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ゆっくりと慣らして
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愛情の証が欲しいと言い出した雪大は歯型を残せだの刺青を入れたいだのと発想を飛躍させた。けれど俺は、雪大の肌はまっさらであって欲しいのでやめさせたい。
「……ふふっ」
手の甲に万年筆用のインクで書いた名前を眺めて嬉しそうにする雪大が自分の身体に刃物を触れさせないためには、雪大を快楽で溺れさせて眠らせ、その隙に愛情の証拠品を揃えるしかない。
「秋夜君……? まだしてくれないのかい? 何もないのに足を開いているのは恥ずかしいんだよ」
「あぁ、ごめんな」
軽薄に謝って内腿を撫でるとピクンと足を跳ねさせて静かになる。首を痛めそうなくらい曲げて俺を期待に満ちた瞳で見つめる雪大、夕焼けよりも赤いその瞳を見つめ返しながら陰嚢を口に含む。
「ぁ……! な、なんで、そこ……ダメだよそんなもの、口に入れちゃ、きたっ……な、い」
ちゅうちゅうと軽く吸いながら袋の中の玉を舌の上で転がす。上顎と舌で挟んで圧迫し、陰嚢が張っていくのを楽しむ。
「しゅうや、くん……」
陰嚢の生え際を舐め、その舌を陰茎の根元に這わせる。幹の部分を舐めつつ裏筋をくすぐり、先端に近付いていく。
「ぁ……あっ! 秋夜君っ……」
透明の蜜を溢れさせている鈴口に舌を沈ませる。陰茎を覆おうと分泌されるそれを俺は全て舐め取り、唾液に交換していく。
「ん……しょっぱい、な」
「しゅ、秋夜君……先の方はだめだよ、敏感すぎる……そこはしなくていいから、はやく穴を指で拡げておくれよ」
唾液に濡れた陰茎を握り、亀頭を口に含む。吸いながら舌で舐め回し、唇で雁首を刺激する。
「ひぁっ……!? ゃ、あっ、だめだってば……ぁ、んっ、ひぅっ、ひぁああっ!? あ、ぁあっ、吸わないでっ、吸わないでぇっ、しゅうやくんっ、だめ、だめっ、出ちゃうっ……!」
快感に悶える雪大は俺の頭を太腿で挟んだりもしながら足を暴れさせた。腰が跳ねると喉の奥を突かれそうになったが、それでも離さずに亀頭を舌で愛撫し続けた。
「しゅうやくんっ、しゅうやくぅんっ! やぁあっ……! 出ちゃうっ、出ちゃう、出るってばぁっ、やめて、もぉいいっ、口離してぇ!」
懇願を無視して吸い続けると精液が溢れた。暴れさせた足も跳ねさせていた腰も大人しくなり、射精を終えた陰茎が萎えていく。
「はぁっ、はぁっ……」
俺は口に溜めた精液を飲み、萎えた陰茎の鈴口に舌を沈ませた。精液を吐き出した直後、快感にひくひくと震えていたそこを舌で抉ってやると雪大は悲鳴のような嬌声を上げた。
「ひぁあぁああっ!? ひっ……だめっ、だめぇっ! 今出したからっ、今よくなったばっかりなのにぃっ……! そんなふうにっ、されたら……ぁああぁあっ、またっ、変にっ……!」
少量の液体が口内に吐き出された。精液とは味が違い、さらさらとしている。口から垂れたそれを拭うと透明だった。
「……潮? 可愛いな、雪大」
すっかり口が疲れてしまった。一旦起き上がると、みっともなく開脚して萎えた陰茎を晒し、微かに震える雪大の全貌を視界に収められた。
「雪大……あぁ、この情けない姿を見られるのが俺だけだと思うと嬉しくてたまらない。愛しているよ」
蕩けた視線が俺に向き、端から唾液を垂らしていた口がふにゃりと歪む。嬉しそうにする雪大を可愛らしく思いながら改めて後孔に指を挿入した。
