789 / 909
第四十一章 叩き折った旗を挙式の礎に
兄達の謎
しおりを挟む
朝のコーヒーを飲み終え、底に溜まった砂糖をスプーンで掬って食べる。コーヒー風味の甘さとザリザリとした食感がデザートにちょうど良い。
朝のリラックスタイム──になるはずなのだが、ヴェーンが無言で見つめてくるためにリラックス出来ない。
『…………何? ヴェーンさん』
用がないなら見るな、そんな感情を含ませて声を低くする。
「……綺麗だなーって」
『…………見られてると落ち着かないんだけど』
「いやお前が落ち着くかどうかは俺に関係ねぇよ、俺が興味あんのお前の目だけだし」
何気に傷付くことを言ってくれるな。そういえばヴェーンに目を奪われた後、色々と落ち込んで僕の価値は右眼だけだったんだとか思っていたが──まぁ、今でも大して変わらない。僕の価値は魔物使いの力や『黒』から奪ってしまったものだけ、性格などはむしろマイナスになっていると思っている。
『……血、飲む?』
襟を引っ張り、首筋を指でトントンと叩く。
「要らね」
『…………そう。僕、兄さんと話したいことあるから、向こう行くけど』
「いってら」
軽く片手を挙げて──何だそれは挨拶のつもりか? 何だろう、モヤモヤする。ヴェーンにとっての僕は本当に瞳だけなのか? 血すら興味が無くなっているのか? まぁ、ヴェーンからの興味なんてそんなに要らないけれど──
『ヘル、待て、私も行く』
『おとーたぁ、まちぇー』
椅子から立ち上がるとアルも立ち上がり、足にクラールが抱き着く。フェルに手拭いを濡らしてもらい、血や肉のカスで汚れたアルの口周りを拭う。
『む……ぅー…………そんなに付いているのか?』
『うん、すごいよ』
『…………はしたないな。幻滅か?』
出会った時からずっと食事の度に顔を汚していたくせに、何を今初めて口を汚したような言い方を。
『うぅん、全然。むしろ可愛いよ、生肉じゃなかったら舐め取りたいくらい』
『なっ……! もう、馬鹿……』
手拭いをフェルに返し、切なげな顔をしているアルの顎を持ち上げる。親指で唇をなぞるとアルは目を閉じた。
「朝っぱらからイチャつくなうぜぇ」
ヴェーンに頭を蹴られてアルの鼻筋に顔をめり込ませた。
『何すんだよ!』
「人前でイチャつくなってんだよクソうぜぇ! 俺ぁ婚期逃してる上にクソ淫魔に前後貞操奪われててめぇらガキ共家に抱え込んでんだぞ!? ちったぁ気ぃ使えクソガキが!」
『蹴らなくてもいいだろ! アル、大丈夫? 痛くない?』
『…………私は平気だ』
痛みはなかったようだが、かなり落ち込んでいる。恥をかかせてしまったかな……
「クソっ……髭も生えねぇガキのくせに俺より先に結婚して子供作りやがって……!」
ただの僻みで人の後頭部を蹴らないで欲しい。
『結婚したいならすればいいじゃん』
背を向けたままのフェルの呟きはヴェーンに深く刺さったようで、彼は黙り込んで机に突っ伏してしまった。
『……ど、独身貴族もいいと思うよ?』
後々面倒臭そうだし、とりあえず慰めておこう。
「うるせぇえっ! お前分かんのか、家族居ねぇのに家がずっとうるせぇこの感覚が!」
集団で強制的に居候した身だ、何も言えない。
『…………婚活、する?』
「今更できるか!」
今朝は妙に機嫌が悪いな。ついさっきまでは僕の瞳を見てご満悦だったくせに。酒でも飲んだか?
しかし今更とは不思議なことを言う。若そうに見えるのに……まぁ、ダンピールだ。人間の感覚とは違うのだろう。
「純血じゃねぇし純潔じゃねぇし淫魔トラウマだし……」
淫魔に対して苦手意識があるのはアシュのせいだろう。確かにメルやセネカと親しげにしているところはあまり見ないな。
「……覚えてるか? あの天然淫魔、初対面で俺の羽根引きちぎりやがったんだぞ?」
『その節は……僕も色々ごめんなさい』
トラウマはアシュからのものだけではないのかもしれないな。
「あぁもういいもういい、とっとと行けや」
誰のせいで留まっていたと思っているんだ。
リビングに行くため、足に抱き着いたクラールを剥がそうとすると、クラールは後ろ足で立って前足を広げた。
『おとーたぁ、ぁっこぉー!』
そんなに言われては抱き上げない訳にはいかない。
『おとーたん、ぁいしゅきー』
扉を開けるため片手で抱えていると、クラールは僕の腕に頬を擦り付けながらそう言った。
膝がガクガクする……へたり込んでしまいそうだ。何て可愛いのだろう。
『……ヘル、乗るか?』
『い、いや……大丈夫、ありがとう』
アルに憐れみの目を向けられたのでしっかりと立って歩く。リビングの扉は少し開いていた。
『……でさ、兄さん……』
そこから兄の声が聞こえ、ドアノブに伸ばした手が止まる。
『……ヘル?』
『しーっ……ちょっと静かに』
リビングに入ろうとするアルを下がらせ、その背にクラールを乗せる。僕はそっと扉の隙間からリビングを覗いた。
『希少鉱石の国で採れる魔石、あれは魔力を溜め込む性質があると言われてるけど、実は違う。スメラギって研究者がこっそり教えてくれたんだけど……ちょっと兄さん、聞いてる?』
『…………一応』
『一応じゃダメ。こっち向いて。ちゃんと目を見て話そうよ、常識だろう? 兄さん』
兄がライアーのことを「兄さん」と呼んでいる……!? 危ない、驚きで叫ぶところだった。これは観察しなければ、兄とライアーが仲良くしてくれているのなら魔法などの面でとても有用だ。それに国家や戦術的な意味だけでなく、僕の心労も減るだろう。
『魔石はあらゆるモノを溜め込むんだよ。魔力だけじゃない、神力も溜め込むし、単純な熱エネルギーも溜められる』
兄の話も普通に興味深い。
『特殊な加工を施せば運動エネルギーすら溜められるかもって言ってて、それは研究段階らしくて、協力してくれないかって言われたんだけど、どうしようかな?』
『すればぁ……』
ライアーは鬱陶しそうな顔と態度だ。一応兄と目を合わせてはいるが、心ここに在らずと言った具合だ。
『希少鉱石の国に設置した軍事施設……まぁ軍備なんか欠片もないんだけど。僕の分身の待機用の建物の地下に魔石の研究施設作っててさ、そのスメラギって人が研究協力してくれる……っていうか合同研究? したいって。器具とかもくれるみたいだし、魔石に関しては素人だから専門家の知識欲しいし、是非招き入れたいんだけど、スメラギって人施設に入れていいかな。弟の友達だとか言ってるし……何か変だけど人間みたいだし、大丈夫だと思うんだけど』
兄にはスメラギが人間に見えているのか。まぁ、取り憑いているとはいえ人間の身体には違いない。グロルとアザゼルのような関係とは違って、スメラギに在るのはスメラギの魂な訳だし。
『勝手にす……待って、スメラギ? それって…………あの化物!? ダメだよ、絶対ダメ! 多分何か企んでる。絶対入れちゃダメだよ』
『化物……? 人間じゃないの? 人間にしか見えないけど』
『取り憑いてるんだよ! そりゃ思念薄ら乗ってるだけだから分かんないだろうさ! ボクが分からなかったのにキミに分かるわけない!』
思念が薄ら乗っているだけで人の身体をああまで作り替えてしまうとは、ハスター恐ろしや。
なんてふざけてる場合じゃない。そろそろ入ろう。
『でも……ぁ、弟ー、ちょっと聞いて欲しいんだけどさ』
扉を開けると立ち上がっていたライアーはソファに座り直し、笑顔を浮かべた。
『スメラギさんに取り憑いてるのはハスター、僕の友人。羊と劇を嫌わなければ多分温厚だし、割と平和主義者っぽい。入れていいよ、研究進めて』
『あれ、聞いてた?』
『ちょっとだけだけどね。にいさま……兄さんのこと兄さんって呼ぶようになってたんだね……何かあったの?』
兄の顔からいつも通りの自信ありげな笑みが消えていく。
