327 / 909
第二十一章 神が降りし国にて神具を探せ
食肉
しおりを挟む
神降の国を追い出され、僕はアルを枕に閉ざされた門を眺めていた。山を越えた先にある酒食の国に行ってもいいのだが、一文無しではどこにも泊まれない。あの国に僕をタダで泊めてくれるような知り合いはいない。
神降の国を囲う壁、その上に並んだ対空砲の横に双頭の狼が現れる。狼の影は月光に引き伸ばされ、長く細く気味悪く僕の足まで届いていた。
「……オルトロス」
アポロンを起こした後、オルトロスは王城の庭に繋ぎ直されていたはずだ。
壁から飛び下り、僕の元へ走ってきたオルトロスは首から鎖を垂らしている。前の物より太く頑丈に作られていたはずの鎖は乱暴にねじき切れていた。
「ちぎってきたの? うわ……すごい、鉄ってこんなちぎれ方するんだ」
魔物使いの力を使って呼んでなどいない。単純に僕に懐いているのだろう。
『気に入られたようだな。私としては面白くない』
「え……そう? ほら、格好良いよ? 頭二つあるし」
首と首の間に手を差し込む。二つあるということ以外特に異常らしい異常はなく、ただただ温かく柔らかい毛皮に癒される。
『量は関係無いだろう』
「……よかったらアルの恋人にでもどう?」
『嫌だっ!』
そんなに強く否定しなくてもいいだろう。
『生憎と私は頭の悪い同性を好く様な性格では無いのでな』
「同性? 両方? まぁどうでもいいや」
アルの性別は気になるけれど、変に意識してしまっても困るので聞かないようにしよう。
『性別は身体に依存すると思うのだが……おい待てどうでもいいと言ったか? 私が好きな頭の悪さはもっと可愛らしいものでな、其奴の様に愚鈍な頭の悪さは嫌いだ』
甘えた声で鳴くオルトロスはアルに目もくれず僕の胸や腹に頭を擦り付けている。止めようとした手を甘噛みされて、仕方なく背を撫でた。
飼い主の元に……飼い主はアポロンでいいのか? とにかくオルトロスは王城に返さなければならない。だが僕は追い出されたばかりで、国の中にも入れない。どうしたものか。
『…………しかしオルトロスとは大層な名を付けられたな』
「何か意味あるの?」
『オルトロスというのは神降の国で信仰されている神々と敵対する怪物の子の名だ』
「敵の名前付けてるんだ…………オルトロス? ちゃんと可愛がってもらってる? ご飯毎日食べてる? ブラッシングとかされてる?」
二つの頭が同じ方向に首を傾げ、ハッハッと息を荒らげ舌を垂らす。確かに、アルに比べて知性が感じられないが、こちらの方が動物らしい可愛さがある。
『此奴は神の血を引く怪物などではなく、ただの狼の魔獣。その奇形だ。上級魔獣ではあるようだが私よりも弱いぞ』
「お腹空いてない? 喉乾いてない? 毛玉できてない?」
『聞いているのかヘル』
「あぁ、ごめんごめん。敵の名前付けてるとかもう憂さ晴らしに殴られたりしてそうで……」
返す必要なんて無いかもしれない。オルトロスも僕に懐いていることだし、このまま引き取ってしまおうか。
そうしよう、可愛いし。
「……でも、お腹空いたよね。一日何も食べてないし、昨日の晩食べたのだって軽食だし……」
あの店でもっと暴食してしまえばよかった。朝食を食べてからヘルメスに着いていけば良かった。昼飯を食べてから仕事をすれば良かった。夕飯を食べてから出ていくと言うべきだった。
後悔したって腹は膨れない。
「アルは平気なの?」
『賢者の石は無限の魔力を持つ。私には食事も睡眠も必要無い』
「そっかぁ、僕も二、三日なら平気かなぁ。でもオルトロスはそうもいかな……オルトロス? ちょっと、待って! どこ行くの!」
