鮮明な月

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第一章

5.

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自分の口から放たれた言葉に腕の中の恭平が息を飲んだのを感じながら、仁聖はそっとその首筋から顔をあげて耳元に口を寄せる。先程よりもずっとその体から放たれる甘く漂う香りが強くなったのを自覚しながら仁聖は小さく言葉を繋いだ。

「恭平は……俺が来るのを何時も待ってるの…?」

びくりと一瞬その体が腕の中で震えたのに気がつき仁聖は、心の中に痺れる様な感覚を覚えた。先程の怒りのような強い感情に満ちたものとは全く違う濡れた様に甘く柔らかく響く声でそっと囁く様に耳元に言葉を溢す。

「いつも…俺が来ると鍵が開いてるよね?」
「そんなこと……。」

囁く声から逃れようとするように恭平が顔を背けても、押し付けられた体では逃げ場がない。それに改めて気がついたように恭平は視線をふせるが、それは耳元を余計に曝しただけだった。

「いつも…俺が来る時には家にいてくれてるよね?」
「ぐ…偶然だろ?!何言ってんだよ…っ!」

詰問の言葉に返された言葉にも全く怯みもせずに、ドアに押し付けたままの体に自分の熱をもった体を重ねあわせる様に押しつける。仁聖はもう一度ゆっくりと耳に口づける様にして、言葉を繋ぐ。ずっと心の中に蟠る様に漂っていたのに見ないフリをしてきた疑問を、言葉という形にして紡ぐ。

「転寝だって…考えたらおかしいよね。」

声の低さなのか、囁かれる吐息のせいなのか、恭平の耳が赤く染まったように見える。それに仁聖の体の熱が更に上がっていく。

「俺……恭平の性格よく知ってるよ。」
「だからっ……。」
「俺が来ない時は締めてたね、鍵。……本当は何時もちゃんとしてるんだろ?」

その言葉に躊躇いがちに息を飲んだ腕の中の反応に気がついて仁聖は目を閉じながら、腕の中の体に更に体を押し付けながら自分の動悸が激しく脈打っていくのを感じた。そしてその鼓動に反応したように仄かに腕の中の体の熱も一緒に上がり始めたのを感じる。心の中の感覚は歓喜とも絶望とも分からない大きな渦を巻いて、震えが起きる様な熱を自分の中に生み出しているのを仁聖は自覚した。腕の中に身じろぎする様なその動きを感じながら仁聖は不意に先程の自分の言葉に見せた恭平の表情を思い出して、そっと耳元に再び言葉を零す。

「……恭平…、昨日の事……覚えてるんだ?」

ビクと体が跳ねるのを抱きすくめながら、その体の震えに仁聖は息を飲む。疑問が次第に確信に変わっていくのに怯えながら仁聖は薄闇の中の青年を探る様に見つめる。

「………昨日、どうして俺にあんな風に抱きついて誘ったの?」
「さ…誘ってなんかっ…。」

その言葉で境界が曖昧ではあるものの目の前の青年の中にある記憶の形を確信する。仁聖は意地悪くも聞こえるほど甘く柔らかい声で恭平の記憶の中に手を伸ばし、体をなぞる様に触れていく。もうその勢いは彼自身抑えようがないほどに強い流れに変容しようとしていた。

「じゃぁ、キスは?覚えてる?……こんな風に。」

すいと何気ない仕草で無造作に顎を持ち上げられて仁聖の唇が重ねられる。やんわりとなぞる様にゆっくりと舌で唇を抉じ開けられ、まるで中身まで味わう舌の動きに緩々と息が上がっていく。腕の中の体が強張りながらも次第にその舌の動きに息を上げて、擽られる舌の動きに濡れた音を立てて甘い吐息を零したのを感じながら仁聖はゆっくりと唇を離す。

