鮮明な月

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間章 ソノサキの合間の話

間話71.いいから。

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ここのところ日々成長著しく、否応なしに格段に男振りが増している。そんな風に相手を評価するのは、惚れた自分の欲目というものなのだろうか…………そんな風に榊恭平はキッチンに立つ我が家のイケメンを頬杖をついて眺めながら思う。というのも二十歳を向かえて念願叶って正式に榊姓に名を変えた榊仁聖は、ここ最近また一皮剥けたようにガラリと男振りを増して印象を塗り替えている。

元々さぁ猫ッ毛の天パだったから、そこら辺って適当だったんだよねー。

ヘラッとそういって笑った仁聖は、知らなかったのだが本気で自分の髪に関しては適当を極めていた。何しろマトモな美容室どころか千円カットなんて10分カットなんて安価なやつを利用したり、時には面倒だから自分で切ったりしていたというのだ。

は?自分で?

今時どう言うこと?と流石に思うが、適当にしても猫ッ毛の天然パーマだからある程度纏まっていたので、これでいいかなーとまるで気にしていなかったという。ある意味それでここまでこれたのには、恭平もちょっと凄いなと関心すらしてしまう。
ただし藤咲信夫に何気なく美容室は何処に通っているのかと問われて素直にそう話したら、『お前!そこに座れ!!』と事務所で正座させられ真顔で説教されたのだと仁聖は苦笑いしていた。実は恭平もそこまでとは思っていなかったので、仁聖の話を聞いて『何だと?!』と呆気にとられたのはここだけの話し。それで藤咲お薦めの美容師に手入れして貰えることになったのだから、結果的にはよしとすることにした(これ迄確かに仁聖が美容室に行くって話しは聞いたことかなかったけれど、考えたらそう言うものを指摘したり教えたりするのは大概は身近な家族で、家族がするのを真似したりしていくのが普通だ。これ迄は仁聖の素地がいいから大きな問題にならなかっただけで、実はこんなことがまだ幾つもあるのかもしれない。これ迄は気がつかずに流してきたことが他にあるのかもとちょっと恭平が不安を覚えたのは事実で、恭平は今更ながら仁聖にあれは?これは?と問いただす羽目になった。衣類は最近バイトの仕事のお陰で安く大量に卸して貰えて潤沢だからオッケー(というか衣類自体高校時代は3着位しかなかったと聞いて恭平は呆然とした)、靴も同様だからオッケー(こちらも学校用と部活用しかなかった以前のことを聞いて何てことだとは思う)。病院なんかはかかってないから先ずは問題なし。そんな感じで普通なら当たり前のことを改めて仁聖に恭平は確認した訳である)。

まぁ髪型を変えたのは先日の右額の傷痕が発端ではある。

とは言えこれ迄は無造作にカットしていた印象だったのが、モデル稼業のためにも藤咲お薦めの美容師に手入れして貰うようになったのだからここに来てまた段違いに変わった訳である。勿論キチンと本職に手入れされて普段のシャンプー類も使用方法を指導された仁聖の髪は、文字通り格段に変わった。確かに猫ッ毛なのは変わらないけれど光沢のある艶髪に変わって、手触りだけでなく見た目もいい。
恭平にはそこら辺の髪型とかの名前は説明されても理解できないところだが、以前の髪型はツーブロックではあるが頭頂部の髪はわりと長くて前髪アリの無造作ヘアと言ったものでほぼ『マッシュヘア』とか言うものだったらしい。今はツーブロックなのは変わらないのだが、耳元までスッキリと髪を刈り上げ、少し頭頂部からの髪を短くしてセットしやすく整えた訳である。撮影によっては前髪を上げるようセットすることも多くなったせいか、最近は大概ツーブロックのアップバングスタイルという状態。少し男臭く成長した顔立ちを涼しげに見せて、時にはそれに伊達眼鏡をかけたりしているわけで、お陰で格段に男振りが増してチカチカして見えるくらいだ。その仁聖が当たり前みたいにキッチンで手際よく調理をしている姿は、ハッキリ言うと格好いいなんて一言では物足りない。

全く…………なんだろうな…………これ……

最近購入したらしいカフェエプロンが、これほどに自然に似合うイケメンがキッチンに立つって言うのは普通ならちょっとばかり嫉妬しそうなものだ。けれど、こと相手が仁聖となると、恭平だけでなく眺めていても飽きない訳で。
こういう姿を眺めていたい人が世の中には山程いるに違いないのは、仁聖が最近キッチンウェアの販促ポスターをやったばかりだからだろう。因みにコジャレたカフェ風キッチンに黒のカフェエプロンをかけて立つ仁聖が、微笑みかけながらこちらに向けて珈琲を差し出すポスターは店頭に貼っているものまで何処へともなくその日の内に消え去った。言うまでもないが、恭平は日々の仕事の画像は全てデータで貰っているし、何でか最近は出来上がったポスターまで貰えている。お陰で書斎の一角に密か(?)に、恭平秘蔵の『仁聖お仕事コーナー』が出来つつあるのだ。
しかも最近の仁聖の料理の腕は馬鹿みたいにメキメキと上達していて、今や一端の調理師張りと言うしかないほどである。飲食店でもする気なのか?と思う程の手際のよさと、素晴らしい映える盛り付けまで身につけて。そんな食卓の支度が進んだのに仁聖が、頬杖をついている恭平を見つめ今夜は秋のメニューだよと朗らかに笑う。

「今日はね、舞茸の混ぜご飯と秋刀魚の塩焼き。後茸のマリネねー。」
「凄いな。秋メニュー。」
「主菜とかが味が濃い目だから、汁物はねー。」

ふふと嬉しそうに笑いながら着々と食事の支度と同時にメニューの説明をしていく仁聖の姿に、ふと恭平は少し前に外崎了に言われたことが頭を過る。どうやって仁聖に『待て』を覚えさせたんだ?そう問いかけられたのだけれど、あれから時々考えているがやっぱり恭平には何かを仁聖に言った心当たりがない。

「秋刀魚の塩焼きだから、柑橘の風味がある白かなー。」

そんなことを楽しげにそう言いながら良い具合に冷えた白ワインを取り上げ、ニコニコと微笑んでいる仁聖がパタパタとグラスを片手にキッチンを出てくる。そうしてラブラブな恋人同士宜しく唇に軽く振れるバード・キスを落として、ご飯ですよなんて甲斐甲斐しい奥さんみたいなことを言う。

可愛すぎか………………っ

思わずその可愛い仕草をする仁聖に、恭平が頬を染めて頭を抱えたのは言うまでもないことだ。素直にリビングの食卓に向かうけれど二十歳を越して酒が飲める歳になった仁聖は、格段に料理の腕を上げ食卓で居酒屋メニューやらバルメニューまで巧みに作り上げるようになってしまった。そんなわけで格段に2人で暮らすようになってからは2人ご飯の時間が増えて、今では週に1度か2度はこうして酒を飲むことも増えてきている。爽やかに鼻に抜ける柑橘の香りのする白ワインに、カボスと大根おろしを添えた熱々の塩焼きの秋刀魚はかなり合う。こんな併せかたなんて余り外食ではしたことがないが、仁聖は何処から情報をしいれているか。

「んぇ?何処って…………ほら赤い身の食事は赤、白い身の食事は白って言うでしょ?それに秋刀魚の塩焼きって柑橘絞って食べるから白かなーって。」

どうも最初から何ごとにおいても勘が良いので、初期装備の酒飲み知識を応用しているらしい。それにしてもバルメニューが最近鰻上りに増えたのは、バーテンダーの彼女を持つ鈴徳良二という存在も大きそうだ。以前はわりと居酒屋・伊呂波に行ったりもしていたのだけど、ここのところは以前の2割ほどしか外で食事もしなくなっていた。

「…………まだ外飲みが苦手って訳でもないよな?仁聖。」
「んー、でも家の方が自分が好きなものだけ作れちゃうのもあるかなぁ。」

なるほど、確かにそう言う考え方もある。嗜好によってはイタリアンと中華なんて全くジャンル違いだったりして一店舗では注文が難しいことがあるメニューも、仁聖みたいに自分で作れるなら家で好きなものだけ作って食べて飲む方が簡単と言いたいらしい。

「流石に本職が時間をかけて作るようなのは、直ぐには出来ないし。」
「例えば?」
「えーっ?煮込み関係のメニューかなぁ。シチューとかなら良いけど、タンシチューとか角煮とか、時短で作ると味に深みがでないじゃん?」

そんな長閑な会話を楽しみながら2人で杯を重ねてホロ酔いになり、2人で仲良く食器を片付け、風呂にはいって戯れながらベットに入る。そんな穏やかで幸せな毎日を2人は重ねているわけだけれど。ポフンと独り先に布団に倒れ込んでみて、暫し恭平は俯せになりながらまたもや思案してしまう。

仁聖は我慢しているんだろうか?

そう、結局自分が気にかかっているのは何よりもそこだったりする。自分でも実は密かに思っているのだが、以前に比べたら恭平自身の性欲は少し増えた気がしなくもない。愛されている実感というか、前に比べて自分から仁聖を強請る回数は確実に増えたと思う。とは言え恭平自身が以前は月1あるかないかの性欲だったわけで、それが増えたからと行って他の同年代と比べてどうなのか?と問われると自信がない。そう言う意味では仁聖は健全な成人男子な筈で、随分と自分に何もかも併せてくれている筈なのだ。何しろたまに聞くけれど外崎了とか結城晴はわりと頻度が高そうな口ぶりだし、時々熱を出して寝込む位愛し合っているとか言う。それをチラリと聞かされると、え?そんなに一晩にするもんなの?と思うけれど、実質一晩にどれくらいが適正なのかなんて知るわけもない。そんなわけだから、この間みたいに逆に仁聖はどうやって自分の身体に負担だからと察してるのかなんて聞かれても、恭平が知るわけがないのだ。

だって、本当に…………何も言ったことなんかないし…………

仁聖はいつも穏やかに笑って抱き締めてきて、恭平の傍に忠犬みたいに寄り添っていて。恭平がちょっとしたいな…………と漂わせれば、それを正に犬のように嗅ぎとるみたいに『甘い匂いがする』なんて言って気がついてしまう。それに今日はちょっと無理だなと恭平が密かに思っている時には、気がつけば先に抱き付いたままスヨスヨ気持ち良さそうに仁聖の方が先に寝付いてしまったりする。お陰でそんなことを了に聞かれるまで、何で2人の関係がそうなっているのかなんて恭平は何一つ考えたことがないのだ。

別にそうしろと言ったことはないし……昔はもっとこう…………

交際し始めの頃はどんなに恭平がストップをかけても、駄目と言うことが何度かあったのはあった。それに仁聖の幼馴染みを初めとして叔父の源川秋晴ですら、『仁聖は暴走列車だから』と常々言ってもいたのだ。でも2人で暮らすようになって馴染めば馴染むほど、そんな暴走は鳴りを潜めているような気もする。

我慢…………させてるのか?無意識に…………とか。

そんなことは強いてないけれど、無意識にそうさせてて我慢させているのなら、少し罪悪感を感じてしまう。何しろ恭平の方はとってもとーーーーっても満ち足りて、心地よく暮らせてしまっていて、どんなに自分がやると言っても仁聖の方が手際よく家事をこなしてしまうので仁聖の方が絶対に負担が大きい生活をしている。

これじゃ駄目だ。ちゃんとしなきゃ…………

そう独り決心を重ねているとパタパタと軽やかな足音をさせリビングからの扉を開けて、風呂から上がってきた仁聖がフワリとシャンプーの良い香りをさせて歩み寄ってくる。そして全身からホワホワの幸せオーラを花開かせながら、ベットの上に俯せに寝転ぶ恭平の傍に寄り添うように腰かけた。

「…………なぁ、仁聖?」
「んー?なぁにー?髪の毛まだ濡れてない?」

幸せそうな口調でサラサラと恭平の髪の毛を撫でて手触りを確かめている仁聖が、恭平の口調に不思議そうな顔をして恭平の顔を覗き込む。夕飯満足出来なかった?と新妻宜しく問いかけてくるのに、『凄く美味しかった』と笑顔で答えつつ上目遣いにその顔を眺める。綺麗で大人びた顔立ちに変わった仁聖は、綺麗に磨き出された宝石みたいに誰もを惹き付けてしまう魅惑の視線で恭平を見下ろす。これでまだ発展途上なんて気がするから、実は凄く怖いとも思えてしまう。

「あのな?もう少し……。」
「家事の話なら分担はこのままね?俺、最近料理に目覚めたから。」
「いや、それなら。」
「ゴミ出しは俺が学校に行くついでに出してるだけだし、恭平は掃除機かけてくれてるよね?洗濯物は手が空いた俺が時間潰しにやってることだし、俺の服って八重子さんのとこのだから洗うまで手間がかかるのもあるから自分でやらないと。食料の買い出しだって俺が料理したいから必要なものを買わないとならないし、有希子さんや了と食材のわけっこするのは俺だけだしね。そのついでに日常の生活品を買うのは、ぜーんぜん手間じゃないよ、ちょこっとだけだもん。それに俺は恭平みたいに期限のある大切な仕事をしている訳じゃないし、勉強の合間にストレス解消に皿洗ったりしてるのだし。それに珈琲は恭平が淹れてくれないと、美味しくないしね。それ以外の物くらいは俺にやらせてくれるよね?ね?」

とんでもなく長い台詞で、一息に言いきられた。でも簡単に言い換えると恭平には掃除機かけるのと、珈琲淹れるだけで十分ですと言われている。いや、もう少し分担をと言おうとしても、ニッコリと満面の微笑みで『いいから。』と言いきられて抱き覚められてしまう。
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