オルトロスは僕の静止を振り切って森の中へ入っていく。平地の神降の国と山の獣人の国の間の森、そう深くはないが、今は夜だ。
魔獣は夜目がきくのかもしれないが、僕は何も見えない。どこに行ったのか分からない。
「どうしよ……魔力届くかな。ねぇアル、呼び戻してきてよ」
『嫌だ』
「なんで……」
『森に入ったのは彼奴の判断だ。野生に帰るもそこで死ぬも彼奴が決める事だ。それに、私にとって彼奴は………………恋敵だからな』
アルはオルトロスを探す気はないらしく、体を横たえたまま起こしもしない。
僕は仕方なく魔物使いの力を使うように意識して、オルトロスに戻ってこいと命令する。だが、どこにいるのか分からない相手に魔眼は使えず、声だけで届く魔力なんて僅かなもので、オルトロスは一向に戻ってこない。
「どうしよう、どうしよう……どうしよう。怪我とかしないかな、どうすれば……」
力の使い過ぎで頭と右眼が痛む。ガサガサと茂みが揺れ、ウサギやらの下級魔獣が飛び出してくる。
『月永兎……嫌いだ。あっちに行け、ほら、しっし、帰れ』
嫌な思い出があるのか、アルは尾でウサギ達を追い払う。僕が呼びたいのはオルトロスであって、ウサギではない。まだ魔物使いの力を上手く使えないのか? 自分が嫌になる。
頭痛に耐えきれず、膝を折ってアルの翼に顔をうずめる。少し回復したらまた呼ばなければ。早くしなければどんどん遠くへ行ってしまう。
目眩がマシになって、もう一度叫ぼうと顔を上げた時だ。茂みが大きく揺れ、その揺れに見合った大きな影が飛び出してきた。それは鹿を咥えたオルトロスだった。
『……餌を狩ってきたのか。飼い犬だったとは思えん手際の良さだな、知能は低いが名に恥じぬ程度の要領は持ち合わせているらしい』
「鹿って……これ、え? 食べるの? そりゃそうか……」
首を咥えられた鹿は驚く程に明瞭な瞳をしていた。
全身の力を抜いて、襲いくるであろう痛みに備えている。
「…………ごめんね。おやすみ」
僕はそっと瞼を閉じさせて、痛みを感じないようにと願う。
『気に病むな、ヘル。普通の事だ。寧ろ食事と生き死にを遠ざけようとする人間が異常なのだ』
「……そうなんだろうね」
気にしない事なんて出来ない。せめて痛みなく、という僕の判断は間違ってはいないはずだ。正解とは呼べないかもしれないけれど。
鹿が動きを止めたのを確認して、オルトロスは口を離し、鹿の身体を鼻先で押す。
僕に差し出しているらしい。
『先に食え、と言いたいようだな』
「…………このまま?」
『ここに調理器具は無いぞ』
「噛み付けって? 無理だよ、絶対無理」
オルトロスは僕を見つめて首を傾げ、悲しげな声で鳴く。手を付けなければ厚意を踏みにじる事になるのは分かっている。分かっているが、無理なものは無理だ。
生きていた姿を見たから、生きていた姿のままだから、そんな理由もあるが、そもそも僕には毛皮や肉を噛み切る牙はない。
「ねぇ、アル。通訳頼める? 僕はこれ食べられないって」
『構わんが、それを言っても此奴は別の動物を狩って来るだけだぞ。貴方が喰える物を求めて彷徨うんだ。それでも構わないのか?』
「え……か、構うよ。じゃあ……えっと、君が食べなよって伝えてくれない?」
『言ってもやらんだろうな。此奴は貴方を上だと認めている。群れを成す魔獣にとって上下関係は絶対的なものだ』
「じゃあ僕どうすればいいの?」
『……一口食べて渡せばいい。それで満足したと思うか、この肉では駄目だったと思うか、それは此奴次第だが残りの肉は此奴が喰うだろう』
せめて食べかけなら断面を口に含むくらいは出来るのだが、この鹿は無傷だ。
「…………い、いただきます」
