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第四十一章 叩き折った旗を挙式の礎に
滅多刺しにされるのはお前だ
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門を超え、気付けば民家の一室に立っていた。ここがクラールが攫われた場所なのか? 一体誰があんなことを……
『わぅっ……? かえちぇ、かえーちぇえ! そぇ、おとーたぁ!』
クラールの声が聞こえて振り返ると、クラールが少女の足にすがりついていた。
「…………お父さんにもらったの?」
少女は後ろを向いている。しかし、後ろ姿で分かった。ゆらゆらと揺れるリボンが巻かれた尻尾に、ぴくぴくと揺れる三角の耳、それらは髪と同じ白色。
ミーアだ。
『おとーたん、ぇったい、はぅしちゃらめー、いってたのぉ!』
ミーアがクラールを? どうして?
「………………ムカつく」
ミーアはクラールの前に屈むとクラールの耳を指で弾いた。身体が勝手に動き、扉を超える前にクラールに刺さっていた鋏をミーアの肩に突き立てた。
「ゃぁあっ!? 何っ、誰っ……きゃあっ!」
振り返るミーアの頭を掴んで床に押し付ける。目は隠れているから僕が誰かは分かっていないだろう。鋏を肩から抜いて、ふるふると震える耳にあてがった。
「ひっ……!? だ、誰!? 誰なの? 欲しいものならあげるから、痛いことしないで……」
『…………欲しいもの、くれるの?』
顔から手を離し、今度は首を掴む。僕を捉えたミーアの瞳の変化が面白い、やはりネコ科の瞳孔の収縮は見ていて楽しい。
「ぁ、あ……えっ、と…………ひ、久しぶりにゃ」
ミーアも僕の名前は思い出せないようだ、呼んで欲しくはなかったから助かった。
「……あなたが、私を刺したんじゃにゃいにゃ? 強盗さんがいて、今、倒してくれたのにゃ?」
『ねぇ、欲しいものくれるのって聞いてるんだけど』
「にゃ……?」
『何!? この大きな耳飾りなの!? 切っていいの!? 欲しいものくれるのかって聞いてるんだけど!』
「ひぃっ!? あ、あげるにゃ! 何でも、あげる……」
鋏をミーアの耳から離し、その場に座り込んで不安そうに周囲を見回すクラールに視線をやる。どうやら小さな低い声と怒声では僕だと分からなかったようだ。
「……あ、あなたにだったら、にゃんでもあげるにゃ。私……だって、あげちゃうにゃ」
『…………欲しいもの、言っていい?』
ミーアはぽうっとした顔で頷く。
『お前のグチャグチャの死体』
紅潮していた頬が一気に青ざめるのは面白かった。
『は……!? な、何で!? 私まだ何にもしてないっ……ぁ、や、違うの! 娘さんに何かしようなんて、そんなのじゃなくて』
途端に鬱陶しい「にゃ」が消えたのも面白かった。
「ぁ、嫌っ、ぃやぁああっ!? 痛いっ、やだ、抜いてっ……ぁうっ!」
『抜いたよ』
「ぁ、あ……ご、ごめんなさい。攫うつもりじゃなくて、ただ、その……いぁあっ! 痛っ、痛いっ……」
『また、抜いた。これ繰り返すよ。謝罪とか要らない。ほっといたら何するか知ってるから』
門を超える前の世界のクラールの姿を思い出し、良心と罪悪感を消す。肉を潰して刺す感触と吹き出す血に高揚を覚える。
ぐぢゅっと刺して、じゅぼっと抜いて、ぴゅっと血が出る。
『ぁー……そっか、あんなに刺したのは、楽しかったからなんだ? そっかそっかー……』
「ぁぐっ! ぅ、は……ぁうっ! ゃ、だ、も、やめ……てぇっ! 許して……ごめんなざっ、いやぁあっ! 私、こんなにされること、してなっ、ぁあっ!」
『そうだね、君はまだ何もしてないね。でも、この後するし。何より……僕、今、楽しいんだよ、ごめん』
刺して、抜いて、刺して、抜いて──そんな単純作業が楽しいなんて、人間の脳は単純だな、生きる為には手軽な娯楽が必要だからかな。
『そうだ……目、潰して、耳切らないと……』
一応クラールと同じ姿にしておこうと思ったが、流石に下も施す気にはなれない。
呻き声すら漏らさなくなった肉塊、呼吸の度に微かな音を発する肉塊、びくびくと痙攣する肉塊──冥土の土産に思い出でも語ってやろう。
『……僕ね、会った時から君ちょっと嫌いだったんだ』
脱衣所から何枚かタオルを持ってきて、濡らして、ミーアの上に座る。震えて怯えるクラールの赤い汚れを拭う。まだクラールは僕が僕だと分かっていないようだ、声の調子が少し違うだけで全く分からないなんて、案外と耳が悪いのかもしれない。
『人に会いたくなかった時にグイグイ来るし、心の傷抉ってくるし、憐れまれたくないのに憐れんでくるし、好きとか気持ち悪いこと言うし……本当にアレなんだったの? 会ったばっかりで気持ち悪いところしか見せてなかったよね、好きって何さ、気持ち悪い……』
クラールの汚れは簡単に拭い落とせた。汚れの原因から少し離れたところに降ろすと、クラールは部屋の隅に走って蹲った。
『せっかくアルと二人だったのに邪魔してさぁ……その後会ったのは……茨木の義手作る前か。えっと、そう、あの時だよ、アルに怪我させたよなお前。本当に何なの……アルに助けられたくせに、恩知らず。その後会った時もさぁー……邪魔してさぁ、足でまといで目障りでさぁ……あー、あの時切っとけばよかったかなぁ、バアルのせいに出来たよねー。ねぇ、聞いてる? ちゃんと聞いてよ、土産話…………会わなきゃよかったね、僕達。うぅん、僕にはどんな人も会わない方がいい、アルも僕に会って不幸になったしね。君は僕に会わなきゃこんな惨めな最期迎えずに済んだんだよ? 可哀想だね、本当、可哀想……泣きそうだよもう。どうしてこうなるのかなぁ、僕って本当最低だ。時間戻すならクラールの傍に居るだけで、アルに目を離すなって念押すだけでよかったよね? 君がアルからクラールを奪い取れるとは思えないしさぁ……なのにわざわざクラールが攫われてからの時間に戻ってさぁ。クラールあんなに怯えちゃって、トラウマ間違いなしなのにさぁー? クラールを殺した犯人を同じ目に遭わせたいって僕の勝手な復讐心でさぁ? 娘にトラウマ植え付けて君殺したんだよ? いや……本当、僕、何なのかな……すごいよ、全然悲しくない、スッキリしてる……君、顔見知りなのにね。うん…………うん、僕、やっぱり異常者だよ。気持ち悪い奴だ。自覚するだけマシかな、自覚しても治せてないからより悪いかな……』
ふわ、と目の前にヴェールが漂う。そのヴェールの中には僕の半分ほどの背丈の人型が居る。座っている今では目線を合わせることになるな、彼の顔は見えないけど。
『ぁー……これ、クラールが攫われてカヤに戻されるまでの時間に差し込んで』
『分かりました。それでは門へ』
瞬きの後にはもう僕は不気味で神秘的な空間に座っていた。目の前には変わらずヴェールを被った人型が居る。しかしミーアとクラールは居ない。
『あなたは神父の家にずっと居て、呪いによってクラール・ルーラーを無傷で回収……となります』
『…………よく分かんないけど、不都合があるってこと?』
『猟犬に嗅ぎつけられないのなら、不都合はあなたにはありません』
猟犬……そういえば前に時間を超えた時に何かが襲ってきたような。アレはたしかライアー曰く猟犬だったはず。まぁ、倒せたし問題はないだろう。しかし「あなたには」という言葉は気になるな。
『僕がミーアを殺したから無傷なのを、僕が神父様の家に居たままでって……どうやってるの?』
『あなたは二つ枝を生やした。片方の枝を折り、もう片方の枝を接ぎ木し、その枝を折って、初めに折った枝を接ぎ木した』
『…………ごめん、分かんない』
『あなたが元の世界と認識するものにあなたが望んで作った世界の事実だけを重ねます。あなたが認識している元の世界であなたは労力無しにあなたが望んだ世界であなたが働いた結果を得られます』
『うん……? まぁいいや、クラールは無事なんだろ? ならそれでいいよ。ありがとうウムルさん』
再び門を超えて元の世界に戻ると、ちょうどカヤが前に立っていた。その口には無傷のクラールを咥えており、僕の手の中にクラールを落とすとカヤは消えた。
『クラール! クラール……良かった、無事だったか』
クラールはぷるぷると震えている。寒いのだろうか。この家は零のせいで外よりも気温が低い。
『一体何処に行っていたんだ、どうして一人で……いや、良い。私が目を離したのが悪いんだ……済まなかったなクラール、怖かったか? おいで』
『…………おかーた? おかーたん……おかぁたぁんっ!』
アルは僕の手から跳んだクラールを口で受け止め、床に寝転がって腹の上に乗せた。クラールはアルの腹の上でもぞもぞと動き回っていたが、黒翼に隠されると大人しくなった。温かいし安心したのだろう。一時は焦ったが何とかなった、銀の鍵は手放せないな。
『わぅっ……? かえちぇ、かえーちぇえ! そぇ、おとーたぁ!』
クラールの声が聞こえて振り返ると、クラールが少女の足にすがりついていた。
「…………お父さんにもらったの?」
少女は後ろを向いている。しかし、後ろ姿で分かった。ゆらゆらと揺れるリボンが巻かれた尻尾に、ぴくぴくと揺れる三角の耳、それらは髪と同じ白色。
ミーアだ。
『おとーたん、ぇったい、はぅしちゃらめー、いってたのぉ!』
ミーアがクラールを? どうして?
「………………ムカつく」
ミーアはクラールの前に屈むとクラールの耳を指で弾いた。身体が勝手に動き、扉を超える前にクラールに刺さっていた鋏をミーアの肩に突き立てた。
「ゃぁあっ!? 何っ、誰っ……きゃあっ!」
振り返るミーアの頭を掴んで床に押し付ける。目は隠れているから僕が誰かは分かっていないだろう。鋏を肩から抜いて、ふるふると震える耳にあてがった。
「ひっ……!? だ、誰!? 誰なの? 欲しいものならあげるから、痛いことしないで……」
『…………欲しいもの、くれるの?』
顔から手を離し、今度は首を掴む。僕を捉えたミーアの瞳の変化が面白い、やはりネコ科の瞳孔の収縮は見ていて楽しい。
「ぁ、あ……えっ、と…………ひ、久しぶりにゃ」
ミーアも僕の名前は思い出せないようだ、呼んで欲しくはなかったから助かった。
「……あなたが、私を刺したんじゃにゃいにゃ? 強盗さんがいて、今、倒してくれたのにゃ?」
『ねぇ、欲しいものくれるのって聞いてるんだけど』
「にゃ……?」
『何!? この大きな耳飾りなの!? 切っていいの!? 欲しいものくれるのかって聞いてるんだけど!』
「ひぃっ!? あ、あげるにゃ! 何でも、あげる……」
鋏をミーアの耳から離し、その場に座り込んで不安そうに周囲を見回すクラールに視線をやる。どうやら小さな低い声と怒声では僕だと分からなかったようだ。
「……あ、あなたにだったら、にゃんでもあげるにゃ。私……だって、あげちゃうにゃ」
『…………欲しいもの、言っていい?』
ミーアはぽうっとした顔で頷く。
『お前のグチャグチャの死体』
紅潮していた頬が一気に青ざめるのは面白かった。
『は……!? な、何で!? 私まだ何にもしてないっ……ぁ、や、違うの! 娘さんに何かしようなんて、そんなのじゃなくて』
途端に鬱陶しい「にゃ」が消えたのも面白かった。
「ぁ、嫌っ、ぃやぁああっ!? 痛いっ、やだ、抜いてっ……ぁうっ!」
『抜いたよ』
「ぁ、あ……ご、ごめんなさい。攫うつもりじゃなくて、ただ、その……いぁあっ! 痛っ、痛いっ……」
『また、抜いた。これ繰り返すよ。謝罪とか要らない。ほっといたら何するか知ってるから』
門を超える前の世界のクラールの姿を思い出し、良心と罪悪感を消す。肉を潰して刺す感触と吹き出す血に高揚を覚える。
ぐぢゅっと刺して、じゅぼっと抜いて、ぴゅっと血が出る。
『ぁー……そっか、あんなに刺したのは、楽しかったからなんだ? そっかそっかー……』
「ぁぐっ! ぅ、は……ぁうっ! ゃ、だ、も、やめ……てぇっ! 許して……ごめんなざっ、いやぁあっ! 私、こんなにされること、してなっ、ぁあっ!」
『そうだね、君はまだ何もしてないね。でも、この後するし。何より……僕、今、楽しいんだよ、ごめん』
刺して、抜いて、刺して、抜いて──そんな単純作業が楽しいなんて、人間の脳は単純だな、生きる為には手軽な娯楽が必要だからかな。
『そうだ……目、潰して、耳切らないと……』
一応クラールと同じ姿にしておこうと思ったが、流石に下も施す気にはなれない。
呻き声すら漏らさなくなった肉塊、呼吸の度に微かな音を発する肉塊、びくびくと痙攣する肉塊──冥土の土産に思い出でも語ってやろう。
『……僕ね、会った時から君ちょっと嫌いだったんだ』
脱衣所から何枚かタオルを持ってきて、濡らして、ミーアの上に座る。震えて怯えるクラールの赤い汚れを拭う。まだクラールは僕が僕だと分かっていないようだ、声の調子が少し違うだけで全く分からないなんて、案外と耳が悪いのかもしれない。
『人に会いたくなかった時にグイグイ来るし、心の傷抉ってくるし、憐れまれたくないのに憐れんでくるし、好きとか気持ち悪いこと言うし……本当にアレなんだったの? 会ったばっかりで気持ち悪いところしか見せてなかったよね、好きって何さ、気持ち悪い……』
クラールの汚れは簡単に拭い落とせた。汚れの原因から少し離れたところに降ろすと、クラールは部屋の隅に走って蹲った。
『せっかくアルと二人だったのに邪魔してさぁ……その後会ったのは……茨木の義手作る前か。えっと、そう、あの時だよ、アルに怪我させたよなお前。本当に何なの……アルに助けられたくせに、恩知らず。その後会った時もさぁー……邪魔してさぁ、足でまといで目障りでさぁ……あー、あの時切っとけばよかったかなぁ、バアルのせいに出来たよねー。ねぇ、聞いてる? ちゃんと聞いてよ、土産話…………会わなきゃよかったね、僕達。うぅん、僕にはどんな人も会わない方がいい、アルも僕に会って不幸になったしね。君は僕に会わなきゃこんな惨めな最期迎えずに済んだんだよ? 可哀想だね、本当、可哀想……泣きそうだよもう。どうしてこうなるのかなぁ、僕って本当最低だ。時間戻すならクラールの傍に居るだけで、アルに目を離すなって念押すだけでよかったよね? 君がアルからクラールを奪い取れるとは思えないしさぁ……なのにわざわざクラールが攫われてからの時間に戻ってさぁ。クラールあんなに怯えちゃって、トラウマ間違いなしなのにさぁー? クラールを殺した犯人を同じ目に遭わせたいって僕の勝手な復讐心でさぁ? 娘にトラウマ植え付けて君殺したんだよ? いや……本当、僕、何なのかな……すごいよ、全然悲しくない、スッキリしてる……君、顔見知りなのにね。うん…………うん、僕、やっぱり異常者だよ。気持ち悪い奴だ。自覚するだけマシかな、自覚しても治せてないからより悪いかな……』
ふわ、と目の前にヴェールが漂う。そのヴェールの中には僕の半分ほどの背丈の人型が居る。座っている今では目線を合わせることになるな、彼の顔は見えないけど。
『ぁー……これ、クラールが攫われてカヤに戻されるまでの時間に差し込んで』
『分かりました。それでは門へ』
瞬きの後にはもう僕は不気味で神秘的な空間に座っていた。目の前には変わらずヴェールを被った人型が居る。しかしミーアとクラールは居ない。
『あなたは神父の家にずっと居て、呪いによってクラール・ルーラーを無傷で回収……となります』
『…………よく分かんないけど、不都合があるってこと?』
『猟犬に嗅ぎつけられないのなら、不都合はあなたにはありません』
猟犬……そういえば前に時間を超えた時に何かが襲ってきたような。アレはたしかライアー曰く猟犬だったはず。まぁ、倒せたし問題はないだろう。しかし「あなたには」という言葉は気になるな。
『僕がミーアを殺したから無傷なのを、僕が神父様の家に居たままでって……どうやってるの?』
『あなたは二つ枝を生やした。片方の枝を折り、もう片方の枝を接ぎ木し、その枝を折って、初めに折った枝を接ぎ木した』
『…………ごめん、分かんない』
『あなたが元の世界と認識するものにあなたが望んで作った世界の事実だけを重ねます。あなたが認識している元の世界であなたは労力無しにあなたが望んだ世界であなたが働いた結果を得られます』
『うん……? まぁいいや、クラールは無事なんだろ? ならそれでいいよ。ありがとうウムルさん』
再び門を超えて元の世界に戻ると、ちょうどカヤが前に立っていた。その口には無傷のクラールを咥えており、僕の手の中にクラールを落とすとカヤは消えた。
『クラール! クラール……良かった、無事だったか』
クラールはぷるぷると震えている。寒いのだろうか。この家は零のせいで外よりも気温が低い。
『一体何処に行っていたんだ、どうして一人で……いや、良い。私が目を離したのが悪いんだ……済まなかったなクラール、怖かったか? おいで』
『…………おかーた? おかーたん……おかぁたぁんっ!』
アルは僕の手から跳んだクラールを口で受け止め、床に寝転がって腹の上に乗せた。クラールはアルの腹の上でもぞもぞと動き回っていたが、黒翼に隠されると大人しくなった。温かいし安心したのだろう。一時は焦ったが何とかなった、銀の鍵は手放せないな。
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