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第四十七章 支配の魔神と無貌の邪神
黒き邪な者共
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創造神の御膝元である正義の国には似合わない冒涜的な姿の邪神。創造神と敵対していた悪魔の長。
二体の黒い巨体がぶつかり合えば飛び散る肉片は下手な落石よりも危険で、血はそこらの滝よりも激しい。
『……何かおかしくありませんか?』
竜に姿を変えたサタンの腕が落ちる。即座に断面が黒炎に包まれ、新しい腕が生える。触手に貫かれて皮膜が破れる。即座に破れた箇所が黒炎で埋まり、修復された。
ベルゼブブは巨体の戦闘に巻き込まれない位置まで下がり、彼らの戦闘を観察し、違和感を覚えた。
『何がおかしいってんだよ』
地上に居たほぼ全ての悪魔を鞄に詰めたマンモンはその鞄の上に座り、疲れからかぶっきらぼうに返事した。
『あの邪神、そこまで強くありません』
『あぁ? あぁ……だな、サタン様ならすぐ勝てるだろうよ、居眠りでもして待ってるわ』
ナイは正面切っての戦闘を得意とする神性ではない。しかも少なくなったリソースをやりくりしてどうにか顕現しているような神性だ。ヘルを操り人形として三界の王となったサタンが勝てない理由がない。
『でも、クソトカゲばっかり傷負ってません?』
『ぁん? んなわけねぇだろ、サタン様もちゃんと攻撃して……して、る、よな? してるのに……あの邪神、全然食らってやがらねぇ……!?』
サタンも爪を振るい、牙を突き立て、炎を吐き、角で突き刺し、確実に損傷を与えている動きはしている。しかしナイには何のダメージもない。
『今頃気付いたんですか?』
ベルゼブブとマンモンの更に後方、アスタロトが二人を嘲笑する。二人は舌打ちをして彼を無視し、巨体を見上げた。
『まさか魔物使いくんみたいに攻撃を透過できるとか?』
『ありえなくはないですが……今までやってきませんでしたよそんなこと』
『とっておき……とか』
ナイが攻撃を受けない謎を推理する二人をアスタロトはクスクスと笑って眺めている。
『さっきと同じよ』
そんなアスタロトを押しのける大蛇、その頭の上に寝転がったリリスは手慰みにマンモンの燕尾服の尾の部分を捲りながら呟いた。
『トリックスターが同じ手ばかり使うわけがない……そんな無意識の思い込みがあるからダメなのよぉ、単純でしょ』
『因果逆転ってやつですか? それだけ言われても困りますよ、因果を逆転させて具体的に何をしてるんですか?』
『今回のはループよ。さっきの因果逆転と使ってる力は同じ、アイツ自身の力じゃないわ。さっきもアイツはテレポートさせてただけ、リソースが足りないから自分しか残ってないなんて言ってたけど、本当は時空系統の神性が残ってるのよ、アイツが微妙に弱いのもソイツに割いてるせいね』
普段ゴロゴロして、たまに起き上がったと思えば夫の膝に乗るか浮気旅行に出掛けるか、そんなリリスが丁寧に説明したのが気に入らないベルゼブブは舌打ちをして顔を背けた。
『じゃあ、隠れてる神性を見つけて殺せばいいんでしょう? ネタが分かれば楽勝ですね』
『ベルゼブブ様、時空を操る神が本気で隠れているのにどうやって見つける気ですか?』
大蛇に踏まれながらもアスタロトは顔を上げ、ベルゼブブに尋ねた。その視線はベルゼブブのスカートの中を捉え、次の瞬間には足の裏の暗闇に閉ざされた。
『アスタロトぉ? アナタ既に突破口を見つけてるんでしょ?』
『……ええ』
『はぁ? じゃあ何でそれさっさとやらないんですか!』
ベルゼブブは踏みつけたアスタロトの顔を更に蹴った。
『ワタシ、アナタ嫌いなのよねぇ。ワタシのこと権力者に媚びるタイプの女だって思ってるじゃない? そういうとこ大っ嫌い』
『……貴女は甘い蜜少しでも持ってる男見つけたら吸い尽くすクソ女じゃないですか』
『やだぁ、蜜だけで終わると思うぅ? それにそれは浮気相手だけよ、だーりんにはちゃーんとお返ししてるもーん』
『あのー……奥方? 関係ない話せずにアスタロトに吐かせた方がいいんじゃないですか?』
マンモンは決して勢いが変わらない巨体二つの戦いを眺めるのに嫌気が差していた。サタンが負ける未来は想像出来ないが、このままでは勝つ未来も見えないのだ。消耗戦になればリソースが少ないナイが負けるはずなのに、その未来が見えない。
『アスタロトはプライド高いのよ。自分より上だって認めた相手じゃないと言うこと聞かないわ』
『なるほど……便所蝿、てめぇの側近だろ』
『貴方どうしてリリスには腰低いのに私には態度大きいんです? 確かにアスタロトは私の側近ですけど、私の命令聞いたことないんですよね……』
『下に見られてんじゃんウケる』
ベルゼブブはアスタロトを踏み台にして跳び、マンモンの顔を思いっ切り蹴った。リリスは悪魔達の戯れにため息をついて大蛇に頭を下ろさせ、アスタロトの目を間近で見つめた。
『だーりんが今戦ってるのはループする事象、神性なんかじゃない。だから傷を負わせてもすぐに元に戻る。それをしてるのは別の神性で、ソイツは独立した空間にいて手を出せない。全部合ってるでしょ?』
『……全てが見える私に比べ、貴方方は何も分からない中手探りで進んでいる。貴方がそこまで推理出来たのは確かに素晴らしい、流石は蛇の魔女だ。しかし、だからと言って私は貴方に下る気にはなれない。ループしてるとも気付かず暴れる竜の妻などには』
『あら、何も見えてないじゃない。だーりんはずっと前にループだって気付いてるわ。でも下手に行動を読んで避けたら気付いてるって気付かれて別の手を打たれる、だから気付いてないフリをして神性共を油断させて、部下が行動するのを待ってるのよ』
割れた眼鏡の向こう、アスタロトの瞳が見開かれる。
『……それは、貴方の願望でしょう』
『夫婦に言葉は要らないのよ。だーりんは聡明なの、それなのにバカみたいに吼えてるだけなのおかしいと思わないの? だーりん、部下を見る目はないのね』
アスタロトは大蛇の下から抜け出してスーツを汚した土埃を払うと、眼鏡を魔力で修復してかけ直し、微笑んだ。
『リリス様……』
『分かってくれた? なら早く行って』
『……貴方は、夫の部下の異変に気付けないのですね。もうずっと前から……アスタロトという悪魔は私に成り代わっているのに』
大蛇の頭の上で寝転がっていたリリスは慌てて起き上がったが、アスタロトが持ったレイピアに胸を貫かれ、静止した。
『動かないでください。魂にしっかり刺さっています、少しでも動けば死にますよ。蛇さんも動いてはいけませんよ、ご主人様が死んでしまいます』
『アスタロト……? アナタ、アスタロトじゃないの?』
『話すのもお気を付けを、大きく息を吸えば死ぬような位置ですよ』
アスタロトはゆっくりとレイピアを押し込み、持ち手をリリスに渡した。異常事態を悟って寄ってきたベルゼブブとマンモンに向かって優しく微笑み、両手を空に向けて広げた。
『アスタロトは現在過去未来全てを見通す悪魔。そんな悪魔が私に触れない訳がない、創造神に創られ魔性に落ちた彼が私に触れて気が狂れない訳がない』
『……一体いつから』
『私のモノマネが上手かったのか、貴方方がアスタロトに興味が無さすぎたのか……後者ならば憐れな方ですね』
『貴方、さっきニャルラトホテプを一体倒しましたよね。ならついさっきまでアスタロトはアスタロトだった、そうでしょう?』
アスタロトは……いや、アスタロトではない何かは慈愛に満ちた表情でベルゼブブを見つめ、そっと頬を撫でた。
『……全部、茶番ですよ』
『私を殺そうとして失敗したのも、ですか?』
ベルゼブブは表情が全く崩れないのを見て悟り、頬に触れていた手を払った。
『本来ニャルラトホテプはそういうものです。飼育箱の中の蟻に気まぐれに角砂糖を投げるのと同じです』
『……私達が虫だと言いたいんてですか』
いや、少なくともてめぇは虫だろ。マンモンはそう言いかけてやめた。彼は空気は読めるのだ、あえて読まないことも多々あるが。
