとはいえ、快楽に悶えるだけの身体になっていたとはいえ、それは最後の砦だ。
無理矢理犯されたならともかく、自分からねだってしまっては雪兎のペットではなくなってしまう。
確か、そんな事を考えていた。
「…………自慢だがな、俺以上はそうそういない。大きさも、硬さも、な。結腸まで責めてやれるぞ? 俺は正月休みが終わったらあの家にはそうそう帰らないし、お前に気が向く事ももう無いだろう。こんな機会二度とない、極上を味合わせてやる、と言っているんだ」
「いら、ないって、言って……ん、だろ」
「何強がっているんだ。気になることでもあるのか? 後ろめたさでも感じているのか? 気にするなよ、お前は俺の家のペットなんだ、雪兎の恋人じゃない。雪兎だって機嫌は悪くするだろうが、怒ったりはしないだろうよ。どうせ犬だ、少しエサをやれば誰にでも尻尾を振る。あいつも分かってる」
「……俺は」
「ああ、欲しいんだろ? 話さなくていい、足を開け」
「お前が、大っ嫌いだ。だから……いらねぇ、って、言ってんだよ……」
そうだ。確か……嫌いだと言って、それを聞いた雪風は途端に冷静さを失って、首を絞められたんだ。
けれど雪風はすぐに手を離した。俺の髪を掴んで、無理矢理フェラをさせた。
全部思い出した。それで口の中に精液に大量に入っていたんだ。
全てを思い出したからと言って気分爽快とはならない。内容が内容だ。
雪兎にはどう伝えようか。まだ広間なら、部屋に戻って風呂に入れば証拠は消せる。ベルトを元通りに巻き直して、布団で焦れた演技をして待っていればいい。
それにしても、扉を叩くのは誰だろう。頭が痛いんだ、やめて欲しい。
「大丈夫ですか! 今開けます!」
従業員の声だ。今度は間違い無い。
あぁそうか、俺は失神していて、起きた後も頭が働かず返事はしなかった。
どれだけここに居たのかは知らないが、体調が悪いと言った奴が出てこなければ体調が悪化して倒れたと思うだろう。
扉はすぐに開けられる。それまでに浴衣を整えてそこら中の精液を拭って、この臭いをどうにかする。そんなのは不可能だ。
どうにも出来ないまま、扉は開いた。
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