「ひぁっ……! しゅ、秋夜くんっ……ま、だっ、だめ……」
陰茎での絶頂の余韻を引きずる雪大は首を横に振ったが、俺は筋肉の緊張がほぐれた今こそが好機だと見て中指を根元まで押し込んだ。
「あぁんっ! んっ、んん……」
雪大は今度は駄目だとは言わず、切なげな赤い瞳を俺に向ける。
「ん……ぁ、あっ! ひぁ……しゅうや、くんっ……しゅうやくんっ、そこ、きもちいい……」
以前に比べると硬い腸壁を指の腹で撫でほぐしているうちに前立腺を掠っていた。
「しゅうやくん……お願い、そこ……して」
「拡げるのが目的なんだ、もうしばらく待ってくれないか?」
「やぁっ……! そこ、してくれなきゃ……嫌だよ、秋夜君……」
雪大は両手で俺の右手首を掴んだ。
「……分かったよ。じゃあ具体的に何をどうして欲しいのか言ってみてくれないか?」
そこまで渋る必要もないのだが、必死にねだる雪大が可愛らしくてつい意地悪をしてしまう。顔を真っ赤にした雪大は俺の右手首から手を離して顔を隠した。
「僕の……その、お尻のなかの、いいところ、を…………しゅ、しゅうやくんの、指で……ぐ、ぐりぐりと……いじめてやってください」
「…………いいよ。可愛い、雪大……」
窮屈な穴の中で中指を曲げる。前立腺だろう微かな膨らみに第一関節を沈ませる。
「ひぁっ! あっ、んんんっ……! きもちいい、きもちいいよぉっ……秋夜君、もっと……あぁあんっ!」
素直に喘ぐ雪大を悦ばせるため、中指を素早く曲げ伸ばしして前立腺を指先だけで叩いてやる。
「あっ、ぁんっ、ひぁあっ! あぁんっ! ん、んんっ! ひっ、ぁ、うっ、ぁあああっ!」
「雪大、気持ちいいか? 顔を見せてくれ」
顔を隠していた手をどかし、顔の横に下ろし、ベッドに被せられている敷布をぎゅっと掴んだ。晒された顔は紅潮し、快楽に蕩け、虚ろになった潤んだ瞳で俺を見つめていた。
「きもちいいっ……しゅうやくんっ、好き、すきっ、もっと、ぐちゅぐちゅ……ひぁあんっ! ぁああっ、すきっ、そこしゅきっ、ぁ、ああっ、気が、変にっ……なりそぉっ……」
勃起した陰茎がふるふると震えているが、雪大はこっちを触ってくれとはねだらない。穴を弄ってくれと言うばかりだ。
「雪大……指、増やしてみるぞ。いいか?」
前立腺を擦るうちに穴はかなりほぐれてきた。柔らかくなった腸壁に指の背を押し付けながら言うと雪大は首を縦に振った。
「ぅん……増やして。ぁっ……ふ、とっ……んんんっ! ぁ、あっ……すご、いっ……僕のなか、ひろがって……君にっ、みたされてぇっ……すごく、しあわせ……」
「痛くはないな? 抜き挿ししていくぞ」
「う、んっ……してっ……ぁんっ! ああっ、んぁっ、ひぁんっ! あ、あぁっ……しゅうやくんっ、しゅうやくん、そこ突いて……僕のいいところ、こんこんって……!」
要望通り前立腺を突く。指を曲げるだけとは全く違うだろう。穴の入口から減速せずに突いているんだ、刺激が強いのか仰け反って喘いでいる。
「ひぁああっ!? あぁあっ! は、やっ……ぃいっ! ひっ、ひ……ぃっ、あっ、いいっ、よぉっ! しゅうやくぅんっ! きもちぃいっ、きもちぃっ! もっとぉっ!」
足をぴんと伸ばして腰を微かに持ち上げ、俺に穴を指でほじくり回されるのを望む。そんな雪大の姿は浅ましく、名家の当主とはとても思えない。
「ぁああっ!? ひろ、がって……ひ、空気、ふれてるっ……」
二本の指を穴の中で開いて穴を拡げてやるとカクカクと腰が揺れる。気持ちよさそうな雪大の顔が痛そうに変わらないか観察しつつ、俺は指を三本に増やした。
「……ふふっ」
手の甲に万年筆用のインクで書いた名前を眺めて嬉しそうにする雪大が自分の身体に刃物を触れさせないためには、雪大を快楽で溺れさせて眠らせ、その隙に愛情の証拠品を揃えるしかない。
「秋夜君……? まだしてくれないのかい? 何もないのに足を開いているのは恥ずかしいんだよ」
「あぁ、ごめんな」
軽薄に謝って内腿を撫でるとピクンと足を跳ねさせて静かになる。首を痛めそうなくらい曲げて俺を期待に満ちた瞳で見つめる雪大、夕焼けよりも赤いその瞳を見つめ返しながら陰嚢を口に含む。
「ぁ……! な、なんで、そこ……ダメだよそんなもの、口に入れちゃ、きたっ……な、い」
ちゅうちゅうと軽く吸いながら袋の中の玉を舌の上で転がす。上顎と舌で挟んで圧迫し、陰嚢が張っていくのを楽しむ。
「しゅうや、くん……」
陰嚢の生え際を舐め、その舌を陰茎の根元に這わせる。幹の部分を舐めつつ裏筋をくすぐり、先端に近付いていく。
「ぁ……あっ! 秋夜君っ……」
透明の蜜を溢れさせている鈴口に舌を沈ませる。陰茎を覆おうと分泌されるそれを俺は全て舐め取り、唾液に交換していく。
「ん……しょっぱい、な」
「しゅ、秋夜君……先の方はだめだよ、敏感すぎる……そこはしなくていいから、はやく穴を指で拡げておくれよ」
唾液に濡れた陰茎を握り、亀頭を口に含む。吸いながら舌で舐め回し、唇で雁首を刺激する。
「ひぁっ……!? ゃ、あっ、だめだってば……ぁ、んっ、ひぅっ、ひぁああっ!? あ、ぁあっ、吸わないでっ、吸わないでぇっ、しゅうやくんっ、だめ、だめっ、出ちゃうっ……!」
快感に悶える雪大は俺の頭を太腿で挟んだりもしながら足を暴れさせた。腰が跳ねると喉の奥を突かれそうになったが、それでも離さずに亀頭を舌で愛撫し続けた。
「しゅうやくんっ、しゅうやくぅんっ! やぁあっ……! 出ちゃうっ、出ちゃう、出るってばぁっ、やめて、もぉいいっ、口離してぇ!」
懇願を無視して吸い続けると精液が溢れた。暴れさせた足も跳ねさせていた腰も大人しくなり、射精を終えた陰茎が萎えていく。
「はぁっ、はぁっ……」
俺は口に溜めた精液を飲み、萎えた陰茎の鈴口に舌を沈ませた。精液を吐き出した直後、快感にひくひくと震えていたそこを舌で抉ってやると雪大は悲鳴のような嬌声を上げた。
「ひぁあぁああっ!? ひっ……だめっ、だめぇっ! 今出したからっ、今よくなったばっかりなのにぃっ……! そんなふうにっ、されたら……ぁああぁあっ、またっ、変にっ……!」
少量の液体が口内に吐き出された。精液とは味が違い、さらさらとしている。口から垂れたそれを拭うと透明だった。
「……潮? 可愛いな、雪大」
すっかり口が疲れてしまった。一旦起き上がると、みっともなく開脚して萎えた陰茎を晒し、微かに震える雪大の全貌を視界に収められた。
「雪大……あぁ、この情けない姿を見られるのが俺だけだと思うと嬉しくてたまらない。愛しているよ」
蕩けた視線が俺に向き、端から唾液を垂らしていた口がふにゃりと歪む。嬉しそうにする雪大を可愛らしく思いながら改めて後孔に指を挿入した。
「ひぁっ……! しゅ、秋夜くんっ……ま、だっ、だめ……」
陰茎での絶頂の余韻を引きずる雪大は首を横に振ったが、俺は筋肉の緊張がほぐれた今こそが好機だと見て中指を根元まで押し込んだ。
「あぁんっ! んっ、んん……」
雪大は今度は駄目だとは言わず、切なげな赤い瞳を俺に向ける。
「ん……ぁ、あっ! ひぁ……しゅうや、くんっ……しゅうやくんっ、そこ、きもちいい……」
以前に比べると硬い腸壁を指の腹で撫でほぐしているうちに前立腺を掠っていた。
「しゅうやくん……お願い、そこ……して」
「拡げるのが目的なんだ、もうしばらく待ってくれないか?」
「やぁっ……! そこ、してくれなきゃ……嫌だよ、秋夜君……」
雪大は両手で俺の右手首を掴んだ。
「……分かったよ。じゃあ具体的に何をどうして欲しいのか言ってみてくれないか?」
そこまで渋る必要もないのだが、必死にねだる雪大が可愛らしくてつい意地悪をしてしまう。顔を真っ赤にした雪大は俺の右手首から手を離して顔を隠した。
「僕の……その、お尻のなかの、いいところ、を…………しゅ、しゅうやくんの、指で……ぐ、ぐりぐりと……いじめてやってください」
「…………いいよ。可愛い、雪大……」
窮屈な穴の中で中指を曲げる。前立腺だろう微かな膨らみに第一関節を沈ませる。
「ひぁっ! あっ、んんんっ……! きもちいい、きもちいいよぉっ……秋夜君、もっと……あぁあんっ!」
素直に喘ぐ雪大を悦ばせるため、中指を素早く曲げ伸ばしして前立腺を指先だけで叩いてやる。
「あっ、ぁんっ、ひぁあっ! あぁんっ! ん、んんっ! ひっ、ぁ、うっ、ぁあああっ!」
「雪大、気持ちいいか? 顔を見せてくれ」
顔を隠していた手をどかし、顔の横に下ろし、ベッドに被せられている敷布をぎゅっと掴んだ。晒された顔は紅潮し、快楽に蕩け、虚ろになった潤んだ瞳で俺を見つめていた。
「きもちいいっ……しゅうやくんっ、好き、すきっ、もっと、ぐちゅぐちゅ……ひぁあんっ! ぁああっ、すきっ、そこしゅきっ、ぁ、ああっ、気が、変にっ……なりそぉっ……」
勃起した陰茎がふるふると震えているが、雪大はこっちを触ってくれとはねだらない。穴を弄ってくれと言うばかりだ。
「雪大……指、増やしてみるぞ。いいか?」
前立腺を擦るうちに穴はかなりほぐれてきた。柔らかくなった腸壁に指の背を押し付けながら言うと雪大は首を縦に振った。
「ぅん……増やして。ぁっ……ふ、とっ……んんんっ! ぁ、あっ……すご、いっ……僕のなか、ひろがって……君にっ、みたされてぇっ……すごく、しあわせ……」
「痛くはないな? 抜き挿ししていくぞ」
「う、んっ……してっ……ぁんっ! ああっ、んぁっ、ひぁんっ! あ、あぁっ……しゅうやくんっ、しゅうやくん、そこ突いて……僕のいいところ、こんこんって……!」
要望通り前立腺を突く。指を曲げるだけとは全く違うだろう。穴の入口から減速せずに突いているんだ、刺激が強いのか仰け反って喘いでいる。
「ひぁああっ!? あぁあっ! は、やっ……ぃいっ! ひっ、ひ……ぃっ、あっ、いいっ、よぉっ! しゅうやくぅんっ! きもちぃいっ、きもちぃっ! もっとぉっ!」
足をぴんと伸ばして腰を微かに持ち上げ、俺に穴を指でほじくり回されるのを望む。そんな雪大の姿は浅ましく、名家の当主とはとても思えない。
「ぁああっ!? ひろ、がって……ひ、空気、ふれてるっ……」
二本の指を穴の中で開いて穴を拡げてやるとカクカクと腰が揺れる。気持ちよさそうな雪大の顔が痛そうに変わらないか観察しつつ、俺は指を三本に増やした。
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