僕はアルの尾を掴んで、鹿の腹に顔をうずめる。体の下に隠した尾はオルトロスには見えていないはずだ。
アルは僕の意を汲んでくれた、黒蛇の尾は上手い具合に腹に穴を開けた。
そこから流れる血に目眩を覚えながら、僕は鹿の身体を押した。
「僕はもういいよ、あとは君が食べて」
オルトロスは嬉しそうに僕の顔に額を擦り付け、それから鹿を食べ始めた。
目の前で生き物の形を保ったものを喰われるというのはやはり堪える。肉として切り分けられたものなら何ともないのだが。
魔物と付き合っていくならこんな場面は何度も見るだろう、これくらいで参ってどうする。そう自分を鼓舞しても、やはり赤は僕の心を蝕んでしまう。
神降の国を囲う壁、その上に並んだ対空砲の横に双頭の狼が現れる。狼の影は月光に引き伸ばされ、長く細く気味悪く僕の足まで届いていた。
「……オルトロス」
アポロンを起こした後、オルトロスは王城の庭に繋ぎ直されていたはずだ。
壁から飛び下り、僕の元へ走ってきたオルトロスは首から鎖を垂らしている。前の物より太く頑丈に作られていたはずの鎖は乱暴にねじき切れていた。
「ちぎってきたの? うわ……すごい、鉄ってこんなちぎれ方するんだ」
魔物使いの力を使って呼んでなどいない。単純に僕に懐いているのだろう。
『気に入られたようだな。私としては面白くない』
「え……そう? ほら、格好良いよ? 頭二つあるし」
首と首の間に手を差し込む。二つあるということ以外特に異常らしい異常はなく、ただただ温かく柔らかい毛皮に癒される。
『量は関係無いだろう』
「……よかったらアルの恋人にでもどう?」
『嫌だっ!』
そんなに強く否定しなくてもいいだろう。
『生憎と私は頭の悪い同性を好く様な性格では無いのでな』
「同性? 両方? まぁどうでもいいや」
アルの性別は気になるけれど、変に意識してしまっても困るので聞かないようにしよう。
『性別は身体に依存すると思うのだが……おい待てどうでもいいと言ったか? 私が好きな頭の悪さはもっと可愛らしいものでな、其奴の様に愚鈍な頭の悪さは嫌いだ』
甘えた声で鳴くオルトロスはアルに目もくれず僕の胸や腹に頭を擦り付けている。止めようとした手を甘噛みされて、仕方なく背を撫でた。
飼い主の元に……飼い主はアポロンでいいのか? とにかくオルトロスは王城に返さなければならない。だが僕は追い出されたばかりで、国の中にも入れない。どうしたものか。
『…………しかしオルトロスとは大層な名を付けられたな』
「何か意味あるの?」
『オルトロスというのは神降の国で信仰されている神々と敵対する怪物の子の名だ』
「敵の名前付けてるんだ…………オルトロス? ちゃんと可愛がってもらってる? ご飯毎日食べてる? ブラッシングとかされてる?」
二つの頭が同じ方向に首を傾げ、ハッハッと息を荒らげ舌を垂らす。確かに、アルに比べて知性が感じられないが、こちらの方が動物らしい可愛さがある。
『此奴は神の血を引く怪物などではなく、ただの狼の魔獣。その奇形だ。上級魔獣ではあるようだが私よりも弱いぞ』
「お腹空いてない? 喉乾いてない? 毛玉できてない?」
『聞いているのかヘル』
「あぁ、ごめんごめん。敵の名前付けてるとかもう憂さ晴らしに殴られたりしてそうで……」
返す必要なんて無いかもしれない。オルトロスも僕に懐いていることだし、このまま引き取ってしまおうか。
そうしよう、可愛いし。
「……でも、お腹空いたよね。一日何も食べてないし、昨日の晩食べたのだって軽食だし……」
あの店でもっと暴食してしまえばよかった。朝食を食べてからヘルメスに着いていけば良かった。昼飯を食べてから仕事をすれば良かった。夕飯を食べてから出ていくと言うべきだった。
