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潜伏期
45.★
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何故か行くと告げてしまっていた。塾とはいえ流石にその期間は僅かに休みがあるからというのも理由だったが、本当は次第にアキコ自身に違う意図で興味が強くなっている。アキコが日々どんな場所で暮らして日々どんな顔で過ごしているのか、そんな当たり前の事をシュンイチは知りたくなっているのだ。
自分の前では大人しく可愛いだけでなく淫靡で府設楽な彼女が、どんな風に普段を過ごしているのか。
その興味はシュンイチ自身が、アキコという女性に本気で惹かれているということなのだった。そんなことは言わなくとも既に最初から分かっているが、アキコは何度逢瀬を重ねてもそれに関して触れることもなければ問いかけても来ない。自分の事が好きなの?と当然の女なら聞くだろうと思うのに、アキコは全くそれを聞かない。それはシュンイチのことを便宜上の恋人だと、アキコが考えているからだとシュンイチは思うのだ。ただ調教してくれる相手だから、便宜上は彼女と呼ぶのも別に気にしてない。もしかしたらアキコには日常に普通の彼氏がちゃんと存在しているかもしれないとも実は思うのは、何しろアキコの生活パターンはシュンイチにはまるで理解できないからだ。本当にアキコがいう通りに日々働いているのだとしたら、いつ遊んだり休んだりするのかまるで想像できない。
「ヤネちゃん、ねぇさん今度いつくるの?」
「あ?何で。」
「ねぇさん来たら、ヤネちゃんとこ遊びに行くからさぁ。」
「何でだよ。」
その問いにコバヤカワやコイズミが、平然とアキコはとても可愛いし料理が旨いからと言う。眉をしかめ来ても会わせないとシュンイチが言うと、二人はケチと声を揃える始末だ。
毎月部屋を隅々までアキコが綺麗にしてくれ、丁寧に洗濯もしてくれるからなのか友人の来る頻度が格段に増えたのにはシュンイチも気がついていた。それに偶々でもアキコがいる時に部屋に来れば、アキコは別に気にした風でもなく当然みたいに料理を増やして友人にまで振る舞う事も出来るのだ。
「小さくて可愛いしさぁ、でもオッパイ超大きいし、最高だよねぇ。」
「チンポ挟んで貰った?パイずりした?ヤネちゃん。ねぇさんのオッパイどれくらいなの?」
なんで二人がアキコをねぇさんなんて呼ぶのか分からないが、EだFだと騒ぎたて下ネタにされるのが不快なのは不思議だった。今までの彼女なら当然のようにシュンイチもこの話に加われたのだが、アキコはそんな下ネタには勿体ない程淫らにシュンイチの欲望を満たす女なのだ。
自分達が今何気なく使っているテーブルに、全裸で拘束されていたアキコの淫らな姿をふと頭に浮かべる。
※※※
ただそれは以前からSM小説では定番で、四肢を固定され口枷・膣に張り型まで入れて震えているアキコに我慢が出来なかったのだ。見るだけで興奮するその姿に後何をしてやれるかと、無防備に広げられた足の間を興奮に涎を垂らさんばかりの視線で見下ろす。
エロい…………小説みたいだ…………
ヒクヒクしているベルトで固定された張り型の上に充血した陰核と固くなった乳首。それを実は全て木製の洗濯バサミで責め立てて、その三点を糸でくびりだし繋ぐなんて小説をシュンイチは好んでいるなんてアキコは知りもしない。
「ひぐっ!!うぅ!うーっ!」
悲鳴をあげることも出来ずに両方の乳首に洗濯バサミを飾り付けて、後は陰核だけなのだがアキコの慎ましやかな陰核は洗濯バサミなんかはまだ無理で何度も摘まんで擦り立ててやる。
「あう!!あうぅ!!」
興奮しすぎて一度射精してしまったのを隠すためにコンビニに出ることにしたが、その前に身動きのとれないアキコの陰核をしつけ糸でくびりだしたのは最高によくて。偶々手元にあったメンソールのリップクリームを塗りつけたのも、なおのこと興奮を煽ってくれた。
ほんの五分ほどで家に戻ってみたら口枷をはめてマンコを太い張り型で塞がれて、真っ赤に膨れた陰核を糸でくびり出され乳首をキツく責められながら失神していたアキコ。ぐったり弛緩した体は普段は白い肌が薄く薔薇色になっていて、粘膜は完全に充血して深紅に染まり淫靡だった。腰のベルトを外して張り型を引き抜くと、ヌポ……ンッと素晴らしい音をたてて、しかも膣は張り型との間に淫らに白濁の糸をひく。覗き込めば開いた膣が奥までヒクヒクと誘うように淫らに蠢いていて、思わず生唾が溢れてくる眺めだった。
グチュ…………
「ん、ひ……ぅ」
本当はアキコの分も買ってあったアイスバーをマンコに捩じ込んでみたのは、何気ない悪戯と興味だった。まだ意識を失ったままなのに喘ぎめいた呻き声を上げて、キュウキュウとアイスを締め付け溶かし出している膣の光景は凄まじい淫らさだった。
舐めたい……。
思わず口を押し当てて、甘く溶ける膣を舐めて蜜を啜る。糸にくびり出されて硬く充血した陰核を強く吸い上げ舐めると、膣が痙攣して熱に蕩けたアイスが吐き出されてドロドロと股間を滴り落ちる。
「んん、んう……ふうぅん……」
彼女が意識を失っているのをいいことに、気を失ったまま腰をくねらせよがり蜜を滴らせる膣や陰核をベロベロと夢中で顔を埋めて舐め回す。シュンイチはそんなことは今までしたことがないし、したいと思ったこともないし、今後もしたとは話すこともできない行動。それでもまるで脳髄まで洗脳されたように、夢中でアキコの股間を舐め啜る。
「んぅぅ!ふぅうんっ!んふぅん!」
無意識でもビクビクと絶頂を繰り返しているのが、舐め啜る舌の先に直に感じられてより興奮する。
そしてアイスが無くなると興奮のままに、意識のないアキコを思う存分怒張を捩じ込み犯していた。柔らかな乳房を両手で握りつぶしてガツガツと腰をふり獣になって犯してやると、キツくネットリと絡み付きうねりながらチンポを締め付ける極上の膣。ドプドプと後から後から淫汁が溢れ垂れ流されて、冷たく熱い膣に怒張を捩じ込み突きこむ度にプシュップシュッと音をたてて歓喜の潮を吹き出す。物語で興奮した事があるが現実で意識のない筈の体が犯されて痙攣しながら震える様は最高に淫らでよかった。
※※※
「ヤネちゃん、思い出しマラーっ!どんなエッチしてんだよ!腹立つーぅ!」
我に返ると二人が揶揄する通り、シュンイチの陰茎が硬く起ち始めていた。指摘されたのは腹立たしいが、この二人はアキコのあの姿を知らないし教えてやる気もないし、あれは自分のものだとも思う。だからそう考えると同時に、普段のアキコの事をもっと知りたいと思うのだ。
看護師で働く彼女はどんな様子なのか。
普段の姿はどんな風なのか。
家でどんな姿で過ごしているのか。
だから、彼女の家に行ってみたいと思ったのだ。
もしかして、それを知ったらアキコが本当に自分に惚れる方法がわかるかもしれない。そんなことを考えて今から向かう先に電話をかける。
『…………はぃ…………。』
ボンヤリと眠っていた様子の声が、少しだけ不機嫌そうに返事をして失敗したなと思う。アキコの仕事と自分の生活は全く違って、普通なら起きている時間にもアキコは眠っていることがあるのだ。正直看護師ってこんな滅茶苦茶な生活してて、よく働いてられると思うくらい不規則で理解できない。
「ごめん……………、仕事終わってた?」
寝入りばなだったのかアキコの反応は何時もよりはるかに鈍い。まだ眠っているか再び眠ってしまったように電話口の反応が遠退いて、シュンイチは失敗したなとともう一度考える。
『……何……?』
こんな風に不機嫌そうに話すこともあるのかと少しだけ驚きもする。アキコは何時も穏やかでオットリした感じで話すから、こんな風に不機嫌に聞こえること自体が実は珍しい。もう少し寝ないと事故を起こすと寝ぼけたような声で言うのに、そうか彼女は自分を迎えに車で来ると行ったんだと改めて思い出していた。それに不機嫌なのは緊張のせいもあるのだろうと気がついて、電話を切って新幹線に乗る自分まで妙な緊張感に飲まれてしまった。
新幹線から降りると空気が違う。
自分が知っている空気とは質の違う、温度の少し低くヒヤリと肌を舐める空気。
まるでアキコの肌のようだなと無意識に、彼女の事を思い出す。ホームを降りて改札に視線を向けると、何時もより軽装のアキコが手を上げて柔らかな笑顔を浮かべていた。顔色が悪い気がするのは寝不足なのかと危惧してしまう程色の白い顔に、思わず歩み寄った途端に手を伸ばすとアキコは少し驚いた様子だ。
「電車……平気だった?」
「少し酔った。」
それでも真っ先に聞くのは、シュンイチの事なのはアキコらしい。でも手に触れた肌はヒヤリと冷たくて滑らかで心配もしているのに、触れた途端に淫らな素肌を思い出させて腹の奥から欲望が沸き上がる。傍目に見れば普通の恋人同士が再会を喜んでいちゃついているように見えるだろうが、シュンイチの本心は今すぐ服を引き裂き組み敷き乱暴に人前で犯してやりたい欲望を感じるのだ。それに気がつかないのか首を傾げるアキコに、何故か今度は口づけてみたくなる。
そういえば、普通にキスはしたことがない。
でも一瞬のタイミングを逃したせいで、アキコはシュンイチの手を引いて歩き出していた。アキコから手を引くなんて余りないことで、先を歩く黒髪を横に束ねて覗く項が少し恥ずかしいのか赤くなっている気がする。
運転は寝不足とは思えないほど、丁寧でアキコらしかった。
夏の青葉が目にしみるように青空と鮮やかなコントラストを作る道を抜け、もうアキコの家までの行程も四分の一という辺りで不意に乳白色の霧が目の前からにじり寄ってくるのに気がつく。アキコは気にした風でもなく当然みたいにライトを点灯して速度を落とす様子に、慣れた者にはこの現象はたいしたことの無いもののようだ。でも同乗者にはにじり寄ってくる明白な乳白色の霧の壁は、まるで映画か作り物のように見える。
「…アキ……………何これ?」
「ん?何……?」
「凄くはっきり霧が、境界線作ってたよ……?…………アキ。」
あぁそうかとアキコは思い出したように、緩く減速しながら口を開く。霧に入ると視界は極端に狭まり二十メートルも見えない乳白色の世界だった。
「山瀬。今日は少し午前が……温度が高かったからでたんだと思う。……珍しい訳ではないよ。」
「へぇ~これが?教科書では教えるけどこんなに分かりやすい現象なんだ。」
日中の気温で暖まった陸地に海からの湿った冷たい風が当たって濃い霧を起こす。その霧は温度差で生じているせいか境界線が割合ハッキリしているので、突然霧の壁に突っ込んだような感覚に陥ることもある。夕方近くに海辺から発生した霧がそのまま風に乗って山際まで到達するこの現象は余り珍しいものでもなく、アキコの暮らすその土地ではよく起こる現象だ。これが起きると外気温も少し下がるので、夜気に変わる頃には外気はひんやりしたものになる。
「面白いなぁ…………ホラー映画みたいだ。」
「そう?もっと下に行くともっと濃くなるよ?」
霧のまだ残る少し肌寒い夜気の中で、二人で並んで夜空に半分霞がかった花火を見上げた。幻想的な花火はまるで異世界みたいで、感嘆しながら手を繋いでアキコの部屋まで戻る。途中ワンルームタイプとはいえ看護師が住む寮の階段で、間の悪い事に同期の看護師と鉢合わせしてアキコはお互いに決まり悪そうに会釈をしたりする。本当は男子禁制なのとコッソリ肩をすくめ当たり前のような日常を垣間見せ、夕食を準備しながら物珍しそうに室内を見回すシュンイチの姿に気がついた。
「どうかした?」
「あんまりぬいぐるみとかないんだなーと思って。」
そういわれると、アキコの部屋は同世代の女の子にしてみれば簡素だ。ドレッサーもないし大きな家具といえば机と本棚とベットくらいなもので、箪笥もないし、勿論ぬいぐるみはあるが最小限のものしかない。女の子らしい色合いのものは確かに目に見えるほど持っていない。それはシュンイチが今まで付き合った相手の、部屋から女子力アピールに一番力が入っている部屋とはまるで違う。
「…………そう、かな?」
「本が多いね。」
「それほどでもないと思うけど……殆ど本は実家に置いてるから。」
今まで考えたことのない指摘に彼女はそう答える。定住できる場所なら好きなものを集めるだろうが、寮ではいつか出て行かなければいけないし地方公務員である自分には転勤の可能性もある。引越しのたびに山のような荷物をかかえるのは嫌だという考えもどこかにあったと思うと答えるとシュンイチは納得したみたいだ。
翌日は海を見ながら南に向かって、少し観光しながら温泉宿へ行く予定だと話す。
自分の前では大人しく可愛いだけでなく淫靡で府設楽な彼女が、どんな風に普段を過ごしているのか。
その興味はシュンイチ自身が、アキコという女性に本気で惹かれているということなのだった。そんなことは言わなくとも既に最初から分かっているが、アキコは何度逢瀬を重ねてもそれに関して触れることもなければ問いかけても来ない。自分の事が好きなの?と当然の女なら聞くだろうと思うのに、アキコは全くそれを聞かない。それはシュンイチのことを便宜上の恋人だと、アキコが考えているからだとシュンイチは思うのだ。ただ調教してくれる相手だから、便宜上は彼女と呼ぶのも別に気にしてない。もしかしたらアキコには日常に普通の彼氏がちゃんと存在しているかもしれないとも実は思うのは、何しろアキコの生活パターンはシュンイチにはまるで理解できないからだ。本当にアキコがいう通りに日々働いているのだとしたら、いつ遊んだり休んだりするのかまるで想像できない。
「ヤネちゃん、ねぇさん今度いつくるの?」
「あ?何で。」
「ねぇさん来たら、ヤネちゃんとこ遊びに行くからさぁ。」
「何でだよ。」
その問いにコバヤカワやコイズミが、平然とアキコはとても可愛いし料理が旨いからと言う。眉をしかめ来ても会わせないとシュンイチが言うと、二人はケチと声を揃える始末だ。
毎月部屋を隅々までアキコが綺麗にしてくれ、丁寧に洗濯もしてくれるからなのか友人の来る頻度が格段に増えたのにはシュンイチも気がついていた。それに偶々でもアキコがいる時に部屋に来れば、アキコは別に気にした風でもなく当然みたいに料理を増やして友人にまで振る舞う事も出来るのだ。
「小さくて可愛いしさぁ、でもオッパイ超大きいし、最高だよねぇ。」
「チンポ挟んで貰った?パイずりした?ヤネちゃん。ねぇさんのオッパイどれくらいなの?」
なんで二人がアキコをねぇさんなんて呼ぶのか分からないが、EだFだと騒ぎたて下ネタにされるのが不快なのは不思議だった。今までの彼女なら当然のようにシュンイチもこの話に加われたのだが、アキコはそんな下ネタには勿体ない程淫らにシュンイチの欲望を満たす女なのだ。
自分達が今何気なく使っているテーブルに、全裸で拘束されていたアキコの淫らな姿をふと頭に浮かべる。
※※※
ただそれは以前からSM小説では定番で、四肢を固定され口枷・膣に張り型まで入れて震えているアキコに我慢が出来なかったのだ。見るだけで興奮するその姿に後何をしてやれるかと、無防備に広げられた足の間を興奮に涎を垂らさんばかりの視線で見下ろす。
エロい…………小説みたいだ…………
ヒクヒクしているベルトで固定された張り型の上に充血した陰核と固くなった乳首。それを実は全て木製の洗濯バサミで責め立てて、その三点を糸でくびりだし繋ぐなんて小説をシュンイチは好んでいるなんてアキコは知りもしない。
「ひぐっ!!うぅ!うーっ!」
悲鳴をあげることも出来ずに両方の乳首に洗濯バサミを飾り付けて、後は陰核だけなのだがアキコの慎ましやかな陰核は洗濯バサミなんかはまだ無理で何度も摘まんで擦り立ててやる。
「あう!!あうぅ!!」
興奮しすぎて一度射精してしまったのを隠すためにコンビニに出ることにしたが、その前に身動きのとれないアキコの陰核をしつけ糸でくびりだしたのは最高によくて。偶々手元にあったメンソールのリップクリームを塗りつけたのも、なおのこと興奮を煽ってくれた。
ほんの五分ほどで家に戻ってみたら口枷をはめてマンコを太い張り型で塞がれて、真っ赤に膨れた陰核を糸でくびり出され乳首をキツく責められながら失神していたアキコ。ぐったり弛緩した体は普段は白い肌が薄く薔薇色になっていて、粘膜は完全に充血して深紅に染まり淫靡だった。腰のベルトを外して張り型を引き抜くと、ヌポ……ンッと素晴らしい音をたてて、しかも膣は張り型との間に淫らに白濁の糸をひく。覗き込めば開いた膣が奥までヒクヒクと誘うように淫らに蠢いていて、思わず生唾が溢れてくる眺めだった。
グチュ…………
「ん、ひ……ぅ」
本当はアキコの分も買ってあったアイスバーをマンコに捩じ込んでみたのは、何気ない悪戯と興味だった。まだ意識を失ったままなのに喘ぎめいた呻き声を上げて、キュウキュウとアイスを締め付け溶かし出している膣の光景は凄まじい淫らさだった。
舐めたい……。
思わず口を押し当てて、甘く溶ける膣を舐めて蜜を啜る。糸にくびり出されて硬く充血した陰核を強く吸い上げ舐めると、膣が痙攣して熱に蕩けたアイスが吐き出されてドロドロと股間を滴り落ちる。
「んん、んう……ふうぅん……」
彼女が意識を失っているのをいいことに、気を失ったまま腰をくねらせよがり蜜を滴らせる膣や陰核をベロベロと夢中で顔を埋めて舐め回す。シュンイチはそんなことは今までしたことがないし、したいと思ったこともないし、今後もしたとは話すこともできない行動。それでもまるで脳髄まで洗脳されたように、夢中でアキコの股間を舐め啜る。
「んぅぅ!ふぅうんっ!んふぅん!」
無意識でもビクビクと絶頂を繰り返しているのが、舐め啜る舌の先に直に感じられてより興奮する。
そしてアイスが無くなると興奮のままに、意識のないアキコを思う存分怒張を捩じ込み犯していた。柔らかな乳房を両手で握りつぶしてガツガツと腰をふり獣になって犯してやると、キツくネットリと絡み付きうねりながらチンポを締め付ける極上の膣。ドプドプと後から後から淫汁が溢れ垂れ流されて、冷たく熱い膣に怒張を捩じ込み突きこむ度にプシュップシュッと音をたてて歓喜の潮を吹き出す。物語で興奮した事があるが現実で意識のない筈の体が犯されて痙攣しながら震える様は最高に淫らでよかった。
※※※
「ヤネちゃん、思い出しマラーっ!どんなエッチしてんだよ!腹立つーぅ!」
我に返ると二人が揶揄する通り、シュンイチの陰茎が硬く起ち始めていた。指摘されたのは腹立たしいが、この二人はアキコのあの姿を知らないし教えてやる気もないし、あれは自分のものだとも思う。だからそう考えると同時に、普段のアキコの事をもっと知りたいと思うのだ。
看護師で働く彼女はどんな様子なのか。
普段の姿はどんな風なのか。
家でどんな姿で過ごしているのか。
だから、彼女の家に行ってみたいと思ったのだ。
もしかして、それを知ったらアキコが本当に自分に惚れる方法がわかるかもしれない。そんなことを考えて今から向かう先に電話をかける。
『…………はぃ…………。』
ボンヤリと眠っていた様子の声が、少しだけ不機嫌そうに返事をして失敗したなと思う。アキコの仕事と自分の生活は全く違って、普通なら起きている時間にもアキコは眠っていることがあるのだ。正直看護師ってこんな滅茶苦茶な生活してて、よく働いてられると思うくらい不規則で理解できない。
「ごめん……………、仕事終わってた?」
寝入りばなだったのかアキコの反応は何時もよりはるかに鈍い。まだ眠っているか再び眠ってしまったように電話口の反応が遠退いて、シュンイチは失敗したなとともう一度考える。
『……何……?』
こんな風に不機嫌そうに話すこともあるのかと少しだけ驚きもする。アキコは何時も穏やかでオットリした感じで話すから、こんな風に不機嫌に聞こえること自体が実は珍しい。もう少し寝ないと事故を起こすと寝ぼけたような声で言うのに、そうか彼女は自分を迎えに車で来ると行ったんだと改めて思い出していた。それに不機嫌なのは緊張のせいもあるのだろうと気がついて、電話を切って新幹線に乗る自分まで妙な緊張感に飲まれてしまった。
新幹線から降りると空気が違う。
自分が知っている空気とは質の違う、温度の少し低くヒヤリと肌を舐める空気。
まるでアキコの肌のようだなと無意識に、彼女の事を思い出す。ホームを降りて改札に視線を向けると、何時もより軽装のアキコが手を上げて柔らかな笑顔を浮かべていた。顔色が悪い気がするのは寝不足なのかと危惧してしまう程色の白い顔に、思わず歩み寄った途端に手を伸ばすとアキコは少し驚いた様子だ。
「電車……平気だった?」
「少し酔った。」
それでも真っ先に聞くのは、シュンイチの事なのはアキコらしい。でも手に触れた肌はヒヤリと冷たくて滑らかで心配もしているのに、触れた途端に淫らな素肌を思い出させて腹の奥から欲望が沸き上がる。傍目に見れば普通の恋人同士が再会を喜んでいちゃついているように見えるだろうが、シュンイチの本心は今すぐ服を引き裂き組み敷き乱暴に人前で犯してやりたい欲望を感じるのだ。それに気がつかないのか首を傾げるアキコに、何故か今度は口づけてみたくなる。
そういえば、普通にキスはしたことがない。
でも一瞬のタイミングを逃したせいで、アキコはシュンイチの手を引いて歩き出していた。アキコから手を引くなんて余りないことで、先を歩く黒髪を横に束ねて覗く項が少し恥ずかしいのか赤くなっている気がする。
運転は寝不足とは思えないほど、丁寧でアキコらしかった。
夏の青葉が目にしみるように青空と鮮やかなコントラストを作る道を抜け、もうアキコの家までの行程も四分の一という辺りで不意に乳白色の霧が目の前からにじり寄ってくるのに気がつく。アキコは気にした風でもなく当然みたいにライトを点灯して速度を落とす様子に、慣れた者にはこの現象はたいしたことの無いもののようだ。でも同乗者にはにじり寄ってくる明白な乳白色の霧の壁は、まるで映画か作り物のように見える。
「…アキ……………何これ?」
「ん?何……?」
「凄くはっきり霧が、境界線作ってたよ……?…………アキ。」
あぁそうかとアキコは思い出したように、緩く減速しながら口を開く。霧に入ると視界は極端に狭まり二十メートルも見えない乳白色の世界だった。
「山瀬。今日は少し午前が……温度が高かったからでたんだと思う。……珍しい訳ではないよ。」
「へぇ~これが?教科書では教えるけどこんなに分かりやすい現象なんだ。」
日中の気温で暖まった陸地に海からの湿った冷たい風が当たって濃い霧を起こす。その霧は温度差で生じているせいか境界線が割合ハッキリしているので、突然霧の壁に突っ込んだような感覚に陥ることもある。夕方近くに海辺から発生した霧がそのまま風に乗って山際まで到達するこの現象は余り珍しいものでもなく、アキコの暮らすその土地ではよく起こる現象だ。これが起きると外気温も少し下がるので、夜気に変わる頃には外気はひんやりしたものになる。
「面白いなぁ…………ホラー映画みたいだ。」
「そう?もっと下に行くともっと濃くなるよ?」
霧のまだ残る少し肌寒い夜気の中で、二人で並んで夜空に半分霞がかった花火を見上げた。幻想的な花火はまるで異世界みたいで、感嘆しながら手を繋いでアキコの部屋まで戻る。途中ワンルームタイプとはいえ看護師が住む寮の階段で、間の悪い事に同期の看護師と鉢合わせしてアキコはお互いに決まり悪そうに会釈をしたりする。本当は男子禁制なのとコッソリ肩をすくめ当たり前のような日常を垣間見せ、夕食を準備しながら物珍しそうに室内を見回すシュンイチの姿に気がついた。
「どうかした?」
「あんまりぬいぐるみとかないんだなーと思って。」
そういわれると、アキコの部屋は同世代の女の子にしてみれば簡素だ。ドレッサーもないし大きな家具といえば机と本棚とベットくらいなもので、箪笥もないし、勿論ぬいぐるみはあるが最小限のものしかない。女の子らしい色合いのものは確かに目に見えるほど持っていない。それはシュンイチが今まで付き合った相手の、部屋から女子力アピールに一番力が入っている部屋とはまるで違う。
「…………そう、かな?」
「本が多いね。」
「それほどでもないと思うけど……殆ど本は実家に置いてるから。」
今まで考えたことのない指摘に彼女はそう答える。定住できる場所なら好きなものを集めるだろうが、寮ではいつか出て行かなければいけないし地方公務員である自分には転勤の可能性もある。引越しのたびに山のような荷物をかかえるのは嫌だという考えもどこかにあったと思うと答えるとシュンイチは納得したみたいだ。
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