86 / 909
第八章 堕した明星
熱線、殴打、凍結
しおりを挟む
今までどんなに大気が揺れようとも、決して太陽を覆い隠していた雲は晴れなかった。
だが今、その雲は消え久方ぶりに太陽が見えた。
『シャム! 遅いぞ!』
そんなカマエルの声が響いた。呼ばれた赤髪の天使は何も言わずに、再び熱線を放つ。
あの天使も書物の国で見た。確か、陽気でやる気のない……シャム、と言ったか。
『シャム……? ああ、君か。昼は無敵とか吹いてたっけ? 面倒だね』
珍しくもルシフェルが眉をひそめる、だが熱線は軽く弾き飛ばしている。
何体もの天使が攻撃を仕掛けているが、傷を負ったところを見ていない。
まさに最強、まさに無敵。
一体どうやってアレを封印していたのだろう。
『あの仔を……返してよ!』
俯いたままだったシャムが初めて声をあげた、心の底からの絶叫はどこまでも響く。
『よくもっ、よくも!』
『下がれシャム! 近すぎるぞ!』
『カマちゃんは黙ってて! こいつだけはあたしが殺す!』
『鬱陶しい。眩しいから嫌いなんだよね、君』
僕達の隠れていた岩を壊してシャムが吹き飛ばされてきた。
ルシフェルに首を掴まれ苦しそうにもがく。
『ねぇ君! 天使の殺し方って知ってる?』
片手でシャムを掴んだまま、ルシフェルは僕に話しかけた。
返事を待つことなく語りだす、いや、初めから返事など求めていないのだ。
『正確には天界に返すだけなんだけどね、魂を完全に消すのは無理だからさ。損傷が酷すぎると天界に強制送還されるんだよね、そうなると数十年は地上に降りられない。だからぁ……一般的にはこれが天使の殺し方』
この世の何よりも美しい微笑みを浮かべてシャムの翼をむしり取る。
胸を裂いて中身を引きずり出し、皮だけの体を踏みつけた。
『見ててよ、もうすぐだから』
母に自慢する無邪気な子供のように、ルシフェルは僕にその残骸を見せた。
赤く染まり原型を留めぬソレは、ゆっくりと光の粒と化して天へと昇った。
『はい、これで終わり。どう? 結構簡単だっただろう?ねぇ……カマエル、君はどうするのかな? さっきからずうっと立ってるだけで、助けようともしなければ私に剣を向けることもしなくなったね。
分かるよ、怖いんだよね? 天使らしくもない''感情''が芽生えちゃったんだよね?』
返り血すらも消える頃、ルシフェルは次に立ち竦んでいたカマエルに手を伸ばす。
そしてゆっくりと首に手をかけ、絞めることなく耳元で囁いた。
『ねぇ……君はこのまま神様に従ってていいの?』
『な、何を言っている! 私は貴様のように裏切ったりはせんぞ!』
『でも神様は君にはなぁんにもしてくれないよ? 君がどれだけ頑張っても、どれだけ褒めて欲しくても、なぁんにも言わない。最初はそれで良かったんだよ、天使に感情なんてなかったから、だけどできちゃったんだからなんとかするべきだよねぇ。でもさぁ、神様がしてくれないから自分で自分の欲を満たすしかないよね?』
『黙れ! 神の御心のままに働くことこそが天使の本懐であり、喜びだ! 私を貴様と同じにするな!』
『あっはは……つまんない子だね』
毒針は光線に打ち消され、カマエルも吹き飛ばされる。
またさっきと同じ行為が繰り返されるのかと直感し、弓に手を伸ばした。
だが、それはマルコシアスに止められた。
『じっとしてて、何か来る。静かに、動かないで』
僕を抱き締めるようにしてそう囁き、僕とアルを庇う。
ルシフェルがカマエルに手をかけようとしたその時、影から無数の槍が現れた。
槍はルシフェルの翼を標本のように地に縫いつけて動きを止める。
『レリエル! やってくれたねぇ、私の翼に傷をつけるなんて!』
影から現れた闇色の天使に向かい、ルシフェルは光線を放つ。
だが闇に紛れたレリエルには掠りもしない。
『まだ夜でもないのに翻弄してくれるねぇ、本っ当に……鬱陶しい!』
『マズいっ! 飛ぶよ、掴まって!』
マルコシアスは服が破れるのも構わず翼を生やし、僕を抱いて空へ舞い上がる。
続いたアルの背に僕を乗せ、七色の炎を盾のように広げた。
その直後これまでとは一線を画す眩さの閃光が走る。
光が収まる頃には何もかもが消えていた。
岩山も、木も、草も、何もない。
ただ赤茶けた大地だけが広がり、そこでルシフェルと二人の天使が対峙していた。
「な、なんですか? 今の」
『何って言われてもねぇ。ルシフェルの初めてのまともな攻撃ってとこかな? ホント、とんっでもないよ。あれでもまだ本気じゃなさそうだし、やっぱり僕には勝ち目ないね。隙を見つけて逃げないと』
ルシフェルは翼に刺さった槍を引き抜き、忌々しげに翼の傷を見た。
天使達は先程の光を防ぐのに精一杯で、ルシフェルの行動を止められなかったのだ。
せっかくの拘束も無駄に終わった。
『ああ、ああ……! ボロボロじゃないか』
ちぎれかけた翼を撫で、わざとらしく嘆く。
『酷い、酷いよ、こんなことするなんて』
『貴方がした事の代償はその程度では払えない』
『煩いぞ! 私がいつ罪を犯した! 私は何も間違えていない、間違っているのはお前らの方だ!』
再生を始めた翼は前以上に禍々しく、そして醜くなっていた。
黒い翼が光を蓄える、あの閃光をまた放とうというのか。
あまりに強力な光に影は消え、レリエルは闇に紛れられない。
光が放たれる直前、何者かがルシフェルを殴り飛ばす。
反動で折れた腕は即座に癒え、再び拳を握った。
『この貸しは高くつきますよ、ゼルク』
『いいから治してろ!』
娯楽の国のあの天使達だ。
地上の天使を呼び集めたと言っていたが、これだけではないだろう。
一つの国に一人や二人は必ず居ると聞いた、この世界にはいくつの国がある? 勝利への道筋が見えてきた。
無知のままに僕は希望を持つ。
『ゼルク、それにラビエルまで、君達は結構人間らしかったよね? なら私に向かってくるなどしないはずだ。私に勝てるわけがないだろう? 神に従順過ぎない君達なら逃げると思っていたよ』
『てめぇとは一回やってみたかったんでね、元天使長さんよ』
『……ゼルクには金を貸していますので、死なれては困りますから』
『ふぅん? 感情的だね、この手で裂いてやりたいくらい羨ましい。私には感情など、意思など、自由など……なかったというのに!』
ルシフェルの顔からはいつの間にか笑みが消えていた、羨望と軽蔑に顔を歪ませており、異常な美しさがそれを歪に引き立てる。
人間のような表情だというのに、その美しさは人のものではない。
その歪さこそがルシフェルを形容する。
『滅ぼしてやる、人間も、天使も、悪魔も! この世の何もかもを消し去って、私が最も優れていると証明してみせる!』
『したら……どうなんだよ!』
天使とは思えない程に泥臭い肉弾戦、やはりルシフェルの方が優勢に見えるが、ゼルクは傷を癒され続けている。
僕にはどちらが勝つのか予測もつかない。
『神は今度こそ私を愛するだろう、私を一番に、私だけを見てくださる!』
『ガキのワガママかよ! 困った天使もいたもんだなぁ! てめぇみてぇな野郎は、ぶん殴って分からせるしかねぇんだよ!』
大きく拳を振りかぶる、ルシフェルはその軌道を予測しガードの為に腕を上げる……はずだった。
ルシフェルの右腕は凍りついていた、いつの間にか接近した新たな天使がそうしたのだろう。
ノーガードでゼルクの拳を顔で受け止めたルシフェルは、凍りついた右腕を自らちぎり落とした。
『よくやったぜシャルギエル! やっぱりお前は最高だ!』
薄氷のように儚げな天使はそんな褒め言葉を聞きもせず、ルシフェルに触れる。
触れた箇所から凍りつき、ルシフェルを氷像に変えた。
『……完遂、帰る』
『そうだな。おいカマエル! 倒したぜ、帰っていいか?』
『待て、報告に上がらねばならない。貴様等も来い』
『偉っそうに、ラビエルの後ろに隠れてたのはどこのどいつだ?』
『う、うるさい!』
天使達は談笑を始めた、背後にはあの氷像がある。
先程まで動いていたとは信じられない、作り物だと言われるのなら信じるだろう。
討伐成功に心の中で歓声を上げる。
『……馬鹿な奴ら』
そんなマルコシアスの呟きは誰の耳にも届かなかった。
だが今、その雲は消え久方ぶりに太陽が見えた。
『シャム! 遅いぞ!』
そんなカマエルの声が響いた。呼ばれた赤髪の天使は何も言わずに、再び熱線を放つ。
あの天使も書物の国で見た。確か、陽気でやる気のない……シャム、と言ったか。
『シャム……? ああ、君か。昼は無敵とか吹いてたっけ? 面倒だね』
珍しくもルシフェルが眉をひそめる、だが熱線は軽く弾き飛ばしている。
何体もの天使が攻撃を仕掛けているが、傷を負ったところを見ていない。
まさに最強、まさに無敵。
一体どうやってアレを封印していたのだろう。
『あの仔を……返してよ!』
俯いたままだったシャムが初めて声をあげた、心の底からの絶叫はどこまでも響く。
『よくもっ、よくも!』
『下がれシャム! 近すぎるぞ!』
『カマちゃんは黙ってて! こいつだけはあたしが殺す!』
『鬱陶しい。眩しいから嫌いなんだよね、君』
僕達の隠れていた岩を壊してシャムが吹き飛ばされてきた。
ルシフェルに首を掴まれ苦しそうにもがく。
『ねぇ君! 天使の殺し方って知ってる?』
片手でシャムを掴んだまま、ルシフェルは僕に話しかけた。
返事を待つことなく語りだす、いや、初めから返事など求めていないのだ。
『正確には天界に返すだけなんだけどね、魂を完全に消すのは無理だからさ。損傷が酷すぎると天界に強制送還されるんだよね、そうなると数十年は地上に降りられない。だからぁ……一般的にはこれが天使の殺し方』
この世の何よりも美しい微笑みを浮かべてシャムの翼をむしり取る。
胸を裂いて中身を引きずり出し、皮だけの体を踏みつけた。
『見ててよ、もうすぐだから』
母に自慢する無邪気な子供のように、ルシフェルは僕にその残骸を見せた。
赤く染まり原型を留めぬソレは、ゆっくりと光の粒と化して天へと昇った。
『はい、これで終わり。どう? 結構簡単だっただろう?ねぇ……カマエル、君はどうするのかな? さっきからずうっと立ってるだけで、助けようともしなければ私に剣を向けることもしなくなったね。
分かるよ、怖いんだよね? 天使らしくもない''感情''が芽生えちゃったんだよね?』
返り血すらも消える頃、ルシフェルは次に立ち竦んでいたカマエルに手を伸ばす。
そしてゆっくりと首に手をかけ、絞めることなく耳元で囁いた。
『ねぇ……君はこのまま神様に従ってていいの?』
『な、何を言っている! 私は貴様のように裏切ったりはせんぞ!』
『でも神様は君にはなぁんにもしてくれないよ? 君がどれだけ頑張っても、どれだけ褒めて欲しくても、なぁんにも言わない。最初はそれで良かったんだよ、天使に感情なんてなかったから、だけどできちゃったんだからなんとかするべきだよねぇ。でもさぁ、神様がしてくれないから自分で自分の欲を満たすしかないよね?』
『黙れ! 神の御心のままに働くことこそが天使の本懐であり、喜びだ! 私を貴様と同じにするな!』
『あっはは……つまんない子だね』
毒針は光線に打ち消され、カマエルも吹き飛ばされる。
またさっきと同じ行為が繰り返されるのかと直感し、弓に手を伸ばした。
だが、それはマルコシアスに止められた。
『じっとしてて、何か来る。静かに、動かないで』
僕を抱き締めるようにしてそう囁き、僕とアルを庇う。
ルシフェルがカマエルに手をかけようとしたその時、影から無数の槍が現れた。
槍はルシフェルの翼を標本のように地に縫いつけて動きを止める。
『レリエル! やってくれたねぇ、私の翼に傷をつけるなんて!』
影から現れた闇色の天使に向かい、ルシフェルは光線を放つ。
だが闇に紛れたレリエルには掠りもしない。
『まだ夜でもないのに翻弄してくれるねぇ、本っ当に……鬱陶しい!』
『マズいっ! 飛ぶよ、掴まって!』
マルコシアスは服が破れるのも構わず翼を生やし、僕を抱いて空へ舞い上がる。
続いたアルの背に僕を乗せ、七色の炎を盾のように広げた。
その直後これまでとは一線を画す眩さの閃光が走る。
光が収まる頃には何もかもが消えていた。
岩山も、木も、草も、何もない。
ただ赤茶けた大地だけが広がり、そこでルシフェルと二人の天使が対峙していた。
「な、なんですか? 今の」
『何って言われてもねぇ。ルシフェルの初めてのまともな攻撃ってとこかな? ホント、とんっでもないよ。あれでもまだ本気じゃなさそうだし、やっぱり僕には勝ち目ないね。隙を見つけて逃げないと』
ルシフェルは翼に刺さった槍を引き抜き、忌々しげに翼の傷を見た。
天使達は先程の光を防ぐのに精一杯で、ルシフェルの行動を止められなかったのだ。
せっかくの拘束も無駄に終わった。
『ああ、ああ……! ボロボロじゃないか』
ちぎれかけた翼を撫で、わざとらしく嘆く。
『酷い、酷いよ、こんなことするなんて』
『貴方がした事の代償はその程度では払えない』
『煩いぞ! 私がいつ罪を犯した! 私は何も間違えていない、間違っているのはお前らの方だ!』
再生を始めた翼は前以上に禍々しく、そして醜くなっていた。
黒い翼が光を蓄える、あの閃光をまた放とうというのか。
あまりに強力な光に影は消え、レリエルは闇に紛れられない。
光が放たれる直前、何者かがルシフェルを殴り飛ばす。
反動で折れた腕は即座に癒え、再び拳を握った。
『この貸しは高くつきますよ、ゼルク』
『いいから治してろ!』
娯楽の国のあの天使達だ。
地上の天使を呼び集めたと言っていたが、これだけではないだろう。
一つの国に一人や二人は必ず居ると聞いた、この世界にはいくつの国がある? 勝利への道筋が見えてきた。
無知のままに僕は希望を持つ。
『ゼルク、それにラビエルまで、君達は結構人間らしかったよね? なら私に向かってくるなどしないはずだ。私に勝てるわけがないだろう? 神に従順過ぎない君達なら逃げると思っていたよ』
『てめぇとは一回やってみたかったんでね、元天使長さんよ』
『……ゼルクには金を貸していますので、死なれては困りますから』
『ふぅん? 感情的だね、この手で裂いてやりたいくらい羨ましい。私には感情など、意思など、自由など……なかったというのに!』
ルシフェルの顔からはいつの間にか笑みが消えていた、羨望と軽蔑に顔を歪ませており、異常な美しさがそれを歪に引き立てる。
人間のような表情だというのに、その美しさは人のものではない。
その歪さこそがルシフェルを形容する。
『滅ぼしてやる、人間も、天使も、悪魔も! この世の何もかもを消し去って、私が最も優れていると証明してみせる!』
『したら……どうなんだよ!』
天使とは思えない程に泥臭い肉弾戦、やはりルシフェルの方が優勢に見えるが、ゼルクは傷を癒され続けている。
僕にはどちらが勝つのか予測もつかない。
『神は今度こそ私を愛するだろう、私を一番に、私だけを見てくださる!』
『ガキのワガママかよ! 困った天使もいたもんだなぁ! てめぇみてぇな野郎は、ぶん殴って分からせるしかねぇんだよ!』
大きく拳を振りかぶる、ルシフェルはその軌道を予測しガードの為に腕を上げる……はずだった。
ルシフェルの右腕は凍りついていた、いつの間にか接近した新たな天使がそうしたのだろう。
ノーガードでゼルクの拳を顔で受け止めたルシフェルは、凍りついた右腕を自らちぎり落とした。
『よくやったぜシャルギエル! やっぱりお前は最高だ!』
薄氷のように儚げな天使はそんな褒め言葉を聞きもせず、ルシフェルに触れる。
触れた箇所から凍りつき、ルシフェルを氷像に変えた。
『……完遂、帰る』
『そうだな。おいカマエル! 倒したぜ、帰っていいか?』
『待て、報告に上がらねばならない。貴様等も来い』
『偉っそうに、ラビエルの後ろに隠れてたのはどこのどいつだ?』
『う、うるさい!』
天使達は談笑を始めた、背後にはあの氷像がある。
先程まで動いていたとは信じられない、作り物だと言われるのなら信じるだろう。
討伐成功に心の中で歓声を上げる。
『……馬鹿な奴ら』
そんなマルコシアスの呟きは誰の耳にも届かなかった。
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】ガラクタゴミしか召喚出来ないへっぽこ聖女、ゴミを糧にする大精霊達とのんびりスローライフを送る〜追放した王族なんて知らんぷりです!〜
櫛田こころ
ファンタジー
お前なんか、ガラクタ当然だ。
はじめの頃は……依頼者の望み通りのものを召喚出来た、召喚魔法を得意とする聖女・ミラジェーンは……ついに王族から追放を命じられた。
役立たずの聖女の代わりなど、いくらでもいると。
ミラジェーンの召喚魔法では、いつからか依頼の品どころか本当にガラクタもだが『ゴミ』しか召喚出来なくなってしまった。
なので、大人しく城から立ち去る時に……一匹の精霊と出会った。餌を与えようにも、相変わらずゴミしか召喚出来ずに泣いてしまうと……その精霊は、なんとゴミを『食べて』しまった。
美味しい美味しいと絶賛してくれた精霊は……ただの精霊ではなく、精霊王に次ぐ強力な大精霊だとわかり。ミラジェーンを精霊の里に来て欲しいと頼んできたのだ。
追放された聖女の召喚魔法は、実は精霊達には美味しい美味しいご飯だとわかり、のんびり楽しく過ごしていくスローライフストーリーを目指します!!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる