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第６章 嵐の夜の愛撫
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「そう言えば、先日のことなんだけど……」
田辺が思い出したように話しだす。
「S大の公開講座に行ったとき、あのふたりが仲良く
手を繋いで歩いてるとこを見かけたわ」
「ほんとっ！？」
菜々美はカウンター越しに身を乗り出した。
ひょっとして、大吾と由香里は付き合うことに
なったのだろうか？
思わず「クフフ」と笑いを漏らすと、菜々美は急に
胸のつかえが取れたような気がして、足取りも軽く
階段を駆け上がって行った。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
田辺が思い出したように話しだす。
「S大の公開講座に行ったとき、あのふたりが仲良く
手を繋いで歩いてるとこを見かけたわ」
「ほんとっ！？」
菜々美はカウンター越しに身を乗り出した。
ひょっとして、大吾と由香里は付き合うことに
なったのだろうか？
思わず「クフフ」と笑いを漏らすと、菜々美は急に
胸のつかえが取れたような気がして、足取りも軽く
階段を駆け上がって行った。
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