後悔したって腹は膨れない。
「アルは平気なの?」
『賢者の石は無限の魔力を持つ。私には食事も睡眠も必要無い』
「そっかぁ、僕も二、三日なら平気かなぁ。でもオルトロスはそうもいかな……オルトロス? ちょっと、待って! どこ行くの!」
オルトロスは僕の静止を振り切って森の中へ入っていく。平地の神降の国と山の獣人の国の間の森、そう深くはないが、今は夜だ。
魔獣は夜目がきくのかもしれないが、僕は何も見えない。どこに行ったのか分からない。
「どうしよ……魔力届くかな。ねぇアル、呼び戻してきてよ」
『嫌だ』
「なんで……」
『森に入ったのは彼奴の判断だ。野生に帰るもそこで死ぬも彼奴が決める事だ。それに、私にとって彼奴は………………恋敵だからな』
アルはオルトロスを探す気はないらしく、体を横たえたまま起こしもしない。
僕は仕方なく魔物使いの力を使うように意識して、オルトロスに戻ってこいと命令する。だが、どこにいるのか分からない相手に魔眼は使えず、声だけで届く魔力なんて僅かなもので、オルトロスは一向に戻ってこない。
「どうしよう、どうしよう……どうしよう。怪我とかしないかな、どうすれば……」
力の使い過ぎで頭と右眼が痛む。ガサガサと茂みが揺れ、ウサギやらの下級魔獣が飛び出してくる。
『月永兎……嫌いだ。あっちに行け、ほら、しっし、帰れ』
嫌な思い出があるのか、アルは尾でウサギ達を追い払う。僕が呼びたいのはオルトロスであって、ウサギではない。まだ魔物使いの力を上手く使えないのか? 自分が嫌になる。
頭痛に耐えきれず、膝を折ってアルの翼に顔をうずめる。少し回復したらまた呼ばなければ。早くしなければどんどん遠くへ行ってしまう。
目眩がマシになって、もう一度叫ぼうと顔を上げた時だ。茂みが大きく揺れ、その揺れに見合った大きな影が飛び出してきた。それは鹿を咥えたオルトロスだった。
『……餌を狩ってきたのか。飼い犬だったとは思えん手際の良さだな、知能は低いが名に恥じぬ程度の要領は持ち合わせているらしい』
「鹿って……これ、え? 食べるの? そりゃそうか……」
首を咥えられた鹿は驚く程に明瞭な瞳をしていた。
全身の力を抜いて、襲いくるであろう痛みに備えている。
「…………ごめんね。おやすみ」
僕はそっと瞼を閉じさせて、痛みを感じないようにと願う。
『気に病むな、ヘル。普通の事だ。寧ろ食事と生き死にを遠ざけようとする人間が異常なのだ』
「……そうなんだろうね」
気にしない事なんて出来ない。せめて痛みなく、という僕の判断は間違ってはいないはずだ。正解とは呼べないかもしれないけれど。
鹿が動きを止めたのを確認して、オルトロスは口を離し、鹿の身体を鼻先で押す。
僕に差し出しているらしい。
『先に食え、と言いたいようだな』
「…………このまま?」
『ここに調理器具は無いぞ』
「噛み付けって? 無理だよ、絶対無理」
オルトロスは僕を見つめて首を傾げ、悲しげな声で鳴く。手を付けなければ厚意を踏みにじる事になるのは分かっている。分かっているが、無理なものは無理だ。
生きていた姿を見たから、生きていた姿のままだから、そんな理由もあるが、そもそも僕には毛皮や肉を噛み切る牙はない。
「ねぇ、アル。通訳頼める? 僕はこれ食べられないって」
『構わんが、それを言っても此奴は別の動物を狩って来るだけだぞ。貴方が喰える物を求めて彷徨うんだ。それでも構わないのか?』
「え……か、構うよ。じゃあ……えっと、君が食べなよって伝えてくれない?」
『言ってもやらんだろうな。此奴は貴方を上だと認めている。群れを成す魔獣にとって上下関係は絶対的なものだ』
