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今夜は同窓会
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真白は、依に任せたのが間違いだったとギリッと奥歯を噛み締めた。高校時代から依が亜純に夢中になっていることは知っていた。
鈍感な亜純は気付かなくても、真白にはずっと熱っぽい視線を送っている依を見ればわかるのだ。
依が何かと亜純の気を引きたがった時、真白は心底嫌な気分だった。色んな女と噂があった男だ。加えて付き合っている彼女にも彼女らしい扱いをしないと有名だった。
そんな依がどうして男を知らない亜純に手を出そうとしているのか。遊びなら他をあたれと言ってやったこともあった。
しかし依はどうやら亜純に対してだけは本気のようで、亜純のことで一喜一憂している依を見て彼の本気度を確かめることにした。
昔から何かと男にモテてきた真白。依もどうせ自分を一度抱けば、味を占めて二度、三度と求めてくるものだと思っていた。
「ねぇ、亜純。依は本気で亜純のことが好きみたいよ。私にどうしたら亜純と付き合えるかって聞いてきた」
一度関係を持った真白は、約束通り亜純に依のことを薦めてやった。
「付き合ってみたら? 亜純、自分が好きになるのはよくわからないけど、好きになってくれた人と付き合いたいかもって言ってたじゃない」
「そうだけど……依は本気じゃないと思う」
「そう? 私には本気に見えるけどな」
選ぶのは亜純次第。依にもそれは伝えた。とりあえず、依が本気なら約束通り推薦してあげてもいい。そのくらいの気持ちでいた。
亜純のことを好きだと言いながら、まだ自分に関係を迫ってきたら依が自分を抱いたことを亜純に全て話してやろうと思っていた。
けれど依は、真白の予想を裏切り全力で亜純を愛した。それは執着にも近い気がした。真白にも当然他の女性にも見向きもせず、ずっと亜純だけに愛情を与えていた。
だからきっとこの先も、亜純の幸せを考えて行動してくれるものだと思っていた。亜純のしたいことややりたいことを叶えてやれる存在だと少しくらい期待していた。
鈍感な亜純は気付かなくても、真白にはずっと熱っぽい視線を送っている依を見ればわかるのだ。
依が何かと亜純の気を引きたがった時、真白は心底嫌な気分だった。色んな女と噂があった男だ。加えて付き合っている彼女にも彼女らしい扱いをしないと有名だった。
そんな依がどうして男を知らない亜純に手を出そうとしているのか。遊びなら他をあたれと言ってやったこともあった。
しかし依はどうやら亜純に対してだけは本気のようで、亜純のことで一喜一憂している依を見て彼の本気度を確かめることにした。
昔から何かと男にモテてきた真白。依もどうせ自分を一度抱けば、味を占めて二度、三度と求めてくるものだと思っていた。
「ねぇ、亜純。依は本気で亜純のことが好きみたいよ。私にどうしたら亜純と付き合えるかって聞いてきた」
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「付き合ってみたら? 亜純、自分が好きになるのはよくわからないけど、好きになってくれた人と付き合いたいかもって言ってたじゃない」
「そうだけど……依は本気じゃないと思う」
「そう? 私には本気に見えるけどな」
選ぶのは亜純次第。依にもそれは伝えた。とりあえず、依が本気なら約束通り推薦してあげてもいい。そのくらいの気持ちでいた。
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