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うえにたつのはよわいほう

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頭が一瞬真っ白になっていたが、明滅を繰り返してその白は消えていき、暗闇が戻ってくる。
意識だけが先に明瞭になり、ビクビクと痙攣する足は自分ではどうしようもなかった。

「イッちゃった?  でも……出てないね、このリング結構いいかも」

雪兎がまたリングを無理に回そうとする。俺はその刺激で性器周辺に感じる妙な圧迫感に気がついた。

「ふふっ、可愛いよポチ。苦しいでしょこれ、ぱんぱんだもん。苦しいよね?  出したいよね?」

雪兎が俺の陰嚢を握り、優しく揉む。押される度に精液がせき止められる感覚が強くなる。

「だしたいっ、ださせて、ださせてよゆきぃ!」

気付けば俺は叫んでいた。

「おねがいっ……くるしい、ゆき、おねがっ……ぁ、ゃあぁっ!」

「ゆーきーさーまー、でしょ。呼び捨てにしないでよね、前から思ってたけど、ポチ、ペットのくせに生意気」

揉む力が強く、乱暴になる。

「あっ、あぁ、あ……ごめ、ごめんなさっ……」

「ペットとしての自覚が足りないよポチ。ポチは僕のペットなんだよ?  分かってる?  兄弟じゃないし、ポチは人間でもないの。って言っても分かんないみたいだから、分かりやすく尻尾生やしてあげる」

性器を持ち上げ、後ろの穴に指を這わせる。
雪兎の中指は穴の周囲を円を描くように動く。

「ここに、ね?」

俺の返事なんて待つ気もなく、雪兎の指は遠慮なく俺の中に入ってくる。
何度か指もオモチャも入れられているけれど、この身を裂くような感覚には未だに慣れない。

「バットジュエルって知ってる?  震えたりはしなくて、飾りがついてて、どっちかって言うとオシャレな方」

俺の中を蹂躙する指とは正反対に雪兎の声は落ち着いている。時折耳を口に含ながら、確実に聞き取らせるようにゆっくりと囁いていた。

「前にやった尻尾はちょっと……なんて言うのかな、ちゃっちい?  安っぽい?  作りがちょっと雑だったんだよね。こっちは飾りがメインだからカッコイイよ、好きでしょそういうの」

こんな状況で見た目を気にするような性格はしていないし、そんなオシャレを誰に見せるというのか甚だ疑問だ。

「……とか色々話してたらいい感じになってきたね。入れて欲しい?  言ってみて。ポチ、ほら……言って?」

俺の中から指を引き抜いて、カチャカチャとその飾りを漁りながら俺に「ねだれ」とねだる。

「…………いれて、ください」

「ふふっ、いいよ、可愛い。もっと言って?」

「いれてくださいっ……ぐちゃぐちゃに、してください…………おねがい、します」

「そんなに欲しいの?  これ」

まだ欲しがるのか。
いい加減にしろ、と怒鳴ってしまいたい。けれどそんな事をすればもう雪兎は俺を犯してくれなくなる。
雪兎は怖がりだ。俺が本気で怒鳴れば雪兎は怯えて近寄らなくなるかもしれない。

「は……い」

そんな弱々しい生き物に俺は下に出なければならない。

「ほしい、です。ゆきさまに……めちゃくちゃにしてほしいんです」

屈辱だ。

「おねがいします……」

だが、それがいい。何よりも興奮する。
生き物として全て勝っているはずの俺がペット。守られなければ生きられないような雪兎が主人。

「可愛いよポチ!  そんなにして欲しいんだね、そんなに僕が好きなんだね!?  可愛いよ、本っ当に大好き!」

ありえない主従関係。それは何よりも素晴らしい。
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