『え…………嘘、そこから……ぁ、いや……その…………ぼっ、忘却まほ──』
『はい愛のない体罰!』
ライアーが兄の頭を引っ叩き、手に浮かんでいた魔法陣を握って消す。頭を叩く必要はなかったのではないか。
『……ヘル、君の記憶を消させるような真似はしないから安心して座っていいよ。フィナンシェあるよ』
『わぁ……金の延べ棒みたーい』
促されるままにソファに座り、隣に座らせたクラールにフィナンシェを与える。アルの口元にも持っていたが顔を背けられたので自分て食べよう。
『……待って兄さんにいさま溶けてない!?』
『あぁ、脳にダメージ与えたからね』
『酷くない……? え、大丈夫なの?』
『大丈夫だし大丈夫じゃなかったら治癒魔法かけるよ』
本当に愛がないんだな……まぁ、溶けてると言っても表面が水っぽくなっているだけだし、多分大丈夫だろう。
『……まぁ、それはいいだろ? 本題だ、ヘル』
『ぁ、うん……』
僕とライアーは同時に口を開いた。
『スメラギは危険だ、今すぐ付き合いをやめなさい』
『にいさま何で兄さんを兄さんって呼ぶようになったの?』
互いに互いの返事はせず、無言の時が流れる。クラールがおかわりを要求するまでリビングはアルが僕の膝で眠り始めるくらいに静かだった。
朝のリラックスタイム──になるはずなのだが、ヴェーンが無言で見つめてくるためにリラックス出来ない。
『…………何? ヴェーンさん』
用がないなら見るな、そんな感情を含ませて声を低くする。
「……綺麗だなーって」
『…………見られてると落ち着かないんだけど』
「いやお前が落ち着くかどうかは俺に関係ねぇよ、俺が興味あんのお前の目だけだし」
何気に傷付くことを言ってくれるな。そういえばヴェーンに目を奪われた後、色々と落ち込んで僕の価値は右眼だけだったんだとか思っていたが──まぁ、今でも大して変わらない。僕の価値は魔物使いの力や『黒』から奪ってしまったものだけ、性格などはむしろマイナスになっていると思っている。
『……血、飲む?』
襟を引っ張り、首筋を指でトントンと叩く。
「要らね」
『…………そう。僕、兄さんと話したいことあるから、向こう行くけど』
「いってら」
軽く片手を挙げて──何だそれは挨拶のつもりか? 何だろう、モヤモヤする。ヴェーンにとっての僕は本当に瞳だけなのか? 血すら興味が無くなっているのか? まぁ、ヴェーンからの興味なんてそんなに要らないけれど──
『ヘル、待て、私も行く』
『おとーたぁ、まちぇー』
椅子から立ち上がるとアルも立ち上がり、足にクラールが抱き着く。フェルに手拭いを濡らしてもらい、血や肉のカスで汚れたアルの口周りを拭う。
『む……ぅー…………そんなに付いているのか?』
『うん、すごいよ』
『…………はしたないな。幻滅か?』
出会った時からずっと食事の度に顔を汚していたくせに、何を今初めて口を汚したような言い方を。
『うぅん、全然。むしろ可愛いよ、生肉じゃなかったら舐め取りたいくらい』
『なっ……! もう、馬鹿……』
手拭いをフェルに返し、切なげな顔をしているアルの顎を持ち上げる。親指で唇をなぞるとアルは目を閉じた。
「朝っぱらからイチャつくなうぜぇ」
ヴェーンに頭を蹴られてアルの鼻筋に顔をめり込ませた。
『何すんだよ!』
「人前でイチャつくなってんだよクソうぜぇ! 俺ぁ婚期逃してる上にクソ淫魔に前後貞操奪われててめぇらガキ共家に抱え込んでんだぞ!? ちったぁ気ぃ使えクソガキが!」
『蹴らなくてもいいだろ! アル、大丈夫? 痛くない?』
『…………私は平気だ』
痛みはなかったようだが、かなり落ち込んでいる。恥をかかせてしまったかな……
「クソっ……髭も生えねぇガキのくせに俺より先に結婚して子供作りやがって……!」
ただの僻みで人の後頭部を蹴らないで欲しい。
『結婚したいならすればいいじゃん』
背を向けたままのフェルの呟きはヴェーンに深く刺さったようで、彼は黙り込んで机に突っ伏してしまった。
『……ど、独身貴族もいいと思うよ?』
後々面倒臭そうだし、とりあえず慰めておこう。
「うるせぇえっ! お前分かんのか、家族居ねぇのに家がずっとうるせぇこの感覚が!」
集団で強制的に居候した身だ、何も言えない。
『…………婚活、する?』
「今更できるか!」
今朝は妙に機嫌が悪いな。ついさっきまでは僕の瞳を見てご満悦だったくせに。酒でも飲んだか?
