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第10章 密室のクロスプレイ
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「ひょっとして、誰か来てるのかい?」
「……うん」
「どうして早く、そのことをパパに言わないんだ!?」
「だって……患者さんじゃないんだもん」
「それでもね、誰か来たら言わなきゃだめだろう!」
「……お兄ちゃんはあの人に用があるんだもん、パパが行ったら
お邪魔になるんだもん……!」
「お兄ちゃん?」
刹那、利彦の脳裏に大吾の姿が浮かぶ。
「(あいつめ……こんな時間に押しかけて、いったいなんの用が
あるって言うんだ……!?)」
このあと由香里と一緒に三人で食事をして、これから彼女と
交際していくことを奈々美になんと切り出そうかと、頭が
一杯だった利彦の心に、突如として疑心の炎が燃え上がった。
「……うん」
「どうして早く、そのことをパパに言わないんだ!?」
「だって……患者さんじゃないんだもん」
「それでもね、誰か来たら言わなきゃだめだろう!」
「……お兄ちゃんはあの人に用があるんだもん、パパが行ったら
お邪魔になるんだもん……!」
「お兄ちゃん?」
刹那、利彦の脳裏に大吾の姿が浮かぶ。
「(あいつめ……こんな時間に押しかけて、いったいなんの用が
あるって言うんだ……!?)」
このあと由香里と一緒に三人で食事をして、これから彼女と
交際していくことを奈々美になんと切り出そうかと、頭が
一杯だった利彦の心に、突如として疑心の炎が燃え上がった。
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