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第二十六章 貪食者と界を守る魔性共
隠し部屋
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一行は劇場に到着し、その扉を開く。人形劇が始まる前らしく広間に人は少ない、慌てて奥に走る者がちらほら伺えた。
『で、地下ってどこにあるんです?』
『この下に決まってるだろ』
『……私の聞き方が悪かったんですかねぇ、もしくは貴方の会話能力が著しく低いか。私は「どうやったら地下に行けるのか」を聞いてるんです、床ぶち抜くなんて言いませんよね?』
何度目かの、いや、切れ目すらない険悪なムード。エアとベルゼブブ以外の者は皆辟易していた。
もう慣れたとばかりに館内図を見て不自然な壁の厚みだとかは無いかと探すアルと酒呑、慣れずに狼狽えるリン、慣れはしたが怯えるフェル。反応は様々だが、止めようとする者はいない。
『魔法使っていいなら床をすり抜けるでも建物ごと壊すでも出来るけど?』
『ダメですよ。魔法は外来種が齎したモノで、奴らに感知される可能性も逆に利用される可能性もあります。劇場付近では絶対に使わないでください』
『君がそう言うから僕はずーっと我慢してるけどね、そういう気配は感じないな』
『我慢? はっ、さっき酒場で思いっきり使ってましたよね。ま、離れてたんで構いませんけどぉ』
ベルゼブブの読みは外れている。確かに魔法を人間に教えたのは外からやって来た神ではあるが、今召喚されようとしている神ではない。同界ではあっても、そういった意味での関連性は無い。
『……魔法じゃなきゃいいんだね?』
『…………魔力に反応して爆発とかしなきゃいいですね』
『面倒だね君は、利用も爆発もその時に対処すればいい。僕には出来るし、君にも出来るだろ?』
『……外来種はこっちの常識が通用しないんです、それでもやると言うのなら私は手を貸しませんよ』
エアは不測の事態すら自分の手を煩わせるには足りないと思っていたが、ベルゼブブの慎重さに不安を覚え始める。フードを被り直しベルゼブブを睨んでいると、似たようなローブを着た者に肩を叩かれる。
『……誰、君』
『嫌やわぁ頭領はんのにーさん、うちやうち』
フードを軽く上げ、顔を見せる。黒檀のような長髪に切れ長の赤い瞳、絵に描いたような『美女』がそこに居た。
『あぁ、長髪の方の鬼。どこ行ってたの? そのローブ何?』
『酒場回って情報集めてたんよ。このローブは……えぇと、二個目の店のおっちゃんがくれはってん、嬢ちゃんそんなカッコじゃ暑いやろー言うてなぁ』
『……あ、そ。それで? 何か分かった?』
『ぼちぼちやね』
茨木はエアの手を引き、今は人気の無い券売コーナーに導いた。本日分は完売したとの札が立てられ、従業員も客もいない。
そのカウンターの影、ポスターが貼られていない綺麗な白い壁。茨木はその前に立ち、右腕を突き出した。
右腕は縦に半分に割れ投影機がせり出す、壁に画像が映し出されると全員がそれに釘付けになる。
『四つ目の店で新入りの教団員はんに会うてなぁ、色々聞き出せたんや』
映し出されたのは簡略化された炎と火に包まれ転げ回る人間のイラストだ。
『教団の目的はこの国を侵略から守ること。太陽神を筆頭とする神々がこの地から手ぇ引いて、正義の国に植民地化されそう……っちゅう話や』
『…………この炎は?』
『これが力借りよ言うてる新しい神様。生ける炎、言うらしいわ。この神様を喚ぶには何や条件あるらしゅうてなぁ、その条件揃うんが明日やねんて』
『アスタロトが言っていた何とか座の何とか星ってやつですね?』
火だるまになった人間が灰になるアニメーションがあり、イラストは炎だけになる。
『炎の神性でしょうね。私との相性は良くありませんが……鬼、貴方は良いのでは?』
『……親父は水神やからなぁ、悪ないけど……俺自身の力とちゃうし』
『僕は基本五属性だね、フェルも。火、水、雷、風、地。属性無しの魔法もあるけど、あれは戦闘用じゃない。そう言う君は?』
『私ですか? 私の属性は暴食ですよ』
その言葉に全員が口を閉ざし、首を傾げる。属性と呼ばれるものは基本的にエアが言った五つなのだ、その他のものはそう有名ではない。
『……上級悪魔は固有属性を持つんですよ』
『まぁ、それは長くなりそうだしいいけど、どんな性質なの?』
『あらゆる物質を捕食できるようになる性質です。だから私が魔力垂れ流すと辺りのものがお菓子になっちゃうんですよ』
『それ、火と相性悪いの?』
『火は現象ですし、神性は基本霊体ですし、食べ物燃やされますし』
『ふぅん……じゃあ有効なのは短髪の鬼の力か。アル君、長髪の鬼、君達は?』
腕を上げているのに疲れたのか、誰も画像を見ていないと分かったのか、茨木は手を下げエアの方を向く。
『うちは分からへんわぁ……術の類はからきしでなぁ』
『私も術は扱えない。だが、属性は正義だ』
『正義? 術が無いなら意味なさそうだけど、どんなの?』
『……周囲の者に私のあらゆる言動を正義だと思い込ませる。どんな悪逆であろうと、それをやるのが私である限り全て正義だ』
『…………あぁ、マルコシアスですか。成程。そういえばちょっと前言っていましたね、自分をモデルとして合成魔獣が造られたーって』
エアはしばらく考えていたが、有効ではない上に術を扱えないなら意味は無いと判断し、茨木に続きを促した。
『ほな続き行くで。その神様喚び出すんは結構危ないらしゅうてなぁ、辺りに燃え移らんように地下でやるらしいんよ』
茨木は再び腕を上げた。炎のイラストが左下に移動し、その上にこの劇場らしき建物が立つ。
『……神がその程度で抑えられると?』
『思わへんよねぇ。でもそう思てはるみたいなんよ』
『まぁ、理由とかはどうでもいいよ。地下室に行くには? やっぱり穴あける?』
エアはそう言いながらベルゼブブの方を向いた茨木の肩を掴み、画像が揺らがないように押さえる。
『呪術かけてあるから、一部の教団員はんが持ってる紋章……? が要るらしいんよ。うちが会った新入りはんは持ってへん言うてた』
『小細工程度なら破れると思うけど、呪術は破った後が面倒だからねぇ。ま、その紋章を奪った方が良さそうだね、どうせ服か何かだろう?』
『……刺青やったりして』
『だったら皮剥がせばいい』
『自分鬼より鬼らしいわ……』
酒呑の冗談に本心を返し、エアはまた続きを促す。
イラストはこの国の王城に切り替わる、その天辺には王冠を被った棒人間が立っている。
『ほんで、この炎の神様の存在や喚び出し方を教えたんが、王様の愛人……妙ちくりんな預言者』
王の隣に棒人間が増える。
『うちが持ってきた情報はこんだけ』
『…………儀式は明日ですし、誰が紋章を持つ教団員かは分かりません。明日ここで怪しい奴を片っ端からひん剥くとしましょう。今日はもうやることないので変態さんにご飯奢ってもらいましょうかね』
「えぇ……何で俺が……」
投影機がカシャカシャと音を立てて茨木の腕の中に収まっていく。右腕に戻った義肢をぷるぷると振り、袖を下ろす。
ベルゼブブはリンと腕を組み、アルはその隣に並ぶ。その後を酒呑と茨木が追う。
『……にいさま? どうしたの? 行かないの?』
壁と向かい合ったまま動かないエアに声をかけながらも、フェルは「鬱陶しい」と言われないよう離れている。
『いや、行くよ。ただ……神の召喚方法を知ってるなんて、どんな奴だろうと思ってさ。僕の知らない術があるなら是非教えて欲しいな、って……』
『にいさまは十分強いじゃないか。ほら、みんな行っちゃうよ。早く行こ?』
『…………あぁ、行こうか』
いつも以上に虚ろな瞳で歩き出し、その途中でフェルの手を握る。
『……にいさま?』
ベルゼブブ達の後を追うため、二人は足を早める。
『ねぇヘル、狼や蝿が居るからって、僕が要らないなんて言わないでね。君のお兄ちゃんは僕だけなんだから、僕の弟はヘルだけなんだから、本当に君を必要としてるのは僕だけなんだから』
どこを見ているのか分からない、六芒星が描かれた黒い瞳はフェルを映していない。
『…………僕が頼れるのはにいさまだけだよ』
聞かれない返事を呟いて、何の見返りも無いのに媚を売って、虚しくなって俯いた。
『で、地下ってどこにあるんです?』
『この下に決まってるだろ』
『……私の聞き方が悪かったんですかねぇ、もしくは貴方の会話能力が著しく低いか。私は「どうやったら地下に行けるのか」を聞いてるんです、床ぶち抜くなんて言いませんよね?』
何度目かの、いや、切れ目すらない険悪なムード。エアとベルゼブブ以外の者は皆辟易していた。
もう慣れたとばかりに館内図を見て不自然な壁の厚みだとかは無いかと探すアルと酒呑、慣れずに狼狽えるリン、慣れはしたが怯えるフェル。反応は様々だが、止めようとする者はいない。
『魔法使っていいなら床をすり抜けるでも建物ごと壊すでも出来るけど?』
『ダメですよ。魔法は外来種が齎したモノで、奴らに感知される可能性も逆に利用される可能性もあります。劇場付近では絶対に使わないでください』
『君がそう言うから僕はずーっと我慢してるけどね、そういう気配は感じないな』
『我慢? はっ、さっき酒場で思いっきり使ってましたよね。ま、離れてたんで構いませんけどぉ』
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『……魔法じゃなきゃいいんだね?』
『…………魔力に反応して爆発とかしなきゃいいですね』
『面倒だね君は、利用も爆発もその時に対処すればいい。僕には出来るし、君にも出来るだろ?』
『……外来種はこっちの常識が通用しないんです、それでもやると言うのなら私は手を貸しませんよ』
エアは不測の事態すら自分の手を煩わせるには足りないと思っていたが、ベルゼブブの慎重さに不安を覚え始める。フードを被り直しベルゼブブを睨んでいると、似たようなローブを着た者に肩を叩かれる。
『……誰、君』
『嫌やわぁ頭領はんのにーさん、うちやうち』
フードを軽く上げ、顔を見せる。黒檀のような長髪に切れ長の赤い瞳、絵に描いたような『美女』がそこに居た。
『あぁ、長髪の方の鬼。どこ行ってたの? そのローブ何?』
『酒場回って情報集めてたんよ。このローブは……えぇと、二個目の店のおっちゃんがくれはってん、嬢ちゃんそんなカッコじゃ暑いやろー言うてなぁ』
『……あ、そ。それで? 何か分かった?』
『ぼちぼちやね』
茨木はエアの手を引き、今は人気の無い券売コーナーに導いた。本日分は完売したとの札が立てられ、従業員も客もいない。
そのカウンターの影、ポスターが貼られていない綺麗な白い壁。茨木はその前に立ち、右腕を突き出した。
右腕は縦に半分に割れ投影機がせり出す、壁に画像が映し出されると全員がそれに釘付けになる。
『四つ目の店で新入りの教団員はんに会うてなぁ、色々聞き出せたんや』
映し出されたのは簡略化された炎と火に包まれ転げ回る人間のイラストだ。
『教団の目的はこの国を侵略から守ること。太陽神を筆頭とする神々がこの地から手ぇ引いて、正義の国に植民地化されそう……っちゅう話や』
『…………この炎は?』
『これが力借りよ言うてる新しい神様。生ける炎、言うらしいわ。この神様を喚ぶには何や条件あるらしゅうてなぁ、その条件揃うんが明日やねんて』
『アスタロトが言っていた何とか座の何とか星ってやつですね?』
火だるまになった人間が灰になるアニメーションがあり、イラストは炎だけになる。
『炎の神性でしょうね。私との相性は良くありませんが……鬼、貴方は良いのでは?』
『……親父は水神やからなぁ、悪ないけど……俺自身の力とちゃうし』
『僕は基本五属性だね、フェルも。火、水、雷、風、地。属性無しの魔法もあるけど、あれは戦闘用じゃない。そう言う君は?』
『私ですか? 私の属性は暴食ですよ』
その言葉に全員が口を閉ざし、首を傾げる。属性と呼ばれるものは基本的にエアが言った五つなのだ、その他のものはそう有名ではない。
『……上級悪魔は固有属性を持つんですよ』
『まぁ、それは長くなりそうだしいいけど、どんな性質なの?』
『あらゆる物質を捕食できるようになる性質です。だから私が魔力垂れ流すと辺りのものがお菓子になっちゃうんですよ』
『それ、火と相性悪いの?』
『火は現象ですし、神性は基本霊体ですし、食べ物燃やされますし』
『ふぅん……じゃあ有効なのは短髪の鬼の力か。アル君、長髪の鬼、君達は?』
腕を上げているのに疲れたのか、誰も画像を見ていないと分かったのか、茨木は手を下げエアの方を向く。
『うちは分からへんわぁ……術の類はからきしでなぁ』
『私も術は扱えない。だが、属性は正義だ』
『正義? 術が無いなら意味なさそうだけど、どんなの?』
『……周囲の者に私のあらゆる言動を正義だと思い込ませる。どんな悪逆であろうと、それをやるのが私である限り全て正義だ』
『…………あぁ、マルコシアスですか。成程。そういえばちょっと前言っていましたね、自分をモデルとして合成魔獣が造られたーって』
エアはしばらく考えていたが、有効ではない上に術を扱えないなら意味は無いと判断し、茨木に続きを促した。
『ほな続き行くで。その神様喚び出すんは結構危ないらしゅうてなぁ、辺りに燃え移らんように地下でやるらしいんよ』
茨木は再び腕を上げた。炎のイラストが左下に移動し、その上にこの劇場らしき建物が立つ。
『……神がその程度で抑えられると?』
『思わへんよねぇ。でもそう思てはるみたいなんよ』
『まぁ、理由とかはどうでもいいよ。地下室に行くには? やっぱり穴あける?』
エアはそう言いながらベルゼブブの方を向いた茨木の肩を掴み、画像が揺らがないように押さえる。
『呪術かけてあるから、一部の教団員はんが持ってる紋章……? が要るらしいんよ。うちが会った新入りはんは持ってへん言うてた』
『小細工程度なら破れると思うけど、呪術は破った後が面倒だからねぇ。ま、その紋章を奪った方が良さそうだね、どうせ服か何かだろう?』
『……刺青やったりして』
『だったら皮剥がせばいい』
『自分鬼より鬼らしいわ……』
酒呑の冗談に本心を返し、エアはまた続きを促す。
イラストはこの国の王城に切り替わる、その天辺には王冠を被った棒人間が立っている。
『ほんで、この炎の神様の存在や喚び出し方を教えたんが、王様の愛人……妙ちくりんな預言者』
王の隣に棒人間が増える。
『うちが持ってきた情報はこんだけ』
『…………儀式は明日ですし、誰が紋章を持つ教団員かは分かりません。明日ここで怪しい奴を片っ端からひん剥くとしましょう。今日はもうやることないので変態さんにご飯奢ってもらいましょうかね』
「えぇ……何で俺が……」
投影機がカシャカシャと音を立てて茨木の腕の中に収まっていく。右腕に戻った義肢をぷるぷると振り、袖を下ろす。
ベルゼブブはリンと腕を組み、アルはその隣に並ぶ。その後を酒呑と茨木が追う。
『……にいさま? どうしたの? 行かないの?』
壁と向かい合ったまま動かないエアに声をかけながらも、フェルは「鬱陶しい」と言われないよう離れている。
『いや、行くよ。ただ……神の召喚方法を知ってるなんて、どんな奴だろうと思ってさ。僕の知らない術があるなら是非教えて欲しいな、って……』
『にいさまは十分強いじゃないか。ほら、みんな行っちゃうよ。早く行こ?』
『…………あぁ、行こうか』
いつも以上に虚ろな瞳で歩き出し、その途中でフェルの手を握る。
『……にいさま?』
ベルゼブブ達の後を追うため、二人は足を早める。
『ねぇヘル、狼や蝿が居るからって、僕が要らないなんて言わないでね。君のお兄ちゃんは僕だけなんだから、僕の弟はヘルだけなんだから、本当に君を必要としてるのは僕だけなんだから』
どこを見ているのか分からない、六芒星が描かれた黒い瞳はフェルを映していない。
『…………僕が頼れるのはにいさまだけだよ』
聞かれない返事を呟いて、何の見返りも無いのに媚を売って、虚しくなって俯いた。
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