しかし今更とは不思議なことを言う。若そうに見えるのに……まぁ、ダンピールだ。人間の感覚とは違うのだろう。
「純血じゃねぇし純潔じゃねぇし淫魔トラウマだし……」
淫魔に対して苦手意識があるのはアシュのせいだろう。確かにメルやセネカと親しげにしているところはあまり見ないな。
「……覚えてるか? あの天然淫魔、初対面で俺の羽根引きちぎりやがったんだぞ?」
『その節は……僕も色々ごめんなさい』
トラウマはアシュからのものだけではないのかもしれないな。
「あぁもういいもういい、とっとと行けや」
誰のせいで留まっていたと思っているんだ。
リビングに行くため、足に抱き着いたクラールを剥がそうとすると、クラールは後ろ足で立って前足を広げた。
『おとーたぁ、ぁっこぉー!』
そんなに言われては抱き上げない訳にはいかない。
『おとーたん、ぁいしゅきー』
扉を開けるため片手で抱えていると、クラールは僕の腕に頬を擦り付けながらそう言った。
膝がガクガクする……へたり込んでしまいそうだ。何て可愛いのだろう。
『……ヘル、乗るか?』
『い、いや……大丈夫、ありがとう』
アルに憐れみの目を向けられたのでしっかりと立って歩く。リビングの扉は少し開いていた。
『……でさ、兄さん……』
そこから兄の声が聞こえ、ドアノブに伸ばした手が止まる。
『……ヘル?』
『しーっ……ちょっと静かに』
リビングに入ろうとするアルを下がらせ、その背にクラールを乗せる。僕はそっと扉の隙間からリビングを覗いた。
『希少鉱石の国で採れる魔石、あれは魔力を溜め込む性質があると言われてるけど、実は違う。スメラギって研究者がこっそり教えてくれたんだけど……ちょっと兄さん、聞いてる?』
『…………一応』
『一応じゃダメ。こっち向いて。ちゃんと目を見て話そうよ、常識だろう? 兄さん』
兄がライアーのことを「兄さん」と呼んでいる……!? 危ない、驚きで叫ぶところだった。これは観察しなければ、兄とライアーが仲良くしてくれているのなら魔法などの面でとても有用だ。それに国家や戦術的な意味だけでなく、僕の心労も減るだろう。
『魔石はあらゆるモノを溜め込むんだよ。魔力だけじゃない、神力も溜め込むし、単純な熱エネルギーも溜められる』
兄の話も普通に興味深い。
『特殊な加工を施せば運動エネルギーすら溜められるかもって言ってて、それは研究段階らしくて、協力してくれないかって言われたんだけど、どうしようかな?』
『すればぁ……』
ライアーは鬱陶しそうな顔と態度だ。一応兄と目を合わせてはいるが、心ここに在らずと言った具合だ。
『希少鉱石の国に設置した軍事施設……まぁ軍備なんか欠片もないんだけど。僕の分身の待機用の建物の地下に魔石の研究施設作っててさ、そのスメラギって人が研究協力してくれる……っていうか合同研究? したいって。器具とかもくれるみたいだし、魔石に関しては素人だから専門家の知識欲しいし、是非招き入れたいんだけど、スメラギって人施設に入れていいかな。弟の友達だとか言ってるし……何か変だけど人間みたいだし、大丈夫だと思うんだけど』
兄にはスメラギが人間に見えているのか。まぁ、取り憑いているとはいえ人間の身体には違いない。グロルとアザゼルのような関係とは違って、スメラギに在るのはスメラギの魂な訳だし。
『勝手にす……待って、スメラギ? それって…………あの化物!? ダメだよ、絶対ダメ! 多分何か企んでる。絶対入れちゃダメだよ』
『化物……? 人間じゃないの? 人間にしか見えないけど』
『取り憑いてるんだよ! そりゃ思念薄ら乗ってるだけだから分かんないだろうさ! ボクが分からなかったのにキミに分かるわけない!』
思念が薄ら乗っているだけで人の身体をああまで作り替えてしまうとは、ハスター恐ろしや。
