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ふきふき

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雪兎が着ている服は手術着に似ており、結び目を二つ解くだけで簡単に脱がせる事が出来た。
下着はなく、雪兎の真っ白な裸体がそのまま俺の目に飛び込んでくる。

「え……っと、じゃあ拭きますね。し、失礼しまーす」

濡らしたタオルで汗を拭き取り、雪兎の身体を清めていく。
白い、細い、熱い。
風邪のせいで熱くなった体に火照った頬、潤んだ瞳や荒い呼吸。その全てが俺の欲望を煽る。
これ以上雪兎の裸を眺めていては、理性の糸が切れてしまう。
だが、まだ終わっていない。

首を拭き、鎖骨を通って胸へ。
雪兎の薄い桃色の小さな乳首は、タオルの刺激が原因なのかぷっくりと膨らんでいる。
……しゃぶりつきたい。

「ぽ、ち。はやく……おわらせてよ」

「あ、あぁすいません」

目を閉じて胸元を拭いて、少し凹んだ腹へ。
縦長の可愛らしい臍やハッキリと現れた鼠径部、そして……雪兎の性器。
……しゃぶりつきたい。

「……ねぇ、なにしてんの。はやく」

「えっ?  フェラしろ?」

「…………はやく、ふくきせて」

「す、すいません。ぼーっとしてて」

ここも目を閉じて済ませ、次は足を片方ずつ丁寧に吹いていく。
柔らかい太もも、小さく可愛らしい膝、引き締まったふくらはぎ、幼い身体ながらもハッキリとした踝。丸々口に入ってしまいそうな、小さな爪先。
……しゃぶりつきたい。

「あの、ユキ様。タオルより俺の舌の方がいいと思いません?」

「……でんわ、とって。ぽちおいだしてもらう」

「冗談ですよ冗談、やだなぁユキ様ったら」

八割方は本気だったのだが。
さて次は背中側だ、切り替えていこう。

「じゃあユキ様、うつ伏せになってくれますか?」

「……いや」

「いつまで経っても終わりませんよ?  ほら早く」

「いや!  やだ!  せなかはぜったいみせたくない!」

「そんな殺し屋みたいな……」

バタバタと手を振って嫌がる雪兎。
仕方ないな、先に腕を終わらせておくか。
俺は新しいタオルを持って、雪兎の手を拭いていく。
細い指、細い手首、俺の力なら簡単に折ってしまえるだろう。その弱さが途方もなく愛おしくて、虐められたくなる。
俺は雪兎の手の甲にキスをしながら、脇の方を拭いていく。熱が出たら脇を冷やせとも聞く、汗もよくかいているだろうし、しっかり拭いておこう。
……擦りつけたいな。

「はぁーっ……もう俺が抱かれる方でいいんで、ちょっと一回やりません?  俺も熱出てきましたよ」

「ふざけないで。もうおわっただろ。ふくきせて」

そんなに背中を見せるのが嫌なのか。
何かあるのか?  昇り龍とか?  それはそれで見たいな。
雪兎はずっと仰向けで寝ていた。汗を拭く順位をつけるとしたら上位にくい込む場所なのだ、背中というのは。
俺は雪兎を無理矢理ひっくり返す事にした。



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