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episode1☆ぬいと映えゴハン
p05 祭壇を築くぬい
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店員さんが水を運んできて、
「予約特典です」
と紙製のコースターを、裏返しの向きで2枚置いて行った。シンタローは予約してないから2人分だ。
ヒデアキが裏返すと赤い髪の毛のイケメンの絵が描かれていた。
「知らないキャラだ」
てっきり千景か碧生の絵のを貰えるものだとばかり思っていた。
「交換してもらえるよ」
と先生が言ってテーブルのすみっこにコースターを置き、メモ用紙を出して「交換希望 千景、碧生」と書いた。何も言ってないのにヒデアキが……というかヒデアキの母が欲しいものはわかったみたいだ。ついでに自分のコースターも並べて置いている。先生の推しも同じなんだろう。
「……ごめんねまだ動揺してる。オフで会ったら知り合いが来たなんて、びっっっくりした」
「いや、さっき俺たちのこと気にせず叫んでたよな。先生どこ行ってもマイペースだな」
とシンタローが呆れている。先生はそれを無視してヒデアキに尋ねた。
「おうちは……大丈夫? なにか困ってない?」
「大丈夫です。警察が探してくれてるんで、僕はあんまりできることが……ない、です」
「……」
「予約特典、今日貰わないと一生手に入らないって言われて。母が帰ってきたとき、あった方がいいかなあって」
最初はのほほんとしていたヒデアキが段々不安になってきている。それを察して先生は、
「で、お兄ちゃんの方は」
と話題の矛先を変えた。
「一応、芸能人になったんでしょ。こんな所で無防備に顔晒してていいの?」
「オレの顔なんて誰も覚えてないッスよ。ライブだったら知り合いいるかもしんねーけど」
「え~? ネットでPVめっちゃ流れてるけど?」
「それ、先生がアニメばっかり見てるからだろ?」
「う……」
シンタローのバンドの曲は夏の深夜アニメのエンディングソングになっていた。音楽事務所が売れ筋の歌手のオープニングとセット売りしたためだ。幸いアニメがそこそこ人気が出てバンドの知名度も上がった。だけどまあ、それは「○○のエンディングの」という枕詞ありきであって、そこから長い間バンドのファンになってくれる人がどれぐらいいるかわからない。それでも自分たちの音楽が「売り物」として成立する手ごたえがあったのは、シンタローにとって嬉しい経験だった。
そういう一端のミュージシャンとして今この場で認識されているわけではないが、シンタローにはあちこちからチラチラと視線が向いている。女ばかりの空間の中で彼はかなり異質だ。
傍らにある「注文用紙」を先生が1枚取って、
「はい、時間もないしメニュー決めよう」
数字を書き入れている。
「キミたち、鶏天プレートとミニパフェとドリンクでいいね?」
「とりてん……渋い食いもん置いてんだなあ」
「鶏天、おじいちゃんちで食べた。あれ美味しかったよね」
とヒデアキがシンタローを見上げた。
「あんまり期待しないでよ。ローカルフードは地元で食べるのに敵うわけないんだから」
と先生が厳しいことを言って、
「でもポスカ揃えるならコレだから」
テーブルにある大きなメニューを見ると千景と碧生の名前もメニューの一部に入れ込んであった。「鵲の橋から天の川に願いを……満月の夜、千景と碧生のとり天プレート」。満月というのは温泉卵がそれを表現しているということらしい。ついでにミニセイロで蒸した野菜付き。これは温泉の熱で野菜を蒸す、一部の温泉地の名物になっている調理法である。プラス、星の形盛った白米。メニューとしては問題ないが、
「とり天の天って天ぷらの天だよな。天の川の天って天ぷらの天じゃないよな」
こじつけの「天」の扱いにシンタローは納得しかねる顔をした。
そういったゴハン系のフードを注文すると、メニュー名に入っているコンビやトリオでデザインされたポストカードが貰える。ミニパフェやドリンクだったらキャラ1人のイラストのカードが付いてくる、というのがこのコラボカフェのルールだった。
ゲームタイトルにStellaと入っているだけあって、星の形をしていたり天体に関係するメニュー名ばかりだ。苦し紛れに捻りだしたようなネーミングも多々あったがそれもまたこういう企画のアジなのだろう。
注文を終えると先生は、
「グッズ買ってくる」
と席を立った。
「僕も」
とヒデアキも立とうとした。するとポコンポコンと手にぬいぐるみが体当たりしてきた。びっくりして、
「動いちゃダメでしょ」
念を送る。
「どうせ誰も見てねえだろ」
「おれもグッズ売り場、行きたい」
というような念が帰ってきた。
ヒデアキはぬい2人をそっと抱えて席を立った。
事前に碧生に渡されていたリストを見ながら望みのものを選ぶ。クッションは確かに大きいけど、重くはないしせっかく来たから買おうかなあとサンプルを抱え上げてみる。
隣の先生はというと銀色の包みを数個手に取って、
「とりあえず4個……いや、6個ぐらい買っとこうワンチャン自引きしたいし……!」
ブツブツ言っている。先生の睨んでいるカゴはデフォルメイラストの缶バッジらしくて値札には大きく「ランダム」と書いてあった。
「これって、ガチャみたいな感じ?」
「そうだよ。でも自分の手で選ぶからもっと責任がある感じがする」
だんだんわかってきたのは、高瀬先生もやっぱり千景と碧生の兄弟が推し、ということのようだ。
「おーい」
とシンタローが椅子に座ったまま呼んだ。
「コースター交換していいか」
女の人が2人、コースターを持ってシンタローの前にいる。先生が、
「いいけど、兄弟両方揃えてよね」
と真剣な顔で言葉を返した。
そのあと、先生の缶バッジ「開封の儀」は最後に千景が出て、
「っしゃあ!」
と力強いガッツポーズで終了した。そして、
「じゃあちょっと碧生を求める旅に出てくるから」
他のテーブルに交換希望が出ているのを狙って、何がなんでも碧生の缶バッジも手に入れる気らしい。
先生が交換に夢中になっている間にメニューがいっぺんに全部運ばれてきた。
「いまのうちに撮ろう」
とヒデアキは千景と碧生にコソコソと呼びかけた。
「いや、待て。さっき買ったグッズ全部並べろ。こういうのは迫力が大事だ」
「先生もぬいを持ってるはずだ。そいつらにも参加させて、祭壇はできるだけ高く広く作れ」
千景と碧生から指示が出される。
「早くしねーとアイスが溶けるぞー」
シンタローがパフェの心配をしている。ゴハンと一緒に来てしまったからいずれにしろ溶ける運命にあるのだ。なかなか忙しいカフェタイムだ。
先生が碧生缶バッジをゲットして上機嫌で戻ってきて、彼女のぬいやグッズも盛大に盛って「祭壇」の写真をいろんな角度から念入りに撮ったあとようやく3人は、
「いただきます」
と食事に手をつけた。
鶏天が懐かしくて美味しかったけど、でもやっぱり途中でヒデアキの箸は止まってしまった。シンタローが、
「米食えないんならアイス食え」
とガラスの器をヒデアキの目の前に置く。
「大丈夫? お水もらおうか? 温かいのの方がいい?」
と心配してくれる先生はやっぱり先生で、楽しみにきたのに気をつかわせてしまってなんだか申し訳なくなった。
ちなみに「祭壇」のために出てきた先生のぬいは、ヒデアキが連れてきた千景ぬいと碧生ぬいがコミュニケーションを試みても喋ったり動いたりする様子はなかった。
食事が終わると碧生が熱望していた「ぬい撮りスポット」に行けそうなタイミングが巡ってきた。
「予約特典です」
と紙製のコースターを、裏返しの向きで2枚置いて行った。シンタローは予約してないから2人分だ。
ヒデアキが裏返すと赤い髪の毛のイケメンの絵が描かれていた。
「知らないキャラだ」
てっきり千景か碧生の絵のを貰えるものだとばかり思っていた。
「交換してもらえるよ」
と先生が言ってテーブルのすみっこにコースターを置き、メモ用紙を出して「交換希望 千景、碧生」と書いた。何も言ってないのにヒデアキが……というかヒデアキの母が欲しいものはわかったみたいだ。ついでに自分のコースターも並べて置いている。先生の推しも同じなんだろう。
「……ごめんねまだ動揺してる。オフで会ったら知り合いが来たなんて、びっっっくりした」
「いや、さっき俺たちのこと気にせず叫んでたよな。先生どこ行ってもマイペースだな」
とシンタローが呆れている。先生はそれを無視してヒデアキに尋ねた。
「おうちは……大丈夫? なにか困ってない?」
「大丈夫です。警察が探してくれてるんで、僕はあんまりできることが……ない、です」
「……」
「予約特典、今日貰わないと一生手に入らないって言われて。母が帰ってきたとき、あった方がいいかなあって」
最初はのほほんとしていたヒデアキが段々不安になってきている。それを察して先生は、
「で、お兄ちゃんの方は」
と話題の矛先を変えた。
「一応、芸能人になったんでしょ。こんな所で無防備に顔晒してていいの?」
「オレの顔なんて誰も覚えてないッスよ。ライブだったら知り合いいるかもしんねーけど」
「え~? ネットでPVめっちゃ流れてるけど?」
「それ、先生がアニメばっかり見てるからだろ?」
「う……」
シンタローのバンドの曲は夏の深夜アニメのエンディングソングになっていた。音楽事務所が売れ筋の歌手のオープニングとセット売りしたためだ。幸いアニメがそこそこ人気が出てバンドの知名度も上がった。だけどまあ、それは「○○のエンディングの」という枕詞ありきであって、そこから長い間バンドのファンになってくれる人がどれぐらいいるかわからない。それでも自分たちの音楽が「売り物」として成立する手ごたえがあったのは、シンタローにとって嬉しい経験だった。
そういう一端のミュージシャンとして今この場で認識されているわけではないが、シンタローにはあちこちからチラチラと視線が向いている。女ばかりの空間の中で彼はかなり異質だ。
傍らにある「注文用紙」を先生が1枚取って、
「はい、時間もないしメニュー決めよう」
数字を書き入れている。
「キミたち、鶏天プレートとミニパフェとドリンクでいいね?」
「とりてん……渋い食いもん置いてんだなあ」
「鶏天、おじいちゃんちで食べた。あれ美味しかったよね」
とヒデアキがシンタローを見上げた。
「あんまり期待しないでよ。ローカルフードは地元で食べるのに敵うわけないんだから」
と先生が厳しいことを言って、
「でもポスカ揃えるならコレだから」
テーブルにある大きなメニューを見ると千景と碧生の名前もメニューの一部に入れ込んであった。「鵲の橋から天の川に願いを……満月の夜、千景と碧生のとり天プレート」。満月というのは温泉卵がそれを表現しているということらしい。ついでにミニセイロで蒸した野菜付き。これは温泉の熱で野菜を蒸す、一部の温泉地の名物になっている調理法である。プラス、星の形盛った白米。メニューとしては問題ないが、
「とり天の天って天ぷらの天だよな。天の川の天って天ぷらの天じゃないよな」
こじつけの「天」の扱いにシンタローは納得しかねる顔をした。
そういったゴハン系のフードを注文すると、メニュー名に入っているコンビやトリオでデザインされたポストカードが貰える。ミニパフェやドリンクだったらキャラ1人のイラストのカードが付いてくる、というのがこのコラボカフェのルールだった。
ゲームタイトルにStellaと入っているだけあって、星の形をしていたり天体に関係するメニュー名ばかりだ。苦し紛れに捻りだしたようなネーミングも多々あったがそれもまたこういう企画のアジなのだろう。
注文を終えると先生は、
「グッズ買ってくる」
と席を立った。
「僕も」
とヒデアキも立とうとした。するとポコンポコンと手にぬいぐるみが体当たりしてきた。びっくりして、
「動いちゃダメでしょ」
念を送る。
「どうせ誰も見てねえだろ」
「おれもグッズ売り場、行きたい」
というような念が帰ってきた。
ヒデアキはぬい2人をそっと抱えて席を立った。
事前に碧生に渡されていたリストを見ながら望みのものを選ぶ。クッションは確かに大きいけど、重くはないしせっかく来たから買おうかなあとサンプルを抱え上げてみる。
隣の先生はというと銀色の包みを数個手に取って、
「とりあえず4個……いや、6個ぐらい買っとこうワンチャン自引きしたいし……!」
ブツブツ言っている。先生の睨んでいるカゴはデフォルメイラストの缶バッジらしくて値札には大きく「ランダム」と書いてあった。
「これって、ガチャみたいな感じ?」
「そうだよ。でも自分の手で選ぶからもっと責任がある感じがする」
だんだんわかってきたのは、高瀬先生もやっぱり千景と碧生の兄弟が推し、ということのようだ。
「おーい」
とシンタローが椅子に座ったまま呼んだ。
「コースター交換していいか」
女の人が2人、コースターを持ってシンタローの前にいる。先生が、
「いいけど、兄弟両方揃えてよね」
と真剣な顔で言葉を返した。
そのあと、先生の缶バッジ「開封の儀」は最後に千景が出て、
「っしゃあ!」
と力強いガッツポーズで終了した。そして、
「じゃあちょっと碧生を求める旅に出てくるから」
他のテーブルに交換希望が出ているのを狙って、何がなんでも碧生の缶バッジも手に入れる気らしい。
先生が交換に夢中になっている間にメニューがいっぺんに全部運ばれてきた。
「いまのうちに撮ろう」
とヒデアキは千景と碧生にコソコソと呼びかけた。
「いや、待て。さっき買ったグッズ全部並べろ。こういうのは迫力が大事だ」
「先生もぬいを持ってるはずだ。そいつらにも参加させて、祭壇はできるだけ高く広く作れ」
千景と碧生から指示が出される。
「早くしねーとアイスが溶けるぞー」
シンタローがパフェの心配をしている。ゴハンと一緒に来てしまったからいずれにしろ溶ける運命にあるのだ。なかなか忙しいカフェタイムだ。
先生が碧生缶バッジをゲットして上機嫌で戻ってきて、彼女のぬいやグッズも盛大に盛って「祭壇」の写真をいろんな角度から念入りに撮ったあとようやく3人は、
「いただきます」
と食事に手をつけた。
鶏天が懐かしくて美味しかったけど、でもやっぱり途中でヒデアキの箸は止まってしまった。シンタローが、
「米食えないんならアイス食え」
とガラスの器をヒデアキの目の前に置く。
「大丈夫? お水もらおうか? 温かいのの方がいい?」
と心配してくれる先生はやっぱり先生で、楽しみにきたのに気をつかわせてしまってなんだか申し訳なくなった。
ちなみに「祭壇」のために出てきた先生のぬいは、ヒデアキが連れてきた千景ぬいと碧生ぬいがコミュニケーションを試みても喋ったり動いたりする様子はなかった。
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