鮮明な月

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間章 狂宴・成田了の事象

10.

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スッカリ自分に嵌まっていると考えていた晴との縁が意図も容易く切れたのは、了が警察に逮捕されて仕事を辞めたからだった。まあ、その辺りのことは、やったことも自業自得。何であんなことをしたのかと聞かれると、自分でも答えられない。ただ無償に榊恭平が欲しくて手に入れるために、最悪の手段を取ったというところだ。元々了自身もその類いの薬に嵌まるタイプでもないから、薬に関してはさておき了は仕事と共に友人を二人・セフレを一人失った。釈放まで遠坂がいなかったらもう少し時間がかかったかもしれないが、まあそれに関してはいい。そこでやめれれば良かったが、了はその先にまた同じようなことを繰り返してしまった。そうして、それが実は手痛い失恋なのだとやっと気がつかされたのだ。

六年も片思い………か。

三月の春先の風の中を了は花束を片手に、石畳の小道を歩きながら咥え煙草を燻らせている。一時間ほど前、元友人・村瀬篠に託した手紙は、そろそろ当の榊恭平の手に渡った頃だろうと思う。
多分成田了にとって、榊恭平は本当の初恋だったのだ。綺麗で真っ直ぐな榊恭平は了にとっては、純粋過ぎる高嶺の花でそれに惚れた了は周りが見えなくなる程に感情に溺れて狂っていた。自分が嫉妬で何故か恭平の恋人を拉致して、しかもレイプしてまで堕とそうと喰らいついた恭平。ところが今まで誰も逆らえなかった了の本気の調教に、恭平は既に抱かれる快楽を知っている体で最後まで抵抗して見せた。心すらも折れない、しかもへし折ってやろうとして告げた了の言葉までアッサリと需要していると答える。それ程の激しい感情を産まれて初めて目の当たりにした了は、あの野郎の何がそんなに恭平を惹き付けるんだろうと正直に思った。同時に不意に何で自分を見てくれないんだと恭平に向かって叫びたくなって、それに気がついた了は我に返りその場から逃げるしかできなかったのだ。

何で俺を見てくれない。

そう言おうとした自分が、何時もそれを相手に叫びたがっているのに気がついて了は愕然とした。子供の頃からずっと、同じ言葉を相手に向かって心の中で叫び続ける自分。
何で俺を見てくれないの、お母さん
何で俺を見てくれないんだ、父さん
何でなんだ?そうずっとただ言い続けている自分は、ただ愛情に飢えているだけに見える。恭平にも右京にも宏太にも同じように叫びたかっただけ。同時に自分を初めて見たのがあの公園の黒い影なのだと思うと、それが酷く悔しくて憎らしい。初めて自分を必要としたのがあの変態で性処理の道具としてだなんて、あまりにも神様は残酷過ぎはしないだろうか?あの時男は人の股ぐらを女の代わりに使いながら、了の未熟な狭い尻の穴を弄くり回しこう言った。

男も女もかわりねえ、仕込んでやればお前だって孔でいけるようになるんだ、なんなら仕込んでやろうか?淫乱め。調教されて俺の性奴隷にしてやろうか?

ねちこく低く耳を犯す影の言葉は、子供心にとても恐ろしかった。初めて必要とされたと思った者に永遠に物扱いされ、淫乱と罵られる自分は、この世に必要なんだろうか?自分はなんなのだろうと思う。好き勝手に遊ばれやっと解放されて、一人そのまま放置されたのはもう夜の帳が落ちた頃だった。既に公園には子供どころか、誰も居なくなっている。自分は誰かと遊んでいたような気がするのに、誰も居なくなっていたことも胸を締め付けた。

僕……は、独りぼっちだ……。

人目を憚りながら他人の臭い精液でグチャグチャの姿で闇から這い出して、暗い夜道をフラフラと重い足取りで帰りながら了は流石に家に帰ったら母にこの姿を何と言われるだろうと思っていた。ところが帰りついた家に両親はおらず、そこには了には無関心な家政婦がいただけ。しかも家政婦は何も了には声をかけず、了は泣きながら体が赤くなるまで一人で体を洗いつづけた。それなのに、影の吐き出した淫乱という毒は、とうにその体に染み込んでいる気がして悲しくて怖くてしかたがない。
結局了がされたことは両親も知らない。しかも、めでたいことに家政婦は主には口が固いのに、身近な者には滅法口が軽かったのだ。

ほら、あすこの、そうそう、ふしだらな奥さんの血もついでて、性に奔放で快楽に耽るような親から生まれた子供はやっぱり……

そんな目にさらされて、了に何ができるというのだろう。了は結局その好奇の視線にそうだと仮定されたまま、性に奔放で快楽に耽る人間に育ったまでだ。そんな自分が今になって、結局誰かに自分を愛して欲しいだけだったんだと気がついてしまった。榊恭平は自分と似て人に心を許さない人間だと思い込んでいたのに、彼が余りにも強く一人の人間を愛しているのを見せつけられてしまったから。あんな風にひたすらに誰かのために尽くす愛情を持つ人間を、どうやったら手に入れられるかなんて了は知らない。

もう、無理だ。

そう分かった途端、了はあの時の恭平の問いかけの答えが分かる気がした。榊恭平らしいシェークスピアの真夏の夜の夢、妖精パックを指すようなあの不思議な問いかけ。

いっさいの計画性を持ち合わせていないが、全くの無計画という訳ではない。

そんな愛情を一心に捧げている人間がとうにいると言われ、それに自分のように醜く足掻くのは愚か者だと言われた気がした。だから、同じ意味の解釈があると知ったタロットカードを答えに送った。しかも、もう終わりにするつもりで逆さまにして、あえて送ったのだ。愚かな自分勝手な道化、それが自分なのだと高嶺の花に伝えるだけで恭平にはもう十分だと思う。 

もう、二度と会わないだろうし………な。
 
煙草を携帯灰皿に捩じ込みながら苦く笑い、コツコツと音をたてて歩く。結局薬に関しては不起訴になったが仕事は首になっているし、定住している理由もなくなってマンションも引き払ってしまっていた。何処に行くかもどうするかも何も考えはないし、自分の中は全くの空虚に変わってしまったようだ。そんなことを考えながらふと上げた視線の先で風に散る桜の花弁の向こうに、背の高い男の見慣れた背中を見つけ了は思わず立ち尽くす。

………何で今こんな時に……あんたとここで…はちあわせるんだ。

その姿を目に入れた瞬間、泣きたいくらい激しく胸が痛む。今までそんな風に考えたこともないのに、胸の痛みに涙が溢れそうになってその場を動くこともできないでいる。そこに一人立ち尽くす了に気がつきもしないで、白木の杖をついた長身は濃いサングラスをかけた姿でユックリと動き始めた。

………そうだ、あんたはもう……俺の事は見えない。

どんなに自分を見て欲しくても、二度と彼は自分を見ることは叶わない。このまま了がそっと黙って見守れば、彼は自分に気がつかずに立ち去るだろう。そう心の中で久々の姿を懐かしく感じながら、了は無言のままじっと見つめた。
療養生活で筋肉が削げ落ちたのだろう、全体的に細身になったように見える。長身も長い手足も変わらないが、杖をつきながら歩く足取りはユックリとして慎重に足元を調べている様子。包帯の姿はなくて襟の高い服で喉は隠され、サングラスの影に大きな傷跡が微かに見える。

ああ……それでも、………あんたはあんただよ、宏太。

リハビリでここまで回復したとは知らなかった。目も見えず足にも障害が残ると話していたから、てっきりもう一人では歩けないだろうと思っていたのだ。それでも足を引きずるようにして、足場の悪い墓地を慎重に歩くのはきっと辛いだろう。腕を取ってやりたくなるのを唇を噛んで耐える了の横を、慎重な杖が確かめながら前に進んでいく。真横を通りすぎると思った瞬間、確かめかねた足元の窪みに体がグラリとバランスを崩したのに咄嗟に駆け寄り手を出してしまっていた。言葉もなく抱き止めた腕の中の熱い体温に、ギュッと胸が締め付けられる。

「…………悪いな…了。」

分かっていたように言葉をかけられて、見開かれた了の目に涙が滲む。あんた、何で分かっていて通りすぎる気でいたんだよと叫びたくなる。こっちに来て手を貸せよって一言言えばいいだろ?そうしたら……。そう、抱き止めてしまったら何故か腕の中にいる宏太は、確実に了がここにいたのを知っていたような気がするのだ。

何で俺の事を見てくれないんだ、両親も恭平もあんたも。

知っていて見ない振りなんて流石に酷すぎるんじゃないかと感情に溢れだした涙が頬を伝うのを感じる。言葉もなく唇を噛んだままの了に、何も見えない筈の宏太が目を向ける。

「泣いてるのか?」
「……いてねぇ……。」

腕をとったままの了の顔に、迷うことなく宏太の手が延びてくる。そうして頬に触れて宏太から囁かれたのは、了が思ったのとは全く違う言葉だった。

「……悪いな、こんな……間近で………見たくねぇだろ?」

体勢を立て直した宏太が自嘲気味に言うのに、初めて相手が自分の姿を見るのが嫌だろうといっているのに気がつく。そうじゃない、あんたが俺を知らんぷりをするのが辛いんだと言いたいのに言葉にならない。傷なんて大したことじゃない、宏太は宏太なんだと心が言う。

「……あんたは、……あんただよ………。」
「まあな、………なんだ、了……煙草吸い始めたのか?ん?」

目が見えないせいか臭いに敏感なのか、掠れた以前とは違う声が言う。それでも口調は外崎宏太のままで、口元に浮かぶあの皮肉な笑みも変わらない。そうして頬の涙を拭った手が優しく頭を撫でる感触に、了は思わず息が詰まる気がした。了が煙草を吸い始めたのは宏太と会わなくなってから。喉の怪我をした宏太は二度と吸えないから、宏太が棄ててくれと手渡したものを了は咥えたのだ。

「あんた、………右京のこと愛してたの?」

ずっと、聞きたかった事がまた涙と一緒に溢れ落ちる。それまでの生き方を変えるような関係の理由を、本当はずっと問いかけたかった。こうして月命日の日に墓に来る程宏太は彼の事を好きだったのだとしたら、彼が足りないから死ねないと答えたものは何なのだろう。

「…………俺はな………そういう恋だの愛だのって、感情を知らねぇんだよ。」

宏太はその問いかけに少しだけ表情を緩めそう呟く。体勢を立て直した宏太は、ふいと見えない目を右京が眠っている墓の方に向け悲しげに囁く。それは何時か自分に問いかけた言葉にの答えだと気がついた。了に人を好きになったことがあるかと聞き、似ているから高嶺の花には惚れないようにしろと言った言葉。

「あいつをどう思ってんのか、聞かれても………答えらんねぇな……まあ、簡単に言えば気にいってたんだ、真っ直ぐで凛としてて高嶺の花で……な。」

宏太は見えない瞳で昔の事を思い出しているように見える。愛情を知らないと言うのに、結婚もしたのかと思う了の心を見透かすように宏太はふと苦笑する。そうして、ここで待ってるからあいつに会ってこいと了に囁く。墓に花を手向けて右京に頭を下げると、了はなんだか無償に悲しくなるのに気がついた。

ねぇ右京、今の方がずっと悲しくて寂しいのはどうしてかな?三人で《random face》で遊んでたのが凄く懐かしいんだ。

暫くして立ち上がり涙を拭いながら振り返ると、そこには約束通り宏太が杖を片手に了の事を待っている。待つ必要も本当はないのに、その姿を見ると胸が締め付けられるのが分かって了はこの感情は何なのだろうと思う。恭平への想いとは全く違うこの感情は、了にはなんなのか答えられない。

「了?………まだ泣いてんのか?」
「誰も泣いてねぇよ。勝手なこというな、目見えねぇくせに。」
「おー、一端の口だな?前科一般。」

歩み寄りながら聞こえたその言葉に了はギョッとして、宏太の顔を見上げる。そしてどうせ遠坂から聞いたに違いないと気がついて、不貞腐れたように上目遣いに睨む。

「そっちこそ、そんな怪我するような巻き込まれ方ってなんなんだよ?あんた、本当は三浦ってガキに手だしたんだろ?」
「ああ、あれか。高嶺の花をへし折ってみたくてな、ちっと読み違えた。」

アッサリとそう答えた宏太に呆れたように目を丸くする。外崎宏太が行き掛けの駄賃で襲われて死にかける、なんて理由は正直なところ今一つ了は納得できなかったのだ。でも、これで理由がハッキリした。外崎宏太は真名かおるという女に依頼されたか何かの理由で暴君三浦を密かに後ろで感じるよう調教していたのだ。それを他の仲間が知ったのか、あえて知らせたのかは分からないが、他の仲間は後孔を開発されつつある三浦を複数で残忍にレイプした。宏太がその気になって調教してたんなら、他の男が色気にそそられて抱きたくなるのは理解できる。調教が完全に終わる前に仲間に目茶苦茶にレイプされた三浦は、社会的にも精神的にも止めを刺されたのだろう。恐らくその仲間に繰り返し呼び出されでもして復讐に走ったということだ。無計画とされていた三浦の復讐が最初から計画的殺人だったのなら、宏太も店で襲われた理由が十分納得できる。

「宏太、調教のテープ残ってんの?三浦の。」
「残念だが、そいつはなぁ残せなくてな、見たかったか?」

その言葉で押収されたとか言うカメラ映像は、宏太が意図的に編集していた後なのが分かる。自分が関わっている部分は消去したか、残さなかったか。それにしたって死にかけてても自分の足がつくようなものを残さない頭があるなら、その前に襲われるのを回避しろよと思わず呆れてしまう。

「宏太。あんたさぁ?馬鹿だろ?」
「おお?お前にそんな風に言われるなんて、俺も朦朧したもんだよな。」

近寄ったのをまるで見ているように、宏太の手が伸びてきて口元を微笑ませながら頭を撫でてくる。そういえば、宏太は他にこうするのを見たことがないのに、どうしてこう了の頭は気兼ねなく撫でるのだろう。成人男性の頭を撫でて何が楽しいのか全く理解できない。

「それで?お前は自分の高嶺の花、へし折ったのか?」

先に顔に触れたとき唇が切れて腫れているのにはとうに気がついているのだろう、答えまで見透かされている問いかけに横に並んでユックリ歩きながら了は苦笑いを浮かべた。
 
「折れなかった……あんたの方法じゃ通用しねぇんだよ。」
「はは、そりゃ本気で心底惚れてる奴がいるんだろ?運命の相手って奴は遊び心じゃ折れねぇなぁ。やり方変えねぇと。」
「なんだよ、他にやり方あんのかよ?」
「あ?俺を誰だと思ってんだ?やり方位幾つか他にもなきゃ仕事に出来ねぇだろ?ん?」

なんだよそれと呟きながら、そんな方法あるなら早く教えとけと呟き思わず了が笑う。昔のように笑う了に暫くの無言の後、宏太が何気なく呟く。

「………了、お前……今無職だろ?俺んとこで働くか?」
「はぁ?あんた、今なにやってんの?」

何で無職なの知ってんの?しかもその体で何やってんのと言いたげな了に、宏太は苦笑いしながら経営コンサルタントと呟く。脱サラしてSM的調教師になって、結構な失敗したとはいえ投資家になって、バーの経営者で最終的に辿り着いたのが経営コンサルタント?しかも、アンダーグラウンドにこれ以上なく詳しいコンサルタントなんて、その見た目と相まって胡散臭いことこの上ない。

「うわ、胡散臭ぇ!」
「お前、俺がすること何でも胡散臭いもんだと考えてんだろ?真面目に大人しく稼いでんだぞ?ん?」
「絶対嘘だね、あんたが大人しくする訳ねぇもん。」

その言葉に思わず苦笑いを浮かべる宏太の顔をそっと眺める。横顔から目元の傷が見えて、目元を醜くひきつらせている大きな傷の中に人工的な目が歪んであった。それでも、口元や何かは変わらない宏太のまま。

「……給料ちゃんと出せんの?」

呟くように問いかける。本当なら別に給料も要らないとすら思うのに、それを理由にしてしまう素直じゃない自分がいる。本当にこれからの宏太の傍に、自分が居ていいのかと確認してしまうのだ。

「その分こき使うからな。覚悟しとけ。」
「あ、あのさ、俺住みかがないんだよ、宏太の家広いからさ?」
「家賃は天引きするからな。」
「はぁ?!ローン無いくせにケチケチすんなよ!金あんだろ?」

そんな声が花弁と共にひそりと佇む墓石の前の花を揺らす。どうせ狂っていると最初からわかっているなら、最後まで狂った宴の中に一緒に居るのも悪いことではないのかもしれない。そう笑いながら了は隣の宏太の手をとった。
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