鮮明な月

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第一章

3.

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直前に感じた一瞬の激しい熱がまるで夢だったかのように、全身が凍りついたような感覚の中で仁聖は目の前の視線を見つめ返していた。体ごと押し付けるドアのひんやりとした冷たい感触も感じないままに、自分の内面が酷く混乱していくのが分かる。薄闇の中でも濡れた様に輝くその唇を一瞬前まで思うままに味わった事など夢だったかのような空気の中で仁聖は、目の前でその柔らかな唇が次に言葉を紡ぎだそうと動き出したのを恐怖に囚われながらも魅入られたように見つめる。

「仁…せ……。」

まだ何処かを漂っているようなフワリと霞むような溢れ落ちる声の先で、最後通知が下されるのだと覚悟して仁聖は眼を伏せながら思わずその体を硬く抱きしめる。その途端微かに腕の中の体が身動ぎしてもがき、恭平の動作に仁聖は鋭く心が裂ける様な思いで視線を上げた。

「ちょ…仁聖…、はな…せ…。」
「恭平…。」

泣きそうな視線で見上げた仁聖と、かち合ったその視線の先で闇の中のその表情は一瞬戸惑うような視線を浮かべた。しかし直ぐ様また大きくもがきながら、仁聖の腕から逃れようと身を捩った。その動作にさらに傷ついたような表情を浮かべた仁聖に向かって、想定外に腕から逃れられない事に焦ったような恭平の声が放たれていた。

「離せ!吐く!!」

それは仁聖にとっても予想外の事態で、最後通知が下されるかどうかも分からないまま恭平は横を駆け抜けた。仁聖は呆然と恭平がトイレに駆け込むのを見送る。酷く酔っていた体を仁聖におもむろに強く抱きしめられた反動でそうなってしまったのだとやっと気がついて慌てて、その背中の後を追っていた。
それから数分後。
少し落ち着いたらしい恭平は言葉少なに酷く蒼ざめた表情で顔を洗ってくるとだけ言い残して仁聖に顔を向ける事もなくふら付く足取りで再び横をすり抜ける。普段ならそれを引きとめて顔を覗き込むくらい訳のない事なのに、今はそれがどうしてもできない仁聖は不安に満ちた視線でその背中を追う。
やがて汚れだけは一先ず落としたのだろうキラキラとまだ水滴の滴る蒼ざめた顔で姿を見せた恭平は、視線をあげる事もなく小さく辛そうに寝るとだけ呟いて横を過ぎていく。言葉の先を引き留める事も出来ずにただ後ろ姿を見送った仁聖は、暫く立ってからやっと溜め息混じりに勝手知ったる他人の家という感じでそっと暗いベットルームを覗き込んだ。
恭平はうつ伏せに枕に顔を押し付けているらしくドアからは艶やかな黒髪と枕に絡む白い腕だけが見える。適当に脱いだのだろう床やベットに脱ぎ散らかされた衣類がなんだか艶めかしく生々しい様な気がして、思わず仁聖は視線を流す。
仁聖が思い切り抱きしめてしまったせいで、彼が何処で気がついたのかも気がついていないのかどうかすらも分からないままだった。トイレに駆け込まれてしまい、そのままダウンしてしまったから、その後恭平は顔を洗っただけで話もまともにできなかった。結局自分がこの後どうなるのかは不安の中に置き去りにしてしまったのだ。
ふっと何度目かの溜め息混じりに歩み寄って、そのまだ蒼ざめたままの顔を覗き込む。
完全にうつ伏せではなく頬を枕に押しあてる様にした表情は、まだ少し辛そうに歪んでいる。目の前の恭平からは何時ものあのほのかな香りが微かに漂って、透き通るような白磁の肌は青みを帯びて触れたら崩れてしまいそうなほどに見える。仁聖はそっと手を伸ばして額にかかる髪を少し払いのけながら、恭平の綺麗な寝顔を眺めた。

ねぇ…さっきのキス・気がついてたの?

