鮮明な月

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間章 ちょっと合間の話3

間話69.淫らな言葉

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自分が何故それをするのかと改めて問われると、正直いうと理由を答えることが出来ない。自分がそう言う行動に出る理由も分からなければ、そうした後に何故結果としてその行動に繋がる理由も分からないのだ。けれど最後には目の前にグチャグチャに汚れた自分と、相手が変わり果てた姿で弛緩していて室内には静寂が残されている。

「い、いれてもいい?」

勿論そこまでの過程として、途中に淫らな快楽に耽って何度も快感に喘ぎ、奥を掻き回される感触によがっているのは流石に幾ら自分でも覚えている。酔っていようが殴られて朦朧としていようが、身体に覚え込んだ快感は確かに理解していた。

「いいよ、きて…………早く欲しい……。」

同じ男同士だというのに男の逸物に排泄口から捩じ込まれ腸の中を掻き回され、前立腺を暴力的に擦りあげられて絶頂に痙攣する。それに耽っている自覚は十分にあるのだけれど、反面頭の一部は冷淡なほどに冷めていて相手の男を余すことなくつぶさに観察しているのも理解していた。

「アァ!すごい!うねって!!締め付けてて!気持ちいいよ!!」

女の膣とは違う締め付けに男が吠え、自分の腰を鷲掴みにしてガツンガツンと腰を打ち付けて始めていた。女だってこんな風に突き込まれたら痛みに悲鳴をあげるだろうに、乱暴に打ち付けられるのに自分は甘ったるく泣きながら受け止めてやっている。

「あぁ!あぅう!!」
「気持ちいい?!チンポ、突っ込まれていい?!」

男というものはどうしても性行為の合間に、この問いかけをしたくなるものなのだろうか。こうなってからなのか実は自発的な性欲は殆んど沸かなくて、例えば自分が女性を抱きたいとか、はたまた男を抱きたいなんて欲求は感じたことがない。こうして相手に求められて自分の身体を差し出す位で、性的欲求はまるで必要としないのは自分が壊れているからなのだろうか。

亜希子となら…………してみたいのかな…………?

そう自分なりに考えては見るけれど、実際どうかは分からない。自分と一緒にいて自分に害がない人であった倉橋亜希子は抱き締めてくれたり抱き締めたりしていた時には、まだ性的な対象として自分を扱ってはくれなかったからだ。

「あぁ!凄いね!気持ちいいよ!君は?いい?!」

何度となく相手の男は自分を蹂躙しながら、同じ問いかけを繰り返し同じ言葉を求めてくる。実はこれまで何度かだけど試しに、この問いかけに『良くない』と答えたこともあったりするのだ。相手の顔は覚えていないが結果としては逆上した相手に殴り付けられた上に手酷く強姦される羽目になった。

気持ち良くねぇなんて嘘ついてんじゃねぇ!!変態が!!

顔をボコボコに殴り付けた男は自分を散々犯し、しかも所謂大人の玩具というヤツでなぶり尽くしても満足しなかった。勿論やられたままでは終わらなかったが、久々にそこまで痛め付けられたなと終わった後に何故か思った自分がいて、

前にもこんな風にレイプされたんだっけ…………?何時?誰に?

なんて物悲しく終わった後の身体を風呂で清めて見たりしたけれど、それが何時の事でその時はどうなったかなんて思い出せるのだとしても思い出したくもない。思い出してそれがなんになるのかと、溜め息混じりに血糊を落としてそこを離れたけれど暫くは気分が悪かったのはいう迄もない。
他の時も相手の顔は思い出せないけれど、その男も男同士は初めてと言いながら同じことを聞いてきて。シツコイ程に繰り返される問いかけに『良くない』と言った途端に、相手はそれまでの性行為を中断してサメザメと泣き出したのに呆気にとられたこともあった。

…………君もそうなんだ……俺なんか誰にも……

どちらが困るかと言えば、実は後者の方が困るものだと痛感したのは直後。サメザメと泣き出した相手に、これはどうしようかと自分が困惑していたら突然相手は豹変して襲いかかってきたのだ。そして自分に馬乗りになると自分の首をギシギシと軋む程絞めながら、絶息しかけた自分の顔を見下ろし再び怒張を固く下折たたせていた。かと思うと直ぐ様、尻の穴に捩じ込みガツガツと腰を振りだしていたのだ。

どうだ!!これなら満足か?!満足だろ?!チンポ咥えて気持ちいいだろ?!!

絶息寸前の筋肉の収縮を快楽を感じているのだろうと叫ばれ、腸がズタズタに傷つく程乱暴に捩じ込まれ精液を何度も何度も注ぎ込まれる。流石に失神した自分が失禁したのにも構わず何度も犯し尽くした癖に、目が冷めたらまたサメザメと自分なんかと泣き続ける姿。

こんな酷いことをするなんて……ごめんよ…………俺は…………

正直自分のいかれっぷりより遥かにイカれてるのはお前だろ?とその時は思ったけれど、結局一晩かもっても数回の情交の後は誰も同じ羽目になるのだから、何より一番のイカれた存在は自分なのだ。
それにしても正常位、騎乗位、後背位……男の自分を組み敷いて、排泄口である尻の穴にバキバキに下折たった怒張を捩じ込む男の思考は実は良く分からない。

「凄い……こんなの初めてなのに、気持ちいいよ!!」

ズポッズポッと注挿の濡れて淫らな音が室内に響く。大概の男が今までは男なんかとはセックスしたことがないと口々に言うけれど、大概の男が初めてだというのにどうすればいいかは知っているこの世界の矛盾。何しろ誰もが当たり前みたいに尻の穴を解すために潤滑ジェルを塗り込み、女の膣を掻き回すみたいに指を3本も捩じ込んでチュクチュクとフシダラな音をたてて聞かせる。

女の子みたいだね、もう指根本まで入っちゃってるよ?気持ちいい?

それに喉を鳴らして仰け反り喘ぎ声を溢してみせれば、迷いもなくそこにいきり立った怒張を突き立ててくる。後はドロドロこ精液を直腸の奥に注ぎ込むまで、誰もが激しく腰を猿のように振り続けるだけ。そして今も自分は四つん這いの後背位をとらされて、相手に腰を打ち付けながら尻の奥に向けてズッポズッポと腸に逸物を無理矢理に捩じ込まれ続けていた。

「ああ、凄い、いい。いいっ!出るよ!また出しちゃうよ?!いい?」
「だ、してぇ!おくぅ、あうぅ!おくぅ!!奥にドピュドピュッてそそいでぇ!」

流石に一度目の射精を注がれる時には、こんな淫らなことは口にしない。けれど、既にこの相手には、今夜だけでも何度目かも分からない程射精を受け止めていた。セックスの回数を重ねる程に、快感に溺れた事を示すように次第に下品で淫らなお強請りをする。その方が毎回今夜限りと考えている筈の男にとっては、媚薬のように効果を示すのも知っていた。

「あぁ!出すよ!沢山精液出して孕ませてあげる!おおぅ!おお!!出る!!」
「あぁあ!あついぃ!孕んじゃうぅ!!」

何でこんなにもエロ小説みたいな定番の台詞に、相手になる男達は興奮して燃え上がるのかと常々思う。もしかして昔は自分もそうだったのだろうかと考える時も勿論あるけれど、過去の記憶は霞の向こうで自分に恋人がいたかどうかも思い出せない。

誰かいた……亜希子と話してた気がする…………でも、もう誰か思い出せない…………

確か数ヶ月前にはその相手を探していた気がするのに、今ではその名前すら思い出せない自分に気が付いてもいる。人の顔を記憶しておけない障害なんて、まぁ情けないやら可笑しいやらだ。でも、夏を過ぎて自由に歩き回るようになってからは、実は随分それが改善したのはここだけの話し。

亜希子、忠志、あの怖い兄さんに…………時代劇のヤツ………後はクオッカだろ……

何かきっかけがあったのだろうが、最近出会って記憶に残った人間は少しは覚えていられるのは事実だ。特に直接面と向かって対峙したような人間は記憶にあるし、ついでにいうとそう言う人間は余り自分に引かれない。もしかすると引かれない人間じゃないと、自分の頭には記憶されないのかもしれないとは思う。それに少し最近は、何か自分自身も変わっているんじゃないかとも思うのだ。何しろ性行為をしている最中に、何故かその相手の感情が肌に触れるだけで読み取れるような気がする。

ごめんよ…………俺が……あぁ、親友だったのに…………

戸惑い苦悩し、逃げ出したくなっている男の思い。まるで以前に倉橋亜希子が自分がマトモに言葉も話せない状態の最中に、自分が何も言わなくても気持ちを察してくれたように。ただし自分は亜希子のように誰かを救うためにそれを使いこなせず、相手はその思いを自分を依り代にして憂さを晴らすしか出来ない。つまりは思わず泣き出した男が、思うのを肌で感じとるだけで助けにはならない。それに男は結局はやがて自分にのめり込み、次第に狂っていくのを見守るだけなのだ。

可哀想にな…………

ただ男は深く後悔していても、それに自分から抗うことをしない。自分だってその感情を憐れには思うけれど、抗わずに呑まれていくようなヤツは結局自分に更にのめり込み骨の髄まで狂っていくだけ。狂う相手を救う手立ては自分にはないし、自分を乱暴に犯して傷つけていくのに態々救ってやるつもりもないだけだ。

ごめん…………ごめんよ…………、後悔してる…………

そう思うのだったら、自分から悔いた事に立ち向かうべきだ。何処かで何時かクオッカと似た青年に自分が告げたように。後悔できることすら幸せなのだと男は知らないし、そうできないから自分に引き寄せられ狂っていくしかないのだと自分を犯している奴らは分からない。

似てるかと思った。でも似てない

何か暗く深くどす黒い怯えから逃げ出そうとしてもがいていると、普通なら自分に引き込まれる。そうなりそうだと思う相手なのに、そんな風に容易く踏みとどまって自分に引き込まれないでいられる人間も確かにいる。あの朗らかに笑った青年や例えばクオッカのように引き込まれる要素を腹の中に持っていても、自分に普通に笑顔を向けて何かあったの?みたいに平然と普通に話せる相手もいるのだ。

「あぁ、もう一回…………ね?気持ちいいんだよね?もう一回しよう?」

背中に覆い被さって耳元にそんなネチッこい性欲まみれの男の声を聞きながら、それにしても同じ闇を体内に隠し持つ人間の多さに少し辟易していた。もう何度も犯されて綻びきってしまった尻の穴に、再び怒張を押し付け精液が溢れるのも構わずにズプズプと音をたてて挿入されていく。それに合わせフシダラな喘ぎを叫びながら三浦和希は、さてこの男はどうしようかと冷淡な思考で考え始めていた。



※※※



既に甘く綻んでいるそこを源川仁聖の指と舌とで丹念に愛撫され続けるのに、組み敷かれた陶器のように滑らかな肌を薔薇色に染めて榊恭平が甘い声で喘ぐ。もういいからと恭平が何度懇願しても、仁聖が何故かそれに応じてくれそうにもない。

「ふぁ……やぁ……んんっ、も、や……ぁ。」

甘やかされてグズグズに蕩けさせられているのに、全身を震わせながら先を懇願しても一向に愛撫をやめてもらえないでいる。チュクチュクと淫らな音をたてて指先に掻き回される体内が、快感に痙攣して締め付けてしまう。

「じ……ん、せぇ、も、やぁ……あぅっあぁっ!」
「ん…………、中も凄い……ヒクヒクしてる……凄い……ここエロくて……可愛い………。」

こんなにも丹念に愛撫されて仁聖から愛され尽くしているのに、それよりも先にあるもっと強くてはげしい快感を身体が欲しがっているのが分かっている。それに淫らに腰を突き上げて、恭平は荒い吐息を吐きながらジリジリと焦らされていく。

「あぅうっ!ひぁっ!」

内部から固く張り詰めた部分を刺激されて腰がビクリと戦慄く恭平に、唇を淫らに舌で示しながら仁聖が覆い被さっていく。その動きでやっとこの先と期待に震える恭平の身体に、仁聖は首筋に口づけを落として手を這わせるとやんわりと恭平の濡れた怒張を握り込む。

「やぁっ!!あぅっ!あぁっ!」

前に滑り込んだ手でユルユルと滑る怒張を扱き上げられる快感に、恭平は頭を振りながら大きく背をしならせて甘い声でなく。確かにその刺激も欲しいけれど綻ばされてしまった体内が切なくジンジンと疼くのに、恭平は大きく腰を突きだして求めるしか出来なくなっていた。

「やぁ、も、やだ、だめ、じんせぇ……っやぁ、んん、や。」
「恭平…………なに?」
「や、も、がまん、や。」

頭を振りながら突き上げた腰を押し付け、ユルユルと強請るように擦り付ける。発情しきった雌猫みたいだと僅かに羞恥心が沸き上がるけれど、もう焦らされた体内の疼きに抵抗することも出来なくて腰を揺らす。

「なに?……何が欲しいの?」

それなのに意地悪く耳元で低く甘く囁く声だけで、甘ったるい声で喘ぐ恭平の尻の割れ目に灼熱のように熱い剛直が挟み込まれてしまう。そのままズリズリと割れ目を揺すり擦り付けられる感触に恭平は意図も容易く屈服して、甘い声で自ら挿入を懇願していた。

「お願い……我慢できな、……欲しい、じんせぇの……入れて。」
「何処に……何が欲しいの?」
「意地悪…………お願い……仁聖……もぉ、無理……。」

ヌリュ……と先走りの汁で滑る怒張を尻の割れ目に擦り付けられるのに、耐えきれない恭平が悲鳴に似た喘ぎ混じりの淫らな声で誘う。普段なら絶対に言わない「仁聖の大きくて硬いチンポで……掻き回して」なんて扇情的な言葉を使って、肩越しに潤んだ瞳で見つめながら甘えるように懇願してくる淫らな姿。それに仁聖は迷うことなくヒクヒクと誘う恭平の後穴に、固く張り詰めた怒張を音をたてて捩じ込んでいた。
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