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23【クレア目線】
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ボク達は今、マルコ爺さんが操縦する馬車に乗って猛スピードで森の中を走っている。
みんな緊張感たっぷりの面持ちで窓の外を眺めていたりしているが、正直ボクはそれよりも大きな疑問が渦をまいていて集中できない。
まず1つ目。
マルコ爺さんって何者なの? いや、ボクの家の馬、盗まれないようにあまり人に懐かない性格なのに、めちゃくちゃ巧みに操ってるんだけど。
やば……えぐっ。
それと、もう1つの疑問。
いつの間にルイ様来た?
6人乗りの馬車でボクとリアムが隣り合わせに座り、向かいにウィル様、アレン、ルイ様と座ってる。
至極自然に溶け込んでるから違和感なかったけど、よくよく考えるとさっきまでいなかったよね?
やば……こわっ。
そうこうしているうちにドロシーにつけたGPSの反応があった場所の付近へとたどり着いた。
馬車の中からざっと見てもひとっこひとり居ず、降りて改めて確認するも誰もいない。
やっぱり……GPSは取られてたんだ……
マルコ爺さんは馬車で待機し、ボク達は近辺を満遍なく探し始めた。
「ドロシー様がいない……ドロシー様! ドロシー様あああ!!」
ウィル様が獣の如く呼ぶも、うんともすんとも言わない。
そこで、ルイ様が何かを見つけたのか「あっ!」と声を上げた。
「これ、ドロシーのじゃん」
そう言って持ち上げたのは土で汚れた白いコート。
確かに、庶民が扱うのには高そうだしここに落ちてるのは不自然だが、かと言ってそんな断言するほどドロシーの物かもわからない。
「なんでわかったの~?」
ボクの疑問を代弁してくれるかのようにリアムがルイ様に聞いた。
すると、逆にルイ様が不思議そうな表情を浮かべた。
「だって、ドロシーの匂いがすんじゃん」
……この人、将来有望な警察犬になれそう。
ウィル様もルイ様の手に持ってるそのコートの匂いを嗅いだがわからなかったらしく小首を傾げた。
まぁ、それは置いといて……でも、こうなったら、ドロシーがいる場所が完全にわからなくなった。たぶんGPSもここら辺に落ちている。小さいから見つけられないけど。
そうなると……どうしよう……もし、かなり離れてたら……
「ーーあ! 皆さん! あんな所にあんな怪しそうな小屋がありますよ!」
ウィル様がさほど離れてない小屋を指さし声を上げる。
WOW。意外と近くに怪しそうな場所があったー。unbelievable! 絶対ここじゃーん。
ボクはご都合主義展開に驚きつつも急いでそのいかにも怪しすぎる小屋の方へと進んだ。
小屋の扉を勢いよく開くと真っ暗で何も見えない。
静けさが妙に不気味で思わず身震いしてしまう。
「クレア、大丈夫? 無理しなくていいよ?」
リアムがそんなボクに気を使って聞いてくる。
「大丈夫。ボクがここで引いたらこの3人の暴走を止める役がリアムしかいなくなるし」
「それもそうだね」
表情こそ暗くてよく見えないが、リアムの声が優しくて胸が暖かくなる。
「ーーあははははは!!!」
「な、なに……!?」
途端、奥の方の部屋から笑い声が聞こえ、ボク達は走って向かった。
ルイ様がいち早くその部屋に入るとすぐ様「おい!!」とうるさいくらいの声を荒らげた。
そして、ボク達もその部屋に着いて息を飲んだ。
ドロシーが椅子に座ってて、その頭上をアンズくんが包丁を振りかざしてる所だった。
「ドロシー!!」
「みなさん……なんでここに!?」
ボクの声を聞いて、俯いていたドロシーが顔を上げた。
ドロシーの声はいつもと変わらない。だから、余計安心感がもててしまう。
アンズくんもボク達が来たことによって振りかざした状態で動きを止めてるが、いつ下ろされるかわからない。
「皆さん、来てくださってありがとうございます。でも、僕の命で全て丸く収まるなら僕は死んでも構いません」
ドロシーの声は震えている。相当怖いんだろうな。だって、相手は包丁なんか持ってるんだもん。
遠くにいるボクですら怖いよ。そんな中覚悟を決めるなんて偉いし、すごいと思う。