そっと心の中で問いかけてみる。サラリと指に心地いい細くしなやかな黒髪を感じながら仁聖は眼を細めた。

初めて恭平を腕の中に抱きしめて、真っ直ぐに見つめて、キスをした。

その感覚はまるで残照のようにじりじりと熱に変わって体の内側を焙っている様な気がする。つぅと仁聖の指先が頬を撫でて、親指が恭平の柔らかな唇に触れた。こうして手を延ばせば簡単に触れられるほど直ぐ傍にいるのに、まるで触れられないでいる時よりもずっと遠くにその人はいる。
一目だけ顔が見たくてここに来た。
なのに会ったらもっと傍に行きたくて、もっと触れたくて、もっともっとと欲望だけが膨らんでいく。止め処なく膨れ上がる欲望で何時か全てを失う事になりそうだと自分で分かりながら、どうせなら最後通知を早く下されてしまえばいいとも思う。

そうしたら…少しは楽になるかもしれない。

フッとそう思いながら、闇の中でもう一度その青白い仄かに香るような人の顔を見つめ指を滑らせる。もう一度頬をなぞり額の髪に触れて、名残惜しげに最後に唇に触れさせてから指を離した仁聖は溜め息をつく。そうして、溜息を零したままの唇でまるで隠すようにそっとその体に覆いかぶさるようにして、口を濯いだ後の水をまだ含んだままのような恭平の唇に軽く自分の唇を重ねる。

どうせなら嫌いだって俺を遠ざけてくれたらいいんだ…そうでもしないと絶対に離れられないから。

そんな勝手な思いを抱きながら仁聖は唇を離し、ゆっくりと音を立てないようにその体から離れると暫くそのほの白く闇に浮かぶ眠ったままの顔を見つめる。まるで恭平が起きて最後通告を下すのを待っているみたいだと自嘲めいた笑みが溢れる。やがて、起きるのを諦めたかのように仁聖はベットから身を離しリビングに向かって足を進めた。
静かにリビングとの境界の扉を閉じようとした時、背後で微かな衣擦れの音がした様な気がして仁聖は疼くような想いの中で振り返った。しかし、その先の室中は穏やかに静まり返ったままベットの中も何一つ変わらないまま、静かに漂う香りごと闇の中に沈んでいった。
そのまま帰ってしまおうとしたのにベットの上の蒼ざめた表情が脳裏をよぎって不安に駆られた。数年前自分の前で蒼ざめて倒れ込んだ姿と被る様な蒼白な白磁の肌を思い浮かべて仁聖の歩調が鈍る。誰もいない部屋で倒れたらと思うと足は吸いついた様に床に留まって、仁聖は諦めたようにソファに腰を下ろした。

目が覚めた恭平に来るなって言われればそれも良いかもな。

音もない青味がかった闇の中、ソファの上で子供の様に膝を抱えながら窓の外を眺める。不意に音をたてて降り始めた雨に気がついて仁聖は言葉もなくボンヤリと窓の向こうの暗い闇の中を見つめた。
どれくらい時間が過ぎたのか分からないまま、そうしてボンヤリと過ごしていた仁聖は微かな物音に気がついて視線を室内に戻す。雨に反射するような仄かな光と音の中で仁聖は訝しげにその音を辿る様に立ち上がった。

「……っ。」

それは先ほど出てきた寝室の扉の向こうで、微かに息をつく様な音に我に返り仁聖はその状況を息を飲んだまま見つめた。闇に慣れた目には、室内は外光を反射するような雨の中で浮かび上がる様に見えていた。室内に先程は仄かに漂う様だった香りが不意に強くはっきりと漂い匂いたち、背筋にぞくりとした感覚が走り仁聖は眩暈を感じながら立ち竦む。時折さす雷光の中に横を向いて体を横たえて、フワリと浮かぶ恭平の眉を寄せた綺麗な顔が見えた。顰められた眉に最初は気分が悪いのかと不安になった視線の先で、僅かに夜具が動き微かに熱い吐息が溢れる。

「………ん…っ。」

信じられない思いでその情景を見守る。微かな衣擦れの音を立てて肩が動き、その僅かな動きが規則正しく揺れる。硬く閉じられた瞳に寄せられた眉が鮮やかで、自分の大きく胸が音を立てるのが分かった。

もう駄目、俺。

その姿を想像した事がなかった訳ではないが、実際に目にしたその情景は酷く淫らで官能的だった。唇から溢れる甘い吐息に、規則的にすら見える肩の震え。同じ男だからこそ、彼が今何をしてるかは分かる。だけど、違うのは仁聖は相手が同じ男なのに、その姿に激しく欲情しているのだ。

「………んん…っ…ん。」

思わず声を堪える様な熱い吐息に、咄嗟に弾かれたように歩み寄り音を立ててベットの上のその体の上に跨る。予想だにしていなかった振動に、ビクリとその体が闇の中で怯えた子供の様に震えて凍りつく。薄い夜具の中に無造作に手を差し入れて全てを夜気に曝しながら、驚きに目を見張って凍りつくその蒼ざめた表情を仁聖は熱っぽい目で覗きこんだ。

「ねぇ、してあげよっか?恭平。」

酔いに任せて服を脱ぐだけで精一杯だった体は、夜具の中で驚く程しなやかで白く滑らかな裸身を曝す。クラクラしそうなほど甘い香りが、その体からするのを仁聖は感じる。目の前で蒼ざめた陶器の様な透き通る肌は、高まり始めていた艶やかな色を落としたように熱く甘い息を驚きの中で溢した。呆然としていた恭平が我に帰る前に、まだたっぷりと熱を灯したままの肉茎を彼の手ごと包み込む。

「っ?!ば…馬鹿っ!触るな!!」
「大丈夫だよ、…よく、してあげる。」

熱い吐息を同じように耳元に溢しながら、掠れた声で耳元に囁きかけると恭平の体が思わず震える。仁聖がその体に覆いかぶさり、肩で体をベットに押しつけるようにしながら緩やかに握りしめた手を動かし始めた。恭平は思わず身を捩る様に体を震わせ弾ける様に吐息を溢しながら、甘く弱く頭をふる。

「やっ…やめ…!!」
「いいから……して…あげるから…、…ね?」

逃げるタイミングを逃して手の中で半分なすがままにされ恭平は仁聖の体の下で身を竦める。ユルユルと緩急をつけて扱きあげ、次第に上気する恭平の頬を眺めた。一瞬の快感に恭平の体が硬直し手が溺れそうになっているようにシーツを掴んだ。直に仁聖に肉茎を握りこまれ滑らかに緩やかな動きで指を動かすと微かにニチュっと湿る様な音がして仁聖は思わず喉を鳴らす。いつの間にか恭平の手が必死に突き放そうとしているのか縋りついているのかの判別のできない様に震えながら自分の胸元を握りしめている。その姿は想像よりはるかに官能的で、激しく欲情しながら仁聖はウットリと恭平の恥態を眺めていた。

「ん…や…やめ…、ん…んん……あっ。」

驚くほどに鮮やかで相手が同性だということも、握っているものが自分にも有ることすらも弾け飛ぶほどの抑えきれない欲情。手に包み込んだ肉茎の熱さすら、ただ自分の中の欲情を煽るだけで嫌悪感など微塵も感じない。ただもっと恭平の快感に濡れる顔が見たかった。肉茎に与えられる熱に潤んで揺れて溶けていくような綺麗で悩ましい顔をもっと見ていたかった。衝動のままに恭平の中心を音を立て擦りあげながら、その吐息が熱く潤んで弾けていくのに耐え切れずに首筋に顔を埋めていた。さざめく雨音の中で仄かに裸身を光に匂い立つように浮かせて自分の腕に縋るようにしながら震える体の首筋に顔を埋めそっと唇でなぞる。そうしながら、堪えきれずに一瞬強く噛み付く様に吸い上げると白い体が慄いたように跳ねた。肉茎を捉えて離さない仁聖の指の動きに、体を震わせるのを息を呑みながら首筋を何度もなぞる。痕を残す唇の動きに、次第に激しく止め処ない吐息を零しながら恭平の喉が小さく音を立てた。

「ん…っんぅ!…仁…せいっ…や…っ!んっ!」

喘ぎながら必死に懇願する綺麗な顔が快感に溶けていくのを見つめながら、リズムをつけるようにして指を絡めたまま更に激しく擦りあげる。戸惑うように漂う瞳が快楽に潤んで揺れながら、自分を真っ直ぐに見つめるのに仁聖は微かな罪悪感と一緒に熱い欲望も感じた。

いやだって分かってる…でも、もっと深く触れたい、もっと…もっと。

自分の指の動きでもたらされる快感が、どんなもの位かは男なのだから理解している。自分の意思ではなく他人から与えられる快感に酩酊する体が、意思に反して感じ始めて恭平が戸惑っているのもわかっている。それでも触れたいという欲望の方が激しく仁聖の心と体を満たす。自分ではなく他人にされる行為に弾ける様な吐息を矢継ぎ早に声と一緒に溢しながら、朦朧としていくように揺れる恭平の瞳を覗き込む。

「い……やだ……っ。あっ…いっ…んんんっ!!」

掠れるような悲鳴に似た官能の声を上げて腕の中で身を硬く反らした恭平が、仁聖の手の中に勢い良く熱いものを放ったのを感じる。トロリと熱い恭平の精を手の中に受け取りながら、仁聖も自分の熱い思いを体の奥に感じ息をつく。腕を掴んでいた手が震えながら体が弛緩していくのを感じて、仁聖は熱い息を零しながら首を廻らせて腕の中の姿を覗き込んだ。
甘く溶ける吐息を溢して睫毛を震わせしっとりと汗を滲ませた恭平の顔は堪らない色気を纏っていて、仁聖は熱い吐息を零しながら見つめる。まだ自分が更にその体に触れることを望んでいるのは分かっていた。

「…恭平……?」

ズルリと声の先で柔らかく甘い香りを放ちながら恭平の体が自分の腕の中で滑り落ちた。腕にサラリと髪が擦れる様に流れてベットの中に埋まるの姿を見つめながら、その状況をどう考えてみたらいいのか分からずに自分の熱を吐息に乗せる。
手の中に触れたそのものにもっと触れたい。
その体をもっと感じたい。
だけど、これ以上恭平の意思を無視して触れることは仁聖には出来ない。腕の中に既に眠り込むように意識を失ってぐったりした体にそっと覆い被さるように体を重ねる。恭平の肉茎に触れていなかった方の手でそっと頭を抱き寄せて、綺麗な額に唇を寄せた。

「…恭平……。」

サラリと細くしなやかな髪を撫でながら震えるような思いを今まで一度も形にした事がないのに気がついた。仁聖は躊躇いがちに、まだ自分の体の奥底に残滓のように残る熱を感じながら体を押し付ける。次第に冷静になっていく自分の感情の中でどんどんと恐怖だけが膨らんでいく。嫌われてしまえば良いなんて、そんな事は有り得ないのだと言う事実。嫌われてしまったら自分はきっと壊れてしまうしかないほどに、腕の中のその人が好きだという感情が溢れる。胸が裂けるほど痛むのにそれでもその人だけが欲しいと願っている自分の存在が、彼に疎まれることを全身で恐怖している。

「………好きだよ…、恭平。」

そっと囁きかける言葉を耳元に落として熱く湿った息を零して仁聖は、眼を伏せながらその体に覆い被さったまま抱きしめて苦しげに眉をよせていた。
もうこれでその人に触れることも傍で見つめる事も最後なのかもしれないと仁聖の心の何処かが鋭く激しい抉られる様な痛みを伴う悲鳴を上げていた。



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