「覚えてるんだよね?…本当は覚えてるんだ、恭平。」
「…な…なんで……離せ…や…。」

断定された言葉に戸惑うその表情を見つめて、もう一度その耳元に唇を寄せる。

「何で…俺が帰ったのも確認しないで…あんなエッチな事したの?」

仁聖の腕の中で震えるような反応を一瞬みせて、目を伏せたままの恭平の体が凍りつく。ふっとその姿に仁聖は溜息に似た吐息でそっと囁きかける。

「もしかして、ベットでキスした時起きてた?恭平。」

再び言葉もなく腕の中で身を震わせて息を飲んだ姿に、仁聖は心の中に湧き上がった全てが曝される諦めに似た気持ちが沸き上がる。それを仁聖は酷く重苦しい言葉に変えて溢す。

「知ってるんだ…知ってて黙ってたんだ?………どうして?恭平。」

その自分の言葉に帰ってくる返答が、自分への最後通知になると覚悟して仁聖は目を閉じる。その答えがどんな言葉でも二人の関係を、根底から今までのものとは変えてしまう。そう心の何処かで呟くのを聞きながら、腕の中で震えるながら溢れおちる恭平の声に耳を澄ます。

「別に…初めてじゃ……。」

聞き流しそうになりながら不意にその言葉に意味に気がついて、仁聖は目を見開いた。そして唐突にその体をしっかりと抱き直す様に抱え込み、恭平の表情を見つめる。不意に起きた変化を滲ませたその視線に気がついた恭平が、少し濡れて光る瞳を困惑したように揺らめかせた。その瞳を真っ直ぐに見つめた瞬間、仁聖は瞳の中に確信に満ちた思いを掴んでいた。

「…な…何………?」

唐突に耐え切れない様にその体を撫でる様に手を滑らせて腰の辺りから手を差し込むと、驚いた恭平の手がもがく様に身を捩り腕を掴む。それすらも無視して片手を腰から太腿に滑らせながら熱くなっているその肌の感触を確かめて仁聖は熱い吐息を溢した。突然の衝動的な手の動きに混乱した恭平の声が微かに跳ねる。

「や…やめ…。」
「…ずっと前から気が付いてたんだ?俺がキスしてたの。」

その言葉に動きが凍りつき、恭平が微かに頬を染めたのを見つめる。仁聖はその体を探りなれた手際の良さで、スルリと腰から彼の腰からショートパンツをずり落とす。パサリという乾いた布の音を耳にしながら肌に張り付くような下着のラインに手を滑らせると、その指の動きに身を震わせた恭平の肌がスッと微かに朱を引いた。

「やめ…っ!」
「……もしかして、オナニーのおかずも俺のキス?恭平。」

露骨に響きわたる言葉が意図せずに口から放たれた瞬間、闇の中でも濡れて輝くように浮かび上がる恭平の戸惑いに満ちた瞳がハッキリと震えたのを仁聖は見つめていた。恭平の体の反応に確信に変わった思いに流されるままに指を這わせていく。指先で微かに腕の中の恭平が吐息を上げるのを感じながら、仁聖は押し付けた体を探る様に撫でる。首筋に埋めた顔の先で甘く跳ね上がるような吐息を零す恭平の顔を陶然と眺めながら、その首筋に噛みつくようなキスをして真っ白に浮き上がる肌に花弁の様な痕を刻む。

「や…っやめ…っ!!」
「俺に触られるの気持ちいいんでしょ?……本気で逃げてないもんね?」

仁聖の耳を擽る柔らかいあやす様な声音に、腕の中の体が強張る。滑らかな動きで探る指が潜り込んで腰から背筋をなぞるのと同時にしなやかなウエストのラインから下着の中に滑り込んでいくのに、戸惑いに揺れた恭平の声が跳ね上がる。

「嫌だ…ぁ……こ…こんなとこ……で…、やめ…。」

喘ぎめいたその言葉にふっと仁聖は微笑みながら鎖骨の上を唇でなぞりながら、上目使いに艶やかな戸惑いに揺れる恭平の瞳を見やる。そして不意にもう一度その唇を合わせ貪るように執拗な愛撫めいたキスをした。仁聖の時間をかけた丁寧な長いキスに、明確に恭平の吐息が上がっていく。やがて喘ぐように息をついても続けていくうちにフワリと甘い香りが立ち昇ったかと思うと、腕の中の恭平の体が腕に微かに重みを感じさせる。力の抜けていく体を見越した様に仁聖は、唐突に身を屈めたかと思うと腰から下を抱きあげる様にして掬い上げた。

「?!!!…じ…仁聖っ?!!」
「ここじゃやなんでしょ?ベットに行く。」

サラリと言ってのけて軽々と恭平を抱き上げたままスタスタと廊下を歩きだす。仁聖に何なく抱きあげられ、混乱し身を固くした恭平が言葉を失う。意図も簡単にベットの上に投げ出されて、呆然としたままの恭平が仁聖の顔を見上げた。闇の中に白く浮き上がる体にのしかかる様にして膝をついた仁聖が再度自分の体に手を滑らせたのに、やっと恭平は我に返ったように身を捩った。

「じょ…冗談はよせ!」
「冗談?…俺、本気だけど?」

ベットの上で組敷かれる形になった恭平が、逃れようと身を捩るのを意図も簡単に体で抑え込まれる。仁聖は恭平のTシャツの下に手を滑らせて捲くり上げていく。滑らかな肌に指を這わされて身を捩りながら恭平が、体の下から逃れようと衣擦れの音をさせながら足掻く。

「やめろってば…っ!」

引き剥がす様にTシャツを剥ぎ取られ声を跳ね上げるその体を弄り指で撫でながら、白磁の肌を楽しむかのように仁聖は目を細める。

「昨日は恭平だけ気持ち良くなったから、今日は俺も良くしてもらう。」

囁くような、それでいてきっぱりと言い切る様な声音。それに恭平は驚きに満ちた戸惑う瞳で、信じられないと目の前の青年を見つめた。闇の中で今まで見た事もないほど真剣な眼差しでその視線を見つめ返しながら、仁聖は覆いかぶさるように恭平の体を包みこんだ。
サラリと撫でる様な素肌に触る白いシャツの滑る感覚に戸惑う様に体を震わせた恭平をじっと見下ろして、不意に不安に満ちた微笑みがフワリと仁聖の顔に湧き起こる。その自嘲めいた悲しそうな仁聖の笑顔に、思わず恭平は見入ってしまう。それに気が付いていないのか、仁聖はその体に唇を這わせながら視線を向けない。凍りついたような恭平の下着の中に、熱く容赦のない指先を滑らせた。

「恭平……、先に気持ち良くしてあげるね?」
「え……ぁ……、な…なに?…何を……。」

怯えた様に震えるその体をなぞりながら仁聖は抑えきれない欲望を流されるままに吐露しようとしていた。押し付けられる体の重みと熱に混乱しながら衣擦れの音のなる夜具の中で、恭平はその手から逃れようと身を捩っていた。そこにあるのが嫌悪と屈辱だけであったら何も問題はなかったのに、そうではないと分かりはじめていたのが恐ろしい。その手の熱さや動きに自分が酔いそうになっているのが分かり、それに身を任せてもいいと感じ始めた心の片鱗が酷く恐ろしかった。

どうしてっ…コイツは弟の幼馴染みなんだぞ?弟と同じなんだ…っ!

心の中で叫ぶ言葉だけが虚しく響くのと同時に恐ろしいほど柔らかく耳を擽るような吐息の向こうで、その目の前の弟と同じと思った筈の姿は鮮やかに印象を変える。まるで初めて見た者のように印象が、幼さを脱ぎ捨てて一人の男になっていく。スルリと滑らかにすべる指先が腰骨をなぞり、下着を絡めるように引き下げた感触に恭平は我に返ったようにその腕を掴む。

「やめろっ!!」
「恭平…?大丈夫だよ?」

怒鳴りつけてやろうとした筈の言葉が、耳元に囁きかけられた言葉に擽られて喉の奥に張り付いたまま詰まる様に弾けて消える。自分よりも遥に高い温度の手が、緩々と太腿を撫でて下着をずりおろしてしまう。それに一つも抵抗すらできないまま、恭平は身を震わせていた。

「恭平?…足…開いて?」

探るような囁く声に必死で横に頭を振ると、クスリと可笑しそうに笑う声が耳元に降り落ちる。何も言わないままその笑みを零した仁聖の唇が、そっと耳元を撫でるように柔らかく触れて甘く噛む。背筋に走った悪寒めいた感覚に、思わず恭平は身を竦ませた。途端一瞬の隙を突いたようにスルンと足の間を指が滑る。

「んぅっ!!!」

予期しないほどの甘い痺れるような衝撃に、思わず跳ね上がった息をまるで楽しむように仁聖は眼を細める。そっとその頬に唇を寄せて、緩々と顎のラインに沿って唇でなぞりあげる様に身をずらす。

「やだ……い…いや………だ。」
「嘘つき……、恭平のココ、嫌がってないよ?」

やんわりと嗜める様なそれでいて甘く熱を持った声が耳元に吹き込まれて、恭平は闇の中に浮かぶしなやかな肢体を包む制服姿に眩暈を覚えた。思わずその胸元を掴みながら、恭平が堪えきれずに甘い息を溢す。
駄目だと思えば思うほどに内面の何かが煽られていく。
腕の中で身悶える恭平のほの白い肌が、次第に上気していく様を眺めながら仁聖は陶然とする。混乱している恭平を抱き締めながら、柔らかい手つきで恭平の立ち上がりつつあった肉茎をゆっくりと音を立てて扱き上げていた。

やっぱり…凄く綺麗だ……。

喘ぐような吐息も上気していく肌も、恭平の何もかもが眼に鮮やかで綺麗だった。
昨日もそうだったし、今も嫌悪感なんて何も感じない。
同性だからなんて障壁すら感じない。
ただ、もっと綺麗な顔が見ていたい。
自分の手の中でその姿を留めてしまいたい。
それだけの思いが激しく仁聖の中を満たして、彼自身にも熱を注ぎ込んでいく。唐突に身を滑らせた仁聖の髪が恭平の胸元を撫でていくのを、弾ける呼気の中で恭平が眼で追った瞬間その体がふいと足を割っていた。

「っ?!!…やっ!!あうっ!!」

音を立ててユルリと中心を熱く濡れた口腔に呑み込まれる強烈な感覚に、恭平は背を逸らして悲鳴に似た声を上げる。その動作を留めようと今まで仁聖の体を押し退けようと動いていた手が、宙を迷うように踊る。濡れた卑猥な音と甘美にしか感じない腰に響くような感覚に喘ぎながら、フワリと探った手の先が自身の太腿を割っている仁聖の柔らかい栗色の髪に触れた。

「やめ…ぇ……あ………あっ…。」

躊躇いのないその奉仕に似た激しい愛撫に、困惑に満ちた目じりに涙が滲むのを感じながら恭平の指がまるで救いを求めているかのようにクシャリと仁聖の髪を探る。その恭平の指の感触すら楽しんでいるように、未だに衣類の乱れもないまま仁聖の舌がジュプジュプと音を立てて恭平の肉茎を撫で回した。

「う…んっ!!ああ………あぁっ!」
「気持ち…いい?」

身を硬くして僅かに頭を上げるようにして恭平が、声にならない声で激しく首を横に振る。それを眺めクスッと皮肉な笑みを零しながら仁聖は、綺麗に色づいて濡れ始めた歪む表情を見上げた。

「じゃぁ、よく…なるまでしてあげるね?…恭平。」
「やっ…やだ!!やめっ……んんっ!」

優しい残酷な言葉に吐息を弾ませながら、硬く閉じていた瞳を見開いた。困惑と快感に翻弄される恭平の表情が、仁聖に自分の分身を口に含みながら見上げられるという倒錯的な情景に世界ごと揺れる。震えるその表情をうっとりと見つめながら唾液に濡れた肉茎にキスを繰り返す。淫らな音を立てて唇と一緒に指を走らせると、まるで痙攣するように恭平の体が一際大きく跳ねた。そうして、もう一度やんわりと彼自身を口に含みながら、舌でなぞる様に舐め回しす。ビクビクと痙攣するような恭平の肉茎から離れ、二種類の露にぬらぬらと光る指先に仁聖は微かに眼を細めながら唇を舐めた。

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