『ニャルラトホテプのような外側の存在や、私のような貴方方をも内包する空虚に、どうして抗えるとお思いでしょう。大人しくゆっくりと侵略されて狂ってしまえばいいんですよ』
『まさか……リソースが少なくて消えそうだっていうのも……嘘ですか?』
『さぁ? どうでしょう。これはニャルラトホテプの茶番劇ですから、多少の演出はあったかもしれませんね』
ぽんぽんと子供をあやすように頭を撫でられたベルゼブブはその手を払って翅を震わせ、絶望的な状況の打開策を求めて天界に飛んだ。
二体の黒い巨体がぶつかり合えば飛び散る肉片は下手な落石よりも危険で、血はそこらの滝よりも激しい。
『……何かおかしくありませんか?』
竜に姿を変えたサタンの腕が落ちる。即座に断面が黒炎に包まれ、新しい腕が生える。触手に貫かれて皮膜が破れる。即座に破れた箇所が黒炎で埋まり、修復された。
ベルゼブブは巨体の戦闘に巻き込まれない位置まで下がり、彼らの戦闘を観察し、違和感を覚えた。
『何がおかしいってんだよ』
地上に居たほぼ全ての悪魔を鞄に詰めたマンモンはその鞄の上に座り、疲れからかぶっきらぼうに返事した。
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『今頃気付いたんですか?』
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『まさか魔物使いくんみたいに攻撃を透過できるとか?』
『ありえなくはないですが……今までやってきませんでしたよそんなこと』
『とっておき……とか』
ナイが攻撃を受けない謎を推理する二人をアスタロトはクスクスと笑って眺めている。
『さっきと同じよ』
そんなアスタロトを押しのける大蛇、その頭の上に寝転がったリリスは手慰みにマンモンの燕尾服の尾の部分を捲りながら呟いた。
『トリックスターが同じ手ばかり使うわけがない……そんな無意識の思い込みがあるからダメなのよぉ、単純でしょ』
『因果逆転ってやつですか? それだけ言われても困りますよ、因果を逆転させて具体的に何をしてるんですか?』
『今回のはループよ。さっきの因果逆転と使ってる力は同じ、アイツ自身の力じゃないわ。さっきもアイツはテレポートさせてただけ、リソースが足りないから自分しか残ってないなんて言ってたけど、本当は時空系統の神性が残ってるのよ、アイツが微妙に弱いのもソイツに割いてるせいね』
普段ゴロゴロして、たまに起き上がったと思えば夫の膝に乗るか浮気旅行に出掛けるか、そんなリリスが丁寧に説明したのが気に入らないベルゼブブは舌打ちをして顔を背けた。
『じゃあ、隠れてる神性を見つけて殺せばいいんでしょう? ネタが分かれば楽勝ですね』
『ベルゼブブ様、時空を操る神が本気で隠れているのにどうやって見つける気ですか?』
大蛇に踏まれながらもアスタロトは顔を上げ、ベルゼブブに尋ねた。その視線はベルゼブブのスカートの中を捉え、次の瞬間には足の裏の暗闇に閉ざされた。
『アスタロトぉ? アナタ既に突破口を見つけてるんでしょ?』
『……ええ』
『はぁ? じゃあ何でそれさっさとやらないんですか!』
ベルゼブブは踏みつけたアスタロトの顔を更に蹴った。
『ワタシ、アナタ嫌いなのよねぇ。ワタシのこと権力者に媚びるタイプの女だって思ってるじゃない? そういうとこ大っ嫌い』
『……貴女は甘い蜜少しでも持ってる男見つけたら吸い尽くすクソ女じゃないですか』
『やだぁ、蜜だけで終わると思うぅ? それにそれは浮気相手だけよ、だーりんにはちゃーんとお返ししてるもーん』
『あのー……奥方? 関係ない話せずにアスタロトに吐かせた方がいいんじゃないですか?』
マンモンは決して勢いが変わらない巨体二つの戦いを眺めるのに嫌気が差していた。サタンが負ける未来は想像出来ないが、このままでは勝つ未来も見えないのだ。消耗戦になればリソースが少ないナイが負けるはずなのに、その未来が見えない。
『アスタロトはプライド高いのよ。自分より上だって認めた相手じゃないと言うこと聞かないわ』
『なるほど……便所蝿、てめぇの側近だろ』
『貴方どうしてリリスには腰低いのに私には態度大きいんです? 確かにアスタロトは私の側近ですけど、私の命令聞いたことないんですよね……』
『下に見られてんじゃんウケる』
ベルゼブブはアスタロトを踏み台にして跳び、マンモンの顔を思いっ切り蹴った。リリスは悪魔達の戯れにため息をついて大蛇に頭を下ろさせ、アスタロトの目を間近で見つめた。
『だーりんが今戦ってるのはループする事象、神性なんかじゃない。だから傷を負わせてもすぐに元に戻る。それをしてるのは別の神性で、ソイツは独立した空間にいて手を出せない。全部合ってるでしょ?』
『……全てが見える私に比べ、貴方方は何も分からない中手探りで進んでいる。貴方がそこまで推理出来たのは確かに素晴らしい、流石は蛇の魔女だ。しかし、だからと言って私は貴方に下る気にはなれない。ループしてるとも気付かず暴れる竜の妻などには』
『あら、何も見えてないじゃない。だーりんはずっと前にループだって気付いてるわ。でも下手に行動を読んで避けたら気付いてるって気付かれて別の手を打たれる、だから気付いてないフリをして神性共を油断させて、部下が行動するのを待ってるのよ』
割れた眼鏡の向こう、アスタロトの瞳が見開かれる。
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『夫婦に言葉は要らないのよ。だーりんは聡明なの、それなのにバカみたいに吼えてるだけなのおかしいと思わないの? だーりん、部下を見る目はないのね』
アスタロトは大蛇の下から抜け出してスーツを汚した土埃を払うと、眼鏡を魔力で修復してかけ直し、微笑んだ。
『リリス様……』
『分かってくれた? なら早く行って』
『……貴方は、夫の部下の異変に気付けないのですね。もうずっと前から……アスタロトという悪魔は私に成り代わっているのに』
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『動かないでください。魂にしっかり刺さっています、少しでも動けば死にますよ。蛇さんも動いてはいけませんよ、ご主人様が死んでしまいます』
『アスタロト……? アナタ、アスタロトじゃないの?』
『話すのもお気を付けを、大きく息を吸えば死ぬような位置ですよ』
アスタロトはゆっくりとレイピアを押し込み、持ち手をリリスに渡した。異常事態を悟って寄ってきたベルゼブブとマンモンに向かって優しく微笑み、両手を空に向けて広げた。
『アスタロトは現在過去未来全てを見通す悪魔。そんな悪魔が私に触れない訳がない、創造神に創られ魔性に落ちた彼が私に触れて気が狂れない訳がない』
『……一体いつから』
『私のモノマネが上手かったのか、貴方方がアスタロトに興味が無さすぎたのか……後者ならば憐れな方ですね』
『貴方、さっきニャルラトホテプを一体倒しましたよね。ならついさっきまでアスタロトはアスタロトだった、そうでしょう?』
アスタロトは……いや、アスタロトではない何かは慈愛に満ちた表情でベルゼブブを見つめ、そっと頬を撫でた。
『……全部、茶番ですよ』
『私を殺そうとして失敗したのも、ですか?』
ベルゼブブは表情が全く崩れないのを見て悟り、頬に触れていた手を払った。
『本来ニャルラトホテプはそういうものです。飼育箱の中の蟻に気まぐれに角砂糖を投げるのと同じです』
『……私達が虫だと言いたいんてですか』
いや、少なくともてめぇは虫だろ。マンモンはそう言いかけてやめた。彼は空気は読めるのだ、あえて読まないことも多々あるが。
『ニャルラトホテプのような外側の存在や、私のような貴方方をも内包する空虚に、どうして抗えるとお思いでしょう。大人しくゆっくりと侵略されて狂ってしまえばいいんですよ』
『まさか……リソースが少なくて消えそうだっていうのも……嘘ですか?』
『さぁ? どうでしょう。これはニャルラトホテプの茶番劇ですから、多少の演出はあったかもしれませんね』
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