「じゃあ僕どうすればいいの?」
『……一口食べて渡せばいい。それで満足したと思うか、この肉では駄目だったと思うか、それは此奴次第だが残りの肉は此奴が喰うだろう』
せめて食べかけなら断面を口に含むくらいは出来るのだが、この鹿は無傷だ。
「…………い、いただきます」
僕はアルの尾を掴んで、鹿の腹に顔をうずめる。体の下に隠した尾はオルトロスには見えていないはずだ。
アルは僕の意を汲んでくれた、黒蛇の尾は上手い具合に腹に穴を開けた。
そこから流れる血に目眩を覚えながら、僕は鹿の身体を押した。
「僕はもういいよ、あとは君が食べて」
オルトロスは嬉しそうに僕の顔に額を擦り付け、それから鹿を食べ始めた。
目の前で生き物の形を保ったものを喰われるというのはやはり堪える。肉として切り分けられたものなら何ともないのだが。
魔物と付き合っていくならこんな場面は何度も見るだろう、これくらいで参ってどうする。そう自分を鼓舞しても、やはり赤は僕の心を蝕んでしまう。
0
お気に入りに追加
434
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
よろしくお願いいたします。
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
【完結】国外追放の王女様と辺境開拓。王女様は落ちぶれた国王様から国を買うそうです。異世界転移したらキモデブ!?激ヤセからハーレム生活!
花咲一樹
ファンタジー
【錬聖スキルで美少女達と辺境開拓国造り。地面を掘ったら凄い物が出てきたよ!国外追放された王女様は、落ちぶれた国王様゛から国を買うそうです】
《異世界転移.キモデブ.激ヤセ.モテモテハーレムからの辺境建国物語》
天野川冬馬は、階段から落ちて異世界の若者と魂の交換転移をしてしまった。冬馬が目覚めると、そこは異世界の学院。そしてキモデブの体になっていた。
キモデブことリオン(冬馬)は婚活の神様の天啓で三人の美少女が婚約者になった。
一方、キモデブの婚約者となった王女ルミアーナ。国王である兄から婚約破棄を言い渡されるが、それを断り国外追放となってしまう。
キモデブのリオン、国外追放王女のルミアーナ、義妹のシルフィ、無双少女のクスノハの四人に、神様から降ったクエストは辺境の森の開拓だった。
辺境の森でのんびりとスローライフと思いきや、ルミアーナには大きな野望があった。
辺境の森の小さな家から始まる秘密国家。
国王の悪政により借金まみれで、沈みかけている母国。
リオンとルミアーナは母国を救う事が出来るのか。
※激しいバトルは有りませんので、ご注意下さい
カクヨムにてフォローワー2500人越えの人気作
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
星の勇者たち でも三十九番目だけ、なんかヘン!
月芝
ファンタジー
来たる災厄に対抗すべく異世界に召喚された勇者たち。
その数、三十九人。
そこは剣と魔法とスチームパンクの世界にて、
ファンタジー、きたーっ!
と喜んだのも束の間、なんと勇者なのに魔法が使えないだと?
でも安心して下さい。
代わりといってはなんですが、転移特典にて星のチカラが宿ってる。
他にも恩恵で言語能力やら、身体強化などもついている。
そのチカラで魔法みたいなことが可能にて、チートで俺ツエーも夢じゃない。
はずなのだが、三十九番目の主人公だけ、とんだポンコツだった。
授かったのは「なんじゃコレ?」という、がっかりスキル。
試しに使ってみれば、手の中にあらわれたのはカリカリ梅にて、えぇーっ!
