9 / 667
おふろ、ぜんぺん
しおりを挟む
手錠と首輪をしたままの風呂というのは、新鮮であり最悪である。
「じゃ、次リンスねー」
「ユキ様、どうしてお召し物を……」
「可愛いでしょこの水着、水兵服モチーフなんだよ」
「女子高生のコスプレかと思いましたよ、スカートなら完璧に」
雪兎は水兵服──いわゆるセーラー服を着ている。最近ではめっきり見なくなった、あの女子高生の聖衣だ。
ちなみに下は短パン、正直に言うとスカートより興奮する。自分の新たな性癖に気が付きつつ、頭を洗われる。
「なんで水着を着てるんですか」
「僕、人に裸見られるの嫌いでさ」
「シャツめくったのに! 今俺は全裸なのに!」
「見るのはいいの、ポチはペットだし」
あぁそうだよペットだよ、ご主人様に欲情する変態ペットだよ。
「次体ねー」
リンスを流し終え、雪兎はボディソープを手で泡立てる。
あぁなんだろう、こういう店に行く未来があった気がしてきた。
「……あの、タオルとか使わないんですか?」
「うん! 肌が傷ついちゃうから、手で洗うのがいいんだって」
「…………え、あの、ユキ様が俺を洗ってくださるんですよね? 待ってください、勃ちますよ」
「勃つって……ポチ、もう少し恥ずかしがりなよ」
「全裸なんですよ俺! 手は後ろだし、もう足閉じても隠せないでしょ! ならもう先に言っておきますよ!」
隠せないと分かっても隠したい、努力はする。
俺は足を閉じて、背を丸めて、背中を這う柔らかい手の感触に勃ちそうな愚息をなだめ続ける。
「待って待ってマジで無理、あぁ……もう、無理だってぇ……」
「前洗いたいんだけど」
「…………それは死刑宣告ですか」
「飼い主からの命令だよ、全身ちゃんと綺麗にしないと部屋に入れてあげないからね」
俺は仕方なく──いや、開き直って背筋を伸ばし、足も広げた。
「じゃあ洗うねー」
首、鎖骨……泡まみれの手は少しずつ降りてくる。
「……んっ」
「ん?」
「止まらないでくださいよ! 一思いにやってください!」
「変な声出すから……」
雪兎の指先が乳首に触れたのだ、多少の声は許して欲しい。まぁすぐに終わるだろうと構えていたのだが、何故か胸元だけねちっこい。
「ちょ、あのっ……ねぇ、本当に、ヤバいんですって」
きゅ、と先端を抓られる。
「何が?」
「はっ……ん、ふぅ…………ぁんっ!?」
「ねぇ、何がやばいの?」
「それっ、それが、やば……あっ! やっ、まって、ほんと、だめ……ですって」
優しく抓ったり、乱暴に引っ張ったり、押し潰したり。雪兎は俺の乳首を弄んで、愉しんでいる。
「やめっ……て、くだ、さっ…………んっ!? あ、あぁ……やっ! むり、それ……」
「無理? そっか、ごめんね。ならやめるよ」
「…………え?」
「嫌がってること無理矢理しちゃ可哀想だしね」
「そんな……」
雪兎は俺が本気でやめろと言っていないことを分かっている、分かっていながら、俺を焦らすために分かっていないフリをしている。
「してください」と俺が言えないことも分かっている。
雪兎は天使のような無邪気な笑顔のまま、ボディソープを継ぎ足した。
「じゃ、次リンスねー」
「ユキ様、どうしてお召し物を……」
「可愛いでしょこの水着、水兵服モチーフなんだよ」
「女子高生のコスプレかと思いましたよ、スカートなら完璧に」
雪兎は水兵服──いわゆるセーラー服を着ている。最近ではめっきり見なくなった、あの女子高生の聖衣だ。
ちなみに下は短パン、正直に言うとスカートより興奮する。自分の新たな性癖に気が付きつつ、頭を洗われる。
「なんで水着を着てるんですか」
「僕、人に裸見られるの嫌いでさ」
「シャツめくったのに! 今俺は全裸なのに!」
「見るのはいいの、ポチはペットだし」
あぁそうだよペットだよ、ご主人様に欲情する変態ペットだよ。
「次体ねー」
リンスを流し終え、雪兎はボディソープを手で泡立てる。
あぁなんだろう、こういう店に行く未来があった気がしてきた。
「……あの、タオルとか使わないんですか?」
「うん! 肌が傷ついちゃうから、手で洗うのがいいんだって」
「…………え、あの、ユキ様が俺を洗ってくださるんですよね? 待ってください、勃ちますよ」
「勃つって……ポチ、もう少し恥ずかしがりなよ」
「全裸なんですよ俺! 手は後ろだし、もう足閉じても隠せないでしょ! ならもう先に言っておきますよ!」
隠せないと分かっても隠したい、努力はする。
俺は足を閉じて、背を丸めて、背中を這う柔らかい手の感触に勃ちそうな愚息をなだめ続ける。
「待って待ってマジで無理、あぁ……もう、無理だってぇ……」
「前洗いたいんだけど」
「…………それは死刑宣告ですか」
「飼い主からの命令だよ、全身ちゃんと綺麗にしないと部屋に入れてあげないからね」
俺は仕方なく──いや、開き直って背筋を伸ばし、足も広げた。
「じゃあ洗うねー」
首、鎖骨……泡まみれの手は少しずつ降りてくる。
「……んっ」
「ん?」
「止まらないでくださいよ! 一思いにやってください!」
「変な声出すから……」
雪兎の指先が乳首に触れたのだ、多少の声は許して欲しい。まぁすぐに終わるだろうと構えていたのだが、何故か胸元だけねちっこい。
「ちょ、あのっ……ねぇ、本当に、ヤバいんですって」
きゅ、と先端を抓られる。
「何が?」
「はっ……ん、ふぅ…………ぁんっ!?」
「ねぇ、何がやばいの?」
「それっ、それが、やば……あっ! やっ、まって、ほんと、だめ……ですって」
優しく抓ったり、乱暴に引っ張ったり、押し潰したり。雪兎は俺の乳首を弄んで、愉しんでいる。
「やめっ……て、くだ、さっ…………んっ!? あ、あぁ……やっ! むり、それ……」
「無理? そっか、ごめんね。ならやめるよ」
「…………え?」
「嫌がってること無理矢理しちゃ可哀想だしね」
「そんな……」
雪兎は俺が本気でやめろと言っていないことを分かっている、分かっていながら、俺を焦らすために分かっていないフリをしている。
「してください」と俺が言えないことも分かっている。
雪兎は天使のような無邪気な笑顔のまま、ボディソープを継ぎ足した。
11
お気に入りに追加
1,420
あなたにおすすめの小説
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
悪さしたお坊ちゃんが肉便器に更生させられる話
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
悪いことしてた金持ちのお坊ちゃんがチンピラたちに肉便器調教されてお尻の快感を覚えさせられる話です。
※輪姦/スカトロ(大)/無理やり表現注意
ハードめな内容の習作。殴る、蹴るの表現は無し。
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
珍しい魔物に孕まされた男の子が培養槽で出産までお世話される話
楢山コウ
BL
目が覚めると、少年ダリオは培養槽の中にいた。研究者達の話によると、魔物の子を孕んだらしい。
立派なママになるまで、培養槽でお世話されることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる