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間章 ちょっと合間の話3
間話39.俺の……ここに
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宿の和風設えのベットの上、はだけられた浴衣の下で露になった下着の中は既に自分自身の漏らした先走りでヌルヌルと滑っていて、こんな風にキス一つでも反応してしまう自分が恥ずかしいのに我慢なんて一つも出来ない結城晴がいる。自分でも以前とまるで違うのはこれがただ性欲に飲まれて盛っているのではなくて、恋人の狭山明良が誰よりも好きで好きで仕方がないからだと言うことを自覚している事だ。明良に触れられると意図も容易く身体は潤んで欲しがるし、今まで交際してきた誰一人として当然竹田知奈でも経験したことがない。
「あ、きらぁ…………ダメぇ…………。」
「何が、ダメ?晴。」
覆い被さる明良の浴衣も僅かに着崩されていて、その下は晴と同じ下着一枚なのだ。けれど、淫らで艶を放つ見事な肉体美を曝す明良が全身から欲情の色気を放ち晴の視界一杯に広がっていて、それを組み敷かれながら見上げているだけで胸がギュウギュウ締め付けられて息苦しい程に動悸がしているし、顔が熱くて仕方がなくなって晴は思わず両手で顔を覆ってしまう。こんなにも好きだと心の底から思う相手に出逢ってしまったら、離れることも目をそらすこともできない。正直に言えばさっき竹田知奈に明良の事を紹介したくなかったのは、晴は既に分かれる時に男性に惚れたとは宣言してあったから明良がその相手だと考えてもおかしくなかった(実際には当時は惚れたのは成田了で、明良はその頃秘書課で全く晴とは接触のない相手だったのだけど、彼女にはそんなことは分かる筈もない。)のだ。彼女の別れ際のあの喧嘩のことを思い起こせば、晴だけでなく明良にも難癖をつけてきそうなのは充分想定出来た。何度説明しても晴が男性に恋心を抱いたというのを理解しようとしなかったけれど、あんな風に二人で手を繋いで歩いていたら否定しようもない。だけど、晴の本音はそれよりは
「………………晴?ね、…………何で顔隠すの?」
そんな晴に不思議そうに首を傾げて明良が問いかけるけれど、目の前の明良が格好良すぎて死にそうなんて恥ずかしくて口に出せない。あの時だって竹田に素直に紹介したくなかったのは、明良がとっても男前で格好いいからだなんて恥ずかし過ぎる。晴が耳まで真っ赤にして顔を覆うのを目の前にしてどう思っているのか、明良は晴の脚を抱き上げながらグイグイと徐に腰を押し付けてくる。
「ふぇええ、あきらぁ?んんっ……やぁん。」
明良が緩急をつけて腰を押し付ける感触に思わず甘ったるい声を上げて真っ赤になって頭を振る晴に、明良は微笑みながら耳朶に唇を近づけ低く響く声で囁きかけてみせる。
「晴ってば…………恥じらってて可愛いけど、チンポはこんなにガチガチにしててエッチだよね?」
「わ、わぁ!!そんなの、い、いうなよぉ!!明良ってば!」
「ふふ、だってこんなにしてるんだもん、晴。」
明良の身体を挟むように脚を左右に広げられて裾をはだけ股間を曝している上に、そこは快感を示してガチガチに熱く硬く張り詰めていて隠しようもない。しかも濡れて完全に布の下からでも形を曝した晴のソコを、上からのし掛かって押し潰すようにしていた明良の股間も同じ様に激しい熱をもっているのも見えていて。それをあからさまに見せつけられて晴の喉がゴクと音を立てたのに、明良は思い出したように心配そうに顔を寄せて囁きかけてくる。
「ねぇ、晴?…………晴は女の子としたい?」
「ふぇ?」
その質問がさっきの竹田知奈のせいなのは、見上げた不安げな明良の顔を一目みたら分かる。つまり元彼女の出現で明良は晴だってちゃんと男なのだと再確認したわけで、こうしてちゃんと勃起する逸物をハッキリと曝していて女の子としたくならないのかと問いかけているのだ。それに晴は少し不満そうに眉をしかめて、明良に手を伸ばすと首元に腕を絡み付かせた。
「いらない。明良じゃないもん…………。」
それは明良以外には性行為なんてしたいと思っていないというハッキリした意思表示で、明良は少し頬を緩めるけれど更に考え込んだ後に躊躇い勝ちに問いかけてくる。
「ねぇ、なら相手が俺なら………………したい?」
「うえ?ええ?」
更に重なる明良の予想外の返答に呆気にとられて視線を上げると、明良は神妙な顔をして考え込む仕草で晴の事を撫でると額や頬に口づけてくる。
「俺が相手なら、これいれたい?晴。」
「ひぁ……あふぁ……んんっ!」
サワサワと下着の上から自分の股間を明良になぞられるのに甘い声で喘ぐ晴の姿に、明良は暫し考え込んだようにしてまた耳元にソッと唇を寄せてきて口づけた。肌をなぞる指と耳朶に口づける唇に全身が震えを帯びる晴に、明良は甘い声で囁きかけてくる。
「晴がしたいなら、俺もいいよ?…………どうする?」
「ふぇ?ええええ?」
「する?してもイイよ?俺。」
魅惑的な声でそんなことを言われるけれど、明良はきっと自分が過去に了に入れていた時のように入れられる方の快感に興味があるわけではないのだ。多分晴が自分と対等な性別として挿入の快感も欲しがっているのじゃないかと考えてくれただけで、相手の怒張を入れられてみたいとか、入れられてグチャグチャに掻き回して欲しいとか、入れて最奥の気持ちいいとこに嵌め込まれて陰茎でグリグリ擦ってとか、明良はそんなことを考えている訳じゃない。って言うか今の後半のは晴の心の底からの本音であって………………
「俺…………、は………………。」
体内に突き込む挿入の快感。それの心地良さは当然男だから知っているし、それが例え男同士でもどんな快感なのかも晴には充分に理解できる。だけど今欲しがっているのは相手に入れて擦りたてる快感よりも別な与えられる方の快感、しかも晴にそれをしてくれるのは目の前の明良しかいないし、他の相手では同じ行為をしても辿り着けないのも知ってしまっていた。
了だってここまで気持ち良くない…………
初めて自分に挿入される快感を教えた了とした時だって、こんな風にドロドロに蕩けるような快感は感じなかった。その後他の男にされた時は了ほど気持ち良くなったことがないのだから比較しようもないし、以前の女の子相手に今の快感に匹敵するものなんかない。ただ触れられただけでこんなにも蕩けるほど気持ち良くなれて、満たされて、そんな相手は晴には明良ただ一人。でも、それを言葉にするのは途轍もなく恥ずかしいし、普通なら男が男に向けて言葉になんかする筈のない淫らな誘い文句。
「俺ぇ…………明良の、が、欲しいの…………ここ、に。」
男として入れてみたいというよりも、遥かに強いと知り尽くした明良から与えられる快感が欲しい。晴の潤んだ瞳を見下ろして明良の視線が止まるのを知りながら、晴は自分からスルリと下着を引き下げて淫らにヒクツク後孔を自らの手で明良の目に曝してしまう。自分自身でこっちが欲しいのだと強請ったりするなんて、男としてははしたなくて情けない痴態だけどこれはもう明良だけにしかしないし明良だけしか欲しくない。
「ここ、明良の、で一杯にして…………、ここ、グチャグチャにして……………………。」
ピクピクと蠢きフックリと綻んでしまう淫らな孔。こんな風に変えられてしまったのは相手が明良だからで、晴は誰か女の子としたいわけでもないし、ここに迎え入れたいのが明良一人だけで他の男の逸物なんか欲しくもないと分かっていて。それを言葉にするのは恥ずかし過ぎるのだけれど、同時に明良がこんなことを晴に心配して問いかけたのも自分が過去に不義を働く不誠実な男だったからだ。だって確かに外崎了に恋をしていたのに、晴は竹田知奈と結婚を前提にセックスありでの交際をしていたのだから。
「晴…………。」
了とセフレとしてセックスしていた時だってこんな風にどうしようもなく欲情して、こんな恥ずかしい格好で誘うなんて殆どない。確かに了に焦らしに焦らされて一晩もお預けにされてホテルで早くチンポをマンコに突っ込んでとあられもなく強請ったことはあるけれど、それだってとんでもなく焦らされた故にで
今みたいに素面で欲しがっていたのとは違う。恥ずかしいのに真っ赤になって、それでも明良にお強請りして、その後沢山甘やかして欲しくて
「おれ…………、今は、明良だけ…………っ、だから、明良の…………。」
真っ赤になりながら潤んだ瞳で、下着で太腿が閉じられたままなのに明良に孔を曝す淫らな体勢を崩しもしない。晴は脚を自らの手で抱え上げながら、ソコを差し出すように両手で左右から寛げる扇情的な仕草で明良を強請る。
「おね、がい。あきら、おれ、の。ここ、いれて、明良の。」
トロリと蕩けた視線でそんなことを切れ切れに訴える晴の甘い声に、ゴクリと大きな音を立てた明良の喉の音に晴が震える。自分だけじゃなくて明良も欲しがってと差し出されるそこを、明良のしなやかな指先が腹でソッとなぞり上げてくる。ヒクリと指先に反応して収縮を繰り返すソコに、何度も円を描くように指がなぞる。
「あ、んっ!んん、あ、きらぁ……ん、あ。」
「晴ってば…………、もぉ…………可愛すぎる、…………でしょ。」
明良の指先がクプと音を立てて晴のその入り口を寛げて、柔らかく絡み付く中を撫で回すのに腰がピクピクと快感に跳ねる。それでも喘ぎながら足りない、もっと気持ちいいのを頂戴と晴の身体が必死に明良の指を締め付けて訴え続けていく。
「晴。」
舌舐りする扇情的で強い色香、見ているだけで興奮していってしまいそうな程に甘く柔らかな声で、明良が卑猥な事を囁く。クチクチと入り口が明良の指先で音をたてるのに、晴は真っ赤になりながら明良が触れやすい体勢をとり続ける。
「ヒクヒクして、エロいね、晴の可愛いここ。赤くなってて熟してるみたい…………。」
「んくぅ!や、あ、恥ずかし、からぁ!!」
「恥ずかしいの、気持ちいいでしょ?ここ、喜んで吸い付いてくるよ?晴。」
そんなことを意地悪く囁きながら時々中の熱く膨れ上がったしこりをグリグリと指の腹で挟み擦り上げられるのに、晴は腰をひきつらせながら自分の腹に反り返る怒張からタラリと蜜を滴らせる。
「んぅう…………っ……!!」
「晴…………。これ、見える?」
グイと腰を持ち上げられて熱っぽい声で囁かれた晴の視線が動いたのに、明良は甘い声で囁きながら見えるように晴の体内に指を埋め込む。目の前で自分の体内に指が深々と入っているのを見せつけられ、しかもユックリとそれを出し入れされるのに晴は身悶えながら頬を染めているのに明良は再び舌舐りをしてみせる。
「何してるか…………説明して?晴。」
「やぁ……か、きまわし…………て、るぅ…………あうん!」
「イイ子…………エッチな報告だね、何本入ってる?晴のここ…………。」
チュプと湿った音を立てて抜き上げられていく指先に、晴は潤んだ瞳で喘ぎながら必死に息を喘がせながら一本と掠れた声で答えた。それに明良が妖艶に微笑んで、次はユルリと指が2本指先が入り口に押し当てられる。
「ぁきら、ぁ…………んん。」
「今度は……?ちゃんと…………説明して、ね?」
「う、そ、無理……ぃ、うそぉ…………。」
ユルユルと円を描く動きを見せつけながら、指先が体内に埋め込まれていくのを腰を明良に掲げ上げられながら見せつけられる。膝下を肘をかけて押さえるようにして晴は、フルフルと震え口元を手の甲で押さえながら指の動きをじっと見つめ続けていた。あからさまに股間を曝して、そこに指を深く差し込まれてグチュグチュと音を立てて中を掻き回されている。
「晴…………何されてる?ほら?見えてる?」
「んんっ!んぅ!」
甘い声で気持ちいいところを擦り上げながらグチャグチャと音を立てて掻き回されているのを、じっと見つめながら言葉で説明してみてと低く響く声に促されていて。ハァハァと荒い息を吐きながら、その指が何本でどこにはいっていて、どこをどうするとどう感じるのかを言葉で口にさせられる羞恥心に全身がブルブルと痙攣していく。
「晴は…………ほんと、恥ずかしいの、好きなんだね。可愛い…………。」
全てを言わされた後に指を抜き取るチュプンという音とウットリとした明良の視線を向けられて、晴は熱に浮かされたような顔で明良の事を見上げる。
「晴…………ね?これ、欲しい?」
下着から抜き出した怒張を見せつけながら明良が誘いかけるように囁く。それが何を意味しているかもう分かっているし明良が何を言わせたいのかも既に分かっているから、晴は欲情に濡れて潤んだ視線で震える吐息を溢しながら口を開いた。
「ぁきら、の、入れて……そこに。」
「何を?…………何処に?」
意地悪く微笑みながら明良の怒張の先端が、微かに晴の綻ばされた後孔を掠める。ドクドクと胸の奥で心臓が脈打つのをハッキリと感じながら、既に硬く張り詰めて鈴口から先走りの蜜を滴らせる明良の怒張から晴の視線がはずせない。
欲しい……今すぐ、それを…………奥まで………………欲しい…………
「あ、きらぁ…………ダメぇ…………。」
「何が、ダメ?晴。」
覆い被さる明良の浴衣も僅かに着崩されていて、その下は晴と同じ下着一枚なのだ。けれど、淫らで艶を放つ見事な肉体美を曝す明良が全身から欲情の色気を放ち晴の視界一杯に広がっていて、それを組み敷かれながら見上げているだけで胸がギュウギュウ締め付けられて息苦しい程に動悸がしているし、顔が熱くて仕方がなくなって晴は思わず両手で顔を覆ってしまう。こんなにも好きだと心の底から思う相手に出逢ってしまったら、離れることも目をそらすこともできない。正直に言えばさっき竹田知奈に明良の事を紹介したくなかったのは、晴は既に分かれる時に男性に惚れたとは宣言してあったから明良がその相手だと考えてもおかしくなかった(実際には当時は惚れたのは成田了で、明良はその頃秘書課で全く晴とは接触のない相手だったのだけど、彼女にはそんなことは分かる筈もない。)のだ。彼女の別れ際のあの喧嘩のことを思い起こせば、晴だけでなく明良にも難癖をつけてきそうなのは充分想定出来た。何度説明しても晴が男性に恋心を抱いたというのを理解しようとしなかったけれど、あんな風に二人で手を繋いで歩いていたら否定しようもない。だけど、晴の本音はそれよりは
「………………晴?ね、…………何で顔隠すの?」
そんな晴に不思議そうに首を傾げて明良が問いかけるけれど、目の前の明良が格好良すぎて死にそうなんて恥ずかしくて口に出せない。あの時だって竹田に素直に紹介したくなかったのは、明良がとっても男前で格好いいからだなんて恥ずかし過ぎる。晴が耳まで真っ赤にして顔を覆うのを目の前にしてどう思っているのか、明良は晴の脚を抱き上げながらグイグイと徐に腰を押し付けてくる。
「ふぇええ、あきらぁ?んんっ……やぁん。」
明良が緩急をつけて腰を押し付ける感触に思わず甘ったるい声を上げて真っ赤になって頭を振る晴に、明良は微笑みながら耳朶に唇を近づけ低く響く声で囁きかけてみせる。
「晴ってば…………恥じらってて可愛いけど、チンポはこんなにガチガチにしててエッチだよね?」
「わ、わぁ!!そんなの、い、いうなよぉ!!明良ってば!」
「ふふ、だってこんなにしてるんだもん、晴。」
明良の身体を挟むように脚を左右に広げられて裾をはだけ股間を曝している上に、そこは快感を示してガチガチに熱く硬く張り詰めていて隠しようもない。しかも濡れて完全に布の下からでも形を曝した晴のソコを、上からのし掛かって押し潰すようにしていた明良の股間も同じ様に激しい熱をもっているのも見えていて。それをあからさまに見せつけられて晴の喉がゴクと音を立てたのに、明良は思い出したように心配そうに顔を寄せて囁きかけてくる。
「ねぇ、晴?…………晴は女の子としたい?」
「ふぇ?」
その質問がさっきの竹田知奈のせいなのは、見上げた不安げな明良の顔を一目みたら分かる。つまり元彼女の出現で明良は晴だってちゃんと男なのだと再確認したわけで、こうしてちゃんと勃起する逸物をハッキリと曝していて女の子としたくならないのかと問いかけているのだ。それに晴は少し不満そうに眉をしかめて、明良に手を伸ばすと首元に腕を絡み付かせた。
「いらない。明良じゃないもん…………。」
それは明良以外には性行為なんてしたいと思っていないというハッキリした意思表示で、明良は少し頬を緩めるけれど更に考え込んだ後に躊躇い勝ちに問いかけてくる。
「ねぇ、なら相手が俺なら………………したい?」
「うえ?ええ?」
更に重なる明良の予想外の返答に呆気にとられて視線を上げると、明良は神妙な顔をして考え込む仕草で晴の事を撫でると額や頬に口づけてくる。
「俺が相手なら、これいれたい?晴。」
「ひぁ……あふぁ……んんっ!」
サワサワと下着の上から自分の股間を明良になぞられるのに甘い声で喘ぐ晴の姿に、明良は暫し考え込んだようにしてまた耳元にソッと唇を寄せてきて口づけた。肌をなぞる指と耳朶に口づける唇に全身が震えを帯びる晴に、明良は甘い声で囁きかけてくる。
「晴がしたいなら、俺もいいよ?…………どうする?」
「ふぇ?ええええ?」
「する?してもイイよ?俺。」
魅惑的な声でそんなことを言われるけれど、明良はきっと自分が過去に了に入れていた時のように入れられる方の快感に興味があるわけではないのだ。多分晴が自分と対等な性別として挿入の快感も欲しがっているのじゃないかと考えてくれただけで、相手の怒張を入れられてみたいとか、入れられてグチャグチャに掻き回して欲しいとか、入れて最奥の気持ちいいとこに嵌め込まれて陰茎でグリグリ擦ってとか、明良はそんなことを考えている訳じゃない。って言うか今の後半のは晴の心の底からの本音であって………………
「俺…………、は………………。」
体内に突き込む挿入の快感。それの心地良さは当然男だから知っているし、それが例え男同士でもどんな快感なのかも晴には充分に理解できる。だけど今欲しがっているのは相手に入れて擦りたてる快感よりも別な与えられる方の快感、しかも晴にそれをしてくれるのは目の前の明良しかいないし、他の相手では同じ行為をしても辿り着けないのも知ってしまっていた。
了だってここまで気持ち良くない…………
初めて自分に挿入される快感を教えた了とした時だって、こんな風にドロドロに蕩けるような快感は感じなかった。その後他の男にされた時は了ほど気持ち良くなったことがないのだから比較しようもないし、以前の女の子相手に今の快感に匹敵するものなんかない。ただ触れられただけでこんなにも蕩けるほど気持ち良くなれて、満たされて、そんな相手は晴には明良ただ一人。でも、それを言葉にするのは途轍もなく恥ずかしいし、普通なら男が男に向けて言葉になんかする筈のない淫らな誘い文句。
「俺ぇ…………明良の、が、欲しいの…………ここ、に。」
男として入れてみたいというよりも、遥かに強いと知り尽くした明良から与えられる快感が欲しい。晴の潤んだ瞳を見下ろして明良の視線が止まるのを知りながら、晴は自分からスルリと下着を引き下げて淫らにヒクツク後孔を自らの手で明良の目に曝してしまう。自分自身でこっちが欲しいのだと強請ったりするなんて、男としてははしたなくて情けない痴態だけどこれはもう明良だけにしかしないし明良だけしか欲しくない。
「ここ、明良の、で一杯にして…………、ここ、グチャグチャにして……………………。」
ピクピクと蠢きフックリと綻んでしまう淫らな孔。こんな風に変えられてしまったのは相手が明良だからで、晴は誰か女の子としたいわけでもないし、ここに迎え入れたいのが明良一人だけで他の男の逸物なんか欲しくもないと分かっていて。それを言葉にするのは恥ずかし過ぎるのだけれど、同時に明良がこんなことを晴に心配して問いかけたのも自分が過去に不義を働く不誠実な男だったからだ。だって確かに外崎了に恋をしていたのに、晴は竹田知奈と結婚を前提にセックスありでの交際をしていたのだから。
「晴…………。」
了とセフレとしてセックスしていた時だってこんな風にどうしようもなく欲情して、こんな恥ずかしい格好で誘うなんて殆どない。確かに了に焦らしに焦らされて一晩もお預けにされてホテルで早くチンポをマンコに突っ込んでとあられもなく強請ったことはあるけれど、それだってとんでもなく焦らされた故にで
今みたいに素面で欲しがっていたのとは違う。恥ずかしいのに真っ赤になって、それでも明良にお強請りして、その後沢山甘やかして欲しくて
「おれ…………、今は、明良だけ…………っ、だから、明良の…………。」
真っ赤になりながら潤んだ瞳で、下着で太腿が閉じられたままなのに明良に孔を曝す淫らな体勢を崩しもしない。晴は脚を自らの手で抱え上げながら、ソコを差し出すように両手で左右から寛げる扇情的な仕草で明良を強請る。
「おね、がい。あきら、おれ、の。ここ、いれて、明良の。」
トロリと蕩けた視線でそんなことを切れ切れに訴える晴の甘い声に、ゴクリと大きな音を立てた明良の喉の音に晴が震える。自分だけじゃなくて明良も欲しがってと差し出されるそこを、明良のしなやかな指先が腹でソッとなぞり上げてくる。ヒクリと指先に反応して収縮を繰り返すソコに、何度も円を描くように指がなぞる。
「あ、んっ!んん、あ、きらぁ……ん、あ。」
「晴ってば…………、もぉ…………可愛すぎる、…………でしょ。」
明良の指先がクプと音を立てて晴のその入り口を寛げて、柔らかく絡み付く中を撫で回すのに腰がピクピクと快感に跳ねる。それでも喘ぎながら足りない、もっと気持ちいいのを頂戴と晴の身体が必死に明良の指を締め付けて訴え続けていく。
「晴。」
舌舐りする扇情的で強い色香、見ているだけで興奮していってしまいそうな程に甘く柔らかな声で、明良が卑猥な事を囁く。クチクチと入り口が明良の指先で音をたてるのに、晴は真っ赤になりながら明良が触れやすい体勢をとり続ける。
「ヒクヒクして、エロいね、晴の可愛いここ。赤くなってて熟してるみたい…………。」
「んくぅ!や、あ、恥ずかし、からぁ!!」
「恥ずかしいの、気持ちいいでしょ?ここ、喜んで吸い付いてくるよ?晴。」
そんなことを意地悪く囁きながら時々中の熱く膨れ上がったしこりをグリグリと指の腹で挟み擦り上げられるのに、晴は腰をひきつらせながら自分の腹に反り返る怒張からタラリと蜜を滴らせる。
「んぅう…………っ……!!」
「晴…………。これ、見える?」
グイと腰を持ち上げられて熱っぽい声で囁かれた晴の視線が動いたのに、明良は甘い声で囁きながら見えるように晴の体内に指を埋め込む。目の前で自分の体内に指が深々と入っているのを見せつけられ、しかもユックリとそれを出し入れされるのに晴は身悶えながら頬を染めているのに明良は再び舌舐りをしてみせる。
「何してるか…………説明して?晴。」
「やぁ……か、きまわし…………て、るぅ…………あうん!」
「イイ子…………エッチな報告だね、何本入ってる?晴のここ…………。」
チュプと湿った音を立てて抜き上げられていく指先に、晴は潤んだ瞳で喘ぎながら必死に息を喘がせながら一本と掠れた声で答えた。それに明良が妖艶に微笑んで、次はユルリと指が2本指先が入り口に押し当てられる。
「ぁきら、ぁ…………んん。」
「今度は……?ちゃんと…………説明して、ね?」
「う、そ、無理……ぃ、うそぉ…………。」
ユルユルと円を描く動きを見せつけながら、指先が体内に埋め込まれていくのを腰を明良に掲げ上げられながら見せつけられる。膝下を肘をかけて押さえるようにして晴は、フルフルと震え口元を手の甲で押さえながら指の動きをじっと見つめ続けていた。あからさまに股間を曝して、そこに指を深く差し込まれてグチュグチュと音を立てて中を掻き回されている。
「晴…………何されてる?ほら?見えてる?」
「んんっ!んぅ!」
甘い声で気持ちいいところを擦り上げながらグチャグチャと音を立てて掻き回されているのを、じっと見つめながら言葉で説明してみてと低く響く声に促されていて。ハァハァと荒い息を吐きながら、その指が何本でどこにはいっていて、どこをどうするとどう感じるのかを言葉で口にさせられる羞恥心に全身がブルブルと痙攣していく。
「晴は…………ほんと、恥ずかしいの、好きなんだね。可愛い…………。」
全てを言わされた後に指を抜き取るチュプンという音とウットリとした明良の視線を向けられて、晴は熱に浮かされたような顔で明良の事を見上げる。
「晴…………ね?これ、欲しい?」
下着から抜き出した怒張を見せつけながら明良が誘いかけるように囁く。それが何を意味しているかもう分かっているし明良が何を言わせたいのかも既に分かっているから、晴は欲情に濡れて潤んだ視線で震える吐息を溢しながら口を開いた。
「ぁきら、の、入れて……そこに。」
「何を?…………何処に?」
意地悪く微笑みながら明良の怒張の先端が、微かに晴の綻ばされた後孔を掠める。ドクドクと胸の奥で心臓が脈打つのをハッキリと感じながら、既に硬く張り詰めて鈴口から先走りの蜜を滴らせる明良の怒張から晴の視線がはずせない。
欲しい……今すぐ、それを…………奥まで………………欲しい…………
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