鮮明な月

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間章 アンノウン

間話46.おまけ 定番デートは至大の快楽4

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目の前に突き出された真っ白で柔らかそうな尻に、自分が漏らした淫らな蜜でドロドロに濡れて光る股間。そのピンク色の肉茎はヌラヌラと糸を引いて光を反射していて、しかも後穴もピンクに充血してヒクヒクと蠢いている。そんな扇情的な光景を好きな相手のもので見せつけられて、しかもそれが自分を欲しがった結果でなったのだと分かっていたら?当然それに男としては凄く興奮するし、恥ずかしがって泣き出しそうなウルウルした瞳で上目遣いに見上げられたら更に欲情してもおかしくないと思う。

………そう………思うんだけど、それってこの場合は晴が言うように苛めたことになるの?あれ?そうなの?

未だにグチュグチュの股間を明良にまるっと曝したままピイピイと泣いている晴に、明良は正直いうと可愛い上にお尻丸見えに出てるんだけどいいの?と突っ込んでみたくなる。あ、いや突っ込むってそっちじゃなくて、素直に受け取って…………くれなくても良いと言えばよいのだけど。

「もう、明良のばかぁああぁ!怒って……からって、こんな、いじわるううぅ!」

お尻を出したまま泣きじゃくっている晴がどう見てもとっても可愛いのはさておき、事実晴が泣いているのは本当なので一先ずひょいと抱き上げてみて自分の膝に乗せる。まだ乾き切らない精液に滑っている股間をそのままに、ベソベソと本当に泣いている晴の顔を思わず疑問符を浮かばせ覗き込む。

「晴?」
「うっ、うっく、えっ……うぇっ…………えっ。」
「俺…………怒ってないし、意地悪したつもりもないんだけど…………?晴。」

どうやら晴としては明良が何かに怒っていて、だから意地悪をしたのだと思ったようなのはわかった。それについては甚だ疑問なのだが明良としては本気で怒ったつもりもないし、意地悪をしたつもりでもない。というかどの辺りをさして晴が明良が怒っていると判断して、どの辺りが意地悪をしたといっているのか正直いうと明良にはまるで分かっていないのだ。

「うそぉ!うそばっかりぃ!!!」
「嘘じゃないよ?全然怒ってないし、ずっと帰ってくる間に晴の恥ずかしがってるの見ていられて、俺としては凄い興奮してるんだけど…………。」

膝の上に座らされてそんなことを言われた晴が呆気にとられて目を丸くするのに、本気で何で自分が怒ったと晴は思ったんだろうと明良は素直に首を傾げてしまう。晴が独占欲を見せて明良を水族館から連れ出してくれて、しかもそのまま人前だというのに甘えたになった晴は明良に肌を擦り付けただけであっという間に絶頂に達したわけで。明良はそれが心底嬉しかったし、その後に晴が羞恥心でモジモジしながら必死に明良の手を握って、不快感に頬を染めて歩くのを眺めるのも最高に楽しかった。

「それの何処で……俺が怒ると思ってるの?晴。」

そう真剣に真顔で問いかけてくる明良に、今度は晴の方が泣くのも忘れてポカーンとしてしまう。晴としてみれば自分が行きたいと強請った筈のデートを、晴の勝手な感情で放棄してしまったわけでそれを明良が怒っていると考えていたのだし。

「だって…………デート…………。」
「うん、デート楽しかったね?今度は映画館でも良いよね?カップルシートでイチャイチャしよっか?ね?」

そんなことをニコニコしながら言われて、あれ?なんか思ってるのと違うと晴も今更だけど考えてしまう。

「途中…………で、出てきちゃったよ…………?」
「あ、そっか、途中だったっけ?晴が他の人に嫉妬してくれたのが凄い嬉しかったから、忘れてた。また今度行く?今度は昼間でも良いよね。」

昼間に水族館なんてホントに女の子と行くデートみたいと考えたら、明良が不機嫌になったと思ったのがなんだったのか晴も思い出していた。晴が自分が女の子だったらよかったよねと思わず口にしたら、明良は一気に不機嫌になったのだ。

「女の子だったらって……言ったら、怒った…………でしょ?明良。」

そう言われれば最初はそんなことを言う晴に、明良は何で今更そんなことを言い出したのと腹をたてた気もする。ずっと女の子扱いしないでと再三晴が言っていたのは事実で、明良はそんなつもりがない。けれど、どうしても男性と恋愛をしたことがない上に、晴がとてつもなく可愛くて扱い方が愛でる方向に向かってしまう。更にそれを上手く説明できなかったから明良の想いが空回りすることも多かったけれど、自分の家族に晴の存在を説明して自分の思うままにできるように明良はなったのだ。それなのに晴から今更女の子の方がと口にされたから、明良は晴以外は誰もいらないと言った。

「だって、晴だけが大事なのに他の女の子なんて言うから。」
「そ、じゃない。俺が女の子だったら、もっとイチャイチャできたと思った……。」

晴が女の子だったら?確かに女装の晴は他の女の子なんかより遥かに可愛くて花みたいに綺麗だけど、明良にしてみれば普段の晴の方がより可愛いし自然体の晴は凄く綺麗なのだ。

「俺は普段の晴の方が女装の時の晴より何十倍も可愛いと思うし、普段の晴だから好きなんだけど。」

当然みたいにそう口にしたら、目の前の晴は潤んだ瞳をまん丸くして、次の瞬間にみる間に顔が真っ赤になった。

可愛い…………

嬉しいのか恥ずかしいのか、どちらとも言えない顔で真っ赤になって自分を見つめる晴は、比較出来るものがこの世に何一つないくらいに可愛くて仕方がない。晴のその反応が明にとって嬉しいのは、晴が以前よりずっと明良のことを独占したいのだと分かるようになった気がするから。

「だから、俺一つも怒ってないんだけど。」
「じゃ…………なんで…………?」

なんかお互いに感じてたポイントが完全にずれてる?と晴の方もやっと気がついた様子だ。デートを途中放棄した点に関しては明良は全く気にしてないし、しかも晴が周囲の女の子に嫉妬してくれたのがとっても嬉しかったという。それに晴が勝手にその気になって射精なんかしちゃったのも自分に興奮した結果だから明良にしたら嬉しいというし…………じゃなんで下着はあのままにしたの?と晴が戸惑うのは、あれは意地悪じゃないという明良の意図が分からないからだ。

「意地悪したのなんで……?」
「意地悪?」
「…………ぬ、脱いで歩くの、も、駄目って…………。」

確かにあの場で脱いで下着なしというのも良いかなと明良も思ったけど。それより自分の恥ずかしい体液に濡れて歩いたらグチュグチュになってしまうのが分かっていて、泣き出しそうな晴がより一層可愛かったわけで。それを考えたら無性にムラムラして興奮した明良がいて、だって濡れた下着に泣きそうな晴の顔だなんて、そのまま無理矢理捩じ込んでたっぷり喘がせるのと同じくらい淫らで可愛いと思う。

「下着の中グチュグチュになってるのに涙目になって恥ずかしがってる晴が、凄い色っぽくて可愛かった。」
「ふぇ?」
「可愛かったから、もっと泣かせたくなったんだ。」
「…………ふええぇえええっ?ふぁ!ひゃっ!ひゃうぅん!」

唖然としている晴の曝されたままの股間に不意に明良の指が滑り込んできて、ヌルヌルの先端をその指の腹が撫でるのに思わず甘い声が上がる。そのままヌチヌチと指に先端を擦りたてられて、あっという間に快感に腰が甘く蕩けてしまう。そうなのだ、あの場でそのままひんむいて捩じ込むなんてことも考えたけど、可愛すぎる反応を他の人目に曝すのが嫌だったから手を繋いで帰るのを選択したし、その後十分モジモジして可愛い晴を堪能できたのだ。膝の上に座らせたままの晴の頬に口付けて、恥ずかしがっている晴が可愛くて泣かせたくなったと明良に繰り返されて刺激される逸物に腰が揺れ始める。

「や、ぁん、ふぁ、あぁ……そこばっかり…………こすんの……やらぁ…………。」
「ふふ、可愛いなぁ晴ってば……直ぐこんな、トロトロにしちゃうんだもんね?」
「ふぁあ!あんっ!あぁ!…………やら、も、駄目、あぁ!」
 
しかもそんな風に嬉しそうに明良に囁かれ先端ばかり執拗に擦りつけられて、あっという間に晴のピンクの逸物は再び硬くなってしまう。そんな晴のはしたない怒張に、今度はギラギラと興奮が分かる視線で明良が舌舐りする有り様。明良の男っぽい視線で射ぬかれながら、指一本だけが厭らしく先端を擦りたてて他の指で茎を締め付けられるのに晴は堪らなくなってしまう。

「あ、ん、んんっあっ、こすんの、や、いくっ、いくから、離してぇ。」
「いけないでしょ?指で絞めてるよ?晴。」
「はぅう!あ、いくから、いか、せて!あんっ!あぁんんん!いきた、いぃ!」

明良の言う通り塞き止められた精液を怒張の奥に感じながら、ガクガクと腰をくねらせて身悶えながら晴は甘い声をあげて明良の膝に股間を擦り付けている。それに前だけでなく、後ろもして欲しい。というより後ろの方がより切ない程に熱く疼くのに、それを感じないのか明良はまだ手しか使ってくれないし後ろにはまるで触れない。

「あき、らぁ……や、おれぇ…………も。」
「気持ちいいこと好きだよね?ここ、もっとよくしてあげる。ね?」
「やぁんんんっ!先っぽばっ、かり、やだぁ、あぁんんっ!」

グチグチと先端を更に強く擦られて、晴は更に甲高く甘い声をあげて仰け反る。そしてヌトッと糸を引くほどに漏れ出す蜜を指先で強く捏ね回しながら、明良が興奮で息を荒げるのが晴にも分かった。

明良…………俺の擦って…………興奮、して、る

視界の中で明良の前も服の下でも分かるほどキツく張り詰め立ち上がっているのが見えて、晴はそれをなんとか体内で味わいたいと考えているのに明良の指の刺激が強すぎる。しかもきっちりと競り上がる精液を擦る以外の指で締め付け塞き止められたまま、達しきれない快感に晴はドロドロと酩酊しそうになっていた。

「あ、ぅうんん!や、もぉ、もぉ無理、らめぇ、それ。」
「も少し頑張ろうか?チンポ、ガチガチになってるね、晴。」
「やぅうううん、だ、めぇ、も、がまん、むりぃ!」

明良の言う通りガチガチに硬く張り詰めて、快感にビクビクと跳ねる逸物に晴は甘い吐息で喘ぎ続ける。

「む、りぃ、も、だめ、こわれちゃ……くふぅ!あ、うぅっ!も、だめ!」
「出したい?いきたいの?晴。」
「い、きたい、も、むり、むりぃ!」

明良の指だけで気持ちよくなってしまった晴の怒張を締め付けていた指が緩まった途端、晴には我慢するなんて出来るわけもなくて明良の手にトプトプと勢いよく精を吹きかけていた。

「くぅ…………うぅ…………ふぅっ……うっうっ。」
「もう、晴ってば…………俺の膝までドロドロに、しちゃって…………。」

その言葉の通り自分の下着だけでなく吹き出してしまった精液で跨がっていた明良の膝まで淫らに汚してしまった晴は、喘ぎ混じりの吐息を吐きながら潤んだ瞳で明良を見つめる。怒られてしまうのかと戸惑う晴の瞳に、うっとりしながら明良は唇を重ねてユルユルとまた先端を弄り始めていく。

「ふぁ、あ……あぅっ…………あんんっ……。」
「晴、どうしたい?もっと……いいこと、する?」

低く甘く誘いかける明良の声に、晴はもうただ素直にコクンと頷くしか出来ない。何しろこんなに甘く快楽に刺激され続けているのに、まだ一番欲しがっている体の奥は全く満たされていないのだ。

「どうしたい?晴。」

柔らかく甘く問いかけて答えが一つしかないのを知っているのに、明良は晴にそれを言わせたがる。そしてその意図に晴は従うしか出来ないから、微かに喉をならしながら期待に全身を戦かせてしまう。

「ほし…………ぃ、よぉ…………あきらぁ…………。」

その言葉では明良には足りなかったらしくて、明良の瞳が意地悪く光りを浮かべて妖艶に見える微笑みで晴を引き付けた。欲しかったらもっとちゃんとお強請りしてごらんと囁きかけられ、晴の喉が再び興奮で音を立てている。

「あ、きらぁ…………ほし、い、あきらの………………。」
「俺の?なに?」

全て分かっているのにあえて全て言わせようとしているのは、明良にとってそれが晴自身が明良を欲しがっていると証明しているからだ。欲しくて仕方がないと晴が強請るのに明良の方が満たされて、同時に晴も明良に全て奪われて支配されてしまう。

「も、がまんできな…………あきらぁ、も、無理、明良の俺の中にいれてぇ……これ。」

潤みきった瞳でそう言いながら明良の硬くなった股間に指を滑らせる晴に、明良は何故かニッコリと再びの黒い笑顔を浮かべた。そんな明良に、あれ?もしかして明良ってこの笑顔の方が実は本性で凄く喜んでたりするの?と今更ながらに考えてしまった晴なのだった。
が、その後とっても濃厚に焦らされ愛されて苛められて、晴は殆ど声すらでないほどになったのは言うまでもない。
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