鮮明な月

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第一章

2.

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「慶太郎に聞いたけど、仁聖。流石にそれはないんじゃない?」

小学校からの幼馴染の一人である坂本真希が呆れたような表情で腰に手を当てて、机に頬杖をついている仁聖を見下ろした。
明るい陽射しに溢れた長閑としか言いようのない教室の空気の中で突然の主語のない詰問口調に彼は上目使いに彼女を不思議そうに見上げ、何やら先日も同じようにもう一人の幼馴染を見上げたなと思い淀む。
艶やかな黒髪を肩にたらした彼女は口を開かなければ楚々とした美少女だが、なかなかどうして口を開くとマニアックな情報まで何でもござれだったりもする。何しろ彼に同性愛の情報の大部分を教えた張本人でもあるのだ、本人の意図と彼の意図に差は合ったにせよ。こうして口を開けば、やっぱり今時の女子高生だ。そして尚且つ長い付き合いで免疫があるのか、仁聖に全く靡きもしない珍しい女子でもある。

「何が?」
「本命がいるのに何で他の女の子と付き合うのよ?」

ああと思わず声を溢して仁聖は長閑な空気の中でおもむろに怒り顔の彼女を眺める。どうやら幼馴染み同士の連絡網でその話になったのだろうということは想像も容易い。仁聖のその気のない様子に真希は音を立てて前の席の椅子を引くと、少し顔を寄せるようにして少し意地悪く笑う。その表情は今までの怒りが嘘のように興味津々といいたげな活気のあるキラキラとした輝きに包まれている。

「相談なら乗ってあげるよ~?どんな人なの?」

結局はそこはやっぱり女子なのだ。だが、実際には自分の思いのやり所のない自分の心情と彼女の存在というものに、教室内の喧騒を横にしながら仁聖は溜息混じりに机の上に顔を突っ伏して小さな声で囁く。他の人間では話し辛い事ではあるが真希は付き合いも長いし、そう言う気遣いをさせない空気を持っているのではある。

「凄い綺麗で…優しくて…いっつも微笑んでくれてさぁ……。」

言葉にしただけで脳裏にフワリと鮮やかにほんの少しの間隔で見つめたしなやかな顎のラインが浮かぶ。ほんの数センチ少しの間隔。直ぐ触れてしまいそうだった唇の微かに香るあの香りすら鮮やかで、いたたまれなくなる溜め息が仁聖の口から溢れ落ちる。その様子に一瞬虚をつかれたように、彼女は頬杖をついた。

「…他の子だと手が早いのに、本命には晩熟なのね…仁聖。」

鋭い指摘の言葉にもう一度深い溜息をついてから仁聖は、その瞬間を思い起こす。

「触ったらとまんなそうだし……触ったら嫌われそう……。」

思わず呻くように言った言葉の先でポコンと真希が頭を叩く。上目遣いに彼女を見上げた仁聖に彼女は少し苦笑を浮かべながら、小さな感嘆の溜息を溢す。長い付き合いだがこんな風に誰かの事を思いながら話す仁聖を、真希自身始めて見たのだ。仁聖自身口にして初めて、自分の思いがかなり募って自分の中を締め付けるのを感じる。

「仁聖らしくないけど、それだけ本気ってこと?好きなんだ?」
「……ずっとね。」
「思った気持ちは伝えないとずっとそのままだよ?仁聖。」


爽やかな彼女が優しくそういいながら離れていく背中を眺めながら、仁聖はもう一度溜息をつく。

そう簡単に伝えられたら…だけど…



※※※



普段は来る予定ではない筈の日にちなのに足を向けてしまった結果は冷たく閉じた鍵のかかったドアで一瞬仁聖は回らないドアノブに呆気にとられた。ここ数年自分が訪れると当たり前のようにドアは鍵もかけずに開いて、無用心に転寝をしたりしていてと思っていたけれど実際にその他の日がどうだったかなんて考えもしたことがないことに気がつく。暫くの戸惑いの後、人気のない電気の消えた室内にやっと家主が不在だった事に気がついて仁聖は溜息をついた。

そうだよな、恭平だって色々あるだろうし…。

大分悩んで結果的に顔だけ見ようと思ったせいで時間は既に夜の十時を回っていた。仁聖はドアの前で立ち尽くしたまま、微かな溜息をつく。自分が来る日以外の恭平の生活なんて殆ど知らないも同然だった事が少し胸に痛い。以前は学校の行事迄ねだって聞き出していたが、ある時から仁聖はパタッと恭平の私生活の情報を聞き出すのを止めていた。聞くと辛くなるのだ。大学生の頃の彼の生活を聞いたり見たりすると、彼が遠く感じて辛くなる。だからあえて知らないようにしたつけが、今のこの胸の痛みだった。

綺麗でカッコいい恭平が何処で何をしているのか…。

溜息混じりに仁聖は、無理やり視線を手元から引き剥がしてそのドアの前から踵を返していた。人工的な蛍光灯の光の下、踵を返し音を立てて通路を歩く硬い音が耳についた。自分が来た時には何時も笑顔で迎えてくれる筈、心のどこかでそう甘く考え込んでいた自分に自己嫌悪を覚えながら気のない仕草でエレベーターのボタンを押す手が微かに震えていたのに気がつく。

最低だ…俺。

自分には振り向いてくれないなんて表では言いながら、心の中では恭平が振り向いてくれるとどこかで思っている。だから自分が来た時には絶対いるはずだと思い込んでいた。子供じみた我が儘な思いに、仁聖は唇を噛んで足元に視線を落とす。
機械的な振動の伝わる小さなヒンヤリした空気の漂う箱の中で、仁聖は泣きたいような気分であまりにも早いように感じるエレベーターの降下に溜息をつく。こんな風に恭平を思うだけで胸が痛くなって溜息ばかりついている自分なんて、誰も想像もできないんだろう。そんな事を思いながらエントランスホールを突っ切ろうとした瞬間不意にその足が止まる。
微かに何処かで彼の声がしたような気がした。
暫しその場に立ち尽くしていると、その声が自分の気のせいではなくはっきりと彼の声だと聞き取り思わずエントランスを突っ切って入り口に駆け寄る。

「だからさぁ?…」
「分かったから、これだから…、恭平ってば。」

聞きなれない普段より子供のように笑う声に一瞬驚きながら立ち尽くす。視界に同じ年頃の青年と並んだ恭平の姿が闇の中に浮かび、普段とは様子の違うその姿がはっきりと目に映った。私服とはいえスラリとした体のラインがよく分かる服装をした二人の青年の姿は欲目でなくとも羨望を集めそうな気がして、仁聖は思わず唇を強く噛んだ。

自分が知らない時間の中にいる恭平

ハッとするほどに自分の中に強く湧き上がった気持に苛立ちに似た困惑が膨れ上がる。その闇の中のもう一人の青年と目があったと思った瞬間、きょとんとした恭平の視線も自分を見たのに気がつく。

「…仁聖?」

何と言ったらいいのかが分からずに立ち尽くしたままの彼を不思議そうに眺めていた恭平は不意に思いもよらぬほど鮮やかにニッコリと子供のように笑う。そして連れ立って歩いていた青年にひらひらと手を振った。闇の中でなにやら問答をして帰っていいと言い放ちながら離れる恭平に、温和そうな青年は声を張り上げる。

「大丈夫?恭平、迷惑かけちゃ駄目だよ?」
「だーいじょうぶだって。」

全くといいながらも相手も慣れているのか、手を振って踵を返すのを恭平は眺めていた。そして話の流れがつかみ切れずに唖然としたままの仁聖に、どう考えても平素の彼らしからぬ子供のような仕草で恭平はフワリと歩み寄った。恭平が微かに熱を持った手で突然仁聖の肩に手を回したかと思うと、言葉のない仁聖の顔を覗き込んで首をかしげる。

「今日。来る日じゃないよな?」
「う、うん……もしかして…恭平、酔ってるの?」

その言葉には答えずに微かにアルコールの匂いも漂わせながら恭平は、仁聖に腕を回したまま歩きだす。有無を言わさぬ力でズルズルと引きずる様にして今出てきたばかりのエントランスを引き戻されていく。エレベーターまで押し込まれた仁聖は、面食らったように恭平を見やる。いつもにも増して匂い立つ様な彼の香りが熱を持っているような気がして息を呑みながら、何とか距離を持とうとする仁聖に不意に眉を顰めた恭平が歩み寄った。かと思うと、唐突にその腕がエレベーターの奥の壁に向かって仁聖を押し付ける。

「いっっ?な…何?きょ、恭平?」

有り得ないほど傍に立った所謂壁ドン状態の恭平の顔が、自分の肩にトンと額をつけたのに気がついて仁聖は凍りつく。あまりの恭平の無防備な接近に動いたら何かしでかしてしまいそうな動悸の中で壁に貼り付いたまま、仁聖はその先に何が起こるのか息を呑んでいる。不意にその青年の全身がズルリと自分に体重を預けたのに気がついた。

ッ倒れる?!!

咄嗟に自分の襟元にその甘い吐息を感じながら、恭平の線の細い腰に手を回す。唐突な驚きに脈打つ動悸が口から心臓ごと飛び出そうな気持ちを覚えながら抱きかかえる様に・抱きすくめる様に恭平の体を実感として腕の中に感じた。

ッヤバイ…これ…。

鮮やかに甘く漂うような恭平の香りに眩暈がする。ただ抱きかかえた体の熱さと襟元に煽る様にかかる吐息に、自分の体が一気に反応していくのが分かる。脈打つ動悸が心臓だけでなく自分の誤った欲望も奮い立たせてしまおうとしている。余りにも無防備な恭平の姿に、必死で隠してバレてはいけない事がアッサリと引きずり出されていく感覚に焦燥感を覚えた。思わず仁聖は腕の中の彼を覗き込んで声を荒げる。

「恭平ッ………?」

しかし、慌てたはずの言葉がそのまま張り付いた。ポーンと軽やかな音を立ててエレベーターの扉が開いたのに気がついて、暫しの間の後仁聖は思い出したように、その体を抱きすくめたまま一先ず扉をくぐる。人の焦燥感なんて何のその。腕の中の綺麗な人は、まるで子供の様に自分に全体重を預けて穏やかな吐息をつきながら眠りこけていた。
苛立ちを感じるほどに無防備な体を抱きすくめてエレベーターホールで立ちすくんだ仁聖は、ふっと視線を落として腕の中にある恭平の顔を覗きこんだ。自分の胸元に顔を押しあてて規則正しい呼吸を溢す青年は酔いもあってか、抱きかかえられるままに腕の中ですっかり眠りこんでしまっている。

「…恭平?」

そっと顔を寄せて、その耳元で囁きかける。他の人間にもこんなに無防備なのか疑問を感じながら、子供のような顔で眠りこけている思ったよりずっと軽く感じる腕の中の体を抱き直す。幼い頃には自分が縋りつくしか出来なかった体が今は腕の中に酷く熱くほっそりと感じて、仁聖はそうっと体を抱きしめながら自分の動悸をハッキリと感じた。

触れたくて仕方がなかった…ずっと。

腕の中の仄かな甘い香りに酔った様に目を閉じながら脈打っていく鼓動に再び自分の欲望を感じる。

もっと触れたい…

そう思った瞬間止まっていた時間を取り戻させるように目の前のエレベーターが動き始めて、仁聖はぎくりと身を震わせて我に帰る。その動きはもしかしたらやがてこの場に第三者をつれてくる動きなのかもしれないと気がつく。一瞬戸惑いながらも咄嗟に仁聖は体をかがめ、恭平の体を掬い上げる様に抱きかかえた。抱き上げてしまって歩き出しながら、実際に先程の腕の感じた軽さがあながち間違いではない事に気がつく。流石に女性ほど軽いとは言わない。仁聖の今までの女性経験の中には、やはりお姫様抱っこをされたい女性というのもいないわけではないし、期待に応えられなかった訳でもない。それでも男性としては遥に軽い恭平の体に、溜息交じりに見下ろして仁聖は彼の顔を覗きこんだ。

また、食事もしないで適当にしてるんだろうな…。

ほんの三年ほど前それに自分が気がつき始めた頃、突然目の前で倒れた姿を思い出して仁聖は眉を寄せる。その時の自分は咄嗟の対処もわからなくてただパニックになって知人に電話をかけて助けを求めたことも思い出し苦笑を浮かべた。人の事には異常なほどに気を回せるのに、自分の事は適当にしてしまうのはどうしてなのだろうと思いながら先ほど踵を返した場所まで戻ってしまった事に気がつく。そして、エレベーターの動向を気にしながら、仁聖はそっとその足を腕の上からずらした。

「恭平…、ねぇ、恭平ってば、鍵どこ?」

体を下ろしながら耳元で問いかけるが、眠り込んでしまっている当の家主は全く反応もしない。諦めたように体に手をまわして彼のポケットを探り始めながら、ふと思わぬほどの近さでその顔を間近に目にとめた瞬間一瞬息が止まりそうな気がした。
考えないようにとしながらも、現実に触れたかった体をまさぐるような手つきで触っているという事実に一瞬頬に熱が上る。努めて冷静である様にと自分に言い聞かせながら仁聖は、その顔を見ないように目を閉じながら指先だけに集中する。自分の激しい動悸を感じながら指先に触れた硬い感触にポケットに指を滑りこませると、抱きかかえられたままの体が僅かに身動ぎした。

「………ん…。」

吐息と一緒に微かな声が耳元を擽るのを感じながら腰のポケットから鍵を引っ張りだすと反動でずり落ちそうになった体を咄嗟に抱きなおし、同時にドアを開けて押し込む様に家の中に体を滑り込ませる。しかし結局は反動でバランスを崩して、まるでドアに恭平の体を押し付ける様にして抱きすくめた体勢で動きが凍り付いた。凍りついたまま仁聖は、ほんの数センチの間隔しかない目の前にある綺麗な顔に吸い寄せられ見入る。そこにある瞳を閉じたままの恭平の長い睫毛を見つめながら息を飲む。

「…き…恭平…?」
「ぅ…ん………?」

喉に張り付くように掠れた仁聖の声に吐息交じりの言葉に、反応して眼を閉じたまま微かに顎が上がる。その無意識の僅かな動作が一瞬の境界を崩していた。腕の中の体を更に強く抱きしめて仁聖は微かに熱を帯びてしっとりと濡れた唇に自分のモノを重ねる。耐え切れないままにその体に自分の体を擦りつけるように押しつけながら、やんわりと唇をなぞりその間で差し込む口の中をなぞり味わう様に柔らかな甘さを探る。その感覚は今までにないほど甘美に自分の中を溶かすようで貪るように音を立てて舌を這わせた。

「ふぅ…く………、……ぅん……。」

舌を這わせ擽るような動きで探る先で溢れ落ちた甘い吐息にハッとしたように仁聖は身を離して、微かに眉を寄せた腕の中の人の顔を見つめなおす。そこにはボンヤリとした眠たげにも見える視線が正面にあって仁聖は背筋が凍りつく様な思いに駆られながらその視線を見つめ返していた。
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