なんてふざけてる場合じゃない。そろそろ入ろう。
『でも……ぁ、弟ー、ちょっと聞いて欲しいんだけどさ』
扉を開けると立ち上がっていたライアーはソファに座り直し、笑顔を浮かべた。
『スメラギさんに取り憑いてるのはハスター、僕の友人。羊と劇を嫌わなければ多分温厚だし、割と平和主義者っぽい。入れていいよ、研究進めて』
『あれ、聞いてた?』
『ちょっとだけだけどね。にいさま……兄さんのこと兄さんって呼ぶようになってたんだね……何かあったの?』
兄の顔からいつも通りの自信ありげな笑みが消えていく。
『え…………嘘、そこから……ぁ、いや……その…………ぼっ、忘却まほ──』
『はい愛のない体罰!』
ライアーが兄の頭を引っ叩き、手に浮かんでいた魔法陣を握って消す。頭を叩く必要はなかったのではないか。
『……ヘル、君の記憶を消させるような真似はしないから安心して座っていいよ。フィナンシェあるよ』
『わぁ……金の延べ棒みたーい』
促されるままにソファに座り、隣に座らせたクラールにフィナンシェを与える。アルの口元にも持っていたが顔を背けられたので自分て食べよう。
『……待って兄さんにいさま溶けてない!?』
『あぁ、脳にダメージ与えたからね』
『酷くない……? え、大丈夫なの?』
『大丈夫だし大丈夫じゃなかったら治癒魔法かけるよ』
本当に愛がないんだな……まぁ、溶けてると言っても表面が水っぽくなっているだけだし、多分大丈夫だろう。
『……まぁ、それはいいだろ? 本題だ、ヘル』
『ぁ、うん……』
僕とライアーは同時に口を開いた。
『スメラギは危険だ、今すぐ付き合いをやめなさい』
『にいさま何で兄さんを兄さんって呼ぶようになったの?』
互いに互いの返事はせず、無言の時が流れる。クラールがおかわりを要求するまでリビングはアルが僕の膝で眠り始めるくらいに静かだった。
0
お気に入りに追加
434
あなたにおすすめの小説
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
よろしくお願いいたします。
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
【完結】国外追放の王女様と辺境開拓。王女様は落ちぶれた国王様から国を買うそうです。異世界転移したらキモデブ!?激ヤセからハーレム生活!
花咲一樹
ファンタジー
【錬聖スキルで美少女達と辺境開拓国造り。地面を掘ったら凄い物が出てきたよ!国外追放された王女様は、落ちぶれた国王様゛から国を買うそうです】
《異世界転移.キモデブ.激ヤセ.モテモテハーレムからの辺境建国物語》
天野川冬馬は、階段から落ちて異世界の若者と魂の交換転移をしてしまった。冬馬が目覚めると、そこは異世界の学院。そしてキモデブの体になっていた。
キモデブことリオン(冬馬)は婚活の神様の天啓で三人の美少女が婚約者になった。
一方、キモデブの婚約者となった王女ルミアーナ。国王である兄から婚約破棄を言い渡されるが、それを断り国外追放となってしまう。
キモデブのリオン、国外追放王女のルミアーナ、義妹のシルフィ、無双少女のクスノハの四人に、神様から降ったクエストは辺境の森の開拓だった。
辺境の森でのんびりとスローライフと思いきや、ルミアーナには大きな野望があった。
辺境の森の小さな家から始まる秘密国家。
国王の悪政により借金まみれで、沈みかけている母国。
リオンとルミアーナは母国を救う事が出来るのか。
※激しいバトルは有りませんので、ご注意下さい
カクヨムにてフォローワー2500人越えの人気作
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる