鮮明な月

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第十四章 蒼い灯火

138.

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あの時翔悟に恭平のことを既に話したと仁聖が言ったら、恭平は目の前でとても戸惑う表情を浮かべていた。何でそんなと戸惑う表情に仁聖は翔悟は気にしてないから大丈夫と慌てて説明したのだれけど、その言葉に安心した様子はあの後もずっと恭平に一つも浮かばなかったのだ。それを今更のように思い出して思わず仁聖は、深い深い溜め息をついてしまう。戸惑い困惑した瞳で自分を見つめていた恭平の表情の意図は、仁聖にだって今は何となくだが理解できているのだ。

簡単に周囲に恭平を伴侶って言ってしまうような俺に戸惑ってる。

勿論、恭平が自分と一緒に居たいと思ってくれていることを疑う訳じゃない。ただ仁聖の行動と二人の関係が一般常識の範疇ではない状況だから、それを簡単に考えて安易に扱ってしまう仁聖の幼さに恭平は戸惑うのだ。言った後で何かが起きたらとか、問題が起きたらどうなるとかそういう危険性なんかをほぼ考えてない仁聖と、そういうことまできちんと常識や社会の中で暮らしていくためにと考えている恭平の大きな差。それは社会で暮らしていくのに、かなり重要な事なのだということは仁聖でも分かっている。
社会的にマイノリティになることが、どんなに辛くて大変なのかは仁聖にだって理解できない訳じゃない。何しろ自分が小学生の時に経験した虐めは、自分が日本と言う社会の中で外人というマイノリティだったから起きた事だ。それを覆すのに自分がどんなに大変だったかを仁聖だって忘れた訳じゃない。

しかも、minorityは覚えててもmajorityは忘れる。

あの時咄嗟に英語を使った後に周囲から外人と囃し立てられ、始終親がいないことを指さされ笑われるのがとてつもなく嫌だった。周囲には自分と同じ境遇や環境にいる人間はいなくて仁聖はたった一人だったから、出来ることは自分で探すしかない。周囲から浮き上がらないために出来るのは言葉だった。だからmajorityになる方法を考えた仁聖は英語を使わず、愛想笑いで日本語を使うmajorityに溶け込む事にしたのだ。そしてほんの十年もしない内に自分を囃し立てていた中の一人の女子に、告白された時には呆気にとられた。

仁聖君の事がずっと好きだったの。

中学を卒業する直前で告白された彼女に思わず何時から?と素直に聞いてしまったのは悪気はないけど、確認したくもなるだろう?そうしたら相手はこう答えた。

小学校に入った時から

呆れてしまうのは仕方がないけど、彼女は仁聖を他の同級生と虐めたことなんて一つも記憶になかったわけだ。そして、majorityになった仁聖は微笑みながら、彼女の短期間だけの彼氏になる。そうやってずっと今までminorityにならないように気を付けて来たけれど、でも恭平と暮らす事が出来るのならmajorityなんてどうでもよくなった。だって仁聖にとって唯一無二の榊恭平と、これからずっと一緒に過ごせるようになったのだ。だけどそうなると、また少数派の呪縛が垣間見えるようになってくる。仁聖は今の状況も昔と同じようなものだと、ちゃんと理解しているのだ。それでも正直に言うと

俺のものって言いたい。俺の恭平って叫びたい。

その感情が仁聖の中で日々増しているのに、恭平は気がついていないんだろうと仁聖は思う。誰よりも大事で誰よりも独り占めしたくて、しかも恭平はそれを我慢しなくていいとも容易く答える。でもそれにはどうしたらこの気持ちが満たされて、こんなに感情に振り回されなくなるのか仁聖にはちっとも分からない。恐らく周囲に恭平は自分のものだと公言して歩いても、実際には満足なんか出来ないのは自分でも分かっている。部屋に増えてきた物と同じで、際限なく欲しがるだけに決まっていて、それをどうにかしないとならないのに。そう考えながら、ポチポチと秘蔵の恭平の綺麗な寝顔を眺めて、もう一度仁聖は溜め息をつく。

綺麗で大好きな恭平……こんなに素敵な恭平が俺のものだって、皆に自慢したい……。

その行き場のない感情を持て余して、結果としてあの戸惑う困惑の表情を恭平に浮かべさせてしまった。抱いて甘く泣かせて十分以上に恭平を自分のものにしているのに、それだけでは足りない我儘な自分。柔らかな微笑みと甘い香り、他の誰にもない恭平だけ。

……ああ、やっぱり綺麗…………可愛いし……。

自分でも馬鹿だなとは思うけれど、撮り貯めた画像を眺める度に改めて綺麗だし可愛いと思慕の思いで恋煩いのように深い溜め息が出てしまう。仁聖がこんなになって溜め息をついているなんて恭平はちっとも知らないだろうし、知ったら知ったで子供だと笑うかもしれない。

「なぁに、溜め息ついてんだよ?仁聖。」

隣の翔悟に呆れたように言われても、視線は恭平の横顔から話すことが出来ないでいる。長い睫毛と濡れたような瞳、柔らかそうな唇は少しだけ開いていて今にも吐息がかかりそう。そんな横顔を眺めながら、考えるのはどうしたら自分はこの満たされない気持ちを押さえられるのかだ。

「…………ちょっと…………悩んでる。」
「悩み?何。」
「どうしたら……満足できるのか。」

翔悟が何気なく画面を覗きこんで、仁聖の言葉をどう判断したのか苦笑いする。
実際のところこうやって恭平のお宝画像に仁聖が一人見惚れているのを見つかったのを切っ掛けに、仁聖は翔悟に恭平との事を洗いざらい話したのだ。基本的に一風変わったユニークな思考回路の翔悟は、そういうことまで先進国?などと言い、結果として好きなら仕方ないよなで済ませた訳で。翔悟がそういうことに理解があるというよりは、仁聖だからそういうこともあるかなという感じなのだ。

「結構、仁聖ってウジウジするよなー。」
「う……。そうかな……。」

翔悟にそう言われて確かにと思ってしまう。以前はこんなことで悩むなんてなかったのに、ここ暫く迷ったり悩んだりで堂々巡りすることが増えた。でも昔はこんな風に悩むことはなかったけれど、昔は恭平が傍にいないのだから当然なのだ。傍にいてもらえるからこそ、もっとと欲張りになっていく。

「好きすぎて、幸せなのに……辛い……。」
「……幸せな悩みだなぁ?」

こういうのは普通の人の感覚と同じなのかなと思いながら、それでもジタバタと足掻き続けるしかできない自分に仁聖は溜め息しか出てこない。そんな会話を暢気に交わしていると、講義を終えた他の面子が二人を賑やかに囲み始める。

「源川、今日さ?合コン出ない?」
「あ、無理。俺、そういうの興味ない……。」
「そういわないでさぁ、佐久間も行こうよー。参加しよ?な?」
「あー、俺バイトー。」

合コン。
自分を誘う目的は仁聖という顔のアイコンが欲しいだけなのは充分承知してるし、高校の時だってそういう役割で周囲に溶け込んでいたふりをしてきた。でも今では誘われても溶け込む為の意欲も興味もちっとも沸かないし、そんな時間を過ごすくらいなら恭平の傍にいて恭平を眺めている方がずっと楽しい。彼女が欲しいのなら仁聖の顔頼りで集客を図るより、自分のセールスポイントをアピールするべきだ。そうでなきゃその後付き合ったとしても、彼女と長続きする訳がないとは思わないんだろうか。それともセールスポイントすら持ち合わせていないから、仁聖に人数を集めて欲しがっているとか?そんな皮肉めいた事をつい考えてしまうのはどうしてだろう。

それにこれを言ったらこいつらはどんな顔をするのだろう。

そう一瞬口に出して直に言いそうになって自分はどうしてこんなに変わったんだろうと、ふと戸惑いに似たような感情が仁聖の中に沸き上がった。以前なら仲間の客寄せパンダのアイコンでも全く気にもしなかったのに、今はそれに正直なところ嫌悪すら感じている。

「ちぇー、顔出すくらい頼むよー。」

顔出すだけで帰ったら尚更嫌みったらしいと言われるんじゃないかと思うが、愛想笑いで悪いなと繰り返している内に流石に乗らないのは理解した風だ。二人の不参加が決まった背後で、ガッカリした顔をしている女性陣が僅かに視界に入る。大学生活が始まってまだ二ヶ月だというのに、既に何回合コンが繰り返されているのだろう。しかも殆どが二十歳前で酒も飲めない筈だけど、何人が律儀にそれを守っているのか微妙なところだ。

「指輪してても、全然効果ないな?仁聖って。」
「ちゃんとマリッジなんだけどなぁ…………。」

溜め息混じりにそう呟く仁聖に、翔悟は隣で暢気に苦笑いを浮かべる。
そんなことを様々と考えながら久々に掃除に向かった叔父の家のドアを開けた瞬間、中に微かな人の気配があるのに気がついた。訝しげに仁聖が奥に入るとリビングに乱雑に投げ出された旅行鞄とスーツケース、それにソファーの上でグダッと伸びている叔父の姿がある。

「I'm so glad to see you……… after a long time.」
「…………Me too.」

叔父・源川秋晴がソファーから手を振り久しぶりというのに、苦笑いで同意しながらリビングに投げ出されたスーツケースを仁聖は歩きながら壁際に動かす。帰国するとは聞いてなかったが、海外から戻ってきた秋晴は自室のベットに向かうのもどうやら面倒だったらしい。一晩そこで寝たのと言うと、もう限界だったんだよと嘆いている。それにしても帰ってきて早々にこの惨憺たる室内には、呆れるしかない。

「You are sloppy……Keep your room neat and tidy.」
「Oh, my bad. Sorry.」

だらしない・部屋くらい整頓しなよと仁聖に指摘されても秋晴は気にした風でもなく悪いねと口にしただけで、疲れがたまっているのかソファーから身動きするわけでもない。相変わらず、一言で言えばその言葉に限るのだが、以前と違うのは仁聖がもうここに暮らしていないことだ。一応定期的に月に三~四回程は仁聖が掃除に来ているが、誰も全く住まなくなると何か微妙に違う気がする。家と言うものはそういうものなのかもしれないと内心で一人考えなから、脱ぎ散らかされたシャツを拾い上げてハンガーにかけた。昨日帰ってきたのと問いかけると昨日じゃなくて今朝というから、実際にはまだ家に帰ってきて一日もたっていないと言うことだ。それで、この室内のゴチャゴチャ感はある意味天才的に散らかす能力があるとしか思えない。ソファーの上に延びている叔父の様子を眺めながら、仁聖はふと思い出したように口を開いた。

「Are you dating anyone?syusei.」
「I don't have anyone like that around me.」

何気なく、それでも密かにずっと気にしていた、叔父の恋人の存在について問いかけた仁聖に、秋晴は考えるまでもなくそんな相手は身の回りにいないと即答する。仁聖から直に恋人はいないのかと問いかけられて、平然と周囲にそんな人間がいないと答える秋晴に仁聖は思わず間近に歩み寄ると顔を覗きこむ。顔立ちは父とにている秋晴は父の春仁に比べるとおっとりして優しげな印象、父の方がどちらかと言えば少し神経質気味な印象を与える。とはいえ息子で甥の仁聖がそうなように、基本的に人好きするタイプの人間なのだ。
叔父はそろそろ四十後半。
仁聖が生まれる前から世界を飛び回っているから、写真家として忙しいのは事実だ。それでも藤咲のように叔父の腕を知っている人間も実際には多くいるのだから、それなりに人との交流だって思うより遥かに多い筈。そんな中で誰も傍にいたいと思う人は、いなかったのだろうか。秋晴に思いを寄せてくる人間は現れなかったんだろうか。そんなことはあり得ないと思うのは、強ち間違いではないと思う。

「It’s my fault……」

秋晴の人生に唐突に荷物として押し付けられた自分の存在。それは若かった秋晴にとっても秋晴の恋人にとっても、大きな枷で障害だった筈だ。思わず自分のせいだと呟く仁聖を、秋晴はソファーから見上げ目を丸くする。そうしてやがて秋晴は手を伸ばすと、仁聖の頭を撫でて穏やかな声で言う。

「Never mind. It's not your fault.」

気にするな、仁聖のせいじゃない、と秋晴は言う。けれど結婚もしていない秋晴に、突然親をなくした四歳の子供を育てろと言うのがどれだけ大変なことかは理解できる。その上自分は中々叔父にも馴染めなくて、この叔父にかなり迷惑をかけた自覚が今ではあるのだ。それが顔に出ていたのか秋晴は苦笑いしながら、仁聖の頭を撫で続ける。

「You should be very proud of your progress.」
「My progress?」

何でか成長した自分を誇れと褒められても。秋晴の意図がよく分からない仁聖に、秋晴は穏やかに笑いながら自分のことは心配しなくても時期が来たら相手が来るなんて暢気なことを言う。今になればこの暢気ともいえる秋晴の人柄も理解できるようになったし、叔父に課せられていた負担だってこうして理解できるようになったが、ほんの一年前迄はこれが仁聖には全く理解できていなかった。それを成長と言えば確かに成長ではあるが、随分恩知らずで遅い成長だ。それをどうやって償ったらいのか問いかけると、秋晴は穏やかに恭平と幸せになればそれでいいと笑う。



※※※



「なんだ、それなら夕食に誘えばよかったのに。」

仁聖から秋晴が帰国しているのを聞いた恭平が、そう言うのにそう言われればと仁聖は自分がそういうところに全く気が利かないのに肩を落としてしまう。秋晴は暫く居るからまたねと仁聖に話していて、じゃまたなんて当然みたいに帰途についてしまったのだ。

何でこうなのかな、俺って。

カウンターで肩を落としている仁聖に、恭平は不思議そうにどうかしたのか?と問いかけるが、恭平だったら即気がついて秋晴に食事に来るよう勧めたんだろうと落ち込んでしまう。ずっと疎遠だったという関係のせいなのか、ただ単に自分がそういう気の使い方の出来ない子供なのか。どうしても子供という言葉が頭にちらついて仕方がない。

「仁聖?」

我に返るといつの間にかキッチンから出てきていた恭平が、目の前で仁聖の顔を覗き込んでいて仁聖は目を丸くする。間近に恭平の綺麗な宝石みたいな瞳があって、予想もしていなかった近さに面食らってしまっていた。

「わっわぁあっ!!」
「な、何だ?!」
「びっ、びっくりしたっ!」

そんなに声をあげるようなことかと言いたげな恭平が笑いながら、首を傾げて軽く唇に触れたのに仁聖は尚更驚いてしまう。こんなこと普段はしてくれないのにそんなに自分が変な顔してたのだろうかと思うが、柔らかくて甘い唇がもう一度降りてきて自分の唇に触れてくると体の奥が暖かく溶けていく気がする。

「暫く国内にいるなら、今度夕食に誘ってくるといい。な?」
「うん、ありがと……恭平。」

優しくて穏やかな時間に微笑みながら言う恭平の言葉に、仁聖もほんの少し緩んだ安堵の気分に微笑み返していた。
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