鮮明な月

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第十四章 蒼い灯火

139.

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意図した言葉もなくどちらからともなく縺れあうようにして何度も唇を重ねているうちに、次第に吐息に甘さが増して更に言葉が消えていく。折角着た筈の服を捲るまでそれほど時間はかからないのは互いに分かりきっていて、口付けながら互いの服を脱がせベットに雪崩れ込んでしまう。トサッと軽い音を立てて最後の布地が床に落ちたのを耳にしながら、仁聖の手の動きに合わせて恭平が身を委ねてくる。

「ん……んん……っあ……。」

ベットの上の一糸纏わぬ姿の恭平に、背後から覆い被さり丹念に愛撫する仁聖の滑らかな体躯が夜の闇に浮き上がる。何度重ねても迷うこともない執拗な程に丁寧な愛撫に、いつの間にかしなやかに反り返る白磁の肌に幾つも刻み込まれた薔薇の花弁のような赤い痣が艶かしく踊る。細くて折れてしまいそうな腰を掴む自分の指に、汗ばんだ項と羽の生えていそうな肩甲骨が綺麗に浮かぶ。内側を指で掻き回されながら、背中に落ちる口付けに恭平が弱く頭を振る。

「じ……ん、せ…………、あぁっ…………ぅっ……。」

愛撫に反応する甘くほどけて溶けていくような柔らかな恭平の喘ぎに、仁聖は満たされながらのし掛かり耳朶を噛む。それほど続けているわけでもないのに項に唇を触れさせ舌でなぞると、更に背中が撓り白い肌が薔薇色に染まる。

「じん、せ……ぇ、も…………んんっ!」

グルリと内側で回された指の感触に腰が震えてジワリとその背中に甘く汗が滲むのに、仁聖は唇を舐めながらそっと顔を寄せて耳元で低い声で囁きかける。

「…………なぁに?」

恭平の体がその声に反応してビクリと戦くと同時に、きつく指を咥え込んだ体内が締め付けてくるのを直に感じとった。それでもユルユルと中で指を擦るように動かすと、恭平の甘い声が更に溢れおちて汗が肌を伝う。

「も、…………じん、せ、も、い…………からぁ…………っ。」

懇願に聞こえる甘い声に少しだけ意地悪に、何のこと?と耳朶に囁きかける。それに薔薇色の頬で肩越しに振り返りながら、恭平が甘く欲情に濡れて潤んだ瞳で仁聖に訴えかけた。

「おねが……い、も、むり……がまん、できな、い……。」

ウルウルと濡れて艶やかに熱っぽく光る瞳。上気して薔薇色に染まった頬。自分が欲しいと欲情に震える濡れた唇から溢れる甘い吐息。撓る腰が微かに揺れて強請るように、指に絡み付く感触。こんな風に恭平が欲しがり強請るのが自分だけだと思うと、とてつもなく強く幸福に満たされて我を忘れてしまいそうになる。我慢できずに音を立てて指を抜き出し、下折たった怒張を押し当てる感触にヒクヒクと後孔が待ち構えているみたいに蠢く。

「恭平……いい?」
「ん……はや、く……ぅ。」

誘い込むように吸い付くのを先端に強く感じながら、腰を押し進めていくと恭平が甘く蕩けた声を上げる。熱く昂った怒張を抉じ開けられユックリ飲み込まされながら、卑猥な音をたてジュプジュプと掻き回される感触に必死で体を支える恭平の腕が崩れてシーツを掴みながら身悶える。それを眺めながら仁聖は背後から覆い被さり揺さぶるように、激しく腰を突き動かし始めた。

「んんっ!あっ、やぁっ、そこ、だめっあっ!」
「ここ、気持ち、い?」

濡れて滑る体内に擦られ突き刺さるような怒張の熱さ。それに思わず声が甘く跳ね上がり、羞恥で耳朶まで赤く染めた恭平がシーツを掴む手で口元を押さえるのが見える。しどけない仕草が余計に仁聖を燃え上がらせてしまうなんて、必死に声を堪えようと肩を震わせる恭平は気がつきもしない。背後からでも分かる快感に染まる肌にウットリしながら、更に腰を押し進めていく。

「んんっんっうっ……うっ!」

奥の深い部分にコツコツとぶつかるように当たる硬い感触にブルブルと体を震わせて、それでも咥え込んだ怒張をキュウキュウと甘く刺激しながら締め付ける甘美な快感。深く奥まで呑み込んで中を掻き回される感触に酩酊しそうになりながら、必死にシーツを掴んで堪えている項を舌でゾロリと舐め上げる。

「ふぁっ!はぁうっ!」

愛撫に高い声が出た瞬間を狙って、最奥を殴るように怒張をゴツンと突き込まれて恭平の高い声が飛ぶ。曲がる腸の突き当たりを押すように怒張が入り、体内を掻き回しながら奥へと進もうと動く。

「ひあっ!!ああっ!!」

そこから不意に体内で何かが捻じ曲げられ、目がチカチカする感覚に恭平は痙攣する自分の体を自覚する。深く入り込まれて快感に頭の中が真っ白になって、声も何もかも自制できなくなっていく。

「や、あ!あぁあ!あうっ!あっ!」

これがどんなに恥ずかしい事かは理解できても、ここに仁聖を感じてしまうと訳が分からなくなる程に快感に飲まれてしまう。しかも一度こうなってしまうと、恭平自身が我慢もできなくなるのだ。

「恭平……いい?気持ち、い?」
「やっあっ!だ、めっあっ!い、んんっ!いい、あっ!」

甘く低く囁く声に快感が更に増して、自分から腰を仁聖に押し付けながら、痙攣が止まらなくなって自分の肉茎からドプッと白濁が飛び散るのを感じる。いつの間にこんな風に感じるようになってしまったのかと戸惑うが、それでも仁聖に与えられる快感から逃れられない。

「ふふ……腰、動いちゃってる……気持ち、いんだ?ね?」
「んふぅっ!!い、うな……っ、あっ!ああっ!あぁんっ!!」

声を出すだけで締め付けて自分が快感に達してしまう。ギシギシと大きく軋むような激しい腰の動きにのまれて、何度も奥に仁聖の熱さを受け止めながら意識が朦朧とするまで殆ど時間はかからない。
腕の中でクタッと脱力して荒い息を吐いている恭平を、ウットリしながら見つめる仁聖は肌を擦り付けながらふと考える。傍にいてこんな風にしている時には不安や疑問を何も感じないのは、結局はあの迷いや不安は自分の我儘の一つなんだろう。

「恭平…………。」
「ん、…………うん?」

トロンとして潤んだままの瞳がボーッとしながら仁聖の声に反応する。少しだけ涙の滲んだその瞳はまるで宝石みたいにキラキラと揺れながら真っ直ぐに自分だけを見つめていて、それだけでも幸せに泣きそうになってしまう。

「ど、……した…………?じんせ……。」

掠れて弱い淡い声。まだ快感から戻りきれていない甘くて柔らかな声を、自分だけの物だと思えるのに胸が一杯になってしまう。普段の凛とした格好いい恭平の声も好きだか、こんな風に甘えているようにトロリと蕩けて舌が回らない感じの声は最高に可愛い。

「何か呑みたい?」
「……うん、……でも、もう、すこし、このまま……が、い。」

そういいながら胸元にソッと身を寄せる恭平の仕草に、悩殺されて見悶えたくなってしまう自分に気がつかされる。

「俺…………、去年より……ずっと恭平の事……倍じゃすまないくらい……好き。」

思わずそう口にしてしまった言葉に、腕の中で恭平が目を丸くするのが見える。仁聖が自分で言っておきながら顔を真っ赤にしてしまったのに、恭平は暫し驚いた風に見上げていたがやがてフワリと甘く微笑みかけて手を伸ばした。そっと頬に触れ引き寄せられて軽くあげられた頤に唇を重ねると、チロリと濡れた舌が仁聖の唇を官能的に舐める。

「ん…………、きょ、……へぇ……。」

チュと音をさせて重ねられ、何度も唇を甘噛みしたり舌で舐められて腰にまた熱が集まるのを感じてしまう。あんなに何度もしていてこれ以上は恭平の体には無理だと分かっているのに、甘やかされ誘われているとしか思えない行為に呑まれる。

「じん、せ、俺も、愛してる……。」

甘くて蕩けて胸が痛くなるほどの囁き声。それに仁聖も愛してるともう一度囁きながら、再び脚を割って体を押し込んでしまっていた



※※※



ボーッと昨日の事を考えながら講義を受けている訳だが、別段講義が面白くないからではない筈だ。建築学は兎も角、なんで文学部の教授の講義を規定数受けなければならないのか、しかも日本書紀やら古事記やらから始まって文学的側面からの建築と言われても、建築の話は一つも出てこないのだから既に余り好きではない国語の授業を受けている気分だ。その上この話は古文だけでなく近代建築まで続くと気が付いた周囲が、容赦なくお休みタイムと言わんばかりに机に突っ伏して眠り始めている。

『と、いう訳で、近代文学の中でもオペラ座など、過去の建築遺構との融合を……。』

醜い顔を仮面で隠してヒロインを助けていたのに、やがてヒロインへの恋慕で嫉妬に狂う怪人。ヒロインのためと罪を重ねるけど、同時にヒロインのために全ても捧げる恋。ふと何故かそれに自分が重なり、そして何故かあのサングラスが仮面に感じたのか外崎という人が脳裏に浮かぶ。そういえばあの人は事故で顔を怪我して体にも酷い傷があるって話してたけど、外崎了曰く会社も経営しているし家も買ったとか。オペラ座の怪人というほど醜い傷とはサングラス越しでは思えないけど、ハイスペックな能力がある人物なのだろう。傷が出来てから了は一緒にいると決めたのだから、顔で惚れたわけでも体で惚れたわけでもない。

自分があの立場だったら、恭平はどうしたかなぁ……。

オペラ座の怪人みたいにふられていただろうか。そんな事を考えながら、近代文学といってもそれほど近代じゃないなぁなんてボンヤリと考えてしまう。ところがここからの話が実際には、寝ている奴は損しただろうなと仁聖も思ってしまった程だった。この教授の講義は面白いから起きてた方がいいぞ?と恭平が教えてくれていた理由がやっとわかったのだ。

『さて、近代といいながら古典の話はここまでにして、近代文学と最も融合を図っているのは、日本で言えば例えば現存する忍者屋敷だ。』

忍者屋敷?!何で?!と思ったが、確かにどんでん返しやらの仕掛けは建築家として、構造に支障のない設置を必要とするから建築学を駆使して建てる必要がある。つまり江戸時代以前に日本ではその建築のための技術が既に存在している訳で、木造建築での構造的力学を完全に熟知しているというのだ。

『では、これに似た欧米での建築物と言えばなんだろう?君、分かるかい?』

唐突にそんなことを問いかけられ、前の方の席の受講者が首を傾げている。それを見ながら何かが心の奥で引っ掛かり、そんな話をどこかで耳にしたような気がして仁聖は記憶を手繰りながら何だったろうと考え込む。

……だから、建ててみたくて……、そう、隠し扉で…………

どこかで聞いた声がウキウキと浮き立つ楽しそうな声で、まだ自分には理解できなかった日本語で話す声。

そうそう、Charlie's Angelsとかね……後はThunderbird!

これは誰の声なんだろうと考えながら、思わず呟いた声が思わぬほどシンとしていた講堂内に響いた。教授はまるで記憶の中の声と同じくウキウキした声で、今のは誰かなといい仁聖を見つけ出したかと思うと目を丸くする。

『君は何君かな?』
「あ……源川です。」
『源川…………なるほど!そうか!なら納得だ。』

何が納得?そう思ったが、教授はサラリと近代文学の中での忍者屋敷とも言うべき存在は秘密基地だと口にした。しかも探偵Charlie's AngelsにおけるCharlieTownsendの居場所や探偵社の中にあるメカニカルな部分とかに始まって、何でか燃え上がるままに熱の入ったThunderbirdの地下施設の説明ってマニアック過ぎる。しかも秘密基地の話になってからは熱がこもっているわ、それがまた妙に現実的で堅実な建設を含めて話し始めて、終いには某国の未確認飛行物体の基地なんて話まで始めたのには驚いた。

このセンセ、マニアック……。

そう思ったが同時に仁聖の頭の中では、どこか聞き覚えのある声が暢気に笑いながらそれを実践してみたかったんだとと話しているのが聞こえる。不思議に感じながら講義を終えた仁聖を、教授の方から声をかけたのに仁聖はそういえばさっきの納得はなんだったのだろうと彼に歩み寄った。

「源川君、君、春仁の息子か?」

近寄った途端の言葉に思わずポカーンとした仁聖を、五十歳に近いその教授・勅使河原叡はマジマジと仁聖の顔を覗きこむ。そして感動すら覚えるようにニンマリと笑うと、唐突にこういうのだ。

「いやぁ、春仁によく似てるけど、目元はアニーなんだな。遺伝子のなせる技だ。」
「両親を…………ご存知ですか?」
「まあな、しかし息子の答えもCharlie's AngelsとThunderbirdとはね。」

も?というと近代建築談義をしていたら、父・春仁もそう答えて何時か建築家になって秘密基地を設計してみせると口にしたのだという。驚く仁聖に勅使河原は父とは幼馴染みで、その後留学生だった母と同じ文学部だったのだというのだ。両親を知っているという人間が今まで叔父しか居なかった上に、父の通った大学とは違う場所で父を知る人間と会うなんてと呆気にとられてしまう。それに余計なことを口にしない勅使河原の様子に、彼が両親が既に亡くなっている事は承知しているようだとも思う。

「秘密基地……ですか?父が……。」
「ああ、一件本気で建てたんだ、中々出来ることじゃないだろ?」
「えっ?」

ニンマリ笑いながら、僕もよくそこに行ってみて何処に秘密の扉があるかみてるんだが、未だに見つからないと勅使河原はいうのだ。流石に建築を頼んだ相手の事もあるから図面は見せてもらえなかったが、念願の完璧な秘密基地を作った事は密かに勅使河原には教えたのだという。それで店主に探りをいれながら通いつめるうち最近ではすっかり常連客なんだよと笑うが、ってことは店舗に関係した秘密の部屋ということでは?

「それじゃ秘密基地にはならないよ。秘密基地は用途の別な秘密の部屋なんだから。」

勅使河原の講義はかなりマニアックだと思ったが、この秘密基地の基準もマニアックだった。ということは父・春仁の秘密基地の基準もこれと同じ?つまり何処かに秘密基地のある、勅使河原が通いつめる店があるということか?!と思ったら、その店舗がなんと自分もよく行く『茶樹』だというのだ。

「……『茶樹』……ですか?ホントに?」
「なんだ、君もいってるの?…………密かにねカウンターの下から、地下に潜るんじゃないかって考えてるんだよね。」

あの店のカウンターの下?!そんなことあり得るのだろうか。それにしたってあんな身近な喫茶店が、父の設計した建物だったなんて何度も行っていたのにちっとも知りもしなかった。今度行ったら店内をくまなくよく眺めようと決心しつつ、父と随分親しげな様子の勅使河原を見つめる。
線の細く痩せぎすだが、眼鏡の奥に理知的な目をした初老の男性。
確かに三十代で死んだ父と同じ年くらいで、母の愛称も知っている。そんな存在に出会ったのは産まれて初めてだから、何を先ず聞きたいかすら迷う。自分はほんの少ししか知らない両親のことを、沢山聞いてみたい。それが顔に出ていたのか、勅使河原は何時でも文学部の教授室に来たらいいよとニンマリと愛嬌のある笑顔でいう。

「数日したらおいで、春仁とアニーの写真を分けてあげるから。」

そう言いながら勅使河原は賑やかにファイルを片手に手を振ったのだった。
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