だけどーー。
「そんな覚悟いらねぇんだよ!」
「クレア様!?」
ボクはドロシーの近くにいるアンズくんを払いのけドロシーの胸ぐらを掴んだ。
ドロシーの頬には血が流れていて、目には涙がいっぱい溜め込まれている。
それだけでもドロシーがどれだけ怖い思いをしたのか伝わる。だからこそボク達はドロシーを助けたかった。
「てめぇの命、てめぇだけのもんだと思ってんじゃねぇよ!」
「……クレア様……」
「もし、ドロシーが死んだらボク達はどうなる!? ウィル様とアレンとルイ様は確実に後を追うぞ! てめぇの言う推し達が死んでもいいのかよ!」
つい、言葉遣いが荒くなってしまったが、ボクも言葉を選んでる余裕がなかった。
ドロシーは小刻みに震え首を小さく横に振る。
「い、いや……だ……」
「ん。それに、ドロシーだって本当は死にたくないでしょ? 素直に助けてって言えばいいじゃん」
胸ぐらを離し半ば強制的に促すとドロシーはぎこちなく首を縦に振った。
「た、たす……けて…………」
「よく出来ました」
ボクが頭を撫でると、ドロシーがはにかみ、かと思ったらだんだん目が見開かれて顔が青ざめてく。
「ーークレア様! 危ない!」
「……え?」
勢いよく振り返るとアンズくんがボクに向かって包丁を振りかざしていた。
し、しぬ……
死を覚悟したその時ーー。
「ーーそんなもの振ると危ないよ~」
ボクに当たるギリギリでリアムが包丁の刃を掴み、制止させた。
死な……なかった……
ボクは死ななかった。だけど、包丁の刃を掴んだリアムの手から血がポタポタと流れている。
「リアム……」
「大丈夫だよ。クレア」
そう優しく言うと、リアムはアンズくんに足をかけ、流れ作業かのように床に押し倒した。
そして、アンズくんの手から落ちた包丁を拾い上げアンズくんの喉元に突き立てる。
「てめぇ、クレアに手ぇ出すって何を意味すっかわかってんだろうな?」
素のリアムが出てる。これはかなり怒ってて余裕が無いから本気で殺しかねない。
「……さぁ?」
自分がピンチな時でも余裕そうなアンズくん。
でも、抵抗しようとはしない。
ボクはその隙に急いでドロシーの腕に縛られていた縄を取り、ドロシーを解放した。
「ありがとうございます」
「ううん」
ドロシーは深々頭を下げお礼を告げるとリアムの所に行き肩に手を当てた。
「リアム様、殺してはいけませんよ。そしたら、貴方が悪くなってしまいます」
「ドロシー……くん……」
リアムはドロシーに促され、はっと我に返り素直に離れた。
アンズくんが上半身だけ起こすと、ドロシーはしゃがみ、アンズくんと視線を合わせた。
「アンズくん、僕は君のおかげで今の僕がいると思ってる。杏樹の時は君の応援でホストを続けてこれたし、ここに来てからは君のおかげで毎日が楽しかった」
アンズくんは黙って聞いていて、ドロシーは続ける。
「ーーだけどね、僕の大切な人達を傷つけるのは許さないから」
「っ……!?」
いつものドロシーとは違うその有無を言わせない迫力にアンズくんだけではなくボク達もおののいてしまう。
それから、ドロシーの雰囲気が柔らかくなったと思ったらアンズくんの肩にそっと手を乗せた。
「また、遊ぼうね」
穏やかな声色のドロシーにアンズくんが力なく笑った。
「は、ははっ……本当にズルいですよ。貴方は……」
そう呟いたのとほぼ同時にこの小屋に何人かの大人が押し寄せてきた。
「リアム様、そのお怪我は!?」
「私はいいから、早くドロシーくんの怪我の手当てを頼みます」
「はっ!」
リアムのキビキビと指示を出し、ドロシーは保護され、アンズくんは縄をかけられた。そして、リアムはドロシーの付き添いと先に城へとついて行った。
お、終わった……
残されたボクとウィル様とルイ様は放心状態でしばらくの間立ち尽くしていた。
みんな緊張感たっぷりの面持ちで窓の外を眺めていたりしているが、正直ボクはそれよりも大きな疑問が渦をまいていて集中できない。
まず1つ目。
マルコ爺さんって何者なの? いや、ボクの家の馬、盗まれないようにあまり人に懐かない性格なのに、めちゃくちゃ巧みに操ってるんだけど。
やば……えぐっ。
それと、もう1つの疑問。
いつの間にルイ様来た?
6人乗りの馬車でボクとリアムが隣り合わせに座り、向かいにウィル様、アレン、ルイ様と座ってる。
至極自然に溶け込んでるから違和感なかったけど、よくよく考えるとさっきまでいなかったよね?
やば……こわっ。
そうこうしているうちにドロシーにつけたGPSの反応があった場所の付近へとたどり着いた。
馬車の中からざっと見てもひとっこひとり居ず、降りて改めて確認するも誰もいない。
やっぱり……GPSは取られてたんだ……
マルコ爺さんは馬車で待機し、ボク達は近辺を満遍なく探し始めた。
「ドロシー様がいない……ドロシー様! ドロシー様あああ!!」
ウィル様が獣の如く呼ぶも、うんともすんとも言わない。
そこで、ルイ様が何かを見つけたのか「あっ!」と声を上げた。
「これ、ドロシーのじゃん」
そう言って持ち上げたのは土で汚れた白いコート。
確かに、庶民が扱うのには高そうだしここに落ちてるのは不自然だが、かと言ってそんな断言するほどドロシーの物かもわからない。
「なんでわかったの~?」
ボクの疑問を代弁してくれるかのようにリアムがルイ様に聞いた。
すると、逆にルイ様が不思議そうな表情を浮かべた。
「だって、ドロシーの匂いがすんじゃん」
……この人、将来有望な警察犬になれそう。
ウィル様もルイ様の手に持ってるそのコートの匂いを嗅いだがわからなかったらしく小首を傾げた。
まぁ、それは置いといて……でも、こうなったら、ドロシーがいる場所が完全にわからなくなった。たぶんGPSもここら辺に落ちている。小さいから見つけられないけど。
そうなると……どうしよう……もし、かなり離れてたら……
「ーーあ! 皆さん! あんな所にあんな怪しそうな小屋がありますよ!」
ウィル様がさほど離れてない小屋を指さし声を上げる。
WOW。意外と近くに怪しそうな場所があったー。unbelievable! 絶対ここじゃーん。
ボクはご都合主義展開に驚きつつも急いでそのいかにも怪しすぎる小屋の方へと進んだ。
小屋の扉を勢いよく開くと真っ暗で何も見えない。
静けさが妙に不気味で思わず身震いしてしまう。
「クレア、大丈夫? 無理しなくていいよ?」
リアムがそんなボクに気を使って聞いてくる。
「大丈夫。ボクがここで引いたらこの3人の暴走を止める役がリアムしかいなくなるし」
「それもそうだね」
表情こそ暗くてよく見えないが、リアムの声が優しくて胸が暖かくなる。
「ーーあははははは!!!」
「な、なに……!?」
途端、奥の方の部屋から笑い声が聞こえ、ボク達は走って向かった。
ルイ様がいち早くその部屋に入るとすぐ様「おい!!」とうるさいくらいの声を荒らげた。
そして、ボク達もその部屋に着いて息を飲んだ。
ドロシーが椅子に座ってて、その頭上をアンズくんが包丁を振りかざしてる所だった。
「ドロシー!!」
「みなさん……なんでここに!?」
ボクの声を聞いて、俯いていたドロシーが顔を上げた。
ドロシーの声はいつもと変わらない。だから、余計安心感がもててしまう。
アンズくんもボク達が来たことによって振りかざした状態で動きを止めてるが、いつ下ろされるかわからない。
「皆さん、来てくださってありがとうございます。でも、僕の命で全て丸く収まるなら僕は死んでも構いません」
ドロシーの声は震えている。相当怖いんだろうな。だって、相手は包丁なんか持ってるんだもん。
遠くにいるボクですら怖いよ。そんな中覚悟を決めるなんて偉いし、すごいと思う。
だけどーー。
「そんな覚悟いらねぇんだよ!」
「クレア様!?」
ボクはドロシーの近くにいるアンズくんを払いのけドロシーの胸ぐらを掴んだ。
ドロシーの頬には血が流れていて、目には涙がいっぱい溜め込まれている。
それだけでもドロシーがどれだけ怖い思いをしたのか伝わる。だからこそボク達はドロシーを助けたかった。
「てめぇの命、てめぇだけのもんだと思ってんじゃねぇよ!」
「……クレア様……」
「もし、ドロシーが死んだらボク達はどうなる!? ウィル様とアレンとルイ様は確実に後を追うぞ! てめぇの言う推し達が死んでもいいのかよ!」
つい、言葉遣いが荒くなってしまったが、ボクも言葉を選んでる余裕がなかった。
ドロシーは小刻みに震え首を小さく横に振る。
「い、いや……だ……」
「ん。それに、ドロシーだって本当は死にたくないでしょ? 素直に助けてって言えばいいじゃん」
胸ぐらを離し半ば強制的に促すとドロシーはぎこちなく首を縦に振った。
「た、たす……けて…………」
「よく出来ました」
ボクが頭を撫でると、ドロシーがはにかみ、かと思ったらだんだん目が見開かれて顔が青ざめてく。
「ーークレア様! 危ない!」
「……え?」
勢いよく振り返るとアンズくんがボクに向かって包丁を振りかざしていた。
し、しぬ……
死を覚悟したその時ーー。
「ーーそんなもの振ると危ないよ~」
ボクに当たるギリギリでリアムが包丁の刃を掴み、制止させた。
死な……なかった……
ボクは死ななかった。だけど、包丁の刃を掴んだリアムの手から血がポタポタと流れている。
「リアム……」
「大丈夫だよ。クレア」
そう優しく言うと、リアムはアンズくんに足をかけ、流れ作業かのように床に押し倒した。
そして、アンズくんの手から落ちた包丁を拾い上げアンズくんの喉元に突き立てる。
「てめぇ、クレアに手ぇ出すって何を意味すっかわかってんだろうな?」
素のリアムが出てる。これはかなり怒ってて余裕が無いから本気で殺しかねない。
「……さぁ?」
自分がピンチな時でも余裕そうなアンズくん。
でも、抵抗しようとはしない。
ボクはその隙に急いでドロシーの腕に縛られていた縄を取り、ドロシーを解放した。
「ありがとうございます」
「ううん」
ドロシーは深々頭を下げお礼を告げるとリアムの所に行き肩に手を当てた。
「リアム様、殺してはいけませんよ。そしたら、貴方が悪くなってしまいます」
「ドロシー……くん……」
リアムはドロシーに促され、はっと我に返り素直に離れた。
アンズくんが上半身だけ起こすと、ドロシーはしゃがみ、アンズくんと視線を合わせた。
「アンズくん、僕は君のおかげで今の僕がいると思ってる。杏樹の時は君の応援でホストを続けてこれたし、ここに来てからは君のおかげで毎日が楽しかった」
アンズくんは黙って聞いていて、ドロシーは続ける。
「ーーだけどね、僕の大切な人達を傷つけるのは許さないから」
「っ……!?」
いつものドロシーとは違うその有無を言わせない迫力にアンズくんだけではなくボク達もおののいてしまう。
それから、ドロシーの雰囲気が柔らかくなったと思ったらアンズくんの肩にそっと手を乗せた。
「また、遊ぼうね」
穏やかな声色のドロシーにアンズくんが力なく笑った。
「は、ははっ……本当にズルいですよ。貴方は……」
そう呟いたのとほぼ同時にこの小屋に何人かの大人が押し寄せてきた。
「リアム様、そのお怪我は!?」
「私はいいから、早くドロシーくんの怪我の手当てを頼みます」
「はっ!」
リアムのキビキビと指示を出し、ドロシーは保護され、アンズくんは縄をかけられた。そして、リアムはドロシーの付き添いと先に城へとついて行った。
お、終わった……
残されたボクとウィル様とルイ様は放心状態でしばらくの間立ち尽くしていた。
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