本来であれば強化されているはずの体力面では、現地の子どもにも劣る虚弱体質。
ただの高校生の男子にて、学校での成績は中の下ぐらい。
特別な知識も技能もありゃしない。
おまけに言語翻訳機能もバグっているから、会話はこなせるけれども、
文字の読み書きがまるでダメときたもんだ。
そのせいで星クズ判定にて即戦力外通告をされ、島流しの憂き目に……。
異世界Q&A
えっ、魔法の無詠唱?
そんなの当たり前じゃん。
っていうか、そもそも星の勇者たちはスキル以外は使えないし、残念!
えっ、唐揚げにポテトチップスにラーメンやカレーで食革命?
いやいや、ふつうに揚げ物類は昔からあるから。スイーツ類も充実している。
異世界の食文化を舐めんなよ。あと米もあるから心配するな。
えっ、アイデアグッズで一攫千金? 知識チート?
あー、それもちょっと厳しいかな。たいていの品は便利な魔道具があるから。
なにせギガラニカってば魔法とスチームパンクが融合した超高度文明だし。
えっ、ならばチートスキルで無双する?
それは……出来なくはない。けど、いきなりはちょっと無理かなぁ。
神さまからもらったチカラも鍛えないと育たないし、実践ではまるで役に立たないもの。
ゲームやアニメとは違うから。
というか、ぶっちゃけ浮かれて調子に乗っていたら、わりとすぐに死ぬよ。マジで。
それから死に戻りとか、復活の呪文なんてないから。
一発退場なので、そこんところよろしく。
「異世界の片隅で引き篭りたい少女。」の正統系譜。
こんなスキルで異世界転移はイヤだ!シリーズの第二弾。
ないない尽くしの異世界転移。
環境問題にも一石を投じる……かもしれない、笑撃の問題作。
星クズの勇者の明日はどっちだ。
追放?俺にとっては解放だ!~自惚れ勇者パーティに付き合いきれなくなった俺、捨てられた女神を助けてジョブ【楽園創造者】を授かり人生を謳歌する~
和成ソウイチ
ファンタジー
(全77話完結)【あなたの楽園、タダで創ります! 追放先はこちらへ】
「スカウトはダサい。男はつまらん。つーことでラクター、お前はクビな」
――その言葉を待ってたよ勇者スカル。じゃあな。
勇者のパワハラに愛想を尽かしていたスカウトのラクターは、クビ宣告を幸いに勇者パーティを出て行く。
かつては憧れていた勇者。だからこそここまで我慢してきたが、今はむしろ、追放されて心が晴れやかだった。
彼はスカルに仕える前から――いや、生まれた瞬間から決めていたことがあった。
一生懸命に生きる奴をリスペクトしよう。
実はラクターは転生者だった。生前、同じようにボロ布のようにこき使われていた幼馴染の同僚を失って以来、一生懸命に生きていても報われない奴の力になりたいと考え続けていた彼。だが、転生者であるにも関わらずラクターにはまだ、特別な力はなかった。
ところが、追放された直後にとある女神を救ったことでラクターの人生は一変する。
どうやら勇者パーティのせいで女神でありながら奴隷として売り飛ばされたらしい。
解放した女神が憑依したことにより、ラクターはジョブ【楽園創造者】に目覚める。
その能力は、文字通り理想とする空間を自由に創造できるチートなものだった。
しばらくひとりで暮らしたかったラクターは、ふと気付く。
――一生懸命生きてるのは、何も人間だけじゃないよな?
こうして人里離れた森の中で動植物たちのために【楽園創造者】の力を使い、彼らと共存生活を始めたラクター。
そこで彼は、神獣の忘れ形見の人狼少女や御神木の大精霊たちと出逢い、楽園を大きくしていく。
さらには、とある事件をきっかけに理不尽に追放された人々のために無料で楽園を創る活動を開始する。
やがてラクターは彼を慕う大勢の仲間たちとともに、自分たちだけの楽園で人生を謳歌するのだった。
一方、ラクターを追放し、さらには彼と敵対したことをきっかけに、スカルを始めとした勇者パーティは急速に衰退していく。
(他サイトでも投稿中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる